学校長挨拶

令和6年度 学校長挨拶 

宮城県宮城野高等学校 校長

宮城県高等学校文化連盟 会長

 早坂 重行 博士(教育情報学)

 撮影 小島美樹(おだじま写真事務所代表・宮城野高美術科5回生)

 

探究・STEAM・DXでさらに自由な宮城野へ

  宮城野高校には,創立以来変わることのない自由と,自由をバックグラウンドとした探究・STEAM・DXといった最新の学びがあります。
本校の探究学習の取り組みは,VIEW(ベネッセ)Guideline(河合塾)などで,全国の中でも優れたものとして取り上げられており,令和6年3月には,国際・語学ゼミがアートマイル国際協働学習プロジェクトで,外務大臣賞を受賞いたしました。デザイン志向,探究の先駆といった美術科と総合学科の特色を活かした探究・STEAM・DX教育が評価されたと考えております。令和3年から探究の取り組みついては,三菱みらい財団から助成を受けておりましたが,令和6年4月には文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の指定を受けております。
宮城野高校は,文武両道がスタンダードであるみやぎの教育に自由という新たな視座を導入し,全国でも稀有で貴重な学びを実践してきました。県内の公立で唯一の美術科と進学型の総合学科の伝統を受け継いだ普通科を設置し,宮城県高等学校文化連盟の事務局校でもある宮城野高校は,若者の文化芸術活動の拠点としてみやぎの教育の豊饒さに貢献していきます。

 

インドネシアのSMA Santo Paulus Pontianak high schoolと本校国際ゼミがジャパンアートマイル国際協働学習プログラムで作成した作品(上)といただいた賞状(下)

 

早坂重行 校長 プロフィール
宮城県宮城野高等学校長。宮城県高等学校文化連盟会長。宮城県高等学校体育連盟副会長。宮城県仙台市生まれ。東北大学教育学部,筑波大学大学院修士課程,東北大学大学院教育情報学教育部博士後期課程修了。博士(教育情報学)。
研究領域は,言葉,教育情報,教師教育,教師の働き方,国語教育など。

自身の母校でもある宮城県仙台第二高等学校教諭,岐阜県立多治見北高等学校教諭(人事交流)等における現場の経験,および宮城県教育委員会教職員課課長補佐(管理主事)等の教育行政経験を経て,宮城県蔵王高等学校校長(令和3年度~令和4年度)を勤め,令和5年度より現職。その間,文部省(現文部科学省)の海外派遣研修,教職員等中央研修等を通して得た国内外の教育事情に関する視座をもとに,東北大学大学院博士課程後期三年の課程に編入し,博士論文を執筆。現在も研究を継続している。
最新の研究成果は,「教師の自発的なメンタリングはどのようにして実現し,促されるか?」『質的心理学研究』2023年22巻1号(日本質的心理学会編)。

 

※令和5年度 学校長挨拶