夏の学校長挨拶

【NEW】令和6年度 夏の学校長挨拶

「文部科学省DXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)指定」

「三菱みらい育成財団リ・エントリー(継続)助成認定」

「DXハイスクール取組好事例として、文部科学省ホームページに掲載」 に寄せて

 

宮城県宮城野高等学校 校長

宮城県高等学校文化連盟 会長

 早坂 重行 博士 (教育情報学)

 

撮影 小島美樹(おだじま写真事務所代表・宮城野高美術科5回生)

 

 本校は、創立以来「自由」をコンセプトに生徒の学びを充実させてきました。その成果は、全国的にも注目されていて、最近ではVIEW 2023年10月号(ベネッセ)Guideline 2024年4・5月号(河合塾)などの全国広報誌に取り上げられております。さらに、探究学習における国際・語学ゼミがアートマイル国際協働学習プロジェクトで、外務大臣賞を受賞いたしました。本校の美術科と総合学科の流れを汲んだ普通科の特色を活かしたデザイン思考を取り入れたSTEAM・DX教育が評価されたと考えております。

  また、この4月には、文科省からDXハイスクールに指定され、6月には、地域の探究学習の中心校として三菱みらい育成財団からリ・エントリー(継続)の認定を受け、引き続き助成を受けることが決定いたしました。DXハイスクールについては、全国1010校の採択校の中での好事例として、県内はもちろんのこと、東北・北海道地区で唯一文部科学省ホームページに掲載されています。

  上記の探究・STEAM・DXの学びの充実は、大学進学実績にも表れてきております。令和6年度入試では、2011年度以来の東北大学5名現役合格、北海道大学の現役合格を含めると、現役生6名の旧帝大合格は、同偏差値レベルの他の進学校と比しても優れた実績です。また、美術科からは、東京芸術大をはじめ錚々たる美術系の大学に合格しております。

  宮城野高校は、「自由」を尊重する校風の中で、探究・STEAM・DXで、さらに「自立した学習者」を推進し、これからの大学入試、大学・社会で活きる学びを充実させていきます。また、このほかにも生徒の学びを充実させる具体的な施策として、昨年度は、定期考査ごとの自宅学習日を導入し、生徒と教員がそれぞれ丁寧に考査の結果について、評価し、次の学びに繋げていくことを目指しました。今年度は実力考査を撤廃し、テストに頼らない学びにおける自主性・自律性の発揮を目指します。どうぞよろしくお願いします。

(2024年7月17日 校長室にて)

春の学校長挨拶

令和6年度 春の学校長挨拶 

宮城県宮城野高等学校 校長

宮城県高等学校文化連盟 会長

 早坂 重行 博士(教育情報学)

 撮影 小島美樹(おだじま写真事務所代表・宮城野高美術科5回生)

 

探究・STEAM・DXでさらに自由な宮城野へ

  宮城野高校には,創立以来変わることのない自由と,自由をバックグラウンドとした探究・STEAM・DXといった最新の学びがあります。
本校の探究学習の取り組みは,VIEW(ベネッセ)Guideline(河合塾)などで,全国の中でも優れたものとして取り上げられており,令和6年3月には,国際・語学ゼミがアートマイル国際協働学習プロジェクトで,外務大臣賞を受賞いたしました。デザイン志向,探究の先駆といった美術科と総合学科の特色を活かした探究・STEAM・DX教育が評価されたと考えております。令和3年から探究の取り組みついては,三菱みらい財団から助成を受けておりましたが,令和6年4月には文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の指定を受けております。
宮城野高校は,文武両道がスタンダードであるみやぎの教育に自由という新たな視座を導入し,全国でも稀有で貴重な学びを実践してきました。県内の公立で唯一の美術科と進学型の総合学科の伝統を受け継いだ普通科を設置し,宮城県高等学校文化連盟の事務局校でもある宮城野高校は,若者の文化芸術活動の拠点としてみやぎの教育の豊饒さに貢献していきます。

 

インドネシアのSMA Santo Paulus Pontianak high schoolと本校国際ゼミがジャパンアートマイル国際協働学習プログラムで作成した作品(上)といただいた賞状(下)

 

早坂重行 校長 プロフィール
宮城県宮城野高等学校長。宮城県高等学校文化連盟会長。宮城県高等学校体育連盟副会長。宮城県仙台市生まれ。東北大学教育学部,筑波大学大学院修士課程,東北大学大学院教育情報学教育部博士後期課程修了。博士(教育情報学)。
研究領域は,言葉,教育情報,教師教育,教師の働き方,国語教育など。

自身の母校でもある宮城県仙台第二高等学校教諭,岐阜県立多治見北高等学校教諭(人事交流)等における現場の経験,および宮城県教育委員会教職員課課長補佐(管理主事)等の教育行政経験を経て,宮城県蔵王高等学校校長(令和3年度~令和4年度)を勤め,令和5年度より現職。その間,文部省(現文部科学省)の海外派遣研修,教職員等中央研修等を通して得た国内外の教育事情に関する視座をもとに,東北大学大学院博士課程後期三年の課程に編入し,博士論文を執筆。現在も研究を継続している。
最新の研究成果は,「教師の自発的なメンタリングはどのようにして実現し,促されるか?」『質的心理学研究』2023年22巻1号(日本質的心理学会編)。

 

※令和5年度 学校長挨拶