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卒業生の活躍/Alumni Success

☆卒業生の活躍☆010_日野 沙耶(ひの さや)さん(美術科15回生)大学助手

○現在の職業について

 私は宮城野高校美術科を卒業後、筑波大学芸術専門学群日本画専攻に進学し、同領域で大学院まで進みました。その中で日本画の成立や形式に疑問を持ち、古典を学ぶ必要を感じたことから、修了後にさらに京都市立芸術大学の大学院保存修復専攻へ進学しました。その後は秋田公立美術大学美術教育センターの助手となり、現在も助手として働いています。ここでは主に資格課程(教職、博物館学芸員)や教養授業のサポート、研究活動等を行っています。

 

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 文化財保存修復分野では、材料分析や修復材料開発のために科学的なアプローチも行われています。私も保存修復専攻に在籍していた時、伝統的な絵画技法や修復技術の習得だけでなく、科学調査も行いました。そこで自分の専門である美術以外の分野―科学の基礎的な知識が必要になり、高校で学んだことはこういうところで繋がってくるのだと実感しました。興味関心の有無に関わらず、あらゆる分野の基礎に触れられる高校での学習は貴重だと思います。今自分が学んでいるものが自分の専門分野とどう関わるか、どのように社会で利用されているのかという視点を持つだけでも、学習の取り組み方が変わるのではないでしょうか。

 美術科の皆さんにおかれましては、美術以外の分野にも目を向けると、新たな発見や表現のヒントがあるかもしれません。宮城野高校の美術科は、先生方のご指導の元、美術に打ち込める貴重な環境です。ぜひこの環境を活かし、視野を広く持って、表現活動に取り組んでみてください。

☆卒業生の活躍☆009_土屋 雅美(つちや まさみ)さん(総合学科6回生)  慶應義塾大学薬学部 医薬品情報学講座 特任講師

○現在の職業について

 宮城野を卒業後、東北大学薬学部に進学しました。大学卒業後は東北大学病院で6年勤務したのち、がん医療に従事したいという気持ちが強く、宮城県立がんセンターへ転職。患者さんや他の医療スタッフとともに、安全ながん治療を提供するために日々奔走していました。がんセンターで勤務している間に博士号を取ったのち、がん患者さんの役に立つような研究に専念したいと思い、現在の職場である慶應義塾大学薬学部に2024年1月より着任しました。

 現在は、抗がん剤の副作用や、薬が適切に使用されるために必要な情報の研究をしています。医療ビッグデータを活用し、一人でも多くの患者さんが治療の副作用で苦しめられることがないようにと願っています。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 私は「校則がない自由な校風」ということで宮城野に入りましたが、それはすなわち自主自律、自己決定の連続ということでもあります。自分のことは自分で考えて決めるという習慣が身についていると、その後の人生を少し楽に過ごせるようになるのではないかと思います。人生は選択と決断の繰り返しであり、その時に宮城野で培った決定力が役に立つはずです。

 自分のことは自分で決める、でも、人の力を借りないわけではありません。困ったり迷ったりしたときには、家族や友達、先輩、先生たちにもアドバイスやサポートを求めてみてください。必ずや助けになってくれると思います。宮城野での高校生活は、その後二度と戻ってこない貴重な時間です。ぜひ貪欲に楽しんでください。

☆卒業生の活躍☆008_半澤 智明(はんざわ ともあき)さん(普通科10回生)  会社員(映像制作等 ディレクター)

○現在の職業について

 大学進学後、専門学校へ。2年間税理士事務所に勤務したのち、現在の(株)エドワードアンドカンパニーへ転職。エンターテインメント業に入りライブハウス運営やコンサートスタッフなど、ステージ裏方の制作業務を多数経験。コロナ禍により業界自体がストップせざるを得ない状況となり、社内で映像制作部を立ち上げ現在に至る。TVCMや各企業のPR映像、Youtube用映像やミュージックビデオ等、クライアントの要望に合わせて様々なジャンルについて受注制作を行う。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 学問でも趣味でも「夢中」になっている事を、大切にしてみてください。

 在学中、私は音楽・アニメ漫画に夢中になっていました。その経験がこの業界に入るきっかけにもなり、今現在の「映像制作」という仕事にも役立っている事が 多々あります。無駄な経験など無いんだなと改めて思います。

 何を目指したら良いのか分からない…そんな迷いがちな時期だからこそ、様々な事に興味を持って、夢中になってみてください。一つでもピンときたものがあったら、あなたが進むべき道の可能性があります。そしてその道を突き詰められたら、一生使える自分自身の立派な財産となります!夢中になれるって事は、惹かれる何かがあるはずです。その何かを言語化できたら、目標は定めやすいかもしれません!

 また私は普通科出身であり、元々クリエイティブの領域に足を踏み入れたことはありませんでした。自分で「好き!面白い!」と感じた方向に進んでいった結果、他の卒業生の方々と比べ異色の経歴にはなってしまいましたが…

 こんな生き方もあるんだなとサンプルの一つとして、皆さんの参考にしていただけると嬉しいです。高校生活はあっという間ですが、格別に濃厚な3年間でした!一生の友人にも出逢える時期なので、1日1日大切に過ごしてくださいね!

 

※半澤 智明さんが監督し制作した、本校を舞台としたミュージックビデオを公開!

チアダンスサークル チェリーズ「LET'S GET DANCE」

☆卒業生の活躍☆007_尾形 徳理(おがた えり)さん(美術科14回生)  会社員(グラフィックデザイナー)

○現在の職業について

 高校時代は洋画を専攻、その後富山大学芸術文化学部デザイン工芸コースに進学し、漆芸を学びました。卒業後は建設会社の事務員を6年、半導体関連の製造員として2年半勤務しながらグラフィックデザインの勉強をし、今年から仙台市内にある制作会社(有)クリックキューブでグラフィックデザイナー兼オペレーターとして勤務しています。チラシや機関誌などの印刷物・Webサイトなど、様々なデザイン業務を行っています。

 他の卒業生の方と比べると、美術分野からやや脱線した職歴ですが、この数年間の他業種で得た知識や経験は、今のデザイン業務で非常に活かされています。

 もし今、「美術が好きだけど職業として働いていくのが不安」な方がいたら、ひとまず美術分野以外の業種で働いてみるのも良い経験になると思います。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 何かと混沌とした世の中ですが、周りに惑わされず、シンプルに今「自分が本当に好きなことは何か?」「これから自分が何をしていきたいのか?」をよく考えて、気持ちに素直に、目標に向かって進んで行ってください。

 美術を学んでから何年経っても、自分が持っている感性は衰えることは無いと思っています。それは宮城野高校で学んで得た美術の基礎力と、美術が好きな仲間と切磋琢磨して刺激し合いながら、モノを作り上げていった経験があるからです。

 宮城野高校美術科は、美術を学ぶ場として良い条件が揃った環境だと思います。それを最大限に活かして、自分の好きなことがこれからの“強み”になるように、高校生活を送ってください。応援しています!

☆卒業生の活躍☆006_若生 啓太(わこう けいた)さん(普通科6回生) 公務員(宮城県高校教諭)

○現在の職業について

 高校を卒業後、福島大学教育学部(現在の人間発達文化学類)に進学。大学卒業後は高校で数学の非常勤講師や常勤講師として勤め、その後宮城県の高校教員として採用。現在は母校である宮城野高校に勤務し、今年度は1年次主任を務めています。

 宮城野高校での生活を忘れられずに教員になった私にとって、母校で教壇に立ち、後輩である生徒と過ごす今はかけがえのない貴重な時間です。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 宮城野に集まった君たちには、君たちが考え感じている以上にすごい力があるということ。しかし、その力を目覚めさせる・発揮するには「やってみる」「本気でする」必要があること。

 自分自身の高校時代を振り返ったときに、友達も多く、要領よく時間を使い、自分を高めることにも時間を使っていた友人たちがいました。カメラマンになったり医師になったり、そんなみんなは今もとても輝いています。高校時代の種があとから芽吹いて輝く人たちもいっぱいいますが、高校時代の「やってみる」「本気でする」過ごし方で輝けるタイミングは早めることができます。時代は変わりましたが、これまで送り出してきた卒業生にもそれを感じています。

 自己責任が問われる「宮城野の自由」。なにかを「やってみる」「本気でする」ために、自分の自由の使い方を今の状態より一歩進めてみてください。その一歩が、見える世界を必ず変えてくれます。新しい景色が見えるようになったとき、自由の使い方や捉え方も変わって、周りの人をしあわせにする喜びや自分自身がしあわせを感じる瞬間も増えるはずです。

 一人ではできないとき、みんなの周りには信頼できる仲間がいます。宮城野でできた友は、お互いを輝かせるとても貴重な存在です。一緒になって「やってみる」「本気でする」時間も大切にして、しあわせな時間をともに作っていきましょう。

☆卒業生の活躍☆005_吉田 愛美(よしだ あみ)さん(美術科16回生)  彫刻家

○現在の職業について

 宮城野高校卒業後、東北芸術工科大学に進学し、引き続き彫刻を専攻。作品制作と展覧会の企画・実施に学生時代の大半を費やしました。

 大学卒業後は残業の少ない会社に勤めたりアルバイトをしたりと、作家活動が両立できるような働き方をしながら、年に1~2回のペースで個展を行うなど、作品の制作・発表を続けてきました。最近はアルバイトも継続しつつ、大学の非常勤講師としての依頼や、ワークショップの依頼を受けるなど活動範囲を広げています。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 特に美術科の学生に関して、世間一般では特殊な進路に進んだ分、将来の自分の目標達成のためには、普通の人よりも活動を広げ、頑張る必要があると思います。覚悟を決めるといいますか、制作・学業、共にしっかり取り組み、自分の進路の幅を広げてください。学生時代に何かに打ち込み、それを通して忍耐力を鍛えた人間は、やはり強いと感じます。また自分の知見を広げて、卒業時に悔いのない進路選択ができるようにしてください。

☆卒業生の活躍☆004_KENT(けんと)さん  漫画家

○現在の職業について

職業は漫画家です。

 宮城野高校美術科を卒業後は、新潟県の長岡造形大学で主に彫刻分野を専攻しました。

 大学卒業後は、株式会社プライム1スタジオで大型フィギュア等のデザイナーを務め、その後に漫画家として独立しました。

 リイド社コミックボーダーでデビュー作「カラーレス」を約4年間連載し、現在は講談社月刊ヤングマガジンで「大怪獣ゲァーチマ」を連載中です。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 学生時代は何かと不自由に感じる場面が多くありますが、色々な事に挑戦できる自由な時期でもあります。自分には出来ない、無駄かもしれないと感じても、面白そうな事は何でもやってみて下さい。そしてそれを周囲の人と一緒に楽しんで下さい。

 現代では、自身の生活範囲を超えたところから来る意見に振り回されがちですが、まずは自分が良いと思う方向に進めばいいと思います。

☆卒業生の活躍☆003_千田 マミ(ちだ まみ)さん(美術科20回生)会社員(コレクターアシスタント/アートディレクター)

○現在の職業について

 今私は、タグチアートコレクションという現代アートコレクションのアシスタントとして、作品管理から展示・グッズ企画、プロジェクト運営など、幅広く携わらせていただいています。

 宮城野高校ではデザインを専攻していましたが、やりたいことが一つに絞れなかった私は、今までとはまた違う観点から、アートに関われる学科に行こうと「女子美術大学芸術学部アートプロデュース表現領域」に進みました。その後、大学4年生でコロナウイルスの影響により大学に行けなかった頃、授業の講師として来ていた方からの「現代アート興味ある?」という一言をきっかけに、思い切って現代アートの世界に飛び込みました。

 宮城野高校、女子美術大学に入学したのも、コレクションで働くことを決めたのも、自分の知らない領域を知りたい、という気持ちがきっかけになっていて、それが今もこれからも自分を動かす原動力になっていくのだろうなと思っています。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 自分の好きなことを深めるには、他の分野にこそきっかけがある。クリエイティブのおもしろいところは、そこなのではと私は思います。

 アートの世界はとても広いです。私は現代アートの分野に足を踏み入れてから、入口も関わり方も人の数だけあるのだと実感しました。これはアートに限らず言えることかもしれません。

 宮城野高校は自由な校風に合った、本当に個性豊かな人が集まっている場所です。まずは身近にいる人から。改めて外に目を向けてみて、経験して、その中で得た何かいいなという感覚や衝動は、きっと自分なりの生き方につながっていくと思います。これから出会うたくさんの入口にいいきっかけがありますように、応援しています。

☆卒業生の活躍☆002_櫻井 拓(さくらい たく)さん(美術科16回生)  会社員(鍛金職人)

○現在の職業について

 現在、私は仙台市にあります『タゼン』という会社で働いております。そこでは製造係として銅製品の製作や販売、企画立ち上げなど、銅に関わる様々な仕事を行なっております。高校を卒業し、山形県にございます「東北芸術工科大学・工芸コース」へ入学いたしました。修士課程を含む6年間を東北芸術工科大学で過ごした後、タゼンに入社、現在に至ります。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 宮城野高校の校風でもある「自由」について考えたことはありますでしょうか。勿論、大学や社会人になっても「自由」ってなんだろ?と考えることはあります。しかし、今こうして身を投じていることも、その「自由」について宮城野高校の3年間で考えることができたからだと思っております。

 絶妙に大人ではなく、子供扱いもされにくい高校生は、何かに挑戦しようとする時、自らに責任を課せられる場面が増えてくると思います。その「自己責任」こそ、自由を楽しむために向き合うことが大事になってきます。在学生の方々は是非一度、考えてみてはいかがでしょうか。

☆卒業生の活躍☆001_淀川 愛奈(よどかわ あいな)さん(美術科21回生)会社員(グラフィックデザイナー)

○現在の職業について

 私は宮城野高校を卒業後、多摩美術大学グラフィックデザイン学科に進学し、クリエイティブスタジオであるアシタノシカク(株)でグラフィックデザイナーをしています。広告やブランドデザインから、展示の企画運営まで幅広く、クリエイティブの力で「タノシイをつくる」ことを日々目指してデザインをしています。大学時代から「好き」や「楽しい」を形にしたい、という想いで課題制作に取り組み続け、その作品や想いが現在の仕事につながったように思います。

○宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 高校時代に努力した経験は、その後も自分の土台として必ず活きてきます。小さな努力と小さな成功体験を積み重ねることで自信につながります。自信を持っていろいろなことに挑戦してみてください。諦めずに続けていると、想像以上のチャンスを掴むこともあります。全てはトライ&エラーの積み重ねです。失敗しても大丈夫です。勉強も全力でやりつつ、いろいろなことに触れて、好きや興味を広げて、宮城野高校時代にしか経験できない、かけがえのない時間を楽しんでください!