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2024年9月の記事一覧

☆卒業生の活躍☆014_jugoさん(美術科4回生)イラストレーター

▼ 現在の職業について

 宮城のご当地キャラクター「仙台弁こけし」作者としてイラストや4コマ漫画を制作しています。仙台弁こけしは、河北新報PR大使、宮城県警採用広報キャラクター、仙台市消防団応援団長など様々な企業・自治体とコラボしています。2023年は『4コマ仙台弁こけし 仙台宮城 方言まるわかりB O O K』(小学館)を出版しました。

 仙台駅や仙台空港、東急ハンズ仙台店などでグッズ販売しており、仙台弁こけしのほぼすべてのグッズ監修をしています。同じ宮城野生同士の夫婦で「仙台弁こけし」をプロデュースしています。

▼ 宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 私は宮城野生の美術科時代、油絵を専攻していました。毎日デッサンや油絵を描く中、「何のために絵を描くのか」を自問自答し、答えが見つからず悶々としていました。

 答えがわからない中、もっと社会を知りたいと思い、美術の世界から離れ一般の大学へ行き、美術とは全く関係のない所に就職しました。その間は趣味程度に細々と絵を描いていました。31歳の時にLINEスタンプの制作をきっかけに「仙台弁こけし」というキャラクターを作り、現在に至ります。

 みなさんにお伝えしたいのは、自分の好きなことを大事にしていれば、いつか思わぬ形になるかもしれない、ということです。一度離れた美術の世界ですが、細々とでも続けていたおかげで私は「仙台弁こけし」というライフワークができました。このキャラクターを大事に育て、広めていくことが、自分が絵を描く意味だと思っています。

 高校時代はたくさん悩んでください。今しかできないことにチャレンジして、悩みながら自分の道を探してください。応援しています!

☆卒業生の活躍☆013_佐藤 寛和(さとう ひろかず)さん(普通科4回生) 会社経営・デザイナー

▼ 現在の職業について

 本校卒業後、宮城大学へ入学、大学卒業後はオフィス家具メーカーやネットリサーチ・マーケティング会社等で働き、2017年にエントワデザイン株式会社を設立。現在は会社経営とデザインの仕事をしています。宮城のご当地キャラクター「仙台弁こけし」のプロデュース(キャラクター運営・グッズ開発)が主な業務です。

 ▼ 宮城野高校の後輩に伝えたいこと

 宮城野高校で学ぶみなさんへ

 私は現在、デザイン会社を経営しています。母校での経験が今の自分を形作っていると日々実感しています。高校時代、素晴らしい同期や先輩に恵まれ、社会人となった今でも交流が続いていて、私にとって大きな刺激や励みになっています。様々な個性を持つ仲間と出会い、互いに刺激し合える関係を築くこと。これは、皆さんの将来にとってかけがえのない財産になるはずです。

  さて、宮城野高校の「自由」な校風について、皆さんに伝えたいことがあります。この「自由」は、単に好き勝手にふるまうことではありません。それは、世の中にある様々な生き方や考え方を知り、その中から自分らしい道を見つけ出す機会です。

  基本を学び(守)、その枠を超えて新しい可能性を探り(破)、最終的に自分自身の独自性を確立する(離)。この「守破離」の過程を経て初めて、本当の意味での「自由」を手に入れることができるのではないかと思います。

  「遊び」も大切です。「遊び」は単なる気晴らしではなく、「創造性」や「革新」の源泉です。学業に真剣に取り組むのと同様に、自分の興味や好奇心に従って様々なことに挑戦してみてください。そこから得られる経験は、将来必ず活きてくるはずです。また「深く掘り下げる力」を養ってほしいと思います。体力、集中力、継続力が必要です。困難に直面しても諦めずに追求し続ける底力は、あなたを支えてくれることでしょう。

  みなさんには無限の可能性があります。ぜひ自分自身の道を切り拓いていってください。その過程を心から楽しんでください。

  みなさんの挑戦と成長を、心から応援しています。