2024年3月の記事一覧
模擬裁判大会に参加しました
3月27日(水)、仙台地方裁判所を会場に、仙台弁護士会主催の「模擬裁判大会」が開催されました。本校「法学ゼミ」所属の生徒6名が2チームに分かれて参加、どちらも「弁護側」で法廷に臨み、いずれも「無罪」判決を獲得しました。
準備作業は今年1月から始まっていました。宮城野高校担当の計4名の弁護士さんによる事前指導を受けながら、2ヶ月かけて事件資料を読み込み証人尋問・被告人質問・弁論を作成しました。
大会当日は、育英学園高校・古川学園高校(いずれも検察側)との間で、コーヒー粉の万引き容疑での「窃盗罪」の成立を争いました。いずれの高校も、証人尋問・被告人質問では鋭い質問を次々と繰り出し、最終の論告・弁論の内容も高い水準でした。熱戦の結果、裁判官(本職の裁判官・検察官・弁護士が務めた)による「判決」は、いずれも「無罪」でした。
閉廷後の検討会では、裁判官役をつとめた諸先生方から貴重なアドバイスをたくさん頂戴しました。生徒たちにとって、とても有意義な深い学びの機会となりました。
令和5年度「探究中間発表会」大成功!~つぎの深い学びへ~
3月19日に探究学習の中間発表会が行われ、1年次は約半年間、2年次は1年半の探究学習の内容を発表しました。本校の発表会はボランティア生徒が開会式から閉会式まで運営します。開会式では2年次堤登喜央さんが「仲間たちと協力しながら、試行錯誤を繰り返し取り組んできました。その中で私は、新たな発見をしたり、自身の学びを深めたりすることができました」と挨拶されました。この後、アートマイル国際協働学習プログラム外務大臣賞受賞式典が行われ、塩飽隆子理事長から表彰状が贈られました。
隆子理事長からは「文化の違う様々な人々と対話を持ち、広く世界に羽ばたき、平和な世界を築いていく人になってください」と激励の言葉をいただきました。国際・語学ゼミを代表し、2年次の永須優杜さんが代表して受賞の挨拶した内容をこちらからご覧ください。
アートマイル国際協働学習プログラム外務大臣賞.pdf
その後、各ゼミに分かれ2時間にわたって発表を行いました。
発表後、閉会式が行われ東北学院大学稲垣忠教授より講評をいただきました。「宮城野高校のよいところは、研究テーマが多岐にわたり生徒が自分の興味関心をとことんまで探究しようとする雰囲気があるところと、生徒達が活発に『質問』すること。この『質問』が自然に発生することは他の学校ではないことで、こうした好奇心を忘れずに活動して欲しい」と励ましのお言葉をいただきました。
今後は8月の研究発表会に向けて、中間発表で気がついたことを改善し、さらなる深い学びをつくっていきます。
インドネシアの友達からのメッセージ
ジャパンアートマイル国際協働学習プログラムで知り合いになったインドネシアのSMA Santo Paulus Pontianak high schoolのみなさんから素敵な紹介動画を作成していただきました。
国際・語学ゼミが外務大臣賞を受賞しました
令和4年4月から始まった未来構想ゼミナールの一つ、国際・語学ゼミでは2年目のチャレンジとしてインドネシアのSMA Santo Paulus Pontianak high schoolとのジャパンアートマイル国際協働学習プログラムに取り組んでいます。
このたび、本ゼミでの活動内容が認められ、東北学院大学教授の稲垣忠審査委員長のもと「外務大臣賞」を頂きました。この協働学習は日本と海外のパートナー校でSDGsについて議論し、黒板サイズの壁画を両校で協力して完成させるという活動で、文部科学省、外務省の後援、JICAの協力のもと、2014年度にはユネスコからESD(Education for Sustainable Development)の奨励プログラムとして位置付けられています。
今年はSDGsの目標のうち「水の豊かさ」と「産業と技術革新を世界に」をテーマに、スライド、動画、Zoomを活用して英語で議論を重ね、議論により生まれた私たちが思い描く未来を、壁画に表現しました。自分たち独自の解決策を探す議論、相手校とのZoomや動画での英語でのやりとり、議論の結果を壁画デザインにまとめる生みの苦しみ、ゼミ生に的確な指示を出してデザインを大きな壁画に表していく作業、毎回のゼミが常に「新しいものを作り出す」作業でした。
活動後のアンケート結果から、主体性(調べたことを元に、友人達と深く議論した)、批判的思考(様々な角度から物事を見て、最善策を得ようとした)、表現力(自分や友人の考えを壁画、英語原稿、テーマに表した)、自分のこれから(この活動を自分の将来に十分に活かしたい)の項目において7割前後が最も前向きな態度を示し、「憶測ではなく、実際に意見を聞いたり、現地に触れようとすることが大切だと感じた。」、「世界に目を向けて世界での様々な問題を知り、自分なりの解決策を考えたい。」といった、生徒達の未来で求められる力についての回答がありました。
今後もより視野を広げて、世界を舞台に「自他の幸せ」を探究していきましょう。