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12/12「音楽と美術のワークショップ」開催

 

12月に入って早くも第三週目。今朝は一番の冷え込みでした。夕刊の見出しには「いよいよ冬 除雪車初出動」とありました。初雪は昨日13日の日曜日。平年より19日、昨年より22日遅かったとあります。本校グランドにはお昼頃、体育で男子生徒がサッカーをやっていましたが、雪模様になりました。積もるまで降ることはなく、すぐやみましたが、やはり12月も半ば。いよいよ冬の到来でしょうか。

 さて、先週12日の土曜日には、県の「令和2年度 魅力ある県立高校づくり支援事業」の一環で、本校音楽室を会場にして「音楽と美術のアートワークショップ」が開催されました。なんとピアニストに本県出身の中川賢一先生をお迎えし、先生のピアノを聴いて、そのイメージを視覚的に色や形で自由に表現するというもの。実施要項の目的には「音楽・美術の活動を通して、見方・考え方を働かせ、それぞれの鑑賞と表現の能力の育成を図る」とありました。作品制作後には、中川先生も交えて、鑑賞会も行われました。

 自分にとって「えっ! 中川先生が本当に来るの? とびっくりしていたのですが、係の先生に聞くと、中川先生をよく知るご夫婦のお子様が、本校卒業生という縁で、そのご夫婦から紹介を受け、このようなイベントが始まったとのこと。12年ほど前に1回目、平成29年に2回目。今回が3回目だそうです。中川先生は知る人ぞ知る、現代ピアノの第一人者。日本のみならず、世界で活躍中のピアニストであり、指揮者としても活躍中です。土曜日は、メシアンとラフマニノフの曲を弾いてもらい、それを聴いた生徒が自由にクレヨンを画用紙に走らせていました。すごいです。集まった生徒も強者たち。20分ほどの制限時間内に、あっという間に多彩なイメージでそれぞれの習作を描ききっておりました。描き終わった後の鑑賞会でも、それぞれが中川先生のピアノからイメージしたものを言葉にし、それを絵にするプロセスを語ってくれました。最初にイメージしたものを途中で修正する技も見事なものです。改めて、生徒の腕前に感心した週末でした。そして、中川先生。たっぷりと先生のピアノを堪能しました。生徒にとってこのような時間を作っていただけたことは、どこかで必ずや大きく生かされると思います。普通のコンサートでは味わえない貴重なひとときでした。ありがとうございました。