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「Society5.0」

 早くも7月の最終日。一年次の総合学科と普通科の生徒は、東北大学のオープンキャンパスに全員参加。心なしか校舎は静かです。それにしても3年次生の集中力はさすがです。図書室等で勉学に励んでいる者は、一心不乱に問題を解いているせいか、そばを通っても振り向きもしません。今日も30度前後で、蒸し暑かったですが、ぴーんと張り詰めた緊張感が暑さを感じさせません。でも、時々水分補給をお願いしますね。今日も調査書の点検が入ってきました。先生方が丁寧に書いてくれているので、うれしいです。

 

 さて、本日本校にお越しになったお客様が「Society5.0」について、教えてくれました。

内閣府が出している資料に掲載されているそうです。実は、過日受講した研修会でも話題になっていたので、ある程度予備知識はありました。資料には、こうあります。

 

Society5.0とは、

狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、以下のような新たな経済社会をいう。

① サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させることにより、

② 地域、年齢、性別、言語等による格差なく、多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを提供することで経済的発展と社会的課題の解決を両立し、

③ 人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる、人間中心の社会。

 

ここでは、これを良いとか悪いとかではなく、仮に生徒のみなさんが今後生きてゆく社会の一つの形がここに提示されているとします。そう仮定したときに、これからの教育がどうあるべきなのか、宮城野の教育はどうあるべきなのか、教育の「不易」と「流行」をしっかりと見据えつつ、舵取りをしていきたいと思います。

 

 さて、昨日は出張の帰りに本屋さんに立ち寄り、久しぶりに新刊本の山に目をやってきました。ワクワクしながら。「日本の小さな本屋さん」。和氣正幸著 発行エクスナレッジ。宝物のような本を見つけました。全国津々浦々にある23の本屋さんがナイスな写真入りで紹介されています。中には行ったことのある本屋さんもありました。大分県にある「カモシカ書店」。一昨年に出張先で偶然見つけた(出会った)本屋さんです。夜遅くまでマスターと話し込んだのがなつかしく、迷わず買ってしまいました。残念ながら東北の本屋さんが紹介されていないのですが、それは愛嬌。こちらとしては、遠くの本屋さんの情報が入るからうれしいです。「時をまもり、時をつくる」。そういう本屋さんのぬくもりがうれしいです。

「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合」した空間と「時をまもり、時をつくる」空間。この二兎を平気で追うことができる人。矛盾を感じさせず、静かに論じることができる人。「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合」した空間を偏重する世の流れがあるとしたら、「時をまもり、時をつくる」空間の重要性をきちんと説ける人。

 

明日から葉月8月。今日は火星が地球に大接近。見えるのは、南の空でしたっけ? 

今日は、このへんで。