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「春はあけぼの」

 今朝、学校に着いてグランドに目をやると、キャッチボールをやっている男子生徒二人。うらやましいなあと思いつつ、校長室へ。教育実習は2週目に突入。予告していたのですが、今日から、小生は、先生方の授業見学を実施。先生方の授業を見学できるのは、本当に楽しみです。クラスによっては、実習生の授業ですが、それもとてもワクワクします。振り返ってみると、小生が実習をさせていただいたのは、30年以上も前。2週間、枕草子の「春はあけぼの」だけをやりました。「春はあけぼの」に2週間をかけたのは、あのときのみ。おかげで教材研究の奥深さを知ることになりました。教材研究は、悪くすると勉強したことの8割ぐらいは、授業で話さないで終わります。しかし、その分、良い意味で余裕が生まれます。実習生のみなさんは、今必死で教材研究に取り組んでいると思います。それが後々貴重な財産になります。つらいところですが、とことん教材に向き合ってほしいと思います。

 さて、ワールドカップからとてもナイスなニュースが流れてきました。セネガルと日本の試合は、引き分けに終わったところですが、試合後、セネガルのサポーターのみなさんも、日本のサポーターを見習い、試合会場のゴミ拾いを実施したというニュースが流れました。日本のサポーターのみなさんが試合後に会場のゴミ拾いを自主的にしていることは、世界中の賞賛の的になっています。自然に他国のみなさんも、そういう行動をするようになってゆく。とてもいいなあと思いました。ひるがえって、宮城野高校のみなさんは、どうですか?

大丈夫ですか? ことは、ゴミ拾いだけではなく、もちろんサッカーのサポーターのみなさんだけのことではなく、私たちひとりひとりの、ふだんのマナー、日常生活でのふるまい、ひいては、人間として最も大事なところにつながってゆきます。いろいろな場面にあてはめて、自分の行動に気をつけていきましょう。

 ところで、今年の総文祭は長野県で開催されます。小生の大好きな信州です。万葉集にこのような歌があります。「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ」。犬養孝氏は、こんな解説をつけています。「愛情さえあればその人の持っているものまでうれしくなるのは、千古に変わらない人の心だ。好きな人の踏んだ小石が玉となるのも愛の強さにほかならない」。千古に変わらぬ人の心のふるさとを求めて、信州へ。この夏、みんなで信州総文祭を応援しましょう。今日は、このへんで。