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夏休み明け・・・全校集会/二年次ロッカー更新

 今日8/23から、学校が再開。昨日書いたように、二十四節気の一つ「処暑」なので少しは涼しくなるかなと期待していたのですが、ダメでした。34度ぐらいはあったでしょうか。暑かったですね。しばらくは厳しい残暑が続くと思います。くれぐれも気をつけて。さて、今日は大掃除の後、全校集会がありました。表彰伝達の後、校長からの挨拶ということで、少しばかり話をさせていただきました。昨日書いたものに少し手を入れて。下記のとおりです。

 

夏休み明けの全校集会 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。みなさんの元気な顔を見ることができてうれしいです。長く、暑い夏休み、どうだったでしょうか?

 夏休みに入る前の全校集会で、木槿にからめて「信念」や「一人になる勇気を持て」という話をさせてもらいました。みなさんが休み期間の実力養成講座等で一生懸命勉学に取り組んでいる姿を見て、喜んでおりました。でも、もしかしたら、今のみなさんの思いの中には、「やるべきことをやった」という人もいれば、「やるべきことをやれなかった」という人もいるかもしれません。いろいろかなと思います。いずれにしても、みなさんにお願いしたいのは、一日のうち、何分かでもいいから、あるいは30秒でもいいから、振り返りの時間を持ってほしいなと思います。

高校時代、自分にとって、振り返りの時間は、石川啄木様の短歌と向き合う時間でもありました。自宅と学校との往復の時間。片道一時間半ほどの、バスと電車を乗り継ぐ中で、新潮文庫の「一握の砂・悲しき玩具」は、自分にとって心の支えでした。

 考えてみれば、高校時代というものは、「一人ひとりが輝く」べき、人生のうちで最も楽しい宝石のような時代です。しかし、一方で悩み多く、揺れ動き、本当につらい時期でもあります。自分にとっても高校時代は決して平坦な道のりを歩んだわけではありません。むしろ重苦しく時を過ごし、倒れそうにもなった時代でした。そういうとき、啄木は、自分の心を支え、慰めてくれました。

ざっとこんな歌です。

「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」

「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」

「砂山の砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出づる日」

どうでしょうか?

確か、今夏の中学生対象の学校説明会の中で、美術科のAさんは、仙南のかなり遠いところから通っているけれども、その往復の時間がとても貴重だと中学生に向かって語ってくれました。当然眠い時には眠るけれども、自分一人で、いろいろなことを集中してできる貴重な時間だと教えてくれました。休み前の集会で、「自分ひとりになる勇気を持て」と話したと思います。それはとても大切な「雌伏」の時間。未来の「飛躍」のための貴重な準備時間。そういう時間を一人一人が少しずつ持つことができたと信じて、今日を迎えました。今日は二十四節気の一つ、「処暑」。辞書的には、厳しい暑さがおさまる頃。季節の小さな節目が少しずつ新しい季節に導いてくれます。ですが、今日は本当に暑いですね。体調管理にくれぐれも気をつけながら勉学に励んでほしいと思います。みなさんのますますの活躍を期待します。以上です。

 

 このような話をさせていただきました。啄木の歌に少しでも興味を持ってくれたらと思います。

 さて、二年次の廊下にある生徒用ロッカーですが、先日8/19に新しいロッカーが設置されました。写真のとおりです。すごくきれいですね。鍵はダイヤル式のちょっと工夫されたもの。教育振興会のみなさんから寄贈いただきました。ありがとうございます。心からお礼申し上げます。二年次のみなさん、大事に使ってくださいね。

 1・2年次は、本日で課題テストが終わりで、明日から本格的な授業再開。3年次は、明日まで実力テストです。公務員志望のみなさんは、公務員模試に挑戦してもらいました。四国には台風が上陸。被害が出ないことを祈るばかりです。今日はこのへんで。