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明日は「学校説明会」

 涼しいですね。天気予報では、本日の仙台の最高気温26度。酷暑にやられてしんどい思いをしている方々や、西日本豪雨により被災して、後片付けがまだまだ終わらないみなさんには、申し訳ないくらいです。先ほど外に出てみたら、やはり昨日までと比べて雲泥の差です。

 さて、今日でひとまず夏休み前の授業は終了です。明日はLHRと全校集会、大掃除。(学校説明会の準備もあります。)4月のスタート以来ここまでおよそ4ヶ月。みなさんの自己評価は、どうでしょうか? いろいろあったと思います。まずは授業に集中する一方で、大きな行事を企画運営し、大きな事故もなく夏休みを迎えられることをみんなで喜びたいと思います。ただし、夏休みといっても、夏期の実力養成講座がバッチリ待ち構えています。今後の進路実現のために、しっかりと学力向上を図ってください。

ところで明日の午後には、大勢の中学生とその保護者が来校し、学校説明会(オープンキャンパス)が開催されます。みなさんの後輩をしっかりと「もてなしの心」でお迎えしたいと思います。準備にあたるボランティアの生徒のみなさん、よろしくお願いします。

 

 さてさて、昨日紹介した「時の余白に 続」にとても懐かしく、びっくりするような一節が載っていました。昔、岩波から「岩波写真文庫」というシリーズが出版されていました。白黒の写真で埋まっているのですが、それがまたなんともいえない雰囲気を持っています。著者の芥川さんは、父親の書棚から「一年生」という一冊を手に取り、愛読していたそうです。その「一年生」掲載の写真を撮った一人の先生にまつわるエピソードを、芥川さんは「皆さんは私の目標でした」という一節で紹介しています。

 

百歳のとき、教え子のインタビューに答えて彼は「皆さんは常に私の目標対象でした。感謝しています。と語っています。先生は担任したすべての子を覚え、すべての子の現在を知っていた、と下原さんは言います。

教育の原点というものがあるとしたら、それは「人間への関心」です。人間の生身の温かさへの関心と想像力です。人肌のぬくもりをもつ熊谷の写真が、我々の忘れてきたものの大きさを語っています。

 

こんな文章で「皆さんは私の目標でした」は、締めくくられています。偶然ですが、小生もある古本屋でこの「一年生」を入手し、愛読していました。前の勤務校で、悩みを抱えていた新任の先生に勧めた記憶があります。一冊の岩波写真文庫を介して、芥川さんと、そしてまた熊谷さんや下原さんとつながったような気がしました。

 今日はこのへんで。