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教育実習がスタート/広瀨淡窓の漢詩から

 本日6/20から教育実習がスタートしました。7名の実習生のみなさんですが、それぞれに本校のOB・OGであるとのこと。朝、職員室で先生方に自己紹介していただきましたが、挨拶したときの元気のいいこと。頼もしいですね。後輩のみなさんにも、あのくらい元気よく挨拶してほしいです。よろしく。

 さて、その実習生のみなさんに9:00から校長挨拶をしました。持ち時間はたった15分。その冒頭で、好きな漢詩を紹介させていただきました。大分県の生んだ偉大な教育者である広瀨淡窓。私は、3月まで勤務していた視覚支援学校勤務の時に、氏の漢詩に出会いました。それまで知らずに漢詩を教えていたことが残念でなりません。今や、私にとって心の支えになっている漢詩です。紹介します。

 

  休 道 他 郷 多 苦 辛

  同 袍 有 友 自 相 親

  柴 扉 暁 出 霜 如 雪

  君 汲 川 流 我 拾 薪

 

 今は、ネットの時代。手元のスマホで「広瀨淡窓」を検索すると、氏の作った有名な漢詩として、すぐにこの漢詩が出てきます。訳も出ていると思います。なんでもないのですが、「他郷」で辛抱を余儀なくされ、くじけそうな時、この漢詩を口ずさむと、本当に励まされ、勇気づけられます。人の生存の原点に立ち返ること、基礎基本を大事にすること、「凡事」を徹底すること。

 ワールドカップで日本が下馬評を覆し、歴史的な勝利をおさめたのも、そのように基本に徹したからかもしれません。プロに学ぶというのは、そういうことです。今日はこのへんで。