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昭和の古本屋

昨日の河北新報に、仙台の某出版社さんが古本屋さんをオープンしたとの記事が掲載されていました。うれしいことです。古本屋の言は感動的です。「目指すのは若い頃に通っていたような『昭和の古本屋』。本好きはいつの時代もいる。はやりのカフェはないが、しっかりと本を届けたい」。『昭和の古本屋』。「平成」ではありません。もちろん「令和」を先取りしたものではありません。『昭和』です。実は私の部屋も『昭和の古本屋』です。古本に占領され、足の踏み場もありません。家族には、怒られっぱなしです。それでも、これだけは、やめられません。昨日も、国語科の某女史から、『手の変幻』を貸してくださいと言われました。単行本のほうは、どこかに埋もれているのはずなのですが、見つかりませんでした。でも、講談社の文芸文庫本で出たものだけはすぐ見つかりました。教科書で習う「ミロのヴィーナス」。あれを読んだら、絶対清岡卓行のファンになるべきで、出典の本全体を読むべきです。ついでに彼の詩集も読むべきです。そうしたら、しばらく至福の時間に浸ることができます。『昭和の古本屋』は、まだまだ健在です。

今日は、このへんで。