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表彰式あいさつ

週末の金曜日です。今週は出張と校内の会議や面談等が重なり、いつも以上にバタバタしておりました。

さて、県高文連表彰式における挨拶文を紹介したいと思います。概要として読んでもらえれば幸いです。

 

 

あいさつ

 

 本日、輝かしい表彰を受けられたみなさん、改めましてこんにちは。県高文連を代表しまして、みなさんにお祝いの言葉を申し上げます。

 まずは、みなさんの日頃の鍛錬がこのような素晴らしい活躍につながったものと思います。改めまして、おめでとうございます。またここまでご指導をいただいた先生方、そしてたくさんのご支援をしてくださったご家族のみなさん、心から祝い申し上げます。

 生徒のみなさんは、これまで人一倍練習や作品制作、また研究に打ち込み、並々ならぬ努力を積み重ねてこられました。そうしてこのような栄冠を獲得されたものと思います。ここまで緩むことなく精進を重ねてこられたみなさん、まずは自分に対して心のうちでそっとおめでとうと声をかけてやってほしいと思います。また同時に一緒にここまで歩んできた仲間や友人、支えてくれたご家族、そしてご指導をいただいた先生方に感謝の念を表してほしいと思います。

 思い起こせば昨年度、本県では「みやぎ総文2017」が開催されました。全国からたくさんの高校生や関係のみなさん、お客様が本県に集い、県内各地で文化・芸術の華を咲かせました。ここで表彰を受けられたみなさんのほとんどがその「みやぎ総文2017」を経験されたと思います。みなさんはそのレガシーをしっかりと受け継いで、みやぎの文化・芸術の底力を見せてくれました。ありがとうございました。ますますのご活躍を期待したいと思います。

 さて、「みやぎ総文2017」に引き続き、今年度は長野信州で「信州総文祭2018」が開催されました。自分もまた視察に行かせていただきました。みなさんの活躍にとても心強く思った次第です。その「信州総文祭2018」の思い出話をひとつさせてください。

 美術・工芸部門は、上田市で開催されました。その上田市の郊外の小高い丘の中腹に「無言館」という小さな美術館があります。戦争で無念にも若くして命を落としてしまった画家の作品、遺族の手で大切に保管されてきた絵画がそこに展示されています。美術・工芸部門がその上田市で開催されたことに私は深い縁を感じます。私自身、訪れたのは二度目ですが、今回も一枚一枚の作品の前で襟を正さずにはいられませんでした。

 みなさんにお願いです。自分たちの文化芸術活動が、この日本、そして世界の平和に支えられている、そういう思いを大事にしてほしいと思います。

 最後に宮澤賢治の言葉を紹介させていただきます。

 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

みなさんの活動が、世界全体の幸福、そして一人ひとりの幸福につながるものと確信すると同時に、みなさんの一層の活躍を期待し、また関係のみなさんの一層のご協力ご支援をお願いして、お祝いの挨拶といたします。

以上が挨拶文です。

 

 無言館の周囲には、今頃どれくらい雪が積もっているのでしょうか。もしかしたら、今年は雪が少ないので、雪は積もっていないかもしれません。いずれにしても厳しい冬から春へ。信州上田の小高い丘にも、来月になると春のたよりが届くはず。自宅の白梅のつぼみがようやくふくらみ始めました。

今日は、このへんで。