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「いしぶみ」後半

昨日の続きです。「文 小山薫堂   絵 黒田征太郎」の『いしぶみ』のラストです。

 

そんなぼくも

 

最近はほんとうに

 

出番がなくなりました。

 

誰もぼくをひろってくれなくなりました。

 

わざわざ苦労しなくても

 

I LOVE YOUを

 

カンタンに伝えられますからね。

 

 

さみしいなぁ ぼく。

 

 

あなたに

 

ワガママを言ってもいいですか?

 

ときどきでいいから

 

ぼくをひろってください。

 

そして

 

あなたの大切な人に

 

ぼくを渡してください。

 

 

手でギュッとにぎりしめて

 

あなたの想いをぼくに吹きこんでください。

 

つめたいぼくが あたたまるくらいに強く。

 

そのぬくもりがあなたの心です。

 

あなたの大切な人は きっと あなた以上に

 

ぼくを強くにぎりしめるでしょう。

 

あなたの心を知りたくて。

 

 

 

手から手へ。

 

言葉にできない気持ちを伝えたい。

 

 

 

きっとぼくは

 

あなたの近くにころがっています。

 

 

これで「文」自体は終わりです。絵本ですから、このラストのセリフの後に、ハートマークの石ころと、まあるい石ころの絵が、見開きで左右に描かれています。

 

さて、どうでしたか。

 

前半の、ほぼ半分を省略していますから、ごめんなさいとしか言えないのですが、だいたいの雰囲気は味わってもらえたかなと想います。

 

たくさんの『いしぶみ』さんに、お礼を言って今日は終わります。

 

明日から三連休です。セ試直前の一週間前となります。三年次生が最後の追い込みをかけるときです。『いしぶみ』さんが、みんなを守ってくれます。安心して、勉学に集中してください。

 

今日は、このへんで。