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「小学校への高校生教育助手派遣プログラム」

  本日2/19は、残念ながら曇り空。天気予報でも伝えていましたが、ここ宮城県ではスーパームーンを見ることはかなわず。残念です。明日、十六夜の月がきれいに見えることを期待しましょう。

 さて、昨日のことですが、卒業を間近に控える3年次の生徒3名が校長室に来てくれました。

それぞれに1/30から2/7まで、お隣の田子小学校か高砂小学校にお邪魔し、「小学校への高校生教育助手派遣プログラム」に参加した生徒たちです。このプログラムには既に進路が決定している計8名の生徒が参加してくれましたが、昨日は都合のつく3名の生徒が来てくれて、感想を述べてくれました。

 このプログラムは、高校生が実際に小学校現場に出向いて、現場の先生方のお仕事を教育助手としてお手伝いし、将来の自分の仕事に資するというものです。ほとんどが教員を目指している、あるいは子どもに関わる仕事に就きたいと考えているので、生徒にとってはたいへんありがたい学びの場となっています。もちろん小学生にとっても担任の先生以外の、とても若い「先生」が来てくれるということで、とても内容の濃い交流の場となっています。実際、生徒たちは小学生から「せんせい、せんせい!」と声をかけられて、最初はすごくとまどいながらも、最後にはたくさんの宝物をもらってきました。またそういう経験から自分が目指そうとしている仕事の重みをしっかりと感じ取り、その責任を痛感したようです。さらには小学生の授業における積極性、これにもずいぶん驚いたようです。1、2年生のみならず、高学年の児童達も実に積極的に授業で発言している・・・であれば、本校の生徒もがんばらなくてはいけないはず。高校生だから、という論理ではなく、みんな、ぜひともアクティブな学ぶ姿勢をもう一度取り戻してほしいと思います。

 また、小学生の吸収力にもびっくりしていました。私も驚きましたが、短時間で円周率を何桁までも覚えてしまう集中力。そういうところを見せてもらうと、自分がいかにふだん怠けているか、自然とわかってきますよね。教える側としてその場に立ったはずなのに、いつのまにか教えられる立場になっている・・・そうして良き学び合う関係ができると最高です。本当にとても貴重な経験をさせていただきました。

 田子小学校と高砂小学校のみなさん、改めましてどうもありがとうございました。来年も、よろしくお願いします。

 

 せっかくなので、レポートの一部を紹介します。

 

私は、小学生と関わる機会が今まであまりなかったので、高学年である5年生がどこまで子供で大人な性格をしているのか、私を受け入れてくれるだろうか、心配は尽きませんでした。しかし、初日にクラスで挨拶をした後、すぐに子供たちから質問攻めにあい、さっそく名前を呼んでくれたり、昼休みに鬼ごっこにいろんな子から誘われたりと、大抵の心配は杞憂に終わりました。

 

 子どもたちからは、学校のルールを教えてもらったり、業間休みに外で遊んでもらったりしました。また授業で子どもたちの自由で想像力豊かな考え方を聞くたびに、とても感激させられました。いつまでもその豊かな発想を大切にして何事にも取り組んでほしいと思いました。

 

 一週間という期間でしたが、担任の先生をはじめ本当に多くの先生方にお世話になりました。最初はとても緊張して児童たちと一言交わすことが精一杯でしたが、たくさんの方にあたたかく受け入れてもらえて本当にうれしく思いました。校長先生や教頭先生、主幹教諭の先生方からのありがたい講話はとても心に響きました。お忙しい中、ありがとうございました。

最終日にクラスの児童達からもらったメッセージカードは本当にうれしかったです。今回の活動を励みにこれから頑張っていきます。

 

もっともっと紹介したい文章があるのですが、今日はこれぐらいにします。3人の参加生徒と、本当にあたたかい時間を過ごすことができました。他の参加した生徒のみなさんも、お疲れ様でした。みなさんが未来の教え子達としあわせな時間を過ごすことができるよう祈って、今日は終わりにします。