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感謝

 今日12/27で実力養成講座は最終日。1年次は午前の講座で終了ですが、2年、3年次は午後まで。特に3年次はセ試プレの解説等が教科科目ごとに入るので、17:30までかかります。お疲れ様です。でも、セ試本番は、もっとかかるので、この程度で弱音を吐いてはいけません。何苦楚魂で頑張ってください。

さて、昨日は美作七朗さんの絵の話を書きました。美作さんの絵を見ていたら、洲之内徹さんの『きまぐれ美術館』を思い出しました。洲之内さんが『気まぐれ』シリーズのどこかで、美作さんをとりあげていないかと、ふと思ったのです。手元にある何冊かを開いてみたのですが、まだ見つかっていません。ふたりにはすごく似通ったところがあるように思うのですが、どうでしょうか? 

そうしているうちに、『気まぐれ美術館』の「吉岡憲『笛吹き』の顛末」が目に入りました。年末の、こういう時にです。いやな性分です。仙台の某ホテルにあった『笛吹き』。この絵に関するエピソードを書いた、知る人ぞ知る、洲之内さんらしい文章が「吉岡憲『笛吹き』の顛末」。その中で洲之内さんは「 ~ 仙台が好きじゃない。思い出がよくない。 ~ 」と書いています。こんなふうにストレートに言われたら、もちろんあまり気持ちの良いではありませんが、洲之内さんに言われると、妙に「ハイ、すみません」とお詫びもしたくなるのが、文才というもの。さて、その吉岡氏の『笛吹き』は、現在、信州の、とある美術館にあります。昨年、再会を果たした際、もうコトバで、どうのこうのと言えるものではありません。ただ、ただ、茫然としばらく『笛吹き』の前で立ちすくんでおりました。

 

さて、12/25から今朝まで三日間連載の形で、河北新報に『古里と創作太鼓 宮城・美里 方角作曲家の30年』とタイトルされた記事が掲載されました。美里町在住の邦楽作曲家で、世界的に活躍する音楽プロデューサー、佐藤三昭氏の活動が紹介されています。今年、高文連のとある大会でご一緒させていただきました。連載初日にメールをいただいたので、今日、返信のメールをさしあげたところです。このような内容で返信しました。

 

先日は、心温まるメールをいただき、ありがとうございます。
25日から今日27日までの三日間、河北の連載を拝見したところです。佐藤さんのこれまでのご活動が、東北の子どもたちにとって大きな力になっていることを改めて気づかされた次第です。

岩手の野田村でも活動されているとのこと。実は、小生は、学生の頃、サークルの活動で、岩手県の田野畑村に通い、植林や下草刈り、間伐等の作業を通して、森作りに励んできました。村の方々のお宅にお邪魔し、農作業を手伝うこともありました。田野畑村は、自分にとった第二の故郷みたいなところです。その沿岸
部にある島越あたりが大震災と津波によって壊滅的な被害を受けました。

昨年、サークルの式典が村で開催され、復興の状況を見る機会がありました。少しずつ前に進んでいると確認できましたが、やはりこれからが勝負だと思っております。

佐藤さんのご尽力に敬意を表するとともに、改めて前へ進む勇気ももらったような気がします。ありがとうございます。

先月は、本校の生徒が南相馬で活動する美術家のアトリエにお邪魔し、地域の子どもたちとワークショップを行いました。子どもたちの笑顔に元気をもらったところです。中央アジアを舞台にして画家としての活動を続けてきた、そのアトリエの主の生き方にも、大変感銘を受けてきたところです。

今日27日には、本校生徒の有志が、校内の募金活動で集まったものを丸森町に届けにいきました。実際に現場を見なくてはという思いが強く、そういう若者の行動力をこれからも大事にしたいと思います。

少しずつ、少しずつ、前進していけたらと思います。

昨日は、東京の阿佐ヶ谷にある名曲喫茶「ヴィオロン」のマスターから、『美作七朗作品集』が送られてきました。美作さんの絵にも少しばかり心の垢を洗ってもらい、新しい年を迎えたいと思います。

よいお年をお迎え下さい。

 

今日は、このへんで。