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「たたなづく」

 仙台の昨日の最高気温は、新聞によると34.3度。すごい暑さでした。今日も、昨日と同じく、うだるような暑さ。それでも元気に授業に励んでいるみなさんは、りっぱです。(プールの水温は、30度を突破? お湯につかっているような感じらしいです)さて、今朝方は、ドラマチックなワールドカップの決勝トーナメント1回戦。初のベスト8進出をかけて、日本チームが世界3位のベルギーと戦いました。残念ながら夢破れてしまいましたが、チーム日本は、大きな感動と勇気を与えてくれました。2年後の東京オリンピックや次のワールドカップでの一層の活躍を大いに期待したいと思います。

 

 さて、教育実習生の2週間組が最終日となり、今日は化学の二人が研究授業。2校時と6校時に拝見してきました。教材研究に一生懸命打ち込んで、準備してきた成果を出し切ろうという気持ちが授業の前面にあふれており、頼もしさを感じた次第です。放課後の反省会で各先生方から指導をいただいたものを財産にして、ぜひ本県の教員として戻ってきてほしいなと思います。

 

 ところで、日曜日の毎日新聞は、ワクワクする読み物でいっぱいです。今は、映画監督の河瀬直美さんの連載エッセイを読むのが楽しみです。総タイトルは「たたなづく」。古い大和ことばですね。「幾重にも連なり重なる、重なり合う」という意味です。河瀬さん独特の、ゆったりした時間が過ぎてゆくような文体で書かれています。7/1(日)の題は「青い時間、暮れゆく時間に漂って」。こんなすてきな文章と出会いました。

 

 「  ~ 『自由』であることは、失敗を重ねることだ。自らの感覚で良しとすることをやってみて重ねた失敗から経験を積んで気付くことがある。その気付きこそが自身のスキルになってゆくのだろう。けれどそれは大海原をどこにたどり着くかもわからない航海に出るようなものだ。だから失敗が命取りになることもあった昔からすれば、「教育」というものはとてつもなくありがたい仕組みだということがわかる。それでも、人間ひとりひとりに備わった自らが学び悟る能力を奪わないような教えが現在どれほどあるのだろう。本来の教育の理念に立ち返り、人々が本当の意味で成長してゆく仕組みであってほしいと願う。~ 」

 

 今日、教育実習を終えた二人に贈りたいメッセージであり、また現在本校で学んでいる生徒たち、そしてまた未来の本校生徒に贈りたいメッセージです。今日はこのへんで。