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上林暁氏「花の精」

   センター試験が無事終了し、今日月曜日は、自己採点の日です。あまり気持ちのよいものではありませんが、出願先をしっかり見定めるには、正確にデータを出しておき、自分の位置を把握しておく必要があります。土曜、日曜とセ試を受験した三年次の生徒のみなさん、どうだったでしょうか?これまで培ってきた実力は存分に発揮できたでしょうか? 今のところ、本校生は大きなトラブルもなく、セ試を終えたと聞いています。あとは二次試験対策です。気持ちをスパッと切り替えて、早く次の目標に向かって走り出してほしいと思います。

  小生は、昨日久々にセ試の国語を解いてみました。四つの大問構成は変わらず。大問一の評論は、翻訳の在り方を論じた沼野氏の評論。大問二は、上林暁の「花の精」という小説。大問三の古文は、「玉水物語」から。大問四の漢文は「杜詩詳註」の、杜甫が叔母の死を悼んだ文章から出題。それぞれ概ねオーソドックスな問題作りで、感心しました。特に、古文漢文はきちんと学校の授業を大切にし、勉学に励んでいれば間違いのないもの。現代文の評論も、特にクセのある文章ではなく、読みやすいもの。そして、いたく感動したのは、上林暁氏の「花の精」から出題された大問二の小説。私小説があまり歓迎されなくなっている状況にあって、上林様は、まだまだ根強いファンが多いことで知られています。小生も大好きな作家なのですが、この小説は初めてでした。そして読んでいるうちに、本当に文章にひきこまれそうになりました。セ試は、これだから大変ですよね。いちいち感動していると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

ということで、どうだったでしょうか? 何人かの担任の先生方には聞いたのですが、詳しいところは、明日にします。

今日は、このへんで。