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1年次総合学科「課題解決ワークショップ」

昨日は終日出張のため、この通信はお休み。今日9/4は、1年次総合学科ならではの「産業社会と人間」の時間に、「課題解決ワークショップ」がありました。これから「地域の未来をデザインする」活動を行うにあたり、グループで課題の把握や解決策を考える上で、ワークショップ形式で理解を深め、地域課題を考えるきっかけづくりとして実施したものです。講師として、本校がいつも協力をお願いしている宮城大学の石田祐先生をお迎えしました。お忙しいところ、本当にありがとうございます。

 今年は司会進行も全部生徒自身にやってもらいました。とてもスムーズに進行できていたと思います。高校生らしく、というより宮城野高生らしく、自分たちで外部の講師の先生方をお迎えし、司会進行等の運営をする、そういうスタイルを徹底していきたいと思います。よろしくお願いします。

 さて、私も最初のほうを拝見しましたが、石田先生の話は、とても示唆に富んでいました。「地域の未来を考えるとは、どういうことか」、これは一見とても抽象的なことですが、一歩外に出てみると、外とは実は日本を外国との対比で考えるということなのですが、私にとってもすごく勉強になりました。スライドで見せていただいたのは、オランダは、アムステルダムの町並み。人と自転車と自動車がなんでもないように走っている光景。でも何か異質。日本と違う。そう、優先順位が全然違う。アムステルダムでは、赤ん坊を乗せるための大きな乳母車(?)のようなものを連結した、幅の広い自転車が普通に走っている。日本では、絶対見ることのない大きな自転車。そういう自転車が普通に走っている。日本では、車道と歩道を比較すれば、断然車道が広い。それが常識。それを逆転させる発想が、アムステルダムという異国の町並みを観察することで、生じてくる。地域の課題を解決するヒントがそこにある。「車と人と、どちらが大事なの?」、そういう発想が自然に出てくる。とても刺激的なスライドでした。石田先生、ありがとうございました。1年次の総合学科のみなさん、これからの「産業社会と人間」、期待していますよ。頑張って。これが上級生になると、本校独自のPS(プロジェクトスタディー)につながっていきます。

そういえば、3年次生の、そのPSの発表会は、明日です。宮城野区文化センターであります。保護者の皆様、ご家族の皆様もぜひご覧ください。生徒がこれまでにまとめあげたものを発表します。楽しみです。

 今日は、このへんで。