ブログ

「奈良~東京間駅伝バースディープレゼントリレー」

 あっという間の師走。木枯らしが吹くかと思いきや、穏やかな天気に恵まれました。このまま暖冬が続くのでしょうか。用心するのに越したことはないので、私は昨日冬タイヤに履き替えました。路面が凍結する季節になれば、多発するのがスリップ事故。自転車通学の生徒は、くれぐれも安全運転を。先週も本校生徒が自転車通学中、車との接触事故に遭っています。

さて、水曜日から熊本での全国高文連研究大会。熊本入りした日は、少し雨がぱらついたのですが、大会期間中は天気に恵まれ、ポカポカ陽気でした。各県代表の事例研究発表もすばらしいものぞろいで、大いに参考になったのですが、まず報告したいのが、初日の開会式直後にあった記念講演会。講師は、クマもんの生みの親である小山薫堂氏でした。講演題は「幸せの企画術」。企画会社を経営する小山氏ならではの、とても深く心を揺さぶられる内容で、あっという間の90分間でした。小山氏からすれば、何か企画を発想するとは、自分の大切な人にバースディープレゼントを贈るようなもの。だから「感情移入」が大切と教えていただきました。たとえばの話がすごかったです。小山氏が経営する会社では、社員のバースディーをとても大事にしているそうで、それは企画の練習にもなるそうです。ワクワクしますよね。単にプレゼントをあげておしまいではないのです。それを世界で唯一無二のプレゼントにするんです。そうするためにどうするか? 例としてあげたのが、小山氏自身のバースディーのエピソードでした。社員の方々は、小山氏に、彼の好きな陶芸作家の器をプレゼントしようと考えました。その陶芸作家は奈良県に住んでいます。単に買ってきて、バースディーパーティーの時にプレゼントすればおしまいです。それなりに喜ぶかもしれませんが、ありがとうでおしまいになるかもしれません。社員のみなさんは、一生懸命考えました。それで、小山氏が箱根駅伝ファンであることを思い出します。これだ、ひらめきました。社員による奈良~東京間500キロの駅伝プレゼントリレー! 奈良県の山奥から東京まで、500キロ。その距離を社員がみんなでプレゼントの器をつないで駅伝リレーするのです。そのリレーをビデオで撮ったものを、講演会の会場で流してくれました。すごかったです。これだけで、会場がどよめきました。この他にも、たくさんのエピソードがあるのですが、それはまたの機会に。