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つゆくさ

 今日も、秋晴れの一日。こんな日は、外でお弁当なんか、最高ですね。案の定、昼休みには、校長室から見えるグランド前の広場ベンチに、女子生徒6人組が仲良くお弁当を広げていました。おいしそうでした。秋ですねえ。なんといっても食欲の秋。おいしいものをたくさん食べたいところですが、私は年のせいか年々胃袋の許容量が減少の一途をたどっているような気がします。残念無念。どんなに食べても太らなかった頃が懐かしいです。

 さて、先週の三連休では、雨の合間に庭の草取りも頑張ったのですが、庭の隅に露草を発見しました。本当に小さいですね。名前のごとく露のような、はかなさを実感させる花です。でも青紫の小さな花は、そのまま見捨てておけないような、そんな気持ちにさせますよね。

 古来、詩歌に詠まれてきたはずで、検索するとやはり出てきました。万葉集には、こんな歌が。露草は月草とも言われていたようです。

     百(もも)に千(ち)に、人は言ふとも、月草(つきくさ)の、うつろふ心、我れ持ためやも

      なんだかんだと人は色々言うけれど、月草のような移ろい易い気持ちは、私にはありません。

      つゆくさ(私は一途にあなたのことを想っています。)

月草で染めた着物は、水で色が落ち易いことから、心変わりをたとえるのに詠み込まれているそうです。
 

庭に咲いていたものを写真に撮ってきました。本校では、まだ発見していないのですが、どこかに咲いているでしょうか? 見つけたら教えてください。

今日は、このへんで。明日からの定期考査、頑張ってください。