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6/30(土)模擬試験が実施されました

  いよいよ七月。今年平成30年も折り返し地点を過ぎ、七月、文月になりました。文月というと、7月7日の七夕に、短冊に詩歌を書いて笹に飾る風習が由来とか。突然ですが、建礼門院右京大夫に、このような歌があります。「なにごともかはりはてぬる世の中に 契りたがはぬ星合の空」。あるいは「月をこそながめなれしか 星の夜の深きあはれをこよひ知りぬる」。平家をやって、ちょっと横道にそれると建礼門院右京大夫。恥ずかしながら、高校時代には、ほとんど記憶にとめなかった女流歌人です。2年次のみなさんは、六歌仙を学習している今が良い機会。訳は、ほとんど必要ないくらい、やさしいですよね。そしてその恋しい人を失った悲しみがストレートに響いてきます。少し興味を持ったら、どんどん自分で興味関心を広げてほしいと思います。「学び」の楽しさに気づけば、あとは、ひとりで勝手に学びが深く、広くなっていくはず。

 ところで、今日、7月2日、羽生結弦選手に国民栄誉賞が贈られました。羽生選手のますますの活躍を期待したいと思います。考えてみれば、羽生選手は、一流と一番をどちらも達成した人。すごいですね。なかなか普通の人には達成できません。だからこそ国民栄誉賞をもらっていると思います。

さて、ここからが今日の本番です。先日の「職業人に学ぶ」にいらっしゃった講師の方、市内のラーメン店「五福星」の店主である早坂雅晶さんが語ってくれた内容に、一流と一番のお話がありました。感動しました。早坂さんは、こう語ってくれました。一番には、誰でもがなれるわけではない。でも、一流には、努力次第で、誰でもがなれる可能性がある、それを信じて努力すること。とてもよかったです。私からすれば、「自分は『4番打者』になれないかもしれない」、でも「自分のような者でも、努力次第で『優れた9番打者』になれると信じて、一生懸命努力する」、これこそリアリズムに裏付けられたロマンチシズムです。吹けば飛ぶようなロマンチストではありません。しっかり二本足で立っているロマンチストです。

先日の模擬試験で、たたきのめされるような、そういうショックを受けた生徒もいるかもしれません。でも、自分のような者でも、努力次第で『優れた9番打者』になれる、そう信じて、必死に努力を続けること。みんながみんな、1番である必要はありません。しかし、一流になれる可能性がある、そう信じて、実現を目指して学び続けてほしいです。今日はこのへんで。