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「現代文+日本史」のコラボ&雪の宮城野

  今朝方、学校に着いてみると、教室棟の外には小さな雪だるまさんが何基か作られていました。かわいい雪だるまさんに「おはようございます」と挨拶して今日一日がスタート。

 さて、やっと雪がやんでくれましたが、あくまでそれは太平洋側の平野部の話。まだまだ山沿いでは警戒が必要です。しばらく気温が高くならないようなので、道路の凍結にも注意が必要です。みなさん、くれぐれも交通事故等に注意してください。

さて、本校では「カリキュラムマネジメント」の実践を積み重ねるために、異なる教科同士のコラボの授業が展開されています。今年度も「現代文B選択 + 日本史A」の授業が合計6コマほど実践されました。

テーマは

 「こころ」を歴史的観点から考察する ~ 「明治の精神」とは何なのか ~ 

内容は

夏目漱石の「こころ」に出てくる「明治の精神」について、江戸時代から明治時代の歴史的な動きを学び、それを踏まえて考察を深める

というもの。

「こころ」と「明治の精神」と聞いて、やっぱり授業を見にいかないわけにはいきません。担当の国語の伊勢先生、日本史の川崎先生、両名がコラボでやっている授業を拝見しました。

 明治時代とは、どんな時代なの? から始まって、「個人主義」と淋しさについて、そして、「明治の精神」とは何なのか?と展開していました。

 特に漱石の「私の個人主義」を取り扱うところなど、自分にとって、現役のときに「私の個人主義」までは、とても守備範囲を広げることはできなかったなあと、深く感嘆したのでした。文学作品を扱うときの、大事な注意事項です。思い入れが深いと、案外、文章や心理の綾だけに入り込み過ぎて、時代背景などを一切考慮しないという、とんでもない読みをしてしまっているケースがあると思います。若いときの私がそうでした。それを考えたときに、今の先生方は、きちんと広くカバーできている点で、すごいなあと感心した次第です。

写真は、雪に覆われたグランドです。

今日は、このへんで。