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「四季の重箱」

  今朝は一段と冷え込みが厳しく、家を出るとき車の温度計は、マイナス2度を指していました。みなさん、風邪をひかないように気をつけて。

さて、昨日、LHRで百人一首を実施していた一方で、残りの3クラスの一年次生は、校外清掃のボランティアに出かけておりました。厳しい寒さの中、お疲れ様でした。ありがとうございます。おかげさまで、本校生徒が登下校で利用する通学路周辺がとてもきれいになりました。これからも末永く地域の方々と気持ちの良いおつきあいを続けていきたいものです。気持ちの良い、快適な街作りに協力をよろしくお願いします。

ところで、長らく校長室に置かせてもらっていた「四季の重箱」ですが、そろそろ卒業も近いので、作者の遠藤未菜さんにお返ししました。四季折々に、季節の風情をその小宇宙で趣深く表現していた「四季の重箱」です。心あらず、感情が波立つようなときに、ふと目をやると、自然と心がなごんでくるような、とても不思議な力を秘めた重箱でした。ありがとうございました。またどこかで会えるといいですね。

講談社のPR誌「本」1月号が手元に届きました。水原紫苑氏の連載記事「百人一首うたものがたり」が毎号楽しみです。今回は52番藤原道信の「明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな」の歌が艶やかに紹介されています。ここでみなさんに伝えたいのは、水原氏が引いた同じ道信の和歌二首。

 

 さ夜ふけて風や吹くらん花の香のにほふ心地の空にするかな  千載集

 

 散りのこる花もやあるとうち群れて深山がくれをたづねてしがな  新古今集

 

「四季の重箱」にそっと書き贈りたい歌です。

 

今日は、このへんで。