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 「22世紀を見る君たちへ」

  今日は、関東甲信越で早くも梅雨明け。宮城も梅雨明けを思わせるお天気です。アツいですね。でももっとアツくなったのは、例のワールドカップ。残念ながら第3戦目は負けましたが、辛くも決勝トーナメント進出。今度は初のベスト8進出に期待しましょう。

  さて、天気があまりにも良いので、今日は4校時の授業で、3年次の体育に潜入。グランドでソフトボールに入れていただきました。ソフトボール選択のみなさん、ありがとうございました。キャッチボール、ティーバッティング、そして紅白戦と、フルに楽しんできました。特にソフトボール大好きな女の子がいてくれたのは、ラッキーでした。私のような年寄りにも優しく対応してくれました。またお願いしますね。

しかしながら、改めてびっくりしたのは本校の体育の授業の展開の仕方。通常は先生が生徒に指示を出して動かすと思うのですが、本校では生徒のリーダーがいて、そのリーダーがメニューを決めて、自分たちで動いてやります。こういうところで、生徒の自主性、主体性を育てていきます。(もちろん年次によって、また時期によって多少の違いはあります)体育の前には、美術科の授業参観。ピーンと張り詰めたほどよい緊張感のある空間。美術棟のアトリエは、とにかく広いです。今は、市内美術展出品の追い込みでしょうか。みんな真剣です。一心に自分の作品に向き合っています。入選、入賞目指して、がんばってください。

 

  突然、私の愛読書に話題が移ります。一番身近なものは、各出版社のPR誌です。図書・波・本・ちくま・みすず、今のところ、この5冊です。力量のある各分野の書き手が、連載ものを始めたりすると、本当にうれしくなります。講談社の「本」最新の7月号では、平田オリザ様が新連載「22世紀を見る君たちへ」をスタート。表紙にこの活字を発見し、小躍りした次第です。中身は・・・とても刺激的です。一読、どうぞ。兵庫県豊岡市の小中学校での氏の試みは、機会があったらぜひ拝見したいものです。

  この「本」には、中屋敷均様が「科学と非科学――その間にあるもの」を連載中です。科学と非科学のはざまを、こんなにも知的好奇心を喚起し、学問的レベルを落とさずに書いていただける方がいるとは、びっくりです。文系の私は、だから科学の応援者でありたいとおもっています。一定レベルを超えると、ちんぷんかんぷんですが。水原紫苑様の「百人一首 うたものがたり」も今年1月から連載中。7月号には28番「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば」が出ています。なつかしいですね、掛詞を覚えたとき、必ず扱った歌です。2年次のみなさんは、もちろんわかりますよね。わからなかったら、伊勢先生が泣きますよ。伊勢先生は、今日の古典の授業で、「わが庵は都の辰巳 しかぞ住む 世をうじ山と 人は言ふなり」を扱っていました。これも掛詞ですね。わからない人は、はい、復習です。明日の模試に掛詞がでるかもしれませんよ。

  さて講談社のPR誌「本」には、他に原武史氏(鉄道オタクは必読)、二宮清純氏(野球オタクは必読)、大澤真幸氏(哲学オタクは必読)が連載ものを執筆中。おいしい方々ばかりです。こうなると「本」は定価90円ですが、確実にウン千円以上の価値を持っています。これをただのPR誌と見て、通り過ぎるか、ウン千円以上の価値を見いだして、愛読者となるか、それは、ただただ、みなさんの勉学意欲、というよりも、知的好奇心にかかっています。明日は全年次、模擬試験。暑いところですが、日頃の成果をしっかりとぶつけてほしいと思います。今日は、このへんで。