卒業生の活躍/Alumni Success
☆卒業生の活躍☆002_櫻井 拓(さくらい たく)さん(美術科16回生) 会社員(鍛金職人)
○現在の職業について
現在、私は仙台市にあります『タゼン』という会社で働いております。そこでは製造係として銅製品の製作や販売、企画立ち上げなど、銅に関わる様々な仕事を行なっております。高校を卒業し、山形県にございます「東北芸術工科大学・工芸コース」へ入学いたしました。修士課程を含む6年間を東北芸術工科大学で過ごした後、タゼンに入社、現在に至ります。
○宮城野高校の後輩に伝えたいこと
宮城野高校の校風でもある「自由」について考えたことはありますでしょうか。勿論、大学や社会人になっても「自由」ってなんだろ?と考えることはあります。しかし、今こうして身を投じていることも、その「自由」について宮城野高校の3年間で考えることができたからだと思っております。
絶妙に大人ではなく、子供扱いもされにくい高校生は、何かに挑戦しようとする時、自らに責任を課せられる場面が増えてくると思います。その「自己責任」こそ、自由を楽しむために向き合うことが大事になってきます。在学生の方々は是非一度、考えてみてはいかがでしょうか。
☆卒業生の活躍☆001_淀川 愛奈(よどかわ あいな)さん(美術科21回生)会社員(グラフィックデザイナー)
○現在の職業について
私は宮城野高校を卒業後、多摩美術大学グラフィックデザイン学科に進学し、クリエイティブスタジオであるアシタノシカク(株)でグラフィックデザイナーをしています。広告やブランドデザインから、展示の企画運営まで幅広く、クリエイティブの力で「タノシイをつくる」ことを日々目指してデザインをしています。大学時代から「好き」や「楽しい」を形にしたい、という想いで課題制作に取り組み続け、その作品や想いが現在の仕事につながったように思います。
○宮城野高校の後輩に伝えたいこと
高校時代に努力した経験は、その後も自分の土台として必ず活きてきます。小さな努力と小さな成功体験を積み重ねることで自信につながります。自信を持っていろいろなことに挑戦してみてください。諦めずに続けていると、想像以上のチャンスを掴むこともあります。全てはトライ&エラーの積み重ねです。失敗しても大丈夫です。勉強も全力でやりつつ、いろいろなことに触れて、好きや興味を広げて、宮城野高校時代にしか経験できない、かけがえのない時間を楽しんでください!
☆卒業生の活躍☆今野明咲香(こんの あさか)さん(普通科11回生)東北大学総長賞受賞
東北大学大学院理学研究科博士課程(後期)を修了された,本校卒業生の今野明咲香さんが,東北大学総長賞を受賞されました。この賞は,東北大学の教育目標にかない,かつ,学業成績,研究実績等が特に優秀な学生が授賞対象となるもので,平成29年3月24日の受賞者は学士(大学卒業)26名(全2439名中),修士課程6名(全1662名中),博士課程19名(全442名中)となっています。
<今野さんからメッセージ>
宮城野高校では生徒として,大学院進学後は非常勤講師(平成24年度本校勤務)として大変お世話になりました。
私は,宮城野高校に在籍していたときは成績が芳しいとは言えず,大学への進学が危ぶまれるような生徒でした。当時の先生方には大変ご心配をおかけしたものと思います。
決して優秀な生徒ではなかった私ですが,特に「地理学」に対しては探究心が強く,当時から自分で課題を見つけ,調べたりフィールドに出かけたりしていました。
しかしそれは私に限ったことではなく,宮城野高生は,芸術や学問などそれぞれの分野で突き詰めようとしていた同級生が多くいたように記憶しています。
このような好奇心や探究心は,先生方のご支援や個性あふれる同級生との交流など,宮城野高校という環境の中で醸成されたのだと思います。こうした環境や校風を創り上げてきてくださった方々,またそれを現在さらに発展させてくださっている先生方や生徒のみなさまに深く感謝しております。
これからも宮城野高校での学びを忘れず,地理学や災害科学の分野の発展に貢献していきたいと思います。
最後になりますが,宮城野高校生の益々のご活躍をお祈りいたしております。
第11回卒業生 今野明咲香
(東北大学理学研究科博士課程後期修了,現東北大学災害科学国際研究所助教)
作成:情報システム部