2023年11月の記事一覧
☆卒業生の活躍☆003_千田 マミ(ちだ まみ)さん(美術科20回生)会社員(コレクターアシスタント/アートディレクター)
○現在の職業について
今私は、タグチアートコレクションという現代アートコレクションのアシスタントとして、作品管理から展示・グッズ企画、プロジェクト運営など、幅広く携わらせていただいています。
宮城野高校ではデザインを専攻していましたが、やりたいことが一つに絞れなかった私は、今までとはまた違う観点から、アートに関われる学科に行こうと「女子美術大学芸術学部アートプロデュース表現領域」に進みました。その後、大学4年生でコロナウイルスの影響により大学に行けなかった頃、授業の講師として来ていた方からの「現代アート興味ある?」という一言をきっかけに、思い切って現代アートの世界に飛び込みました。
宮城野高校、女子美術大学に入学したのも、コレクションで働くことを決めたのも、自分の知らない領域を知りたい、という気持ちがきっかけになっていて、それが今もこれからも自分を動かす原動力になっていくのだろうなと思っています。
○宮城野高校の後輩に伝えたいこと
自分の好きなことを深めるには、他の分野にこそきっかけがある。クリエイティブのおもしろいところは、そこなのではと私は思います。
アートの世界はとても広いです。私は現代アートの分野に足を踏み入れてから、入口も関わり方も人の数だけあるのだと実感しました。これはアートに限らず言えることかもしれません。
宮城野高校は自由な校風に合った、本当に個性豊かな人が集まっている場所です。まずは身近にいる人から。改めて外に目を向けてみて、経験して、その中で得た何かいいなという感覚や衝動は、きっと自分なりの生き方につながっていくと思います。これから出会うたくさんの入口にいいきっかけがありますように、応援しています。
☆卒業生の活躍☆002_櫻井 拓(さくらい たく)さん(美術科16回生) 会社員(鍛金職人)
○現在の職業について
現在、私は仙台市にあります『タゼン』という会社で働いております。そこでは製造係として銅製品の製作や販売、企画立ち上げなど、銅に関わる様々な仕事を行なっております。高校を卒業し、山形県にございます「東北芸術工科大学・工芸コース」へ入学いたしました。修士課程を含む6年間を東北芸術工科大学で過ごした後、タゼンに入社、現在に至ります。
○宮城野高校の後輩に伝えたいこと
宮城野高校の校風でもある「自由」について考えたことはありますでしょうか。勿論、大学や社会人になっても「自由」ってなんだろ?と考えることはあります。しかし、今こうして身を投じていることも、その「自由」について宮城野高校の3年間で考えることができたからだと思っております。
絶妙に大人ではなく、子供扱いもされにくい高校生は、何かに挑戦しようとする時、自らに責任を課せられる場面が増えてくると思います。その「自己責任」こそ、自由を楽しむために向き合うことが大事になってきます。在学生の方々は是非一度、考えてみてはいかがでしょうか。
☆卒業生の活躍☆001_淀川 愛奈(よどかわ あいな)さん(美術科21回生)会社員(グラフィックデザイナー)
○現在の職業について
私は宮城野高校を卒業後、多摩美術大学グラフィックデザイン学科に進学し、クリエイティブスタジオであるアシタノシカク(株)でグラフィックデザイナーをしています。広告やブランドデザインから、展示の企画運営まで幅広く、クリエイティブの力で「タノシイをつくる」ことを日々目指してデザインをしています。大学時代から「好き」や「楽しい」を形にしたい、という想いで課題制作に取り組み続け、その作品や想いが現在の仕事につながったように思います。
○宮城野高校の後輩に伝えたいこと
高校時代に努力した経験は、その後も自分の土台として必ず活きてきます。小さな努力と小さな成功体験を積み重ねることで自信につながります。自信を持っていろいろなことに挑戦してみてください。諦めずに続けていると、想像以上のチャンスを掴むこともあります。全てはトライ&エラーの積み重ねです。失敗しても大丈夫です。勉強も全力でやりつつ、いろいろなことに触れて、好きや興味を広げて、宮城野高校時代にしか経験できない、かけがえのない時間を楽しんでください!