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未来構想ゼミナールの活動

塩竈市杉村惇美術館への訪問学習(実習体験系教育ゼミ)

 本校教育ゼミナールの1年次12名が塩竈市杉村惇美術館にて訪問学習を行いました。学芸員の阿部様より施設の説明を受けたあと、杉村惇美術館で実施している「こども探偵事務所」の体験を全員でさせていただきました。

 「こども探偵事務所」とは、こどもたちの視点で美術館を巡り作品や対象物を観察して知性や感性に響かせる機会をつくるというこどものための美術館体験プログラムです。

小学生の立場だったら・・・とこどもの視点を持っての体験と、学芸員さんの仕事に触れる実習の視点と二つの視点で得るものの多い、貴重な学びの機会となりました。

【生徒の感想から】

・「探偵事務所」の名前がかっこいいし、自分が実際に絵を調査するのはワクワクするなと感じた。クイズ形式になっていることでいっぱい正解するぞ!と意気込みながら鑑賞すると思った。

・クイズ形式になっていることで何度も作品を鑑賞することができた。《こどもの視点》

○幅広い年齢のこどもたちが体験したり、実際にものを作ったりするので安全に特に気をつけていることがわかった。

○発表が得意でない子や話すことが好きな子などを見分けて楽しい発表になるよう気をつけてくれていることがわかった。

○説明を丁寧にすることが安全な実施につながることがわかった。

○いつでもわからないことが聞ける環境にしていることがわかった。

○こどもたちから出た考えや意見は否定せずに聞いていること、また注意点を伝える際は問いかけの形で伝えていることがわかった。《学芸員さんの視点》

◇資料を作るときや説明するときは「相手について考えることを意識する」を大事にしようと思う。

◇物事について多角的にみる、という視点を今後のゼミの活動で活かしていきたい。

◇こどもの視点を大切にすることが教育者として大切だと分かった。《今後活かしたい点》

 

仙台市歴史民俗資料館への訪問学習

仙台市歴史民俗資料館への訪問学習(令和5年10月18日)に本校の教育ゼミナールの生徒(1年次12名・2年次19名)が参加しました。

 建物自体が歴史的な価値を持つ仙台市歴史民俗資料館様のご協力のもと、小学3年生向けの体験プログラム(石臼・行灯体験)から児童教育の手法を学び取るとともに、学芸室長の畑井洋樹様から講話をいただいたことで、学校教員以外の教育の道を具体的に理解することができました。

〈生徒感想抜粋〉

・体験プログラムについて

「話し方を意識して聞くと、小学生の記憶に残るような工夫がたくさんあった。話題の対象を指さしたり、触ったりしてわかりやすく示していたり、覚えて欲しいことを一文字ずつゆっくり話したり、身振り手振りが大きく目をみて話したりしていた。対象年齢が小学生の時の伝え方は難しいと思っていたのでとても参考になりました。少し意識すればすぐできるものもあったので習得したいなと思いました。」

 

 

 

 

 

 

・講話について

「何かを教えるのは教員だけじゃないと言っていたように、教育関係や人に何かを教えたいとなったときに将来の夢を教員一本で考えるのは少しもったいないと思った。自分は将来教員になりたいわけではないが、自分の好きなことを見つけて、夢を一本に絞るのではなく、広い視野をもって人生と向き合うのも大事だと思った。」

塩竈市杉村惇美術館「こども探偵事務所」にボランティア参加しました

 塩竈市杉村惇美術館で行われた「こども探偵事務所」(令和5年10月14日)に本校の1年次3名と教育ゼミナールの2年次2名がボランティア参加しました。

 「こども探偵事務所」とは、こどもたちの視点で美術館を巡り、作品や対象物を観察、知性や感性に響かせる機会をつくる、こどものための美術館体験プログラムです。今回は杉村惇画伯が描いた魚の絵を鑑賞し、絵の具にさまざまな質感のメディウムを混ぜ合わせて絵肌(マチエール)をつくって絵を描く活動を補助しました。自分たちが絵を描きたくなる衝動に駆られながらも、支援活動を通してこどもたちの感性の豊かさに触れる貴重な機会となりました。

 

「しおがまお絵かき水族館」にボランティア参加しました

 塩竈市教育委員会が主催するイベント「しおがまお絵かき水族館」(令和5年10月7日)に本校の1・2年次26名がボランティア参加してきました。

 公園のアスファルトを強大な水槽に見立て、チョークを使って絵を描いて水族館をつくりました。ライン引きやブラシを使って大きな作品を描いたり、手書きで繊細な作品を作ったりと、地域の方々や子どもたちと協力・交流しながら楽しく活動させていただきました。

総合的な探究の時間「しあわせについて考える」「宮城野高校の生活を考える」を1年次全員で行いました。

4月13日(木)3,4校時に本校体育館にて1年次240名全員で「しあわせについて考える」「宮城野高校の生活を考える」を行いました。本校独自の「総合的な探究の時間」である「未来構想学概論」のオリエンテーションとして,本校の目指す資質・能力の3つ「未来デザイン力」「自己教育力」「共生と奉仕の精神」のうちの「共生と奉仕の精神」,いいかえると「他者を尊重しながら自他を『しあわせ』にする企画力」の中の「しあわせ」とはどういう状態を指すのか考え,ペアで意見を交換しあいました。

その後ペアを二組くっつけた4人組になり,4人でアイスブレイク(アドジャン)後にKJ法を使って「宮城野高校の『自由』」とは何か意見を出し合いました。

 

また,意見を出し合ったものから,生徒が自由をどう活用するか以下のように考えました。

 ☆他の人のことを考えながら、自分の好きなものを追究し、自分の成長などに繋げる!

 ☆周りに迷惑をかけず,自他ともに「しあわせ」になれるように自分で考えて行動する!

 ☆他者と自分の個性を尊重し,よりよい共同体をつくる!

 ☆自立心や個性を大切にし、善悪の区別をつけて行動する!

1年次の廊下に掲示してあります。

模擬裁判大会に参加しました

 3月29日(水)、仙台地方裁判所を会場に、仙台弁護士会主催の「模擬裁判大会」が開催されました。本校「法学ゼミ」所属の生徒3名が参加し、「検察官」の立場で法廷に臨みました。

 準備作業は今年1月から始まっていました。担当の2名の弁護士さんによる指導を受けながら、2ヶ月かけて事件資料を読み込みました。当日は、聖ウルスラ英智高校チーム(弁護側)との間で、通貨偽造罪と同行使罪の成立を争いました。両校とも、証人尋問・被告人質問では鋭い質問を次々と繰り出し、最終論告/弁論の内容も高い水準でした。裁判官(本職の裁判官・検察官・弁護士が務めた)による「判決」では、通貨偽造罪で有罪を獲得しました(同行使罪については無罪)。

 閉廷後の検討会では、裁判官役の諸先生方から「大学や司法修習に匹敵する」と言われるほど水準の高いアドバイスを頂戴し、活発な質疑応答が行われました。生徒たちにとってとても有意義な深い学びの機会となりました。

 

学習支援ボランティアを行いました

8月1日~5日の5日間,仙台市立田子中学校にて学習支援ボランティアによる「宮城野学習室」が3年ぶりに行われました。 この2年間は感染症の影響で実施することができませんでしたが,感染症対策を徹底し,本校のボランティア生徒45名が田子中学校1・2年生の学習を支援しました。
夏休みの課題などへの学習に取り組み,そこで生まれた疑問点をマンツーマンで支援する活動を通して,相手に合わせてどうアドバイスを送るのがよいのか,解き方を教えるのではなく解き方を考えてもらうためにはどうしたらよいか,とボランティア生徒たちも様々なことを学び,そして工夫していました。また,中学生のときに活用していた参考書を紹介したり,高校受験の思い出や高校生活の実際を伝えたりするなど,学習支援以外のことでも交流が生まれ,お互いにとって有意義な時間となりました。

【生徒感想】
・自分では分かっていても,表現を考えながら伝えないと理解してもえないこともあって,教えるのは難しかったですが,そういうことを考えながら活動できる機会ができて勉強になりました。
・初めて教える側として中学生と接することができた貴重な機会でした。中学生と一緒に問題に悩んだり,解けたら「ありがとうございます!」と元気に言ってくれたり,とても嬉しかったです。今後も機会があればさらに生徒さん達にとって良い取り組みが行えればと思います。本当にありがとうございました。