学校行事

学校行事

第32回宮城野高等学校入学式

 

式  辞

 暖かな春の日差しに新たな始まりを感じる、そのような今日の良き日に、本校PTA会長様をはじめ、ご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、令和八年度入学式を挙行できますことは、私たち教職員にとって、この上ない喜びであります。

 ただ今、入学を許可した新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 さて、新入生の皆さん、皆さんが本校への入学を志望した理由は何でしょうか?本校のどのようなところに魅力を感じましたか?

 皆さんのことですから、この問いかけに対して、それぞれがしっかりとした答えを頭の中で思い浮かべてくれていることでしょう。初心とも言えるその答えをぜひ大切にしてください。

 そもそも本校は、未来志向の自由な学校であり、開校以来掲げているスクールアイデンティティは「宮城野・・・ここでは一人ひとりが輝きます」というものです。

 「一人ひとりが輝く」とは、「他の人に輝かせてもらうことではなく、自分の努力で輝くこと」と理解されています。まず自分が動かなければ何も始まらないのが本校なのです。

 皆さんご存じのとおり、本校は、「制服がない」「校則がない」「生徒会がない」「部活動がない」さらに「教員がお膳立てする行事はやらない」という学校です。

 髪をカラフルに染めたり、ピアスを付けたり、メイクをしたり、それを評価するのは、大人ではなく本校で学ぶ生徒の皆さんです。制服がなくても、校則がなくても、生徒会がなくても、そこで学ぶ人たちが気持ちよく生活ができればそれでいいのです。

 ものすごくシンプルな思考ではありますが、その一方で、生徒たちは、自由を享受すると同時に、自由であることの重さにも気づいて生活しています。さらに、自分の思いのままに勝手気ままに行動することとは全く違う、自己責任と自己管理が求められています。

 本校の価値判断のベースにあるのは、社会で求められている規範意識と個人の高い倫理観です。

 新入生の皆さんには、そのような本校に早く順応するとともに、自分とは違う個性を持つ多くの人たちと交流し、お互いの個性を磨き合ってください。

 そうすることで、現時点では皆さんの中に埋もれたままになっていて、自分でも気づいていない可能性や能力を発掘することができるはずです。

 学校での学び方について、以前のような「ジグソーパズル型」の学びではなく、現代には「レゴブロック型」の学びが必要だ、と言われることがあります。

 学び身につけた知識や技能を、パズルのワンピースとして、一つの定まったところに収めて完結させるのではなく、いろいろな形のレゴブロックとして、つないだり外したり、いろいろと組み合わせて、思いがけない形を作り上げるように、ダイナミックな知の活用をすべきだということです。

 本校の探究学習は、まさにそのような学び方にふさわしいものであると自負しています。先日、本校の国際語学ゼミナールの生徒たちが、クロアチアの高校生と共に取り組んでいた「アートマイル国際協働学習」において、文部科学大臣賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

 ほかにも、生徒たちの様々な取り組みは多方面から高く評価されており、その活躍をうれしく思っております。新入生の皆さんには、これからの三年間を遠慮せず、主体的かつ大胆に、学習に励んでくれることを願っています。

 結びに、新入生及び保護者の皆様には、本校で三年間を過ごして良かったと実感していただけるよう、本校教職員一同、一丸となって教育活動に努めて参ります。保護者の皆様におかれましては、本校教育活動へのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 令和八年四月八日 

宮城県宮城野高等学校 校長 田渕 龍二