学校行事
公開授業研究会「生徒が輝く授業デザイン」を開催しました
11月8日(木)「生徒が輝く授業デザイン」とのテーマで公開授業研究会が行われました。今回は、他県からお招きした先生方と本校の教員が協働して授業を作り上げたものや、校内で切磋琢磨するなかで生まれた授業など、合計6時間分を公開しました。
◆「ICTを活用した学び」
「物理」…佐藤充恵先生(ドルトン東京学園、理科)、小林良英先生、菅原和哉先生が協働して授業公開。物体が弾むか弾まないかを「数値化」しながらカプセルを設計するユニークな授業実践でした。
◆「教科領域横断的な学び」
「歴史と文学」…佐藤哲郎先生(地歴科)、伊勢将聡先生(国語科)、川崎浩介先生(地歴科)が、教科の枠を超えて授業実践。『こころ』の「明治の精神」について国語的なアプローチと歴史的なアプローチから迫りました。
「言語文化 / 英語コミュニケーションⅠ」…鈴木幸恵先生、石垣将太先生、飯田宏先生、藤田彰子先生が協力して授業設計。「木曽の最期(平家物語)」を題材に日本とインドネシアの英雄像等について、Zoomでリアルタイムにインドネシアの高校生と中継して授業実践を行いました。
◆「探究的な学び」
「数学Ⅰ」…法貴孝哲先生(清真学園、数学科)、相澤正義先生が、数学を題材として、生徒を「しこう(思考・試行)」させるために生徒の学ぶ意欲を引き出す授業を実践しました。
「英語コミュニケーションⅡ」…山口和彦先生(山形東桜学館、英語科)、阿部彩先生が、英語による即興型ディベートの授業は迫力満点でした。
「体育」…片寄昌子先生、細川孝博先生が、iPadの動画撮影機能を活用し「movement off the ball」に着目したサッカーの指導で、生徒たちが考えながら体を動かす授業でした。
当日は高校、大学の先生方やNPO法人、大学生など30名を超える方々にご来校いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。特に、公開授業後に3つの領域に分かれた研究協議会では「生徒が輝く授業デザイン」について質疑の時間を超えるほど、白熱した話し合いとなりました。
基調講演では、ベネッセ総合教育総合研究所主席研究員の山下真司氏をお迎えし、「これからの社会を生きる生徒たちに必要となる資質・能力を育む学びとは?」との演題でご講演をいただきました。個別最適な学び、自由進度学習など、これからの学びに向けて示唆に富んだ貴重な内容でした。
データサイエンスゼミ発進! ~ 東北大学データ駆動科学・AI教育研究センターとの高大連携事業開始~
10 月2 日(水)東北大学データ駆動科学・AI 教育研究センターから 栗林稔 教授、同大学院生2 名(鈴木碧月さん佐野光希さん)をお招きして、本校のデータサイエンスゼミがスタートしました。
ゼミの冒頭、栗林教授から「大学院生はみんなよりほんの少し知識があるけれど、データの見方や考え方はみんなの方が優れていることも出てくる。色々な見方をみんなで共有しながら楽しく進めていきましょう」とのお話がありました。
第1 回ゼミの目標は「いろいろなグラフでデータを表現してみよう」です。生徒は本校の 三品祐輔 教諭から与えられたデータを様々なグラフで表現していきます。友達と知恵を絞りパソコンとにらめっこした1 時間の試行錯誤の後、現れたグラフの曲線は、あの「世界的に有名なネズミのキャラクター」の形でした。
それぞれの画面にキャラクターが現れた瞬間、生徒達は達成感を爆発させ、友達とお互いの健闘を称え合うなど楽しんでいる様子がみられました。初参戦した二人の東北大学院生もすぐに馴染んでくれて、操作に悩んでいる生徒に積極的に声がけしてくれたり、それぞれに応じた的確なアドバイスを与えてくれたりと、とても楽しい学びの場を演出してくれました。
今後のゼミ活動では、コンペティション受賞作を題材にデータサイエンスの学びを深めていきます。12 月20 日に東北大学マルチメディア教育研究棟で予定されている「成果発表会」を目指して、東北大学院生と一緒にデータサイエンスの世界を楽しんでいきたいと思っています。
「生徒が輝く授業デザイン」公開授業研究会について(御案内)
「生徒が輝く授業デザイン」として下記のとおり公開授業を行います。
令和6年11月8日(金)9:40~16:00
会場:宮城野高等学校
本年度は基調講演として山下真司氏(ベネッセ教育総合研究所 教員イノベーションセンター主席研究員)をお招きしご講演をいただきます。また、全国の先進的な授業改善を共に学ぶために
佐藤充恵(ドルトン東京中等部・高等部 理科)
法貴孝哲(清真学園高等学校・中学校)
山口和彦(山形県立東桜学館中学校・高等学校)
の先生方をお招きし、授業づくりを考えます。
教育関係の方限定の参加となります。県内外の多数の参加者をお待ち申し上げております。
申込みURL https://forms.office.com/r/ZVWY3UnkrX
実施内容はこちらの授業公開.pdfを開いてください。
東北大学データ駆動・AI教育研究センターとDXに関する高大連携協定を締結しました
9月20日(金)、東北大学マルチメディア教育研究棟にて、「宮城県宮城野高等学校と東北大学データ駆動・AI教育研究センターとの高大連携に関する協定書」を締結しました。
東北大学同センターとの連携協定は、今年度、文部科学省から「DXハイスクール」に採択された本校にとって大変意義があり、また、広く地域・県のDX教育推進に資するものだと考えています。
本校では、早速、10月から本校の探究学習活動において、「データサイエンスゼミ」を立ち上げ、直接指導を受ける予定です。
今後も最先端の機器の導入など、DXハイスクールの枠組みを順次整えつつ、DX化の流れを加速化させていきたいと考えています。
【写真】協定書を交わした、センター長の 早川美徳 教授 博士(工学)(写真左)と、本校の 早坂重行 校長 博士(教育情報学)(写真右)。
地域交流推進事業《田子地区共同画制作》を行いました!
8月20日(火)に本校会議室で田子地区に位置する児童館、中学校、高校の児童・生徒43名が集まり、「田子地区共同画制作」のワークショップを行いました。
この取り組みは「地域交流推進事業《共同画制作》」として仙台市田子児童館、仙台市田子中学校美術部、宮城野高校美術科が協力し、毎年8月に開催しているものです。
事前準備として7月23日(火)には中・高生によるテーマ・構図決めを行い、8月7日(水)には宮城野生ボランティアが田子中美術部を訪問して下絵制作の助言や加筆を行いました。
中・高生による事前準備を経て、20日のワークショップ当日は田子児童館に所属している小学生も合流し、学年を超えて楽しく活動しました。
今年のテーマは『田子ランド』。中・高生が考えた迫力のある構図が特徴です。小学生が染めた紙をちぎってカラフルに仕上げた田子児童館のキャラクター「たごやきくん」や、田んぼ越しに見える仙台の夜景と花火の下で踊る人たち、生き物たちを描きました。
田子地区にある宮城野高校ですが、県内様々な地域から通学している生徒が多数を占めています。この共同画制作を通して、田子の小・中学生からは田子地区の歴史や文化を教えてもらい、宮城野高校生からは絵の技術やアイディアを提供するなど、相互に新しい発見を得て賑やかに活動することができました。
ゼミフェス(探究発表会)を行いました。
本校で育みたい3つの資質の1つ「未来デザイン力」育成の柱である「未来構想ゼミナール」の探究活動の成果を発表するゼミフェスを開催しました。
本発表会は,ゼミ活動の集大成となる発表であり、本校生に限らず外部の講師や教員、他校生なども含め、多くの方々からの指導や助言、講評や意見を得て、更なる探究活動の活性化を進めるための機会となるものです。
他校からの生徒を招いての招待発表3題、4領域12系統からなり、発表形式も多岐にわたる本校生の発表272題、総発表数275題というバラエティに富んだものとなりました。
東北学院大学の稲垣忠教授からは、「この発表題数、そしてテーマの自由度が高い探究発表会は全国的にも珍しい」「コンテンツについて、今後切り口を変えてみるなどして探究を深め、コンピテンシーを身に付けていってほしい」などの講評をいただきました。
生徒からは、「先輩の発表を見て、発表の仕方にもたくさんの種類があることがわかり、発表の様子からその熱意が伝わってきた。」「自分がこれまで全く思いつかなかった視点や考えから物事を見ている人や、考えを巡らせている人 がいて、興味深かった。」「誰かに強制されたわけではない、自分の興味にありのままに探究したその熱意は、作るパワポや喋り方にも伝染していて、聞いていて気持ちよかった。この自分の興味にまっすぐに向かっていくという精神を大切になにごとにも挑戦したいと気づけた。」「音声言語と文字言語のメリットデメリットを理解しそれぞれのメリットを活かした発表をできるようにしていきたい。」などの振り返りがありました。
10月からの新たなゼミ活動にも期待です。
Connect.Ⅲ 仙台で開催されました。
Connect.Ⅲの展示には本校卒業生の先輩方が出品されていました。
曽根絵里子さん、中川和寿さん、Jugoさんは本校美術科4回生、佐藤寛和さんは普通科4回生です。現在、プロデューサーや作家、アーティストとしてご活躍されています。Jugoさんはこけしをモチーフにした仙台弁こけしのキャラクターを生み出した作家さんです。
皆さんも先輩方の作品を鑑賞したり応援していただければ幸いです。また、当日は本校美術科3年生2名も飛び入りで出品させていただき、貴重な経験となりました。ありがとうございました。
京都市立堀川高等学校主催「探究道場サミット」に参加してきました!
中学生向けに探究活動の面白さを伝えるワークショップ「探究道場」を実施する全国の連携校9校が京都に一堂に会し、フィールドワーク・ワークショップを行うイベント「探究道場サミット」に、8月1日~3日の日程で本校生徒21名が参加してきました。
「第2回探究道場のテーマ設定を行う」ことを目的としたイベントであり、どのように探究のタネを見つけるのか、ということを意識した活動となりました。
初日(8月2日)は同志社大学野口範子先生の基調講演を受けたのち、京都市内5コースに分かれてのフィールドワークを行いました。行き先は「京都大学総合博物館」「西本願寺・京都鉄道博物館」「花山天文台と蹴上インクライン」「黄桜・城南宮」「島津製作所」で、歴史・文学・技術・化学・物理学・地学といった多様な分野についてそれぞれが学びを深めてきました。
夕方からは堀川高校を会場に立食形式の交流会が開催され、生徒たちは他校の生徒と交流を深めながら、思い思いの時間を過ごしていました。
2日目(8月3日)はフィールドワークの内容を踏まえた「テーマ設定」と「ポスター・スライド作成」を行いました。文系分野、理系分野のテーマを1つずつ挙げることを目標に5コースそれぞれのメンバーで話し合いを行い、まとまったものを「ワールドカフェ方式」で紹介・意見交換を行い、テーマ候補を絞り込んでいきました。
午後は、コースごとの代表生徒がパワーポイントを使用してプレゼンテーションを行い、探究道場全体としての文系・理系テーマを決定しました。生徒同士の熱い議論がそこかしこで行われ、自分たちの思い・熱意を少しでも伝えようと工夫を凝らした発表を行っておりました。
京都から仙台に戻ったのは3日の21:30頃でしたが、参加生徒21名皆、疲れは見せつつも充実した表情を浮かべており、学びの多い、実りある3日間となりました。
今後は、12月に本校で開催予定の第2回探究道場に向けて、決定したテーマをブラッシュアップし、中学生の皆さんに探究活動の面白さを伝えられるよう、準備を進めていきます。
探究道場サミット新聞記事(PDF)のダウンロード ⇒探究道場サミット.pdf
模擬裁判大会に参加しました
3月27日(水)、仙台地方裁判所を会場に、仙台弁護士会主催の「模擬裁判大会」が開催されました。本校「法学ゼミ」所属の生徒6名が2チームに分かれて参加、どちらも「弁護側」で法廷に臨み、いずれも「無罪」判決を獲得しました。
準備作業は今年1月から始まっていました。宮城野高校担当の計4名の弁護士さんによる事前指導を受けながら、2ヶ月かけて事件資料を読み込み証人尋問・被告人質問・弁論を作成しました。
大会当日は、育英学園高校・古川学園高校(いずれも検察側)との間で、コーヒー粉の万引き容疑での「窃盗罪」の成立を争いました。いずれの高校も、証人尋問・被告人質問では鋭い質問を次々と繰り出し、最終の論告・弁論の内容も高い水準でした。熱戦の結果、裁判官(本職の裁判官・検察官・弁護士が務めた)による「判決」は、いずれも「無罪」でした。
閉廷後の検討会では、裁判官役をつとめた諸先生方から貴重なアドバイスをたくさん頂戴しました。生徒たちにとって、とても有意義な深い学びの機会となりました。
高校生ICTカンファレンス 全国大会発表決定!
8月2日(金)東北学院大学五橋キャンパス - 未来の扉センター - において、「高校生ICT2024カンファレンス」が行われ、本校2年次 田谷昊大 さんが宮城県代表として11月の全国大会で発表することになりました。
このカンファレンスは、総務省・文部科学省・経済産業省等が次世代を担う高校生に未来社会の課題を考え、その課題解決の方向性を仲間との協働的な学びを通して考え、自分ごと化してもらうことを目的にしています。本校からは1年次2名、2年次4名が参加し、他校の生徒との話し合いを通して「AIによって私たちの生活はどのように変わるか」のテーマの下、4時間で提言をまとめました。
どのプレゼンテーションも素晴らしく、僅差で田谷さんのグループが代表となりました。混沌とする未来に高校生が協働的な活動の中で逞しく前に進もうとする姿に感動する1日でした。