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2018年8月の記事一覧

小論文模試を実施

  台風がまたまた接近しています。来週9/4あたりに日本に接近し、上陸も予想されるとか。今年は多いですね。もううんざりです。来週、本校は、総合学科PSの発表会も9/6に予定されています。無事に開催できることを祈るばかりです。

 さて、今日は三年次の生徒が2回目の小論文模試に臨みました。ありますね。本当に。おいしそうな問題ばかりです。たぶん本校だけが受験するのではないので、ここで問題文やテーマを紹介するのは差し控えますが、現代社会が抱える課題をうまくすくい取って問題に仕立てています。みなさんが、どんな答案を書いているか、楽しみです。夏休み前の第1回目から、少しは上達していてほしいです。

   ちょうど昨日見せてもらった本校生徒の表現があります。書いてくれた生徒の名前はわかりません。ここで材料にしてごめんなさいと謝っておきます。

 さて、生徒Aさんはこう書きました。「 ~ 力強く優美なデザイン ~ 」。この表現について、みなさんはどう思うでしょうか? 今日は、あえてこれ以上ふれずに明日に持ち越します。

   今日は、このへんで。 

 

他校の文化祭

 

 

  今朝、学校に来てみると、生徒昇降口にはっぴを着た見慣れない生徒数人がチラシを配っていました。いったい何と思って事務室で聞いてみると、他校さんは、この週末に文化祭があり、その宣伝に来ているらしく、ああそうだ、うちの文ボラも他校さんにお邪魔して配っていたなと思いました。見学に行くも行かないのも自由ですが、くれぐれも気をつけて。トラブルにまきこまれないよう、用心すること。

 さて、先日本屋さんから入手した講談社のPR誌「本 9月号」がすごいです。中身の充実ぶりにびっくりです。冒頭に特別企画「熟練校閲者からの挑戦状」(講談社校閲部)が掲載されています。今月の講談社文庫新刊で「熟練校閲者が教える 間違えやすい日本語実例集」が出ました。この紹介とPRの文章なのですが、冒頭にこうあります。

 

       日々、文章の誤りと格闘しながら「本の品質」を保証する校閲部。その大ベテランたちが、『熟練校閲者が教える 間違えやすい日本語実例集』を刊行し、

      誰もがつい間違える表現を多数指摘した。さてあなたは、今回彼らの出す全25問のうち何問正解できるだろうか? 

 

このような「挑戦状」でスタートします。おもしろそうです。今、テレビでは、クイズ番組がはやりですが、私はこの「挑戦状」の「初級編」の問題を見ただけで、感激しました。うちの家族にやらせてみたいです。ということで、この文庫本を買うことにしました。

これ以外で、「本」9月号の、これは絶対読みたいと思った内容を紹介します。

・「今夜はひとりぼっちかい?(もしくは、『日本文学盛衰史 戦後文学篇』)の作られ方  高橋源一郎著

 ・22世紀を見る君たちへ3 未来の大学入試(2) 平田オリザ著

 ・鉄道ひとつばなし272 原武史著

 ・伝える仕事6 企画書は読み手の頭に映像が浮かぶように  池上彰著

 ・科学と非科学  その間にあるもの9 縄文人と弥生人  中屋敷均著

 ・百人一首うたものがたり9 水原紫苑著

 ・心と時間  その哲学と科学16  それは、だれかのせいなのか  青山拓央著

 ・新日本野球紀行160  広島カープ「走る野球」の原点 古葉竹識回顧録 二宮清純著

 ・社会性の起源57 子を食う  大澤真幸著

 

これはあくまで一部です。これだけ盛りだくさんの内容で、たった90円です。ちなみに今月は表紙もナイスです。今日マチ子さんが描いています。彼女の「表紙のことば」は、こうです。

 

     夏の終わりの水辺にたたずむ、二人の女性。対岸には自分たちが住む人工の街。一見、仲の良いママ友のようでありながら、そこには違う感情が芽生えているよう。すくすくと育っていく赤ちゃんと秘密の恋・・・夏の終わりに「この先」を考えてしまいます。

 

 さりげなく、目次のページの右隅に囲みで置かれているのですが、注意しないと見逃してしまいます。仲良く手をとりあっている二人の女性に、私などはとてもそこまで読み切れません。この世の中に、すごい書き手やイラストレーターが存在していることに改めて感謝!

 今日は、このへんで。

 

「フルコースディナー」

 今日は一日中、雨でした。さすがにうんざりです。でも昨夜は、関東ではものすごい雷雨だったようです。電車が不通になり、帰りの足がなくなった人は、何時間もタクシー待ち。大変です。向こうはまだまだ残暑が続きそうなので、気をつけてほしいです。逆にこちらですが、昨夜帰宅した頃、今年最初の虫の音が聞こえてきました。季節の変わり目は、「耳を澄ます」。そういう時間を大事にしてほしいです。

 さて、7時間目のLHRで、三年次は年次集会。いよいよ本格的に進路実現に向けて、いろいろな動きが本格化するところで、年次主任の雪江先生からお話をいただきました。その後、校長の自分から生徒のみなさんにどうぞ激励の言葉をというお願いがあり、それではということで、少しばかり話をしてきました。以下のような内容です。

 

 「信念」にからめてひとつ。かつて本校に勤務して、三年次担任をしたときのことです。就職を希望していた女子生徒がいました。第1志望は某大手の化粧品会社でした。とてつもなく難関です。どうしても入りたいと本人は言い張っていました。が、私は、現状の学力では厳しいので、もう少し希望を考えてみたらと言って、変更を促しました。何度かやりとりがありましたが、本人は頑としてこちらのアドバイスを聞き入れず、そのまま第1志望の某大手の化粧品会社を受験しました。私は、若気の至りで、受験前に本人に対して、あなたがもし合格したら一流ホテルでフルコースディナーをおごってやると伝えました。半分、励ましも入れていたと思いますが、半分まさか・・・という気持ちもありました。それで、結果は・・・見事、合格! すごかったです。びっくりしました。本人は、見えないところで、ものすごく勉強を続けていたのです。本人は、すぐさま合格を知らせに私のところに来てくれました。そして、「先生、フルコースだよ!」と叫びました。さて、その後、そのフルコースディナーをどうしたか、今は教えないでおきます。(あとで、こっそり教えるかもしれません)でも、みなさんに、この話をするのは、昨夜、学校帰りにたまたま買い物のために近くのヨークに寄ったときに、店内でその彼女に偶然会ったのです。びつくりしました。うれしかったです。彼女は小さなかわいい娘さんの手を引いて、りっぱなお母さんになっていました。「先生、この子を宮城野に入れるからね」と、うれしいことも言ってくれました。涙、涙ですね。思わずよおーし、それまで俺は宮城野にいるからねと言ってしまいました。どう考えても退職しているはずなのに。

さて、みなさんに伝えたいのは「信念」をもって第1志望を貫くこと。いいですね。みなさんのナイスな先輩がりっぱに実現しています。自分の力を信じて頑張ってください。それともう一つ。「信念」だけだと、先生方が心配するかもしれないので、もう一つ加えます。4月当初にみんなに話した「修正能力の高さ」。人からアドバイスをもらったときに、あるいは自分の過ちに気付いたときに素早く修正できる力。そういうものも確実に備えていてほしいと思います。そういうことで、「信念」と「修正能力」を合わせると「敢えて二兎を追う」。このバランス感覚がみなさんに合格の栄冠をもたらします。みなさんのますますの精進を期待します。

 

  三年次のみなさん。わかると思いますが、少し変更していますね。「フルコースディナー」について、真相は闇です。こういうのを突っつくのは、野暮というものです。

今日は、このへんで。

 

「全国高校総文祭優秀校東京公演」

 今日8/27、近隣の小・中学校は夏休みが明けて、学校再開。近所の小中の児童生徒が元気に登校する姿は本当にほほえましく、まぶしいばかりに輝いておりました。もちろん、本校の生徒も・・・。あまり褒めすぎるのはどうかなと思いますので、やめておきます。また今日はだいぶ暑さが和らぎ、涼しく感じられたので、小中の児童生徒にとって、集会をやるのに、助かったと思います。これからあまり残暑がぶりかえさないでほしいですね。

 さて、私は8/25~8/26の二日間、東京の国立劇場で開催された「全国高校総文祭優秀校東京公演」を県の高文連を代表して視察してまいりました。私にとって、この東京公演を見るのは、初めてです。特に演劇部門はテレビで放送しているので、自宅で録画したものをここ数年連続して見てきて、とても興味をもっておりました。楽しみにして見せていただいたのですが、すごかったですね。初日のオープニングは、長野西高校の「ダンスドリル」。これは2018信州総文祭での総合開会式で見ていたものでしたが、さらに磨きがかかってプロ顔負けの切れ味鋭い演技でした。そして、演劇部門優秀校の公演。長野県松本美須々ヶ丘高校、千葉県立松戸高校、本県の仙台三桜高校、香川県立丸亀高校の優秀校に加え、特別公演として地元東京の立川女子高校の5校が出演しました。どの学校の芝居も、現代社会の重要課題を反映したテーマを内容に盛り込んでいて、満員の観客の心を強く深く揺さぶりました。本県の仙台三桜高校が演じた「宇宙の子供たち」は、家庭崩壊、親からの虐待をテーマにして、他校にまさるとも劣らない素晴らしい演技力でした。最後には涙を流すお客様もいらっしゃいました。あまり書くと、これからのテレビ放送に影響するので、みなさん、ぜひテレビで見てほしいと思います。三桜高校の演劇部のみなさん、お疲れ様でした。

私の芝居好きは、学生時代からです。生の芝居は、絶対オモシロイです。仙台にも力のある劇団がたくさん活動しています。機会があったらどうぞ。

ということで、今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

夏休み明け・・・全校集会/二年次ロッカー更新

 今日8/23から、学校が再開。昨日書いたように、二十四節気の一つ「処暑」なので少しは涼しくなるかなと期待していたのですが、ダメでした。34度ぐらいはあったでしょうか。暑かったですね。しばらくは厳しい残暑が続くと思います。くれぐれも気をつけて。さて、今日は大掃除の後、全校集会がありました。表彰伝達の後、校長からの挨拶ということで、少しばかり話をさせていただきました。昨日書いたものに少し手を入れて。下記のとおりです。

 

夏休み明けの全校集会 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。みなさんの元気な顔を見ることができてうれしいです。長く、暑い夏休み、どうだったでしょうか?

 夏休みに入る前の全校集会で、木槿にからめて「信念」や「一人になる勇気を持て」という話をさせてもらいました。みなさんが休み期間の実力養成講座等で一生懸命勉学に取り組んでいる姿を見て、喜んでおりました。でも、もしかしたら、今のみなさんの思いの中には、「やるべきことをやった」という人もいれば、「やるべきことをやれなかった」という人もいるかもしれません。いろいろかなと思います。いずれにしても、みなさんにお願いしたいのは、一日のうち、何分かでもいいから、あるいは30秒でもいいから、振り返りの時間を持ってほしいなと思います。

高校時代、自分にとって、振り返りの時間は、石川啄木様の短歌と向き合う時間でもありました。自宅と学校との往復の時間。片道一時間半ほどの、バスと電車を乗り継ぐ中で、新潮文庫の「一握の砂・悲しき玩具」は、自分にとって心の支えでした。

 考えてみれば、高校時代というものは、「一人ひとりが輝く」べき、人生のうちで最も楽しい宝石のような時代です。しかし、一方で悩み多く、揺れ動き、本当につらい時期でもあります。自分にとっても高校時代は決して平坦な道のりを歩んだわけではありません。むしろ重苦しく時を過ごし、倒れそうにもなった時代でした。そういうとき、啄木は、自分の心を支え、慰めてくれました。

ざっとこんな歌です。

「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」

「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」

「砂山の砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出づる日」

どうでしょうか?

確か、今夏の中学生対象の学校説明会の中で、美術科のAさんは、仙南のかなり遠いところから通っているけれども、その往復の時間がとても貴重だと中学生に向かって語ってくれました。当然眠い時には眠るけれども、自分一人で、いろいろなことを集中してできる貴重な時間だと教えてくれました。休み前の集会で、「自分ひとりになる勇気を持て」と話したと思います。それはとても大切な「雌伏」の時間。未来の「飛躍」のための貴重な準備時間。そういう時間を一人一人が少しずつ持つことができたと信じて、今日を迎えました。今日は二十四節気の一つ、「処暑」。辞書的には、厳しい暑さがおさまる頃。季節の小さな節目が少しずつ新しい季節に導いてくれます。ですが、今日は本当に暑いですね。体調管理にくれぐれも気をつけながら勉学に励んでほしいと思います。みなさんのますますの活躍を期待します。以上です。

 

 このような話をさせていただきました。啄木の歌に少しでも興味を持ってくれたらと思います。

 さて、二年次の廊下にある生徒用ロッカーですが、先日8/19に新しいロッカーが設置されました。写真のとおりです。すごくきれいですね。鍵はダイヤル式のちょっと工夫されたもの。教育振興会のみなさんから寄贈いただきました。ありがとうございます。心からお礼申し上げます。二年次のみなさん、大事に使ってくださいね。

 1・2年次は、本日で課題テストが終わりで、明日から本格的な授業再開。3年次は、明日まで実力テストです。公務員志望のみなさんは、公務員模試に挑戦してもらいました。四国には台風が上陸。被害が出ないことを祈るばかりです。今日はこのへんで。