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2018年11月の記事一覧

テレビ電話?

  定期考査初日が無事終了しました。みんなのふだんの行いがよろしいせいか、小春日和。予想最高気温は17度。お昼には、外の日向でお弁当を食べている生徒もいたぐらいの陽気でした。

 さて、午後から県の「全国豊かな海づくり大会推進室」の方々が来校され、大会テーマ&キャラクターコスチュームデザイン募集の説明を受けました。美術科のある本校生徒にぜひとも応募してほしいとのことでした。平成32年度の秋に開催が予定され、宮城県では初めての開催となる同大会。盛り上げるためにも、本校生徒がたくさん応募して、採用されることを願っています。

 放課後の暗くなってから、丹羽先生が校内卒展の作品前で、ipadを手にしてなにやら怪しげな動きをしているのを発見。尋問してみたら、なんとそのipadを使って、京都の銅蛇工芸高校とテレビ電話を試しているとのこと。卒展の作品を銅蛇工芸高校にライブで送信して、銅蛇工芸高校の先生から生でコメントをもらうという試みをやっているらしく、へえーとびっくりしてしまいました。これはおもしろいと思い、のぞいて見るとなんとそこに銅蛇工芸高校の校長先生が登場。お互いに画面をのぞいて「はじめまして」と挨拶し、お互いの交流会のお礼をかわしあいました。吉田校長先生、どうも失礼しました。これからもよろしくお願いします。

 放課後は、今年度四回目の三年次の推薦選考会議もあり、また二年次の進路志望校検討会議もあり、某流通大手の社長室で活躍中の8回生の卒業生の訪問あり、さらには校内の25周年記念事業委員会もあり、定期考査でありながら、息つく暇もないくらいの忙しさでした。生徒のみなさんも、今頃は明日2日目の定期考査に向けて猛勉強中ですね。粘り強く、がんばってください。

 小生は、高文連の全国研究大会参加のため、明日から熊本へ。しばらくこの校長通信はお休みです。卒展紹介、またまた延期です。すみません。

 今日は、このへんで。

 

 

居待月

  いつのまにか11月も最終週。今、校長室からふと東の夜空に目を向けたら、大きなお月様があがってきました。確か23日が満月だったような気がするので、今日は、居待月ですかね。この時間の校舎は、音も無くてとても静か。こういうときのお月様は、動から静への転換に大きな役割を果たしてくれます。日中、バタバタしていた気持ちがようやく静まってきました。

さて、生徒のみなさんにとっては、明日から第3期定期考査です。小生の高校時代にとっては、一番力が入って、自分の真の力を見極める大事な考査でした。晩秋の夜長に、こたつに入ってじっくりと教科書とノート、問題集に向き合える時間。それを貴重なものに思ってほしいと思います。

さて、三連休に入る前は、青森での東北地区高文連理事会に出席し、東北各県の高文連の役員の先生方と貴重な情報交換ができました。宮城県は、昨年度に全国の総文祭を開催し、大きな財産を得ることができたわけですが、今後はその財産を県全体としてどのようにして継承し、発展させていくか、このあたりが大きな課題だと思います。東北地区の他県に比較すると、この点についてはまだまだ宮城は遅れているかもしれません。自分自身、すごく勉強になった理事会でした。

ところで、三連休の土曜日に本校では中学生対象の美術科実技講習会が開催されました。70名を超える中学生が参加してくれました。みんなすごくキラキラした目で、本校の卒展の作品を見てくれていました。ありがとうございました。その卒展の作品紹介は、今日はお休みです。ごめんなさい。

今日はこのへんで。

 

卒展の続き・・・校内展示スタート

 

 昨日スタートした校内のミニ美術館ですが、写真のとおりです。校内1Fの廊下のスペースを利用した卒展の第二弾です。今日は、洋画、日本画の人物画中心に紹介します。写真だけでは、ちょっとわかりにくいので、宮城野区文化センターでの本番を見逃した方は、本校へお立ち寄りください。もちろん観覧は無料です。一応学校なので、玄関事務室前で一言声をかけていただき、入校証を着用の上、ご覧下さい。今日は、午後から高文連の理事会があり、他校から高文連の各専門部理事の先生方が大勢来校されました。その先生方が理事会終了後に観覧され、みなさん本当にびっくりされていました。各作品を数点ずつ希望する小中学校に展示していただいたら、すごい宣伝になりますよとアドバイスもいただきました。ナイスアイデアですね。丹羽先生に相談してみます。

明日から、その高文連の会議のため、青森へ出張です。この秋二度目の青森。またまたすごい楽しみです。

今日は、このへんで。

  

「わけのわからない自分」

   こたつのぬくもりが恋しい季節になりました。年を重ねると、日が暮れてからの気温の急な低下は、やはりちょっときついです。みなさんは、どうですか? 風邪をひかないように注意してくださいね。

 さて、昨日18日の日曜日で、美術科の卒業制作展が終了しました。美術科のみなさん、お疲れ様でした。みんな、すごかったですよ。みんなそれぞれに本当に輝きまくっていました。

 さて、17日の土曜日の午後からは、武蔵野美術大学の諏訪敦先生をお招きして、講評会と講演会、そしてパネルディスカッションがありました。私も聴講させてもらいました。講評会は、5つの専攻から一人ずつ、計5人を諏訪先生が選び、その5人の作品を実際に壇上のスクリーンに映し出し、制作した生徒が壇上に出て諏訪先生の質問(制作動機等)に答えながら、諏訪先生から直接講評してもらうもの。講演会は「アーティスト活動の実際」と題して、諏訪先生のアーティストとしての実祭の活動の様子を話してもらうもの。最後のパネルディスカッションは、5専攻の代表生徒計5名がパネラーとなり、「芸術の枠・境目について」というテーマで、諏訪先生と自由にディスカッションするもの。昼過ぎに始まったものが、帰る頃にはすっかり暗くなり、あっという間の4時間。学ぶべきところのとても多い、密度の濃い4時間でした。みんながとても輝いて見えた理由は、なんといっても、それぞれが自分の言葉で説明し、答えていたから。ふだんはなかなか説明しにくい、「自分というわけのわからない存在」に対して、率直に疑問や意見を諏訪先生に投げかけ、それにまた諏訪先生がその場で一生懸命考えながら答えてくれる。わからないときには、わからないと率直に答えてくれるし、生徒も説明に窮しながらも、一生懸命に自分の言葉で「わけのわからない自分」を説明しようとする。あるいは、今現在必死に考えている問題について説明してくれる。その態度がすがすがしいというか、今は生煮えの状態でも、いつかきっと見えてくるものがある。(見えてこないかもしれませんが・・・)見えてこなくてもいい。解決不能な問題を抱え込むエネルギーみたいなものを諏訪先生は、みんなにもたらしてくれたはず。そういうとてもスリリングな場が、あのときあそこに生起し、うごめき始めたような気がします。諏訪先生、ありがとうございました。

 さて、まだ紹介していなかった作品名を挙げていきます。

 まずは日本画専攻です。【はかなし】・【驟雨】・【花言葉】・【偶像崇拝】・【理想】・【スクリーンの向こう側】・【雨】・【あこがれ】。以上の8名です。最後に一番の大所帯、洋画専攻です。【 mirror 】・【 Giant 】・【望郷】・(【静物画】・【おさげの少女】)・【 untitled 】・【沈物画】・【劣等】・【理想郷――想像と創造の地】・(【0.01】・【0.8】)・(【暖を重ねる】・【つかむ】・【にぎる】)。以上の10名です。

 今日19日の月曜日は、搬出作業があり、そしてなんと、その卒展の作品群が、本校の1F廊下に展示されました。すごいですね。ちょっとしたミニ美術館です。諏訪先生もびっくりですよ。毎日ワクワクです。みなさん、ありがとうございます。

 今日は、このへんで。

 

「耕不盡」

 今日は、宮城県農業高校で「新校舎落成並びに創立133周年記念式典」が午前中にあり、参列してきました。晩秋の、まさに「天高く馬肥ゆる秋」晴れのもと、盛大に新体育館で挙行されました。主役の生徒たちは本当に礼儀正しく、式典にもりっぱな態度で臨んでいました。新校舎もまたすばらしく、ここで学ぶ生徒たちがうらやましく思いました。でも、大震災のときからここまでの復興の歩みは、決して楽ではなかったことを思うと、感無量です。実は、小生は教員のスタートを宮農で始めています。震災と津波で壊滅した広浦の校舎で、3年を過ごした思い出深い学校です。「耕不盡」の碑が広浦の地から、新校舎敷地内に移されていました。宮農の生徒のますますの活躍と、学校の一層の発展をお祈りしたいと思います。

 今日は、このへんで。

 

 

「未知なる自分」

  今日は、七五三の日です。と言っても平日のお参りは、なかなか難しいですね。今度の日曜日は友引なので、神社は大混雑するかもしれません。くれぐれも気をつけて。というのは、生徒のみなさんよりは、うちの職員の、比較的若いほうの方々ですかね。小生も、二人の子供に、それらしきことをやってあげたような・・・。

 さて、今日は卒展三日目です。今日の紹介は「彫刻」です。【輓獣】・【囲い】・【「台」団円】・【生まれる】・【 mingle 】・【家】。以上の6名です。昨日の「クラフトデザイン」専攻と同じく、少数派の「彫刻」ですが、こちらは「さわらないで下さい」です。でも「ぜひ近くに寄ってご覧下さい」です。「内側も外側も楽しんで下さい」です。「なにが生まれるのか考えてみてください」です。そして「大切なものは失ってから気付く」です。気付けたらOKです。ゆっくりご覧ください。

 さてさて、昨日『本を贈る』という本の一節を紹介しました。今日もその中の執筆者の一人、小生のお気に入りの書き手である若松英輔氏がその本に書いた一節を紹介します。

 

    書くとは、思ったことを言葉にすることではない。

    そのとき私たちはメモしているに過ぎない。

    真の意味で書くとは、記された言葉に導かれて、未知なる自分に出会うことにほかならない。

 

美術科のみなさんも、もしかしたら未知なる自分に出会えましたか?

美術科のみなさんのみならず、本校生みんなに訴えたいです。

未知なる自分に出会う努力を続けていますか?

 

今日は、このへんで。

 

 

教育長さんの部屋

 卒展2日目です。その卒展とは違うのですが、美術科にとってうれしいニュースです。知る人ぞ知る、実は教育長さんの部屋には、本校の美術科の生徒の絵画作品が飾られています。本日、芸術の秋に模様替えということで、これまで飾られていた絵画が役目を終え、その位置に新しい絵が飾られました。もちろん本校美術科生徒の作品です。後日「教育庁関連情報一覧」に、このことが掲載される予定のようで、その時が来ましたら改めて紹介させていただきます。

 さて、今日の卒展紹介は「クラフトデザイン」専攻です。タイトルは、【ワタシのカバン】・【まるまるねこ きになるねこ しとめるねこ】・【工場見学に行こう】・【まどろみ】・【包(つつむ)】・【海鉱石灯】以上6名です。彫刻同様、少数派の「クラフトデザイン」専攻ですが、実用性と芸術性の境界線をみごとに表現しております。クラフトらしく、「自由に手に取ってお楽しみ下さい」と紹介している作品もあります。どうぞゆっくりご鑑賞あれ。

  最後に、『本を贈る』という本の一節を紹介します。日曜日に見つけたばかりのナイスな本です。その中の執筆者の一人、編集者として確実な仕事をしている島田潤一郎氏のことば。今回の卒展に向けて、美術科のみなさんは、もしかしたら似たような感覚で制作にあたったかも。

 

   本というものは重い。

   物質的にも、内容的にも。

   かんたんに一言では表せないものだ。

   著者だって、なにを書いているのかわからなくなるときがあるのだ。

   でも一冊の本になることによって、なにかひとつの表現が完結する。

   だから、本ができあがったときには、ぼくはいつも不思議な気持ちがする。

   感動というのではなく、命がひとつ誕生したように思う。

 

今日は、このへんで。

 

美術科の卒業制作展スタート

   今日から美術科の卒業制作展。22回目。今年が24年目なので、妙に納得。1回生が卒業時に開催したのが第1回目ということですね。あの時、いったいどこでどういうふうに開催したのだろうと、考え込んでしまいました。1回生美術科の卒業生のみなさん、後で教えてください。

 さて、「とめ・はね・はらい」です。同じ美術科といっても、「洋画」「日本画」「彫刻」「クラフトデザイン」「ヴィジュアルデザイン」の5専攻があります。すごいですね。10時スタートに間に合うように会場に駆けつけ、次の予定もあったので、今日の見学は1時間だけにしていたのですが、結局2時間になってしまいました。あっという間の2時間でした。飽きないですね。見ていてワクワクします。こんな感覚、久しぶりです。みなさん、本当にりっぱです。みなさんの汗と涙の結晶に拍手です。今日は、ヴィジュアルデザインを紹介します。

 【生活に活用できるパッケージ】・【和柄レターセット「mu su bu」】・【「本日、えど日和。」】・【フリ×カケル】・【親子のためのデザイン「小熊のバルーン」】・【手書きフォント「あやとり」】・【魔法×天使×星座】・【5SD】以上8名です。作品名だけで、本当にキラキラ輝いています。

 写真を撮ってきたので、後日、アップしますね。

 

   話は変わって、小論文の話です。仮にネットの時代を批判的に捉える論調で書くとして、「ネットの時代は、答えをすぐ求めたがる傾向が強くなり、困難な状況に辛抱できなくなった若者に、モラルの低下という問題点が見られるようになった」と書いたとします。そう書いたとして、それを裏付ける具体例を書けるかどうかが、小論文の善し悪しを分けます。その例もできればホットな話題、そして広く採点官もすぐわかるような例がほしいです。単純に「今は〇〇だ」と書くのではなく、たとえば「今は〇〇だ。それは〇〇の例をあげれば、誰でも納得できよう。」というような書き方です。相手を説得するためには証拠。そういう手をうまく使えるようにしてください。

 今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

卒展前夜

夕方、西の空に三日月さんがきれいに見える季節になりました。初冬の三日月は、とても澄んで見える分、ピーンと張り詰めたような感じがして、緩んだ気持ちを改めて立て直してくれるかのよう。

 さて、週の初めはバタバタして大変です、美術科の生徒と先生方は、明日からの卒展の準備で大忙し。搬入作業は無事終えたようで、夕方になってから生徒さんが「とめ・はね・はらい」のパンフレットを持ってきてくれました。本当に凝っていますね。さすが美術科のみなさんです。最初の私の「ごあいさつ」は「なくもがな」ですが、あとは、まあパンフレットも一種の芸術作品です。みなさん、会場でぜひご覧あれ。仙台のケーブルテレビの取材もあるようです。美術科のみなさん、大成功を祈ります!

 さて、昨日の日曜日は、勾当台公園や県庁で「さんフェア2018」が開催されました。すごい賑わいでしたね。私はお昼頃の到着でしたが、お目当ての一つ、某高校のイチゴジャムが売り切れでした。でも、某高校のりんごが残っていたので、早速買い求めました。すごい大きさの甘~いリンゴです。某高校の看護科では、恒例の血圧測定。未来の看護師さんたちが、素敵な笑顔で一生懸命ミニ実習に励んでおりました。その後、藤崎で開催されていた特別支援学校の総文祭を見学しました。こちらも大盛況でしたよ。ちょうど特別支援学校のフラダンスが行われていて、藤崎前は、すごい人だかりでした。生徒さんたちが作った作品もすごい売れ行きでした。ミニクッキーがとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

 今日は、このへんで。

 

創立25周年記念事業&「とめ・はね・はらい」

    本日土曜日の10時から「宮城野高等学校 創立25周年記念事業実行委員会設立総会」が会議室で開催されました。PTA三団体と同窓会から役員の方々に集まっていただき、無事ほぼ提案どおり可決され、実行委員会が発足しました。出席いただいたみなさん、お休みのところ、お越しいただき、貴重なご意見、ありがとうございました。委員の方々からは、宮城野らしさをアピールするため、準備段階や実際の式典でも生徒ボランティアとして、主体的な参加をどんどん促していきましょうということで、みなさんの同意が得られました。とても楽しくなりそうです。ありがとうございます。

 午後からは、調理室でPTAの研修会。今日は「韓国料理教室」ということで、李 由美先生をお招きし、チーズダッカルビ・韓国風海苔巻き・簡単スンドゥプに挑戦しました。PTAのお母様方(若干男性陣が混じっていました。西城さん、ありがとうございます。)が大勢調理室に集まり、わいわい楽しく韓国料理作りに励みました。私は、愛用のエプロン(前掛け)をつけて勇んで参加しましたが、PTAのみなさんの手際のよさに圧倒され、あえなく降参。校長室に引っ込み、料理ができあがるのを待ちました。しばらく経ってから、お招きをいただき、調理室に戻りました。ナイスでした。デリッシャスでした。次第に寒くなる季節に、少し辛めの韓国料理は最高ですね。おかわりもいただき、さらにお土産までいただいてしまいました。ありがとうございます。そしてごちそうさまでした。

 さて、週明け火曜日からはいよいよ美術科の卒業制作展です。宮城野区文化センターで初めての開催となります。「とめはねだより」も、下の写真のとおり、いつのまにか発行されていました。みなさん、ぜひお誘い合わせの上、おいでください。