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2019年7月の記事一覧

リアリズムとロマンチシズム

暑くなりました。太平洋上に発生した台風のため、梅雨明けは持ち越しとなりましたが、いよいよ本格的な蒸し暑さ到来です。暑さ対策をしっかりやって、学習への集中力を切らさないようにしてほしいです。

1時間目の3年次集会では、「敢えて二兎を追う」に絡めて、リアリズムに裏付けられたロマンチシズムの大切さ、夢を持つことの大切さを伝えました。その後の全校集会では、今年度4月からここまでの生徒みんなの活動の評価に加えて、広瀬淡窓の『桂林荘雑詠諸生に示す』の漢詩について、初めて全校生徒の前で説明し、基礎基本の大切さを訴えました。夏休み明けに、みんな元気な顔でまたここに集合してくれることを期待します。

今日は、このへんで。

 

 

まもなく梅雨明け・・・幅広く勉学を

  いよいよ明日は夏休み前の最終日。LHRや全校集会、大掃除の日です。その後、27日の学校説明会の準備もあります。基本的に午前中で終わり。午後は三者面談等が入っている生徒保護者の方もいるかと思います。

夏休みに入ると同時に梅雨明けが宣言されるかのようで、今日は、西日本各地で長かった今年の梅雨明けが宣言されました。宮城県も、今日は日中に晴れ間が広がる時間があり、かなり蒸し暑くなりました。まもなくここ宮城県も梅雨明けだと思います。(ただ夜になったらまた雨雲が近づいているようです。福島では雷雨になったようで、気をつけたいものです。)夏本番に向けて、気を緩めることなく、それぞれに計画的に過ごすこと。

昨日、本屋さんで若松英輔氏の「『こころ異聞』 書かれなかった遺言」を見つけ、購入しました。これは岩波書店のPR誌「図書」に長く連載されていたものを一冊にまとめたものです。連載時からとても興味深く読んでいました。夏目漱石の「こころ」は、2年次の国語で、みんなが読むものだと思います。既に多くの研究家が研究し尽くし、もう書ける材料はないものと思っていましたが、さすが若松氏。鋭い視点でこころ論を展開しています。夏休みの私自身の課題図書は、これで決まりました。みなさんも、ふだんの勉強のみならず、幅広く読書に挑戦してほしいと思います。

今日は、このへんで。

 

木槿の花

  夏休み前の最終週に入りました。本校は25日に全校集会があり、26日から夏季休業に入ります。同時に「実力養成講座」がスタートします。今週も午前授業で、保護者面談が続きます。保護者のみなさま、お忙しいところ、ありがとうございます。

 梅雨時の、忙しい時を送っていたら、いつのまにか校舎南側に植栽されている木槿の花が咲き始めていました。先週末、ようやく気づいた自分が愚かでした。芙蓉さん、ごめんなさい。小生の自宅の木槿もまもなく開花すると思います。日照時間が少ないせいか、いつもよりだいぶ遅いですね。その代わり、アジサイが長持ちしています。ミニトマトはなかなか赤くなりません。昨日、深夜、庭で羽化したばかりのセミさんを見つけました。寒くて元気がありません。早く元気に鳴いてほしいです。

今日は、このへんで。

 

「田子塾」・・・それぞれの未来に向けてがんばろう

 今朝方は、少し小雨模様でしたが、次第にお日様がのぞき、気温も上昇。今日は久々に蒸し暑くなりました。これまでしばらく低温と雨が続いていたので、本当はこれが7月らしいお天気です。

昨日は、文ボラの代表のみなさんが文化祭報告のため校長室に来ました。私からは文化祭の大成功について、ありがとうねと伝えたところです。すばらしいリーダーシップを発揮され、見事に文化祭を大成功に導きました。今後は、この経験をいろいろな場面に生かしてほしいと思います。ありがとうございました。

今週から学校では三者面談がスタート。午後から保護者のみなさまが次々と来校されています。ありがとうございます。1回目の定期考査の結果をお伝えしていると思います。今後の勉学の励みにしていただければと思います。特に3年次のみなさんは、これから進路実現に向けて天王山です。目標をしっかりと確定し、お互いに切磋琢磨して頑張ってほしいと思います。

実は、先月から本校生徒が田子中で「田子塾」のお手伝いをしています。田子中の1・2年生を対象に、講師として中学生の数学の勉強のお手伝いをしているものです。6/21からスタートして、今日で四回目となります。中学校の先生によると、中学生にも、その保護者の方々にも好評であるとか。期待半分、不安半分でしたので、中学校の先生に聞くのが、正直とても怖かったのですが、胸をなでおろした次第です。私は、これから今日初めて視察にうかがう予定です。学習ボランティアに手をあげてくれた本校生徒21名のみなさん、ありがとうございます。

さて、来週が夏休み前の最終週になります。また7/27には、中学生向けの「学校公開及び説明会」になります。本日の職員会議で、申込者が中学生と保護者合計で2000名を超えたと報告がありました。すごい人数です。ありがとうございます。おもてなしの心でお迎えしたいと思います。

今日はこのへんで。

 

文化祭・・・ご来場、ありがとうございました

  今年度の文化祭「拍手喝祭 ~平静じゃいられない」が無事終了しました。ご来場されたみなさまに深く感謝申し上げます。生徒の展示・研究発表、演奏、パフォーマンス、模擬店等、いかがだったでしょうか。おかげさまで一般公開の7/13(土)は、梅雨の合間に、待ち望んだ青空が広がる天気に恵まれ、大勢のお客様にお越しいただくことができました。今の宮城野高生の大きなエネルギーがこのような形で個性豊かで、自由に伸び伸びと発現されていることを、ぜひ温かく見守っていただき、応援いただければと存じます。またご意見、ご要望等ありましたら、学校までお寄せいただければと存じます。

今年度の文化祭開催にあたり、運営の中心になって活躍した文ボラのみなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。いつも以上に元気な、リーダーシップ抜群の文ボラでした。また、文ボラのみなさんのみならず、この文化祭にそれぞれのスタイルで参加し、関わった宮城野高校生の全員に感謝です。「拍手喝祭」の文化祭にするべく、みなさんはそれぞれの持ち場で集中し、おもてなしの心をもって、お客様に対応してくれました。ありがとうございました。

(開祭式のオープニング用動画には、恥ずかしさも忘れ、小生も登場させていただきました。拙い演技力、いつもながら反省するばかりです。みなさまにお詫び申し上げるとともに、ちゃんと校長をフォローして、抜群の演技力を見せる本校の先生方に感謝です。)

また、今回もPTAカフェを開いていただきました。お忙しいところ協力していただいたPTAのみなさま、本当に心から感謝です。朝方、ご挨拶にうかがいましたら、逆に温かい激励までいただきました。みなさまは、本校にとって、本当に心強い大応援団です。ありがとうございました。(「令和」の写真を撮影いただき、感謝です)

今年は、イチゴにミルクをたっぷりのせたおいしいおやつを腹におさめました。今朝方は、昨日買って冷蔵庫にしまってあった焼き鳥を三本、チンして朝食代わりにいただきました。祭りが終わった翌朝の焼き鳥、これがまたなかなか「おつな味」です。

一般公開が始まってまもなく、突然、本校一回生のM君が校長室に現れました。人目見た瞬間、年甲斐もなく、懐かしさに涙がこぼれそうになりました。文化祭は、思いがけなく、人をしあわせにする瞬間をもたらします。(みなさん、どうでしたか?)

さて、切り替えをしっかり行い、けじめをつけて、週明けを迎えたいものです。

宮城野高生の、本番はこれから。

今日は、このへんで。

 

雨確率・・・まだまだ下がる

曇り空の合間に、時々晴れ間がのぞく、こんなふうに文化祭当日も晴れてくれたらな、というお天気でした。まだ天気予報では、雨マークがついていますが、少しずつ雨確率が下がっているような気がします。このままどんどん下がってきて、せめて土曜日は、上から降らないでほしい、そうお願いして今日は帰ることにします。

文化祭準備がどんどん進む中で、昨日、夕方開祭式担当の生徒が校長室にやってきました。なにかたくらんでいるようです。こういう生徒は、えてして「ひとをのせる」のがうまいのですね。私も、ついついおだてられて・・・。みなさんの大事な大事な開祭式がうまくまわるように祈っています。

さて、先日の河北新報夕刊に「JR福田町駅エレベーターなし」「妊婦や高齢者を疑似体験」「バリアフリー 大切さ実感」という見出しの記事が大きく掲載されました。町内会関係のみなさんが中心になって、福田町駅のバリアフリーを推進する運動が展開されています。今回の記事は、その運動の一環だと思います。本校の多くの生徒が利用する福田町駅ですが、残念ながらまだバリアフリーにはほど遠い状態です。記事には、市がバリアフリーに向けた調査費を本年度予算に計上したと掲載されています。これを契機に、早期に福田町駅のバリアフリー化が実現されることを望みたいと思います。

今日は、このへんで

 

文化祭・・・天気予報を吹き飛ばせ

雨にはなりませんが、どんよりした梅雨空が続き、気温は上がらないまま。なんかこのまま冷夏になりそうなお天気です。夕刊には、この後2週間も低温が続くとか。もしかしたら昨夏の反動で、今年の夏は過ごしやすいかもしれません。そういう淡い(?)期待を抱かせる7月です。

今週はいよいよ文化祭です。準備もいよいよ最終コーナー。みんな朝早くから、放課後の下校時間ぎりぎりまで、準備に大忙しです。この梅雨空が心配なのですが、みんなのパワーで吹き飛ばしてほしいです。

 さて、村上春樹様の新作(短編)が出ました。1年生の「総合的な探究の時間」において「話を聞いてみよう」という企画があり、私のところにもフレッシュな1年次生が7人、やってきました。その私の拙い話の中で、村上春樹様との長い長いおつきあいをお話しさせていただいたのです。レポートの代わりとなる新聞(7/9現在、未発行)に、その村上春樹様のことがしっかり「おすすめの作家」として紹介されています。ぜひ一読を。

さて、その村上春樹様の新作短編が「文学界 8月号」に2編、掲載されています。「ウィズ・ザ・ピートルズ With the Beatles」と「ヤクルト・スワローズ詩集」。いかにも彼らしい掌編です。文化祭明けには、読み終わると思いますので、興味ある方は、どうぞ校長室へ。早い者勝ちです。

本日、教育実習の3週間組の3名が最終日を迎えました。とても元気の良い、はきはきとした実習生のみなさんでした。母校で実習ができて、最高でした。「自分たちの頃と変わらず、好きなことに一生懸命、夢中になっていて、みんなとても輝いて見えました」と語ってくれました。例の広瀬淡窓の『桂林荘雑詠諸生に示す』の漢詩についても、一生懸命プレゼンしてくれました。私は、結句の「君 汲 川 流 我 拾 薪」(君は水を汲んできなさい、私は薪を拾ってこよう。)から、教えられることを伝えました。苦しいとき、辛いとき、そういうときに、人には往々にして迷いが生じるもの。迷いが生じてしまうと、自分のやっていること、作っているものに、自然と「狂い」出てしまうもの。そういうときに、アドバイスできることとして「君 汲 川 流 我 拾 薪」をあげたいと思います。川の流れの「水」。薪は、もちろん「火」。「水」も「火」も人間生活の基本中の基本。迷ったら、基本に立ち返ること。基本を徹底していれば、自ずと結果が出てくるはず。それまでどれだけ「辛抱」できるか。

 2週間組の実習生からは、お礼状が届きました。うれしいですね。最終日に伝えた『桂林荘雑詠諸生に示す』についての感想もしっかり書いてくれました。ありがとうございます。実習生、計6名のますますの活躍と精進を期待します

今日は、このへんで。

 

仙台市内高校美術展・・・入賞、おめでとう

  朝から雨が降り続きましたが、夕方にはなんとかやんだようです。でも九州南部は大雨が降り続き、土砂崩れ等で被害も出ているようです。大きな災害にならないことを祈るばかりです。

 さて、昨日は仙台商業さんの創立10周年記念式典がありました。伝統ある仙商さんが10周年・・・? 一瞬不思議に思ったのですが、旧男子校の仙台商業と旧女子校の仙台女子商業が統合して新生仙台商業となり、統合10周年を記念しての式典でした。生徒のみなさんは、みんな気持ちよく挨拶ができていて、とてもすがすがしく、さすが仙商さんと思いました。みなさんも来年は25周年記念式典です。いろいろな場面で役割分担をしてもらうと思います。本校の良さを前面に出し、ぜひボランティア精神でかんばってほしいと思います。

 昨日は、仙台商業さんの式典の帰りに、県美術館に立ち寄り、仙台市内高校美術展を観覧してきました。すごいですね。市内の美術に情熱を傾ける高校生の祭典です。本校の美術科の1・2年次の生徒も出品し、惜しくも会長賞は逃しましたが、優秀賞や美研賞に多数の生徒が入賞しました。おめでとうございます。入賞していない作品にも、なかなかの力作があったりして、やっぱりすごいもんです。他校の生徒の作品の中に、本校生徒の作品が交じると、なにかしら独特の味わいがあります。さすが宮城野の美術科だという感じです。みなさん、宮城野美術科のDNAみたいなものをしっかり受け継いでいるんですね。今日も、美術科で教育実習生の研究授業があり、自画像を描いていましたが、内面を深く追究する独特のタッチでした。ぜひ今後も精進を。

 今日は、このへんで。

 

広瀬淡窓『桂林荘雑詠諸生に示す』

昨日の続きです。今年の教育実習生に出した課題は、次の漢詩についてです。

 

広瀬淡窓『桂林荘雑詠諸生に示す』

【白文】

休 道 他 郷 多 苦 辛

同 袍 有 友 自 相 親

柴 扉 暁 出 霜 如 雪

君 汲 川 流 我 拾 薪

 

【書き下し文】


道(い)ふを休めよ 他郷苦辛多しと

同袍友あり 自(おのずか)ら相親しむ

柴扉(さいひ)暁に出づれば 霜雪の如し

君は川流を汲め 我は薪(たきぎ)を拾はん

 

【現代語訳(口語訳)】


言うのはやめなさい、他郷での勉学は苦しく辛いことが多いと。

ここには一枚の綿入れの着物を貸しあう仲間がいて、おのずと仲良くなるのだから。

明け方に粗末な扉から(外に)出てみると、霜が雪のように(真っ白に)降りている。

君は水を汲んできなさい、私は薪を拾ってこよう。

 

この漢詩を読んで、自分の感想を述べなさい。時間は3分~5分。書き下し文と口語訳は、ネットでひけばすぐわかるので、それは省いてください。みなさんにお願いしたいのは、この漢詩から自分がくみ取れることを高校生に伝えるとして、自分はどういうことを伝えたいのか、教育実習の最終日にこの校長室でプレゼンしてください。よろしいですか。楽しみにしています。

こういうことを、実習の初日に伝えました。実習生は、みごとでしたね。予想以上にやってくれました。やはり彼ら彼女らは、第二句目(承句)の「同袍友あり 自(おのずか)ら相親しむ」にポイントを置いて、自分が苦しかったときの友人のありがたさを一生懸命語ってくれました。実習生のみなさんに、拍手です。

今日は、このへんで。

 

教育実習(2週間実施)お疲れ様でした

  いつのまにか、7月です。6月は、この校長通信を長く休むような状況でした。別に病休をとっていたわけではなく、ただ貧乏暇無し状態であったと言い訳しておきます。すみません。今日も、似たような状況です。が、少しでも綴ります。

 生徒は、相変わらず元気です。元気が良すぎます。火曜日ですからLHRの日です。外では、レクのクラスが、楽しそうに高校生ごっこをしていました。担任の先生がうらやましかったです。内容は、想像にお任せします。

さて、今日で、教育実習(2週間組)が終わりました。放課後に閉講式が校長室でありました。そこで、私からのリクエストで、開講式のときに伝えていたのですが、広瀬淡窓氏の漢詩を用いて、プレゼンをしてもらいました。

 感動しました。今時の学生さんのチカラってすごいですね。詳しくは明日。

 

 今日は、このへんで。