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2020年12月の記事一覧

冬休み前の全校集会・講話

 

 

 

今日は、冬休み前の全校集会。感染症拡大防止のため、オンラインでの実施です。教室で聞いてくれる生徒に向かって、以下のように、伝えました。概要です。

 

令和2年12月 冬季休業前 校長講話

                             令和2年12月25日

 

冬休みに入るにあたって、自分から少しばかり話をさせていただきます。

 まず最初に、なんといっても、10/30の話をします。この厳しい状況にあって、本校創立25周年記念式典を無事開催できたことをみんなで喜びたいと思います。本県教育改革のパイロットスクールとして創立された本校が四半世紀の歴史を刻んだということで、これを機に、またひとつ次のステップに進みたい、そう思います。

さて、みなさんにお願いしたいことです。もちろんそれは、薫堂先生の講演を材料にします。ある生徒は感想をこのように書いてくれました。

 

私は、今回の講演を聞くまで、新型コロナウイルスによって作られた新しい生活様式をずっとマイナスなものだと思っていました。楽しみにしていた予定が無くなり、やりたかったこと、行きたかったところにも行けず、何もない空っぽな箱に閉じ込められたようでした。しかし、小山さんの講演を通して、この空っぽな箱の中には自分の人生をより良くするヒントが隠されていたのだと気づきました。これからまだまだ続いていくであろうこのコロナ禍(空っぽな箱)の中で、探すのではなく、視点を変えて、今までの当たり前の生活では気づけなかった幸せに“気づき”、自分の人生や隣人の人生をより良いものに彩っていきたいなと思います。

今回の講演を通して今までマイナスに思っていたことをプラスに変えようというきっかけを作ることができました。究極の企画である自分の人生を幸せにするためにも、ワクワクを探し続けていこうと思います。今回はお忙しい中、本当にありがとうございました。

 

すてきな感想だと思います。この薫堂先生にからめて、ひとつ。薫堂先生の事務所に初めて挨拶、相談に行ったときのことです。実際にお会いするのは初めてだったので、すごく緊張しました。薫堂先生から学校のことをいろいろと聞かれたのですが、最後にこんなことを唐突に先生が言い始めました。「これまでほとんど校則がないままできたのであれば、逆に、今度は生徒に何か1つ、これという校則を生徒達自身に作らせてみるのもいいんじゃないですか」。このようなことを言われました。みんなが自分たちで作るたったひとつの校則。さすが、企画構想の名人と思いました。どう考えるかは、みなさんにおまかせです。薫堂先生からのクリスマス課題と考えてください。全校生徒で作るのもよし、ホーム単位で作るのもよし、一人ひとりが心の内に作るのもよし。みなさんにおまかせです。

 

 ところで、今月、12/5に土曜ゼミを実施しました。講師である東北大学の今井准教授(講演内容は「超伝導」)に生徒感想をいくつかお送りしたところ、うれしいメッセージをいただきましたので、以下に一部ご紹介します。
    この度は、わざわざ生徒さんの感想をお送りいただき、ありがとうございました。

    私は高校生の皆さんの前で話す機会はまだ少なく不慣れな点があったかと思いますが、感想を拝見しましたところ、自分の言葉で講義の内容をまとめてく

    れていて、きちんと講義の中身が伝わっていたことがわかって、嬉しく思いました。当日、代表の生徒さんから授業のコメントをいただいたときにも立派

    に講義の感想を言ってくれているのを見て、宮城野高校の生徒さんのレベルの高さにとても驚きました。

    自由な校風の中にもやるべきことはきちんとやるといった雰囲気が感じられて、宮城野高校の素晴らしい一面を見ることができるいい機会となりました。

 

みなさんが土ゼミの講師の先生方の講話からたくさんのことをきちんと学んでいるとわかって、とても嬉しく思った次第です。

 さらに、先日、12/18の登校時に、本校2年次生徒が福田町駅からの登校時に人命救助をした件を伝えます。道で転倒して起き上がれなくなっている89歳のおばあちゃんを助けた話です。二人はその倒れ込んだおばあちゃんに大丈夫ですかと声をかけ、そのおばあちゃんのお願いどおりに、ばあちゃんの自宅まで行って、教えてもらった携帯を持ってきて息子さんを呼び出してもらい、さらに二人は自分たちのほうから救急車を呼んで、おばあちゃんを病院へ運んでもらったそうです。幸いおばあちゃんは、命に別状なく、息子さんから感謝、お礼の電話が翌日土曜日に学校に入りました。地域包括支援センターの方からもお礼の電話があったそうです。 

 みなさんがそのように自然と人助けができている、そういう気持ちの持ちよう、積極的に行動に移すさまに、改めて感謝したいです。小さな小さな行動の積み重ね、人を笑顔にする行動の積み重ねが、いつか幸せの連鎖反応を生んでいく、そう思います。

 今年は、しんどい1年、そういう荒波を乗り越えて、生きていることの幸せをつかんでほしい、もちろん、待ちの姿勢だけではなく、積極的につかんでほしい、そのためにも志は高く、まだ見たことのない自分。これを「未見の我」と言いますが、その未見の我を発見する、発掘する、そのように汗をかく姿勢、自己を高める努力、これらの努力をぜひとも続けてほしいと思います。

 

 先日、12/17進路指導の先生方の研修会で、講師の山形大学の門馬先生が、このように語ってくれました。

   今、大学入試では高校生の意欲を評価する傾向が顕著です。面接が特にそうです。何をしたか、だけではなく、それによってどんな経験をし、自分がどう成長

   したかが求められると思います。その経験によって自分がどう変化し成長し、何が身についたかです。そして、それを自分の言葉でしっかり相手に伝えられ

   る表現力が評価の対象になると思います。

 

 何をしたか、だけではない。その経験を通じてどう変化し成長し、何が身についたか、そしてそれを自分の言葉できちんと伝えられるか、そのあたりが大事になるわけです。

 

 さて、この冬は、雪が多いようです。先日の軽音のサークルのライブでは、「雪が多いので『粉雪』を歌います」と弾き語りの生徒がかっこいいことを言いました。私は、そんなかっこいいことを言えません。あえて、説教くさいことを伝えます。先日の大雪の際、雪かきを先生方が汗を流してやっていました。みなさんは、そこを登校してくるわけです。みなさんは高校生です。誰に言われるまでもなく、自ら雪かきを手伝う生徒がもう少し出てきてもいいはず。人に言われてではなく、自分からやれるようになること。基本中の基本です。

繰り返します。あたりまえのことを自然にできるようになる。これを徹底すると、薫堂先生の、「坐辺師友」。これが見えるようになると思います。

 

 今年10/30に、なんとか式典を実施することができたということ。たとえ縮小であったとしても、薫堂先生の講演を無事実施できたこと、そこに新たな出会いが生まれたこと。これを「幸運」ととらえ、ものごとを良いほうにとらえられる習慣を養っておくこと。これもまた、10/30の収穫であったと思います。

 短い冬休みですが、気をつけて過ごしてください。特に3年次のみなさんは、最後の最後のラストスパートです。死にものぐるいで第一志望校に合格しようと努力すること。それが、みなさんに最高のプレゼントをもたらすはずです。

1/5に、全校生徒が元気にまた登校できることを祈り、冬休み前のあいさつとします。

 

なお、今回も表彰伝達において、たくさんの生徒に賞状を渡すことができました。みなさん、おめでとうございます。

 なお、先日の校長通信で伝えましたが、12/20の新人バンドの大会において、奨励賞(4~6位相当)を受賞した「chaffdaft」というバンドを組んでいるのは、1年次の佐藤大広君、角田宗次郎君、津原遥介君の3名です。

 また、野村総研が主催している「第15回NRI小論文コンテスト」で敢闘賞・奨励賞を受賞したのは、小野真琴さん、郷家葵さんです。

 おめでとうございます。

 今日は、このへんで。

 

『粉雪』&ソフトボール

 

 

 

  今年のクリスマスイブは、ポカポカ陽気となりました。昨日に引き続き10度を超えるところが多かったようです。雪は望めないと思いますが、それぞれおうちで穏やかに過ごしてほしいと思います。

さて、昨日の昼休み聴きにいった軽音楽サークルのウィンターライブ。会場の体育館に入ると、男子生徒がソロで弾き語り。かっこよかったです。なんかストリートライブを、親しくしているファンと一緒に聴いている感じでした。彼が最後に選んだ曲。訥々とした語り口がとてもよくて、その彼から「最近、雪が多いから『粉雪』を歌います」ときました。みんなで、しんみりと、距離はとっているけれど、とっても心があったかくなって聴き惚れてしまいました。次の女の子二人組のライブも、体育館の舞台の前方の縁に腰をおろして歌ってくれましたが、時折足をブラブラさせて歌うのがとてもナイスで、好きな歌をみんなの前で歌うのは、こんなに楽しいことなんだよと、その笑顔が訴えているようでした。一日早いクリスマスプレゼントをもらったような、そんなひとときでした。

そのライブの後に、2年男子の体育のソフトボールに特別参加。なんとそこに、さっき歌ってくれた男子がいたりして・・・なんとも、不思議で、心地よい一日でした。

今日は、このへんで。

メリークリスマス!

 

 

 

NRI小論文コンテスト入賞/軽音楽ライブ・入賞

 

 

   

   昨日に引き続き、気温が上昇。今日は最高気温が10度にもなるらしく、ポカポカ陽気。おとといまでの雪が一気にとけそうです。

 小論文コンテスト入賞のお知らせです。野村総研が主催している「第15回NRI小論文コンテスト」で、本校の生徒2名が、敢闘賞・奨励賞を受賞したとのことです。おめでとうございます。大賞・優秀賞には一歩届きませんでしたが、全国の俊英が応募するこのコンテストで入賞するのは、たいへん名誉なことだと思います。お二人とも、今後のますますの精進を期待します。 

さて、昨日の器楽サークルに引き続き、音楽系サークルの紹介です。軽音楽サークルですが、先日から連続して開催していたライブが今日の昼休みで最後ということで、今日は、ぜひとも聴きに行きたいと思います。昨日とは、また違った雰囲気で楽しみたいと思います。最新のニュースでは、12/20に仙台市内のデジタルアーツで行われた新人バンドの大会において、1年次の生徒3名で組んでいる「chaffdaft」というバンドが奨励賞(4~6位相当)を受賞したそうです。おめでとうございます。

生徒それぞれの今後の活躍を期待したいと思います。

 

器楽サークル・クリスマスコンサート

 ようやく今回の寒波が抜けたようです。日中、気温があがったため、グランドの雪がほぼ解けて、体育ではサッカーを男子生徒が楽しんでいました。

 放課後には、器楽サークルのみなさんがクリスマスコンサートを体育館で開いてくれました。いつもなら音楽室かもしれませんが、新型コロナ対策のため、距離と換気を確保できる体育館で開催。夕方の開催なので、もちろん気温はみるみる低下。でも、心地よい音楽に酔いしれて、寒くはありましたが、器楽サークルのふだんの練習の成果を心地よく拝聴することができました。感謝!!

 (途中、来客のため、退出しました。ごめんなさい。)

 今日は、このへんで。

 

PTA宣言

 

今日12/21(月)は、冬至。降雪はなかったものの、冷え込みは相変わらず厳しく、仙台の最低気温は氷点下3.5度。夕刊をのぞいてみると「築館では氷点下14.9度で、12月の観測史上最低となった」とありました。寒いわけです。

さて、12/19(土)には、PTAの1年次研修会を実施しました。

「お家de性教育」 ~ 心が生きる感動の『性』のお話 ~ 

というタイトルで、誕生学アドバイザーの、ひらみ ゆうこ先生にご講演をいただき、その後、フローラル花ことばの花淵翔平先生にお越しいただいて、クリスマスらしく、リース作りに挑戦しました。両先生、年末のお忙しいところ、ありがとうございました。

土曜日には、PTA会長の永見様も来校され、このコロナ禍のことも話題となりました。現在、県内、日本、世界中がたいへん厳しい状況にあります。永見様から、このコロナ禍を乗り越えるための『宮城県宮城野高等学校PTA宣言』を作りましょうと提案がありました。早速、二人で原案を作成し、本部役員の方々に回覧して、了承をもらったところです。詳細は、本日、生徒を通じて配布した宣言書をご覧下さい。メールでもお知らせしましたので、ご確認ください。みんなで力を合わせて、この厳しい状況を乗り越えたいと思います。ご協力、よろしくお願いします。

ところで、今週は、クリスマス。ただし、このコロナ禍にあって、不要不急の外出は要注意。その雰囲気だけでも、ということで、某先生が中心になって食堂前の柱がきれいに飾り付けられました。写真のとおりです。増澤先生には、素敵なクリスマスツリーを保健室前に飾っていただきました。これも写真のとおりです。

今年もあと10日ほど。全校集会は25日。その金曜まで、あと4日。なんとか、今年中にやっておくべきことを片付けたい、そのためにも丁寧に、着実に一日一日を送りたいものです。

今日は、このへんで。

「現代文+日本史」のコラボ&雪の宮城野

  今朝方、学校に着いてみると、教室棟の外には小さな雪だるまさんが何基か作られていました。かわいい雪だるまさんに「おはようございます」と挨拶して今日一日がスタート。

 さて、やっと雪がやんでくれましたが、あくまでそれは太平洋側の平野部の話。まだまだ山沿いでは警戒が必要です。しばらく気温が高くならないようなので、道路の凍結にも注意が必要です。みなさん、くれぐれも交通事故等に注意してください。

さて、本校では「カリキュラムマネジメント」の実践を積み重ねるために、異なる教科同士のコラボの授業が展開されています。今年度も「現代文B選択 + 日本史A」の授業が合計6コマほど実践されました。

テーマは

 「こころ」を歴史的観点から考察する ~ 「明治の精神」とは何なのか ~ 

内容は

夏目漱石の「こころ」に出てくる「明治の精神」について、江戸時代から明治時代の歴史的な動きを学び、それを踏まえて考察を深める

というもの。

「こころ」と「明治の精神」と聞いて、やっぱり授業を見にいかないわけにはいきません。担当の国語の伊勢先生、日本史の川崎先生、両名がコラボでやっている授業を拝見しました。

 明治時代とは、どんな時代なの? から始まって、「個人主義」と淋しさについて、そして、「明治の精神」とは何なのか?と展開していました。

 特に漱石の「私の個人主義」を取り扱うところなど、自分にとって、現役のときに「私の個人主義」までは、とても守備範囲を広げることはできなかったなあと、深く感嘆したのでした。文学作品を扱うときの、大事な注意事項です。思い入れが深いと、案外、文章や心理の綾だけに入り込み過ぎて、時代背景などを一切考慮しないという、とんでもない読みをしてしまっているケースがあると思います。若いときの私がそうでした。それを考えたときに、今の先生方は、きちんと広くカバーできている点で、すごいなあと感心した次第です。

写真は、雪に覆われたグランドです。

今日は、このへんで。

 

12/16「ヴァイオリン体験講座」開催・・・放課後講座の一環

朝から雪が降り止まず、先ほどの夕方のテレビニュースで仙台では10センチの積雪。なんと12月に10センチを超えたのは15年ぶりになるそうです。古川では昨日30センチを超える積雪があったとか。日曜日から寒波が日本列島を覆ったままですが、もうそろそろ抜けてほしいなと思います。登校生徒も昇降口でコートにいっぱいついた雪を懸命に振り落としてから教室へ。改めて、朝早くから正門から昇降口までの除雪をしていただいた技師の方々と先生方に感謝です。

さて、昨日は、本校放課後講座の一環で「ヴァイオリン体験講座」が音楽室で開催されました。講師に阿部佐登子先生をお招きし、PTAの方々も加えて10名を超える受講生が参加。谷口先生と門司先生のサポートでヴァイオリンに挑戦しました。1時間という短時間でしたが、阿部先生の巧みな手ほどきであっという間にクリスマスらしく「Jingle Bells」をみんなで弾けるようになりました。私は、〇〇。音楽音痴の私は、隅っこでおとなしくしていました。阿部先生、ありがとうございました。人生で初めてヴァイオリンに触れることができ、感動に震えたところです。これに懲りず、不肖の弟子をかわいがってください。それにしても参加の生徒やお母様方の上手なこと。りっぱなもんです。私の隣では、事務室長さんも、巧みに弾いていました。才能の違いを改めて感じた一日でした。これにくじけることなく、これからも新しいことに挑戦します。

明日も、雪に注意。道路も凍結。車の運転に注意。

今日はこのへんで。

 

化学の研究授業・・・ICTはごく自然に

 朝刊には、大きく「GoToトラベル停止」の見出しが躍り、天気はまさに冬将軍到来。夜中に起き出して、ああこれは積もるなと予感はしていましたが、案の定、仙台では初積雪4センチ。一日中、雪が断続的に降り続き、凍えるような寒い一日でした。みなさん、風邪をひかないように、くれぐれも注意です。(昼休みに元気な女の子たちが、外に出て雪遊びに興じていました)

さて、今日は、化学の山田先生(今年度、新採用の新人王候補です)が初任研で課せられている研究授業を13Hの「化学基礎」で実施しました。なんとなく「あ・うん」の呼吸があっているなと思ったら、山田先生が担任しているホームでありました。(名前を呼ぶことなく、アイコンタクトで授業が成立していたので、すごいなあと改めて感心した次第です。これも新人王候補の要素)授業では、「酸と塩基」の単元で、『中和滴定実験技能の習得』を主なねらいとして展開、「ホールピペット」の特徴と正しい扱い方を理解し、その正しい扱い方を習得するところまで踏み込んでおりました。びっくりしたのは、やはり、そのホールピペットの扱い方を説明するところで、これまでなら、おそらく実際に教師のほうが口頭で説明しながら実演するのだと思うのですが、最近は、これを「自作の動画」でやってしまうのです。iPadを巧みに扱ってスクリーンに自分が巧みに器具を扱う場面を映し出すのを見て、たしかに今はこれができるんだなと実感した次第です。また、生徒はもちろんマスクとフェイスシールドを着用していましたが、お互いにiPadで器具を操作している相手を動画に撮り、互いに確認しあうなど、なるほどと思った次第です。

さて、明日は道路凍結。くれぐれも気をつけて。自戒を込めて。

今日は、このへんで。

12/12「音楽と美術のワークショップ」開催

 

12月に入って早くも第三週目。今朝は一番の冷え込みでした。夕刊の見出しには「いよいよ冬 除雪車初出動」とありました。初雪は昨日13日の日曜日。平年より19日、昨年より22日遅かったとあります。本校グランドにはお昼頃、体育で男子生徒がサッカーをやっていましたが、雪模様になりました。積もるまで降ることはなく、すぐやみましたが、やはり12月も半ば。いよいよ冬の到来でしょうか。

 さて、先週12日の土曜日には、県の「令和2年度 魅力ある県立高校づくり支援事業」の一環で、本校音楽室を会場にして「音楽と美術のアートワークショップ」が開催されました。なんとピアニストに本県出身の中川賢一先生をお迎えし、先生のピアノを聴いて、そのイメージを視覚的に色や形で自由に表現するというもの。実施要項の目的には「音楽・美術の活動を通して、見方・考え方を働かせ、それぞれの鑑賞と表現の能力の育成を図る」とありました。作品制作後には、中川先生も交えて、鑑賞会も行われました。

 自分にとって「えっ! 中川先生が本当に来るの? とびっくりしていたのですが、係の先生に聞くと、中川先生をよく知るご夫婦のお子様が、本校卒業生という縁で、そのご夫婦から紹介を受け、このようなイベントが始まったとのこと。12年ほど前に1回目、平成29年に2回目。今回が3回目だそうです。中川先生は知る人ぞ知る、現代ピアノの第一人者。日本のみならず、世界で活躍中のピアニストであり、指揮者としても活躍中です。土曜日は、メシアンとラフマニノフの曲を弾いてもらい、それを聴いた生徒が自由にクレヨンを画用紙に走らせていました。すごいです。集まった生徒も強者たち。20分ほどの制限時間内に、あっという間に多彩なイメージでそれぞれの習作を描ききっておりました。描き終わった後の鑑賞会でも、それぞれが中川先生のピアノからイメージしたものを言葉にし、それを絵にするプロセスを語ってくれました。最初にイメージしたものを途中で修正する技も見事なものです。改めて、生徒の腕前に感心した週末でした。そして、中川先生。たっぷりと先生のピアノを堪能しました。生徒にとってこのような時間を作っていただけたことは、どこかで必ずや大きく生かされると思います。普通のコンサートでは味わえない貴重なひとときでした。ありがとうございました。

 

  

『土曜ゼミナール』実施

本日12/5(土)、「土曜ゼミナール」を下記の内容で実施しました。講師役をご快諾していただき、週末の休みのところ、本校にお越しいただいて、生徒のためにご講話をいただいた先生方、ありがとうございました。「学問の世界」や「職業人に学ぶ」が中止になったことから、このようにたくさんの先生方に様々な分野のお話をいただく機会は、今回が初めてでした。生徒はそれぞれに学問や職業の入口に案内していただき、たくさんのことを学び、また勉学への意欲を強くかき立てられたと思います。今後とも、本校の良き応援団として、ご指導、ご支援をいただければ幸いです。

2020年度 「土ゼミ」開講講座一覧
分野
講座名
大学・学部・学科等
役職
内容紹介 の順です
 
1
文学
英文学の世界
東北学院大学 文学部 
英文学科 教授
英文は必要な「要素」が揃っていて、「決められた形」にまとまっていなければ、「何を言っているのかわからない」と言われてしまします。授業ではその「要素」と「形」がわかるように説明します。
 
2
地理学
宮城野高周辺のブラアオキ
本校 非常勤講師
宮城野高校周辺をブラ青木します。本校周辺の地理と歴史に詳しくなれます。防災にも少し役立ちます。本校住所の田子の由来。二木神社はなぜ洪水の被害にあいにくいのかを、自分の足を使って実際に地域巡りします。防寒対策お願いします。
 
3
歴史学
歴史学の世界
東北学院大学 文学部 
歴史学科 教授
「江戸時代の古文書を読む」と題して、文字の成り立ちの説明後、江戸時代の戸籍に当たる資料を読んでみます。
 
4
心理学
データの嘘を見抜く方法
-あなたは騙されていませんか-
仙台白百合女子大学 
心理福祉学科 講師
「データ」は客観的で信頼できる指標ですが、もしかするとあなたはデータに騙されているかも知れませんよ。
 
5
教育学
教育学の世界
東北大学 教育学部 
准教授
様々な心理学の領域について話します。特に、発達障害とその心理学的な背景について学習を深めたいと思います。
 
6
教育学
第二言語習得研究(英語)
東北学院大学 文学部 
教育学科 教授
英語を身につけるためにはどのような学び方が効果的なのか、第二言語習得研究に基づいて実践的に考えます。
 
7
保育
児童福祉施設で働く保育士
乳児院,児童養護施設,児童心理
治療施設,児童自立支援施設の役割
東北文教大学 
人間科学部子ども教育学科 講師
保育士の資格を活かして働ける職場は、保育園のみではありません。保育園以外の仕事の種類についてご紹介します。
 
8
法学
憲法学の世界
福島大学 行政政策学類 
准教授
この講義では、国際的な比較の視座から見たときの、日本国憲法の特徴を概説したいと考えています。
 
9
法学
消費生活における法律問題
小野寺友宏法律事務所 
弁護士
【仙台弁護士会による消費者教育出前講座】 消費者被害事件に遭わないために必要な知識と対処法を、実際の消費者被害の実態を踏まえながら説明していただきます。
 
10
経営学
コロナ禍における企業倫理への問いかけ
東北工業大学 
教授
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による危機は企業の不祥事を増大させるのだろうか。企業が道徳的な枠組みのなかで利益を追求することの大切さを説明します。
 
11
物理学
意外と身近な物性物理学
~超伝導の不思議な世界~
東北大学 理学部 
准教授
「超伝導」現象の不思議な性質について解説します。物性物理学の面白さとその魅力に触れていただきたいと思います。
 
12
生物
生物学の世界
~「生物の性の神秘」
東北大学 理学部 
准教授
生物の性に関する話をします。なぜ、雄と雌が同数いるのか、なぜ性があるのかを話します。
 
13
工学
日本の未来を支えるアルミニウム技術
東北大学 工学部 
教授
私達のくらしを支えるアルミニウムをリサイクルするためにはどのような課題があるかを紹介します。
 
14
農学
ミルクの神秘からヨーグルトの進化
東北大学 農学部 
教授
ヨーグルト製品の製造に欠かせない乳酸菌の優れた免疫パワーの秘密とウィルス感染症予防への応用に関する講義
 
15
栄養学
自分の身体と栄養の関係
について考えてみよう
仙台白百合女子大学 
健康栄養学科 教授
心と脳は密接に関係しています。今回の講義では「脳を育てる食物」について、お話しします。
 
16
音楽
多文化音楽への扉を開く
120分でマスターする?
沖縄・三線(サンシン)講座
本校 教頭
世界中にある多様で魅力的な音楽文化。その1つとして”沖縄の音楽”の魅力を実技を軸として文化的背景とともに学ぶ講座です。
 
17
美術
美術の世界① 洋画コース
東北芸術工科大学 芸術学部 
美術科 准教授
描ける力は、多様なメディアと結びつくことで豊かに発展します!本講義ではアートが求められている社会の現状や絵画の可能性を講義します。
 
18
美術
美術の世界② 工芸コース
東北芸術工科大学 芸術学部 
美術科 准教授
様々な素材、技法、デザイン。それら融合することで生み出される工芸作品。その工芸品が日々の暮らしに息づき、人々の生活を豊かに演出する。そんな事例とともに工芸の世界を伝えます。
 
19
職業
アロハシャツの制作
株式会社 サムライアロハ 
株式会社 仙台買取館
代表取締役
高校生の時に成績があまり良くなかった自分が、今の立場になってわかったことと、これからを生きる世代に伝えたいこと
 
20
職業
ドローンの世界
バウンダリ行政書士法人 
行政書士
TVで見ない日はないと言えるほど身近になったドローン。体験を通じてドローンについて知識を深めます。