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2018年7月の記事一覧

「素朴な琴」

 7月も残り2日。週末にやってきた迷走台風は、本県に久しぶりの雨をもたらしましたが、大きな影響はなかったようです。でも今朝学校に来たら、名物の「よしず」が倒れかかっていて、やはり強い風が吹いたのだなと思いました。台風本体はまだ屋久島付近に居座ったままなかなか動いてくれないようです。九州地方のみなさん、くれぐれも用心してください。

 さて夏期実力養成講座も今日で3日目。前半戦は木曜日の8/2までですから、今週がヤマ場です。暑さも8月に入る今週がヤマ場だと思います。ちなみに東北大学のオープンキャンパスは明日から2日間にわたって開催され、明日には1年の普通科・総合学科の全員が参加する予定です。また8/2には宮教大のオープンキャンパスがあります。(ちなみに7/28(土)には、東北芸術工科大学のオープンキャンパスが開催され、本校1年の美術科の生徒全員+αが参加しています。)このように、7月最終週から8月初旬は、実力養成講座に加え、いろいろな大学のオープンキャンパスが開催される時期です。体調管理に気をつけながら、自分の足で、自分の進路選択に役立つ情報をきちんと入手してほしいなと思います。ついでに、老婆心ながら注意しておくと、各大学は大混雑です。特に東北大学はしんどい状態になります。大混雑するため、第一印象が悪くなってしまうかもしれません。そういう「見た目」に惑わされず、今後、多方面多角的に大学研究を続けてほしいなと思います。

 さて、先週紹介した「時の余白に 続」を週末に読み続け、中に故大西和男氏を紹介する一節がありました。心惹かれ、大西氏の追悼文集「悼 大西和男さん」をすぐさま入手。すごい人だなと改めてびっくりした次第です。追悼文集の最後に、大西氏が若い頃に書いた文章が少しばかり紹介されています。そこに、八木重吉の詩を紹介したものがありました。

 

   「詩人紹介 八木重吉」

 

      素 朴 な 琴

 

    この明るさのなかへ

    ひとつの素朴な琴をおけば

    秋の美しさに耐えかねて

    琴はしずかに鳴りいだすだろう

 

          「貧しき信徒より」

 

 八木重吉の生家(神奈川県町田市)の土蔵がそのまま八木重吉記念館となっていて、そこに詩碑「素朴な琴」が1958年に建立されたそうです。いつか行って見たい場所です。

今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「十三夜」

  昨日、帰ろうとして職員玄関を出ると、正面のお空に大きな月が・・・。満月かなと思ったら、まだでした。満月は明日28日のようです。さらに明日の未明には皆既月食が起こるとか。(パチパチ)なんとその皆既月食によって「赤銅(しゃくどう)色」に見える「ブラッドムーン」と、大接近する赤い輝きの火星との競演。これは楽しみだと思っていたら、台風が接近中です。台風は大きく曲がって、まだ豪雨による災害からの復興作業が続いている西日本を直撃するかもしれません。西日本各地の方々、くれぐれも用心してください。

 

 さて、「十三夜」(じゅうさんや)というと、普通、旧暦9月13日のお月見のことをいいます。  旧暦8月15日は、中秋の名月ですが、これまたとてもきれいなお月様が見られます。また、十三夜には栗や枝豆を供えることから「栗名月(くりめいげつ)」「豆名月(まめめいげつ)」ともいわれるとか。小生の祖母は、相当なまって「まめげっつぁん」と呼んでいました。なつかしいです。幼い頃の私は、おいしい枝豆が食べられるだけで、喜んでおりました。風情を少しも解することなく・・・。

 さて「十三夜」というと、樋口一葉の小説です。悲しい悲しい物語です。夏休みの読書のひとつとして選んでもらうとうれしいです。

 今日は、今年度初の調査書が回ってきました。いよいよ調査書発行の時期がやってきたなあと、臨戦態勢に入る緊張感を少しばかり味わっています。所見の言葉ひとつひとつから、生徒それぞれの「ひととなり」が見えてきて、ガンバレヨーと応援したくなります。

 今日は、このへんで。

 

学校説明会・・・ありがとうございました/実力養成講座スタート

 昨日、13:30と15:30の2回に分けて、今年度の「学校説明会」が開催され、計1335人(中学生920人・保護者等415人)が来校されました。厳しい暑さの中、たくさんの方々に説明を聞いていただきました。ありがとうございました。また本校PTAの方々には「宮城野カフェ」を開設していただき、のどを潤す冷たい飲み物に加えて、「うちわ」のプレゼントもありました。ありがとうございました。全国的に猛暑が続いたので、熱中症を心配したのですが、PTAの方々のご協力もあり、体調を崩される方は出なかったようです。参加された中学生のみなさんと保護者のみなさんに改めまして感謝申し上げます。

さて、その「学校説明会」での「校長挨拶」要旨を掲載します。昨日の説明会に参加できなかった中学生や保護者のみなさまに読んでいただければ幸いです。

 

      宮城野高校「学校説明会」 校長挨拶 要旨

  改めまして、みなさん、こんにちは。本日は、このように厳しい暑い中、本校の「学校説明会」にお越しいただき、ありがとうございます。私は、本校校長の遠藤吉夫と申します。各学科の特徴などは、後で担当者が説明します。詳しい説明に入る前に、私から、一言挨拶申し上げます。

  さて、本校は平成七年に誕生した、本県教育改革のための新しい学校です。教育活動の全分野にわたり、生徒の自主性・主体性を重視し、初代校長は「宮城野・・・・・ここでは一人ひとりが輝きます」と提唱しました。「一人ひとりが輝かない」あるいは「輝けない」のではなく、「一人ひとりが真に輝く」ために、本校は「個性」重視の教育を推進してまいりました。

 これからの説明ではその自主性や主体性、個性重視が強調されると思います。しかし、もっと大事なのは、みなさんの進路実現です。自分の輝ける「未来」に向けて一生懸命勉学に励んでほしい、それが願いです。本校は、生徒それぞれが授業に集中できる環境をしっかりと整え、みなさんの「学び」を全力で支えます。みなさんも知っているとおり、大学入試も大きく変わろうとしています。そこにも確実に対応します。地元東北大学をはじめ、みなさんの希望する国公立大や私立大等、それぞれの進路実現に全力を尽くします。

 またみなさんの個々の輝きをさらに磨くために、部活動に代わってたくさんのサークル活動があります。これから担当の者や在校生の説明がありますので、しっかりと聞いてほしいと思います。

 保護者のみなさま、本日はお越しいただき、ありがとうございます。部活動がない、校則がほとんどない、大丈夫か? そう懸念されるかもしれません。そういう心配は無用です。生徒それぞれの輝く顔をみてください。受付の生徒のさわやかな笑顔に気づいたでしょうか? これからの日本の高校教育が進むべき一つの方向を確かに示している学校として、本校を選んでいただければ幸いです。疑問に思うところは、遠慮なく質問をお願いします。

 

 なお、本校のHPを開いていただくと、「校長通信」があります。平日は毎日書いています。もちろん学校内の出来事も書きますが、こうあってほしいこんなものを読んでほしい、そういう思いも入っています。みなさんも本校に興味をもったらぜひ愛読者になってほしいなと思います。

 さて最後に「百花繚乱」。みなさんに、この言葉を贈ります。生徒それぞれにとって自分の人生における一番輝かしい時、それはまさに高校時代であり、「花」と表現するにふさわしい時と考えます。生徒それぞれがそれぞれの価値に気づき、お互いの存在を尊重し、「百花」(ひゃっか、百の花、たくさんの花ですね)が輝くように咲き乱れている、それが本校です。自分という「花」がどんな輝きを示すのか、ぜひとも本校を選び、真に輝いてほしいと思います。

聞いていただき、ありがとうございました。

 

以上です。

ところで、本日から実力養成講座がスタート。講座が始まる前の朝早くから、食堂のボックス席を利用して勉強に励む生徒が増えてきました。真剣度アップです。今日は小論文担当の先生から「生徒の小論文を一人見てください」とお願いされました。うれしいですね。午後からは、昨日の「学校説明会」の反省会。スタッフと来年の学校説明会を「ああしよう、こうしよう」とワイワイやりました。「建設的に」「未来」のことをおしゃべりするのは、とても楽しいことです。

今日は、このへんで。

 

 

 

 

「信念」・・・午前→全校集会 午後→「学校説明会」 

 7/25、今日は午前中に全校集会があり、校長として全校生徒の前で話をしてきました。

その原稿をアップします。

 

改めまして、おはようございます。4月以来、4ヶ月近く経過しました。雨男の〇〇〇〇〇〇と叫んだり、チャンバラごっこをしたり、まあ、よくぞこんなにふざたけたことをと、深く深く反省しています。みなさんのおかげで雨男はすっかり晴れ男になってしまいました。感謝します。

さて、夏休みに入る前に、みなさんにひとつ話しておきます。

今、教室棟と駐輪場の間には、今きれいに木槿が咲き誇っています。みなさん、もちろん気づいていますね。白い木槿、ピンクの木槿。どちらも今が見頃です。

さて、木槿の花言葉を、みなさんは知っていますか?

「信念」です。意外に思う方も多いと思います。

どうも花のイメージに合わない。でも、自分はこの宮城野高校を作った先人の思いに驚いています。

教室棟の真ん前ですから、みなさんの目の前です。ちょうど夏場の一番勉強に集中してほしい頃、同時にしんどい頃に花が咲きます。私は先人のあるメッセージが込められているように思います。

「信念」をもって自分の進路実現に邁進してほしい、そういうメッセージです。「信念」をもってこの夏の勉学に取り組んでほしい、3年のみならず、各年次全員に当てはまる言葉です。この夏、自分をまるっきり変えるつもりで勉学に励んでほしい、そう思います。少々のことでぶれない、ここに入る、合格すると決めたら、とことんやる、そういう信念をもって勉学に励んでほしい、そう思います。

「受験は団体戦」。昔から言われてきました。チーム宮城野がそれぞれの進路実現という目標に向かってひとつになる。かっこいいです。

一方で、「ひとりになる勇気を持て」と言われてきました。とことん自分と向き合う、最後の最後になったら、頼りになるのは、自分の力だけ。誰にも助けてもらえない。これはしんどいです。時には泥だらけになります。かっこ悪い自分をさらけだすかもしれない。でも「ひとりになる勇気を持て」。いいですか。「一人ひとりが輝く」のであれば、「ひとりになる勇気を持つ」。信念をもって、とことん、自分の道を進んでください。

みなさんが夏休み明けに、元気な顔で、一段と成長した顔でこの場に集まることを祈っています。以上です。

 

今日は、これから「学校説明会」です。楽しみです。今日は、このへんで。

 

 

 

 

明日は「学校説明会」

 涼しいですね。天気予報では、本日の仙台の最高気温26度。酷暑にやられてしんどい思いをしている方々や、西日本豪雨により被災して、後片付けがまだまだ終わらないみなさんには、申し訳ないくらいです。先ほど外に出てみたら、やはり昨日までと比べて雲泥の差です。

 さて、今日でひとまず夏休み前の授業は終了です。明日はLHRと全校集会、大掃除。(学校説明会の準備もあります。)4月のスタート以来ここまでおよそ4ヶ月。みなさんの自己評価は、どうでしょうか? いろいろあったと思います。まずは授業に集中する一方で、大きな行事を企画運営し、大きな事故もなく夏休みを迎えられることをみんなで喜びたいと思います。ただし、夏休みといっても、夏期の実力養成講座がバッチリ待ち構えています。今後の進路実現のために、しっかりと学力向上を図ってください。

ところで明日の午後には、大勢の中学生とその保護者が来校し、学校説明会(オープンキャンパス)が開催されます。みなさんの後輩をしっかりと「もてなしの心」でお迎えしたいと思います。準備にあたるボランティアの生徒のみなさん、よろしくお願いします。

 

 さてさて、昨日紹介した「時の余白に 続」にとても懐かしく、びっくりするような一節が載っていました。昔、岩波から「岩波写真文庫」というシリーズが出版されていました。白黒の写真で埋まっているのですが、それがまたなんともいえない雰囲気を持っています。著者の芥川さんは、父親の書棚から「一年生」という一冊を手に取り、愛読していたそうです。その「一年生」掲載の写真を撮った一人の先生にまつわるエピソードを、芥川さんは「皆さんは私の目標でした」という一節で紹介しています。

 

百歳のとき、教え子のインタビューに答えて彼は「皆さんは常に私の目標対象でした。感謝しています。と語っています。先生は担任したすべての子を覚え、すべての子の現在を知っていた、と下原さんは言います。

教育の原点というものがあるとしたら、それは「人間への関心」です。人間の生身の温かさへの関心と想像力です。人肌のぬくもりをもつ熊谷の写真が、我々の忘れてきたものの大きさを語っています。

 

こんな文章で「皆さんは私の目標でした」は、締めくくられています。偶然ですが、小生もある古本屋でこの「一年生」を入手し、愛読していました。前の勤務校で、悩みを抱えていた新任の先生に勧めた記憶があります。一冊の岩波写真文庫を介して、芥川さんと、そしてまた熊谷さんや下原さんとつながったような気がしました。

 今日はこのへんで。

 

 

 

「大暑」に木槿

 今日7/23は「大暑」。暦の上では一番暑い日です。年によっては梅雨が明けず、夏らしくない時もありますが、今年は文字どおりの「大暑」です。先ほどのニュースによると熊谷で41.1度。国内最高記録を5年ぶりに更新したとか。いい加減にしてほしいですね。暑さのせいで、珍しい写真が撮れました。ひとつは、抜け殻とセミさんを同時に一枚の写真に収めたもの。この暑さのせいか、セミさんがなかなか飛び立ってくれず、だんまりしています。これはおもしろいと思って撮りました。もう一枚は、お花の上で休んでいるオナガアゲハさん。実は、かなり弱っています。元気よく飛び回っているオナガアゲハは、うちの周りでこの時期に見かけるのですが、こんなに弱っているのを見つけたのは初めてです。ガンバレ-と応援したいと思って撮りました。

 グランドでは、業務員さんが、芝生刈りに汗だくです。ありがとうございます。おかげさまで、グランドの芝の丈がたいぶ短く、きれいになりました。また敷地内の駐輪場からの上がり口のところには木槿がきれいに咲きそろっています。目を奪われていると心持ち涼しく感じませんか? 正岡子規の句を紹介します。

かへりみし二人に木槿白かりき

やぶ入や皆見覚えの木槿垣

「やぶ入り」とは、奉公人が正月と盆に主人から休みをもらって親元に帰ることを言います。覚えておいてくださいね。どっかで役に立ちますよ。

 さて、先週7/17に発刊された「時の余白に 続」芥川喜好著(みすず書房)を紹介します。以前、この通信でも7月に発売予定だと書きました。ようやく手に入ったところです。週末に静かな珈琲屋さんで読みふけりました。

 

「視線は低く 思いは高く」と題して、「今和次郎」という人を紹介した文章から、少しばかり。

 

 もともと彼は東京美術学校で鍛えたスケッチの腕を買われて柳田國男の民家調査に加わり、人間の暮らしに向ける柔らかくも好奇心にみちたまなざしを養っ       てきた人でした。「採集講義」展に見るその民家スケッチは、対象に食らいつくような「表現」ではありません。穏やかに、平明に、ほどよい距離を保ちながら、人とそれを包むものの「たたずまい」を描いています。

 その平明さのなかに、民が自分たちの日常をどう丁寧に、心を尽くして築いてきたかが語られています。むしろ距離感のうちに、そこに生きる人間の生身の感覚が浮かびます。関東大震災では彼自身が被災者でした。「東京の土の上に、じっと立ってみた」と言っています。静かに人間の悲惨に向き合い、自らの身体感覚に立って考えようとした人の姿がそこにあります。

 

 難しい言葉は、ほとんど使っていません。でも心に届きます。読み手の心に届く言葉とは、どのような「たたずまい」をもっているものなのか、ちゃんと皮膚感覚でわかっている。そういう書き手の文章です。

  今日は、このへんで。

 

 

 

1年次総合学科「わくわく社会発表会」が開催されました

 7/20、今日も酷暑です。そして今日は土用丑の日です。もちろんウナギが食べたいですね。食べたいのですが、これが高いのです。目の玉が飛び出るくらい。どうなんでしょう。自分にとって、ウナギの原点は、父親がふるさとの川で、「ヤス」(この「ヤス」については、ネットで「漁具 ヤス」で検索してみてください。)で突いて捕ったウナギです。河口あたりは、満潮になると水がふだんよりきれいに澄みます。夜中に小舟の舳先に取り付けたカンテラで照らすといろいろな魚が底のほうにいるのがわかります。幼くて、まだ体力がなかった私は、せいぜいカレイ程度しか突くことができませんでしたが、心得のある父親は、長いヤスを巧みに操って、ウナギを突き、暴れるウナギがヤスにからまってくるのを、これまた巧みに船に引き上げていました。これでもって家族で食べる分くらいのウナギを捕っていたものです。だからどうしても、ウナギは買って食べるものという感覚が身につきません。あれは、捕って食べるものです。このようなことを平気で書く私は生きた化石です。

 さて、今日の3・4校時に1年次総合学科では、「わくわく社会」発表会が開催されました。4月入学以来の「産業社会と人間」の学習成果の発表会です。お招きし、講評をいただいた宮城大学の石田祐先生、宮城野区中央市民センターの佐藤典昭先生、同じく高野洋平先生、暑い中、本当にありがとうございました。小生も3校時に聴くことができました。各班の発表テーマは、全部挙げることはできませんが、「先進国が進めた温暖化が発展途上国の地域に与える影響とその対策」という長いものから、ずばり「ハラスメント」、「医療格差」、「学級崩壊」、「安楽死と尊厳死」、「過疎地域の活性化」等、現代社会の諸課題を反映した、とてもリアルな発表でした。今後、もっと研究を進めてブラッシュアップが図られると思います。みなさんの一層の精進を期待したいと思います。さて、今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7/25開催予定の学校説明会について(緊急連絡)

  7月25日(水)開催予定の本校の学校説明会について、緊急連絡です。参加希望者が生徒と保護者合計で1500名を超え、体育館の収容人数をはるかに超えてしまいました。参加のみなさまの安全確保上(熱中症防止等)、25日の当日に、13:30スタートと15:30スタートの2回に分けて実施することにしました。いくつかの中学校単位で15:30スタートに回ってもらうことになります。15:30スタートに回っていただく中学校には、本日手分けして電話連絡を入れさせていただきました。15:30スタートに回っていただく中学生のみなさまには、明日以降中学校の先生を通じて連絡が入ると思います。こちらの予想の甘さからこのような事態が生じてしまい、学校説明会参加希望の中学生及びその保護者のみなさま、また関係の中学校には、多大なるご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。当日の混乱と事故を防止するため、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いします。正式な時程等は、後日改めてHPにアップいたします。(なお、電話連絡がない中学校については、予定通りの13:30スタートです。)

三者面談がスタート

 7/18、三連休明けの水曜日、今日も暑いです。ニュースでやっていましたが、多治見では40度を突破したとか。たいへんです。人間の体温より、はるかに高い気温の世界とは、いったいどういう世界? 正式な気温とは、芝生の上の、一定の高さにある百葉箱で計測されているらしく、それでは、普通に直射日光が照りつける歩道などを歩いているときは、いったい何度ぐらいになるんだろうと、心配になってしまいます。みなさん、くれぐれも熱中症に注意しましょう。

 さて、今日から三者面談がスタートしました。保護者のみなさん、暑いところ、ありがとうございます。何かご相談されたいことがあったら、遠慮なく申し付けください。なお、保護者のみなさんと担任の先生方にお願いしたいところですが、生徒が何もしゃべらないで終わってしまうような面談にしないでほしいと思います。本校の生徒は、もしかしたら親の口をふさいでどんどん話すタイプが多いかもしれませんが、もしかしたら、(私のような)内気で口ごもりがちなタイプの男の子がいるかもしれません。立て板に水を流すようにしゃべりまくるのを「能弁」というのに対して、反対の極を「訥弁」(とつべん)と言います。大辞林には「つかえたりして、なめらかでないへたなしゃべり方」とあります。これだけだとマイナスイメージですが、私は、むしろしゃべり方がなめらかでない人をプラスイメージで捉えるときに使います。たとえば「朴訥」な人といったら、俳優さんで言えば、どうですかね。最近は、あまり見かけなくなりました。この人、ピッタリ、という人がいたら教えてください。

 さて、またまた横道にそれました。私こそ「ヘラヘラ」な男ですね。すみません。反省しています。 「人の親の心は闇にあらねども子をおもふ道にまどひぬるかな」(藤原兼輔 後撰集 大和物語45段)

今日は、このへんで。

 

 

 

 

  

 

 

 

「こころ」と「此処ろ」

  暑いですね。今日は、文化祭の振休日のため、校舎内は本当に静か。みんな暑さ対策、しっかりしていますか? クーラー入りの部屋ばかりにいては、だめですよ。小生は、しっかり自宅庭の草取りで汗をかいてきました。もちろん、水分補給もバッチリです。汗をかいた後の、冷たいお茶は最高ですよ。

 さて、文化祭のことですが、見ることがかなわず、残念だったのが、演劇サークル文化祭公演3年生の部「此処ろ」。なんと、チラシを見たら、下地は夏目漱石様の「こころ」ではないですか! 残念。芝居好きの私めが、大失態です。本番の公演は、どうだったでしょうか? 見たかったなあ。

 そう言えば、岩波書店のPR誌「図書」で、若松英輔氏が「こころ」論を連載しています。すごいです。氏の小林秀雄論にも圧倒されましたが、これも教えられることが大きいです。特推薦です。どうぞ。「図書」は図書室の雑誌コーナーに置いてあります。

 さて、三連休は、ふだん使わない頭で、依頼のあった原稿に悪戦苦闘。4500字以内が、倍以上になってしまい、削るのに一苦労。やはり人は「しゃべり過ぎる」し、「書き過ぎる」ものです。用心、用心。明日は、みんな元気に登校しましょう。今日は、このへんで。