2019年1月の記事一覧
「いしぶみ」後半
昨日の続きです。「文 小山薫堂 絵 黒田征太郎」の『いしぶみ』のラストです。
そんなぼくも
最近はほんとうに
出番がなくなりました。
誰もぼくをひろってくれなくなりました。
わざわざ苦労しなくても
I LOVE YOUを
カンタンに伝えられますからね。
さみしいなぁ ぼく。
あなたに
ワガママを言ってもいいですか?
ときどきでいいから
ぼくをひろってください。
そして
あなたの大切な人に
ぼくを渡してください。
手でギュッとにぎりしめて
あなたの想いをぼくに吹きこんでください。
つめたいぼくが あたたまるくらいに強く。
そのぬくもりがあなたの心です。
あなたの大切な人は きっと あなた以上に
ぼくを強くにぎりしめるでしょう。
あなたの心を知りたくて。
手から手へ。
言葉にできない気持ちを伝えたい。
きっとぼくは
あなたの近くにころがっています。
これで「文」自体は終わりです。絵本ですから、このラストのセリフの後に、ハートマークの石ころと、まあるい石ころの絵が、見開きで左右に描かれています。
さて、どうでしたか。
前半の、ほぼ半分を省略していますから、ごめんなさいとしか言えないのですが、だいたいの雰囲気は味わってもらえたかなと想います。
たくさんの『いしぶみ』さんに、お礼を言って今日は終わります。
明日から三連休です。セ試直前の一週間前となります。三年次生が最後の追い込みをかけるときです。『いしぶみ』さんが、みんなを守ってくれます。安心して、勉学に集中してください。
今日は、このへんで。