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2018年8月の記事一覧

「好之者不如樂之者」

  今日8/2で夏期の「実力養成講座」前半部が終了しました。夏期の後半部は8/17(金)から改めてスタートします。今日も、暑さにめげず朝早くから各年次の生徒が登校し、学習に励んでいました。職員室前の長机で先生方に質問する生徒が次第に多くなってきたような、そんな感じがします。残念ながら実力養成講座はしばらく休みですが、学習にもっともっと励みたい生徒のために、学校に登校して学習可能な日程が組まれています。各年次でアナウンスされていると思います。学習習慣が崩れないように、登校して計画的に学習に励んでほしいと思います。

  また明日からは、二年次生(総合学科・普通科)が東京での宿泊研修(1泊2日)となります。先ほど実力養成講座が終わってから、柔剣道場に集合してもらって結団式がありました。挨拶・激励をお願いされたので、少しばかり話をしてきました。「凡事徹底」にからめて5点(挨拶・身なり・清掃・時間・健康)、注意してきました。訪問先の方々に貴重な時間を割いていただいて、お話を聞かせていただくわけですから、そこは徹底してほしいなと思います。ついでながら「隙間の時間」について話をしました。本校生徒がどんな観察をしてくるのか、どんな気付きや発見をしてくるのか、大いに楽しみです。

  ところで、挨拶では「隙間の時間」しか話をしませんでしたが、「隙間の空間」のことに触れるのを忘れていました。大学に存在する「隙間の空間」がどのように生かされているか、それも観察してもらえたらうれしいです。最近新しいキャンパスばかりで、私から言わせれば、隙間の二次利用はあまりに少ないです。知的好奇心をもう少し刺激するような「隙間の空間」が欲しいです。ということで、プラスアルファの収穫がどんなものになるかとても楽しみです。二年次生のみなさん、厳しい暑さが続きますので、くれぐれも気をつけて。

  さて昨日、東北大学のオープンキャンパスに行ってきたわけですが、お土産をひとつ紹介しておきます。教育学部をのぞきに行ったら、小さな図書室に「2018 読書の年輪 ――研究と講義への案内――」と題された小冊子が置いてありました。もちろん「ご自由にどうぞ」です。この手のものが大好きな私は2冊もらってきました。昨夜、読んでみたのですが、なかなかオモシロイですね。大学の先生方がどんな本を学生様に薦めるか、傾向がよくわかります。選ばれた書き手の先生方は、東北大学の教養教育院に所属する、経験豊かな名誉教授の肩書きを持つ総長特命教授と、そのOBの先生方ということで、各専門分野において優れた実績のある先生方ばかりです。読んでみると、やはりその大ベテランの先生方が各分野の基本図書をしっかりと推薦しています。でも、その中に、いるんですね。ワクワクするような先生が。両村上に対して、龍を選んで「愛と幻想のファシズム」を推薦する先生がいるんです。若い頃に確かな刺激を受けた本を推薦しています。すごいですね。また内田樹氏の「日本辺境論」や「寺山修司全歌集」を推薦する先生もいます。「森有正エッセー集成1」が入っているのもうれしいですね。最後に紹介したいのは、ある哲学の先生の自分の推薦文のタイトルです。こうあります。「好之者不如樂之者」。読めますか。少なくとも二年次生から上は、読めないとダメですよ。一年次は厳しいかも。なので、この先生は、自分の紹介文の最後でちゃんとこのように解説しています。サービス精神旺盛な先生です。

 

 ~ 読書は単に知識を得る手段ではなく、何よりも快楽である。楽しまない手はない。『論語』に「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを樂しむ者に如かず」とある通りである。

 

今日は、このへんで。(明日はお休みするかもしれません。)

 

「観測史上1位」

  本日から葉月8月。昨夜は曇り空のため、火星さんは、見えなかったような・・・。残念でした。でも、今日は大丈夫のようですね。なにせ「観測史上1位」。先ほどネットをのぞいたら「仙台で観測史上1位の37.3℃」と出ていました。確かに暑かったです。でも、そんなものに負けていたら何にもできません。昨日は、お客様来校対応に加え、午後から会議があり、残念ながら動けなかったのですが、今日は午後から空いたので、数年ぶりに「東北大学オープンキャンパス」に行ってきました。たぶん昨日はすごく混雑していたと思いますが、今日2日目は、やはり予想していたほどでもなく、動きやすかったです。それでも大型バスが駐車場に何台も乗りつけていました。中には秋田県の〇〇高校。しっかりと自分の目と足で確かな情報を入手して、進路選択をきちんとしようという姿勢に頭が下がります。本校の一年次の生徒は大丈夫だったでしょうか? あさっての8/3からは二年次のみんなが東京での宿泊研修となります。都内の各大学のオープンキャンパスに参加する生徒も多いようです。みんな気をつけて行ってきてほしいと思います。

  さて、本校は今年から高図研の事務局担当です。司書の加藤先生からいろいろな情報が入ります。市内の私立某高校では、読書意欲喚起のため、「〇〇高校100冊」を作成して生徒に配布しているようです。もちろん先生方推薦の本です。おもしろいですね。ノーマルな教養書の羅列ではありません。自分で実際に読んで、「これは絶対オモシロイ! 生徒にも読んでほしい!」という気持ちが伝わってくるような、そういう本ばかりです。これはすごいなと思いました。本校でもやりたいですね。そういう話を加藤先生に伝えました。

  夕方になって蔵王での宿泊研修を終えた赤城先生が報告にやってきました。いい顔ですね。とてもタメになりましたと、満足げです。同期採用の先生方と、共通のテーマで話し合うことはもちろんですが、メニューの中には山登りがあり、一緒に気持ちの良い汗をかいて、山を下りたら、一緒に風呂に入って汗を流して、同じ釜の飯を食っておなかをいっぱいにして、寝るまでの時間を同じ年代の先生方とゆっくり語り合う・・・そういう時の流れの中で、教員の資質が自然と育まれてゆく。自分たちの時代には、なかったよなあと、やっかみ半分です。赤城先生のこれからにもっともっと期待しましょう。

今日は、このへんで。