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2018年6月の記事一覧

「職業人に学ぶ」/清掃ボランティア活動が実施されました

 本日6/23(土)、本校生徒にとって、進路選択の重要な指針となる「職業人に学ぶ」が実施されました。今年度は、各業界より18名の講師の方々をお招きし、それぞれのお仕事の魅力や厳しさ、必要な資質、高校時代にやっておくべきこと、またそれぞれの人生経験をふまえて、本校生徒に向けてのメッセージ等を語っていただきました。同じ内容で2コマ実施なので、生徒は好きな講座を二つ選択できました。小生も、できるだけ多くの講座に顔を出せるように走り回りました。(途中の入退場でご迷惑をおかけしました。すみません)講師の方々はそれぞれにすばらしいお話をしてくださいました。生徒も真剣に聴講し、熱心にメモをとっていました。今日紹介したいのは、昨日この校長通信で紹介した女川中の吉田先生の言葉。教員にとって大事な資質として、①コミュニケーション能力、②マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力。この二つを強調していました。①の補足説明で吉田先生は、コミュニケーション能力には、「聴く力」も含まれるんだよと話していました。また「相手が話しやすい雰囲気にする力」も、そこに含まれるんだよと。ナイスな説明ですね。コミュニケーション能力というと、しばしば「話す力ーー出力」だけが強調されがちですが、そうとばかり言い切れない。「聴く力ーー入力」も大事・・・鷲田清一氏の『「聴く」ことの力――臨床哲学試論』。出版されたのは、1999年ですが、今でも熟読に値する本です。「聴く」ことを深く掘り下げると、こんな見方ができるんだなと、出版当時、すごい衝撃を受けた本です。「哲学」が身近なものになります。興味ある方は、どうぞ。(校長室に置きます)

 また横にそれました。すみません。吉田先生は、さらに②「マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力」の補足説明で、学校の先生だからこそ言えるポイントだと思うのですが、授業中に集中力を欠いている子どもについて、それをマイナスばかりに見るのではなく、「いろいろなことに興味関心を持っているんだな」、「今日は、何かあったのかな」と見てとる力とも教えてくれました。今の時代、本当に大事な視点だと思います。お世話役の藤原先生は、吉田先生の成長に感激しておりました。(小生も心の内で感激の涙を流しておりました)他にも、今日は講師の方々からたくさんの宝石のような言葉をいただきました。「幽体離脱」、「批評的な仲間」、「一流と一番の違い」、「俯瞰」、「二十歳の時の失恋」、「看取り」、「他人に曝すこと」「日本の常識は世界の非常識」・・・。ありがとうございました。生徒は、それぞれにたくさんのことを学ぶことができたと思います。ふだんの授業では学べない、本当に貴重な宝物をいただきました。生徒の感想が楽しみです。

 

 今日、6/23の午後からは、PTA研修委員会の音頭で、清掃ボランティア活動がありました。文化祭を前に、学校周辺の除草・清掃活動を行いました。週末のお休みのところ、PTAの方々にはご協力いただき、心よりお礼申し上げます。また協力してくれた生徒のみなさんにも感謝します。ありがとうございました。気持ちよい汗をかくことができました。

今日は、このへんで。よい週末を。

 

 

 

 

 

「教師を志す高校生支援事業」について

   芝刈り機が入ったばかりのグランドでは、サッカーサークル所属の生徒でしょうか。思い思いの格好で、のびのびと好きなスポーツを楽しむ姿が見られます。本校ならではの、放課後の光景です。6/22の今日は、朝から青空が広がり、からっとした気持ちの良い1日となりました。こんな日は、からだが自然に動くんですね。彼らはきっと週末は、ワールドカップ第二戦に釘付けに・・・。日本の勝利を祈りましょう。

  さて、昨日も書きましたが、明日は「職業人講話」。みなさんが受講する講座は既に決まっていると思いますが、紹介したいのは教育の分野で、女川中学校から来校される予定の吉田友香先生です。吉田先生も本校第1回の卒業生。中学校で仕事が重なったため、朝最初の講座だけの開講となります。その分、一回目の講座の中で最も多い82名の受講生が集まる形となりました。えっ! 本校1・2年生には、こんなに教育業界に興味関心を抱いている生徒が多かったのでしょうか? びっくりしました。すごいですね。吉田先生には、もしたるんで聞いている者がいたら、遠慮なく厳しく指導してくださいとお願いしました。みなさん、気をつけてくださいね。すごい、パワフルなお姉様ですよ。それで、しっかりたくさん教えてもらってくださいね。小さな声で挨拶なんかしたら、怒られますからね。

  ということで、少しばかり教育分野に興味関心を抱いているのであれば、みなさんに紹介したいのが、県教委と宮城教育大学とが主催する「教師を志す高校生支援事業」です。進路部から案内が各クラスに届くと思いますので、連絡を聞き漏らさないように。県内高校生400名定員です。期日は、8/7か8/8のいずれか1日。実際に宮城教育大学に行って、教師という仕事についていろいろと教えてもらったり、また大学の研究活動を実際に体験できたり、教師を目指す人にとっては、とても貴重な機会です。ぜひ教師志望の生徒は、手をあげてください。今、教育実習生のみなさんの日誌を拝見していますが、みなさん、すごいですね。りっぱです。みなさんと少しでもコミュニケーションをとりたい気持ちが前面に出ています。みなさんからもどんどんいろいろなことを尋ねてください。もちろん勉強も。なお、「教師を志す ~ 」と似たような企画で、県教委主催の「医師を志す高校生支援事業」もあります。こちらは、医師を目指す人向けに、夏期の勉強会スタイルです。こちらも進路部から案内が各クラスに届きます。医師という仕事とは実際にどうなのか、医学部合格に向けてどう勉強すればよいのか、他校の生徒とお互いに刺激し合い、切磋琢磨したい人向きです。

校舎玄関前のタブノキが、少し赤みを帯びてきました。近づいてみると、先っぽに緑色の実がたくさんついています。20年前には、なんにもわからなかった季節の推移・・・気持ちのよい汗をかいた生徒たちが、三々五々下校していきます。今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/23(土)・・・職業人講話が開催されます!

  本日、6/21は、夏至。もちろん1年で最もお昼が長い日です。今朝のテレビで「日の出4:13、日の入り19:03」と出ていました。すごいですね。夜の7時過ぎてもまだ明るいのですから。これだけ日が長いと、なんか得したような気がします。今朝は曇り空でしたが、日中は晴れ間ものぞき、気温も上昇。今、ちょうど夕方の本校の下校時間となりましたが、まだまだ外は明るいです。グランドでのサークル活動を終えた生徒の顔にも、もう少しやりたそうな気持ちがちらっと・・・。

 さて、あさって土曜日は、いよいよ「職業人講話」です。毎年、各業界からたくさんの講師の方々にご協力をいただいています。私のほうでは、少し欲張って昔の教え子たちの本校第1回生にお願いしたところ、4名の方々にご快諾をいただきました。その中の、尾形哲也君を少しばかり紹介します。彼はまもなく発行予定の今年度版学校案内パンフレットにも登場します。「未来に羽ばたく卒業生」のページです。確か某市の消防から転じて、IT会社を起業した男です。アラフォーのナイスな男です。在校中、異性から相当人気があったような気がしますが、それは、本人に聞いてください。また本当に羽ばたいているのかどうか、実はもがき苦しんでいるのか、いや楽しくて楽しくて仕方ないのか、そのへんは、ぜひ土曜日の講話で。

 3年次の6月マーク模試のデータがアップされました。善し悪しに一喜一憂することなく、ぶれることなく、目標に向かってひとつひとつ丁寧に、やるべきことをしっかりと継続すること。他校さんは、県総体直後です。これからが本番ですよ。今日は、このへんで。

 

教育実習がスタート/広瀨淡窓の漢詩から

 本日6/20から教育実習がスタートしました。7名の実習生のみなさんですが、それぞれに本校のOB・OGであるとのこと。朝、職員室で先生方に自己紹介していただきましたが、挨拶したときの元気のいいこと。頼もしいですね。後輩のみなさんにも、あのくらい元気よく挨拶してほしいです。よろしく。

 さて、その実習生のみなさんに9:00から校長挨拶をしました。持ち時間はたった15分。その冒頭で、好きな漢詩を紹介させていただきました。大分県の生んだ偉大な教育者である広瀨淡窓。私は、3月まで勤務していた視覚支援学校勤務の時に、氏の漢詩に出会いました。それまで知らずに漢詩を教えていたことが残念でなりません。今や、私にとって心の支えになっている漢詩です。紹介します。

 

  休 道 他 郷 多 苦 辛

  同 袍 有 友 自 相 親

  柴 扉 暁 出 霜 如 雪

  君 汲 川 流 我 拾 薪

 

 今は、ネットの時代。手元のスマホで「広瀨淡窓」を検索すると、氏の作った有名な漢詩として、すぐにこの漢詩が出てきます。訳も出ていると思います。なんでもないのですが、「他郷」で辛抱を余儀なくされ、くじけそうな時、この漢詩を口ずさむと、本当に励まされ、勇気づけられます。人の生存の原点に立ち返ること、基礎基本を大事にすること、「凡事」を徹底すること。

 ワールドカップで日本が下馬評を覆し、歴史的な勝利をおさめたのも、そのように基本に徹したからかもしれません。プロに学ぶというのは、そういうことです。今日はこのへんで。

 

定期考査終了/小論文個人指導説明会が行われました

 今日、6月19日で第1回目の定期考査が終了しました。生徒のみなさん、今年度最初の定期考査は、どうだったでしょうか? 今日も合間に校舎を巡回しましたが、みんなが真剣に考査問題に取り組む姿がとても頼もしく見えました。1年次生にとっては、高校生活初めての定期考査。強い緊張を強いられる4日間だったと思います。ゆっくり休んでと言いたいところですが、これからひと月も経たないうちに、文化祭ですね。今朝は梅雨らしく霧雨も降っていましたが、定期考査が終了する頃には、晴れ間ものぞき、校舎内やグランドでは、早くもサークル活動に励む姿も見られました。そう言えば、生徒昇降口を上がったところに、文化祭のポスターが掲示されました。レトロな雰囲気で、とてもナイスですね。他校では、絶対まねができないワザです。しかし、教えられて気づいたのですが、右下隅に変な男が・・・こういうのを「肖像権の侵害」と言います。

 ところで3年次生は、本日、定期考査終了後に「小論文個人指導説明会」が開催されました。既に各自が進路実現に向けて本格的に始動していると思いますが、定期考査終了後の節目です。グットタイミングです。大会議室が満員でした。若い頃、少しばかり小論文の指導に熱くなった自分にとって、懐かしい、そしてびっくりする光景です。みんなには、小論文を勉強することにより、ぜひとも「小論文を超えるもの」を学び取ってほしい、強くそう思います。

 先日、梅雨の合間に、うちの小庭で「ほたるぶくろ」の花を見つけました。敬愛する杉本秀太郎氏が著書「みちの辺の花」で、このように紹介しています。

 

 「 ~ 一抹の幼なごころをよみがえらせ、ほんの一時にせよ、人をいわば詩人に変える魔法が、ほたるぶくろという呼び名にはひそんでいる。この花に出会ったのが梅雨晴れの昼下がりであっても、ほたるのとぶ夜のやみがあたりを領しているような気分をうながす。」

 

 昨日、地震で倒れてきたブロック塀の下敷きになり、痛ましくも亡くなってしまった小学生の女の子に、このほたるぶくろを手向けたいと思います。合掌。(6/19記)