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2019年2月の記事一覧

「初心忘るべからず」

 

 (2/8金曜日 記)今冬一番の寒気が日本列島を覆っている、そういう寒さの中、前期選抜の合格発表が本日16:00に行われました。凍えるような寒さの中、発表を見に来ていただいた受験生、そして関係のみなさんに、感謝申し上げます。

まずは、合格された受験生のみなさん、おめでとうございます。これまでの努力が実を結んだものと、お祝い申し上げます。これに油断することなく、勉学をきちんと続けて、4月の入学の準備をしてほしいと思います。

また、残念ながら自分の番号がなかった受験生がいらっしゃると思います。これに挫けず、ぜひ本校に再チャレンジしてほしいと思います。本校への入学という強い意志が、あなたの夢をかなえるものと考えます。後期選抜に向けて、しっかりと準備をしてください。

16:00に合格発表があったわけですが、その時間には、三階の1年次生が窓際に並んで手を振る様子がみられました。1年前、みなさんもこの発表を心待ちにしていたはずです。「初心忘るべからず」という言葉もあります。今の自分を見つめ直す良い機会です。まもなく4期考査。1年の締めくくりに、最高の力を発揮できるよう、頑張ってほしいです。2ヶ月後には、後輩が入学してくることを忘れずに。

さて、1年次の生徒は、窓際に並んで見ていたのですが、なぜか二年次の生徒は、誰も現れず。どうしたのかなと思っていたら、二年次は、今日の放課後に全員受験の模試でした。セ試型の模試です。この2月のセ試型の模試でどれだけやれるか。この結果をベースにして、来年1月のセ試本番までの学習計画を作成するのが、受験生のセオリーです。みなさんの奮起を期待します。

明日から三連休。私は、土曜日曜と気仙沼で全国の先生方と進路研修会に参加してきます。尊敬する師や古き良き友との再会。そして新しい出会い。たくさんの栄養分をもらってきます。

今日は、このへんで。

 

 

 

 

「声の交差点」・・・ある投書から学ぶこと

   ネットで天気予報を見たら、本日17時発表で、本日の最高気温16度。明日の最高気温は3度。寒暖差が13度です。明日は、いよいよ前期の合格発表。受験生のみなさん、くれぐれも風邪をひかないように、寒さ対策をしっかりして来校してください。

さて、先日2/4の河北新報の朝刊「声の交差点」投書欄に、「爽やかな生徒らに心弾む」と題する投書が掲載されていました。その方は、学校の畑に沿った土手が定番のウォーキングコース。畑では生徒が実習に励んでいます。その姿を、投書された方はいつも頼もしく見ていたそうです。
 去る1月下旬、土壌調査のために、穴を掘っている生徒に「頑張ってください」と声をかけたところ、生徒達から「はい、頑張ります。お気をつけて」と明るい声が返ってきたとのこと。「生徒や先生方は、道端で会うと、気軽にあいさつしてくれるし、遠くからでもお辞儀をしてくれる。すてきな校風と、皆さんのさわやかな態度に自然と心が弾む」と書かれていました。

久しぶりに、じーんと心があたたかくなりました。
 地域の方々は、ちゃんとみなさんを見ているのです。日頃、挨拶が大事だよとみなさんに伝えているところです。校内のみならず、いろいろな場面で、自然に挨拶ができるようにしたいものです。

 生徒のみなさんにお願いしたいこと。明日の前期合格発表に際して、受験生それぞれに配慮をよろしくお願いします。

今日は、このへんで。

 

「金曜日はお天気になるように」

   昨日、うれしいニュースで紹介した岩渕さんですが、書いていたときにバタバタして、書き忘れていたことがありました。今、校長室に飾ってある『古き良き(蚊取り線香器)』ですが、これも岩渕さんが制作したものでした。例の、かわいい「ヤモリ」さん(私が最初、「イモリ」と勘違いしたもの)が乗っかっている、黒電話です。『心のシャッター』と『古き良き(蚊取り線香器)』とでは、相当距離があるような気がするのですが、このように、傾向の極端に異なる2作品をさらりと制作してしまうところに、彼女の抜きんでた才能を感じてしまいます。岩渕さん、改めておめでとうございます。

 後輩のみなさんも、岩渕さんに続いてどんどん活躍してほしいと思います。たとえば、新年度の河北美術展は、作品の大きさの条件が広げられ、また賞も増やすらしいです。若手にもっともっと応募してほしいとのことです。本校生徒がたくさん応募し、また入賞するのを期待しています。

 さて、今日もまずまずの穏やかな天気に恵まれました。グランドには、体育の時間にサッカーで汗を流す生徒が大勢いました。やはり、冬はサッカーですね。うらやましく思いつつ、テレビのスポーツニュースでは、プロ野球が今月2/1からキャンプイン。我が楽天も順調にメニューをこなしているようです。昨シーズンのように、スタートでつまずくことのないよう、頑張ってほしいなと思います。

 明日もお天気は、春を感じさせるような陽気になりそうです。最高気温は今日が6度で、明日の予想は12度。一気に梅のつぼみがふくらみそうです。でも一転週末は真冬に戻り、この冬一番の寒気がやってきそうな天気予報です。考えてみれば、金曜日は前期の合格発表。受験生が凍えないよう、お天気さんにお祈りします。

今日は、このへんで。

 

岩渕さん、おめでとう

2/5、旧正月です。昨日の嵐みたいな強風がおさまり、穏やかな一日でした。久々に登校日ということで、校舎に生徒のにぎやかな声が戻ってきました。

さて、昨日、うれしいニュースが入ってきました。本校美術科3年次の岩渕伶奈さんが、第30回読書感想画中央コンクール(毎日新聞社主催)において、文部科学大臣賞に輝きました。高校生の部で、岩渕さんが全国の第一位となります。岩渕さん、おめでとうございます。

作品名は「心のシャッター」。石川直樹さんの著作「極北へ」(毎日新聞出版)を読んでの読書感想画となります。「入賞のお知らせ」の文書によると、今回のコンクールの応募総数が650,204点。この中から各都道府県の地方審査で厳選された小中高合わせて557点が中央コンクールに送られ、審査されたそうです。来る2/22に東京で表彰式があるとのことです。もちろん、本校では、初の快挙となります。私も早速、某先生のパソコンにあるデータで岩渕さんの作品を拝見しましたが、作品がこちらに浮かび上がってくるような、とても力のある作品で、また細かい部分を実に丁寧に描き分けている作品でした。実際の作品は、新聞発表後に、本校のHPにアップしたいと思います。みなさん、楽しみにしてください。

今日は、このへんで。

 

立春・・・日本代表チーム、「ありがとう」

 本日2/4は、立春。春の到来を予感させるかのように、昨日今日と予想最高気温が10度超え。なんと今朝方、車を走らせたら、外気温を知らせるメーターは9度を示していました。とても暖かく、気持ちよかったのですが、まもなくとても強い風が吹き始めました。これは春一番なのでしょうか? とにかくJRは軒並み遅れや運休。今日、生徒のみなさんは授業なしで、本当によかったです。でも、高校入試に週末が重なったための5連休が今日で終わり。明日からは平常授業です。

また、3年次のみなさんは、私大入試の方も大勢いると思います。みなさん、交通機関等の余計なトラブルに巻き込まれないよう、早め早めに動いてほしいと思います。

 さて、2/1の深夜、サッカーアジアカップの決勝戦。日本は残念ながら負けてしまいました。1-2まで挽回したときに、さあ同点だと思ったのですが、次の1点を相手にとられ、結局カタールが初優勝となりました。悔しいですが、試合をしっかりと分析して、次の大会につなげてほしいと思います。

 ところで、敗戦後の日本チームです。ネットでも話題になりましたが、ロッカールームをきれいに清掃し、またホワイトボードに3カ国語で「ありがとう」と書いて、試合会場を後にしたと書かれていました。その清掃の仕方が、今風の言葉で表現すると「半端でない」のです。すごいですね。勝敗にかかわらず、「使う前よりもきれいにして帰る」。これは基本中の基本です。そしてまた、自分たちがプレーできるように見えないところで支えてくれた関係の方々に対して、最後にはきちんと感謝の言葉を表して会場を後にする。ネットには、「見習うべき手本」「日本はまたも気品を示した」などと、賞賛の言葉が連ねられています。日本のみならず、世界中のサッカーを愛する人々、スポーツが好きな人々に、大きなメッセージを発信しています。自然にこのような行動がとれるチームに、いずれサッカーの神様が味方についてくれると思います。日本チームの、次の大会での活躍を期待しましょう。

 今日は、このへんで。

 

古谷隆男先生、おめでとうございます

 

 今日から2月。冷え込みが厳しく、早朝、雪が少しばかり舞っていました。でも、週明けには立春を迎えます。この週末に豆まきを行うご家庭も多いと思います。梅のつぼみはまだまだ堅いままですが、ふくらみはじめる日もそう遠くないはず。少しずつ春を迎える準備を始めようと思います。

 さて、先月1/20の河北新報にうれしいニュースが掲載されていました。本校で長く国語科教諭として教鞭をとられ、また進路指導部長として本校進路指導の礎を築かれた古谷隆男先生ですが、このほど「平成30年下期 河北歌壇賞」を受賞されました。古谷先生、おめでとうございます。先生には、国語教師として心すべきことや授業の展開の仕方、また進路指導のイロハや勘所、本校のみならず県全体の進路指導の進むべき方向等、たくさんのことを教えていただきました。本校の進路室で先生と長い時間を過ごし、その夢のような時間の中で、教員としてだけではなく、人生の師として、先生は若輩の私にたくさんのことを授けてくださいました。それは私だけの気持ちではありません。先生の教えを受けた生徒たちは、先生を慕って質問にやってきたり、調べ物や勉強にきたり、とにかく進路室はいつも生徒でいっぱいでした。草創期の本校にあって、学校の核の一人として、先生の存在は本当に大きなものでした。

 せっかくですので、1/20の掲載記事を少しばかり紹介させていただきます。

 

花山多佳子 選

 

願ひ込めその都度そつと近づきし団地のポスト撤去されたり

 

(評)7月1日掲載。「その都度そつと」近づくポスト。そんな思いの対象だったポストが撤去された。奪われたのは単にポストだけではない。作者の歌には何げない心理のひだが掬われていて情感がある。「労られふと老いを知る帰り道遠回りして缶コーヒー飲む」(10月14日)も良かった。

 

受賞の言葉

受賞の知らせにびっくりです。友人や両親の健康を気遣った手紙や河北歌壇への投稿はがきをポストに投函しました。ある日、交差点の角にあるポストが撤去される瞬間に立ち会ったのです。私には高齢化の進む団地の風景を象徴しているように見えました。

 

 

 以上が、古谷先生の受賞の言葉です。プロフィールには、「東日本大震災で教え子を失い歌を詠むなどして、3年前から本格的に歌作を始めた」とあります。教え子を亡くした時、先生の心痛がいかばかりであったかと拝察します。

 

 せっかくなので、先生の他の作品の一部を紹介させていただきます。河北歌壇のみならず、朝日歌壇や、『短歌研究』に掲載された歌です。先生の生の歩みをしっかりと刻んだ作品ばかりです。

 

〇この駅もこれが最後と思ひつつ急き立てられて風の中行く

〇皆何か重く背負ひて鴉四つ時雨の畑黙して歩む

〇来るはずの便りもなくて私だけの待合室に風の音聞く

〇窓を打つ未明の風に灯をともし読みかけの詩集開きて眠る

〇どこからか野太き声の自慢げに新造船は孫の名をつけ

〇姪逝きて今日で百日心にも風の道ありて枯葉巻き上ぐ

〇人の世の変化に怯み五種類の大根作る山の畑に

〇雪明り等身大の息を吐く

〇冬越しの玉葱眠る雪原に敵か味方か足跡よぎる

〇旧友の死を告ぐる人なく独り酌む古里の酒空つ風吹く

〇梅の香に捨て来し故郷偲ばれて老梅の幹掌に甦る

〇歌詠めず呑みたくもなき夕暮れは画集引き寄せ砂漠を旅す

〇無農薬貫きし同志またひとり山畑を去る多く語らず

  選者評  山畑で無農薬栽培に取り組んできた「同志」が次々と山畑を去る。情熱と意志を注いできた農法。「多く語らず」にその苦難と挫折の歳月、心残りが見えるようだ。去られる思いがにじむ。

〇気嵐のリアスの海に立ち迷ひ数多の御霊揺るがせていく

〇どこまでも新しき道子供らと過ごしし町を捜しあぐねて

〇松籟の聞こえし家はそこになく海の匂ひに夜の窓浮かぶ

 

以上は、2018年の1月から5月までの新聞や専門誌に掲載された作品です。すごいですね。

6月以降の作品は、また後日、紹介させていただきます。

 

今夜は、アジアカップの決勝戦。もちろん日本を応援しますが、どちらが優勝するにせよ、フェア

プレーをお願いしたいところです。

 

今日は、このへんで。