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2018年6月の記事一覧

 「22世紀を見る君たちへ」

  今日は、関東甲信越で早くも梅雨明け。宮城も梅雨明けを思わせるお天気です。アツいですね。でももっとアツくなったのは、例のワールドカップ。残念ながら第3戦目は負けましたが、辛くも決勝トーナメント進出。今度は初のベスト8進出に期待しましょう。

  さて、天気があまりにも良いので、今日は4校時の授業で、3年次の体育に潜入。グランドでソフトボールに入れていただきました。ソフトボール選択のみなさん、ありがとうございました。キャッチボール、ティーバッティング、そして紅白戦と、フルに楽しんできました。特にソフトボール大好きな女の子がいてくれたのは、ラッキーでした。私のような年寄りにも優しく対応してくれました。またお願いしますね。

しかしながら、改めてびっくりしたのは本校の体育の授業の展開の仕方。通常は先生が生徒に指示を出して動かすと思うのですが、本校では生徒のリーダーがいて、そのリーダーがメニューを決めて、自分たちで動いてやります。こういうところで、生徒の自主性、主体性を育てていきます。(もちろん年次によって、また時期によって多少の違いはあります)体育の前には、美術科の授業参観。ピーンと張り詰めたほどよい緊張感のある空間。美術棟のアトリエは、とにかく広いです。今は、市内美術展出品の追い込みでしょうか。みんな真剣です。一心に自分の作品に向き合っています。入選、入賞目指して、がんばってください。

 

  突然、私の愛読書に話題が移ります。一番身近なものは、各出版社のPR誌です。図書・波・本・ちくま・みすず、今のところ、この5冊です。力量のある各分野の書き手が、連載ものを始めたりすると、本当にうれしくなります。講談社の「本」最新の7月号では、平田オリザ様が新連載「22世紀を見る君たちへ」をスタート。表紙にこの活字を発見し、小躍りした次第です。中身は・・・とても刺激的です。一読、どうぞ。兵庫県豊岡市の小中学校での氏の試みは、機会があったらぜひ拝見したいものです。

  この「本」には、中屋敷均様が「科学と非科学――その間にあるもの」を連載中です。科学と非科学のはざまを、こんなにも知的好奇心を喚起し、学問的レベルを落とさずに書いていただける方がいるとは、びっくりです。文系の私は、だから科学の応援者でありたいとおもっています。一定レベルを超えると、ちんぷんかんぷんですが。水原紫苑様の「百人一首 うたものがたり」も今年1月から連載中。7月号には28番「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば」が出ています。なつかしいですね、掛詞を覚えたとき、必ず扱った歌です。2年次のみなさんは、もちろんわかりますよね。わからなかったら、伊勢先生が泣きますよ。伊勢先生は、今日の古典の授業で、「わが庵は都の辰巳 しかぞ住む 世をうじ山と 人は言ふなり」を扱っていました。これも掛詞ですね。わからない人は、はい、復習です。明日の模試に掛詞がでるかもしれませんよ。

  さて講談社のPR誌「本」には、他に原武史氏(鉄道オタクは必読)、二宮清純氏(野球オタクは必読)、大澤真幸氏(哲学オタクは必読)が連載ものを執筆中。おいしい方々ばかりです。こうなると「本」は定価90円ですが、確実にウン千円以上の価値を持っています。これをただのPR誌と見て、通り過ぎるか、ウン千円以上の価値を見いだして、愛読者となるか、それは、ただただ、みなさんの勉学意欲、というよりも、知的好奇心にかかっています。明日は全年次、模擬試験。暑いところですが、日頃の成果をしっかりとぶつけてほしいと思います。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

一年次保健講話「高校生のための親になる備え」を実施しました

  蒸し暑いですね。来週にかけて30度前後の日が続くようです。これから梅雨明けまで、とにかくしんどい季節。くれぐれも体調管理に気をつけて。

さて、今日は実習生のところへ東北福祉大の下山忍先生がお越しになり、実際に実習生の授業を見学されました。反省会終了後、校長室へもお見えになり、貴重な情報交換ができました。ありがとうございました。来週は、次々と実習生の大学の先生方が見えられると思います。実習生のみなさんも一層緊張するかと思いますが、こんな経験、一生に一度しかできないと思って、頑張ってほしいと思います。

  さて、私のほうですが、実習生の授業見学は来週に回し、今日は昨日に引き続き、本校の先生方の授業見学です。「二次関数」「化学結合」「DNA」「再読文字」「漁夫の利」「リスニングの勉強法」「羅生門」「分子の構造式」「関税」などなど。とても「おいしい」メニューのオンパレード。高校一年生に戻った気分で、いわば授業のつまみ食いでした。生徒のみなさん、そして先生方、授業の邪魔をして、すみません。でも、福祉大の下山先生から「生徒が意欲的、積極的に発言するのに感動しました。宮城野高校生、すごいですね」と、お褒めのお言葉をいただきました。何割かは差し引く(?)として、生徒のみなさんから積極的に手が挙がるのは、とてもよいことだと思います。欲を言えば、隣同士、ペアでやりとりする際に、もう少し元気が出るとよろしいと思います。目指すは「主体的、対話的で深い学び」。意識改革をぜひ。

  ところで、昨日は宮城大学から塩野悦子先生をお迎えし、一年次生保健講話「高校生のための親になる備え」が実施されました。「よりよい親になるために、男女でしっかりとお互いの違いを理解し、思いやり、自分の気持ちを言葉で直接伝える、そして共有し助け合っていくことがとても大切なのだということがわかりました」、「大切な人を愛す、そしてその間に生まれた子どもを愛すことを繰り返した結果が私たちであり、先祖に感謝してもしきれないと思った・・・」、「私自身、両親からたくさんの愛情をもらって生きているし、生きていることに感謝しています。私も自分の子にたくさんの愛情を与えてあげたいと思うようになりました」等々、とてもナイスな感想を拝見しました。塩野先生、貴重なご講話、ありがとうございました。生徒のみなさん、そしてみなさんの子どもたち、またその子どもたち、ずっと続く子どもたち、それぞれの未来に幸多かれと祈って、今日はこのへんで。

 

 

 

 

「月やあらぬ ~ 」

 朝から雨でした。お天気が続いていたので、そろそろ雨が恋しいなと思っていたので、ぐっとタイミングです。うちのアジサイさんが、喜んでいるかのようでした。この季節、アジサイがきれいに咲いているのを眺めるのは、とても気持ちが和みますね。

さて、先生方の授業見学ですが、昨日はバタバタしているうちに、なにも参観できずじまい。今日は絶対実行に移そうと思い、ワクワクしていました。最初に見るのは、やはり国語です。2校時に2年次の古典を参観させていただきました。

 教室に入ると、黒板に業平の「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と大書してあるのを見て、感動。聴いていると、古今集の仮名序をやっているようでしたが、私にとってはやはり伊勢物語。高校時代はなかなか全体を読めなかったのですが、学生になってはじめて伊勢の全体を通読したときに、いいなあと思った次第です。(モテた記憶のない男からの単なるあこがれかも・・・)みなさんも、今はしんどいかもしれませんが、高校卒業後にゆっくりと熟読するといいですよ。もちろん口語訳付きでかまいません。古典のおもしろさに気づくかも。そういえば、図書室の加藤先生が、こんなの入れましたよと、今朝、教えてくれました。「ちはやふる」第1巻~第10巻。もちろん漫画コミックスです。若かりし頃、生徒に教えられ、「あさきゆめみし」を通読したのも、とてもナイスな思い出です。しばらく源氏物語で遊んでいました。私はもちろんサブカルチャーの肯定派。硬軟、いろいろと食べ尽くしたいほうです。

 さて、明日は、ワールドカップの運命の第3戦目。11時キックオフと聞きました。明日は、満月だと知っていますか? お月様を眺めながら、「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と心の中で繰り返すのもなかなか風流な気がします・・・

季節は確かにもう「春」ではないような気がしますが・・・今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

「春はあけぼの」

 今朝、学校に着いてグランドに目をやると、キャッチボールをやっている男子生徒二人。うらやましいなあと思いつつ、校長室へ。教育実習は2週目に突入。予告していたのですが、今日から、小生は、先生方の授業見学を実施。先生方の授業を見学できるのは、本当に楽しみです。クラスによっては、実習生の授業ですが、それもとてもワクワクします。振り返ってみると、小生が実習をさせていただいたのは、30年以上も前。2週間、枕草子の「春はあけぼの」だけをやりました。「春はあけぼの」に2週間をかけたのは、あのときのみ。おかげで教材研究の奥深さを知ることになりました。教材研究は、悪くすると勉強したことの8割ぐらいは、授業で話さないで終わります。しかし、その分、良い意味で余裕が生まれます。実習生のみなさんは、今必死で教材研究に取り組んでいると思います。それが後々貴重な財産になります。つらいところですが、とことん教材に向き合ってほしいと思います。

 さて、ワールドカップからとてもナイスなニュースが流れてきました。セネガルと日本の試合は、引き分けに終わったところですが、試合後、セネガルのサポーターのみなさんも、日本のサポーターを見習い、試合会場のゴミ拾いを実施したというニュースが流れました。日本のサポーターのみなさんが試合後に会場のゴミ拾いを自主的にしていることは、世界中の賞賛の的になっています。自然に他国のみなさんも、そういう行動をするようになってゆく。とてもいいなあと思いました。ひるがえって、宮城野高校のみなさんは、どうですか?

大丈夫ですか? ことは、ゴミ拾いだけではなく、もちろんサッカーのサポーターのみなさんだけのことではなく、私たちひとりひとりの、ふだんのマナー、日常生活でのふるまい、ひいては、人間として最も大事なところにつながってゆきます。いろいろな場面にあてはめて、自分の行動に気をつけていきましょう。

 ところで、今年の総文祭は長野県で開催されます。小生の大好きな信州です。万葉集にこのような歌があります。「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ」。犬養孝氏は、こんな解説をつけています。「愛情さえあればその人の持っているものまでうれしくなるのは、千古に変わらない人の心だ。好きな人の踏んだ小石が玉となるのも愛の強さにほかならない」。千古に変わらぬ人の心のふるさとを求めて、信州へ。この夏、みんなで信州総文祭を応援しましょう。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号で本校食堂が紹介されました

 6/25月曜日の今日は、先週土曜日の振替休日です。生徒のみなさんは、ほとんど登校していないと思ったのですが、勉学や文化祭の準備のため、登校している生徒がかなり・・・いいことです。がんばって!

 さて、先週金曜日に発行された「河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号」に、本校食堂が紹介されました。(津田柚芽香さんにインタビューを受けていただきました)人気メニューの1位は定番の「ラーメン」、2位が「日替丼」、3位が「日替ランチ」。確かにみんなおいしいですね。小生も毎日利用させてもらっています。厨房のみなさん、ありがとうございます。本校の食堂は、開校当時「カフェテリア」を作る目的で作られたこともあって、とてもきれい。中庭に面しているのですが、採光性もなかなか良いですよね。今や、学習用の個別ブースも入っていて、生徒の学習にも利用されています。定期考査時は、空き時間に利用する者で、満員でした。みなさん、いつまでもきれいにして、利用してくださいね。

 今日は、振替休日になっていて良かったです。深夜のワールドカップ第二戦、日本はすごかったですね。私も寝るのを忘れて応援。日本は、先行されながら、二度も追いつき、引き分けに持ち込みました。しっかり勝ち点を積み上げた日本。予選最終戦が本当に楽しみになってきました。今日はこのへんで。