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校長通信

同窓会入会式・「25年目のグラジオラス」ご披露目・短歌

 昨日、27日(土)は、金曜日と交換して、卒業式の準備・予行と同窓会の入会式を実施。少しばかり寒かったのですが、明日3/1(月)は、春到来を思わせる陽気となりそうです。卒業生のみなさん、本当によかったですね。(雨男は、やはり卒業です。)明日、みなさんのために、万感の思いを込めて、卒業式を実施させていただきます。

さて、昨日は、併せて同窓会の入会式がありました。昨年までで、本校には6000名を超える同窓生がおり、本校の教育活動を支えてもらっています。今年度は特に25周年記念式典・記念講演、そしてもろもろの記念事業にご協力をいただきました。これからは本校同窓生として、みなさんのますますの活躍と、本校への支援をお願いしたいと思います。

同窓会入会式が終わってからは、25周年記念事業のひとつである中庭の『25年目のグラジオラス』の完成を祝って、実行委員長の柴田さんをはじめとする主な実行委員のみなさんに集まってもらい、小さなご披露目会を実施しました。中庭の『25年目のグラジオラス』の前で記念写真撮影後、改めて大講義室に移動し、柴田会長さんからご挨拶をいただきました。この『25年目のグラジオラス』は、本校の学校要覧の表紙を開校以来長く飾っている『グラジオラス・静物』(パウルクレー作 宮城県美術館所蔵)にちなみ、生徒・教職員全員に一枚のタイルを配布し、それぞれに思い思いの花の絵を描いてもらい、それを食堂から出られる中庭の、ピカソ風にアレンジされた半円状の突起部分に貼り付けたものです。本校のキャッチフレーズである「宮城野・・・ここでは一人ひとりが輝きます」を象徴するものです。本来は2/13に最後の実行委員会を開催し、そこでご披露目とする予定だったのですが、感染症拡大防止のため実行委員会は書面開催とし、改めて昨日、同窓会入会式に合わせて、小さなご披露目会とお祝い会を実施したものです。生徒代表として宮田君と鎌田さんにも来てもらい、ご挨拶をいただきました。ありがとうございます。

また、2/26(土)の夕方、うれしいことがありました。河北新報の夕刊の河北抄というコラム欄で、本校1年次の生徒が朝学習の時間に作った短歌が掲載されたのです。写真のとおりです。コロナ禍にあって、宮城野の高校生らしく学校生活を送る心模様を見事に短歌に表現しています。どうぞ、ご覧ください。

今日はこのへんで。明日の、卒業式日和を祈って。

 

 

 

 

定期考査初日・・・「蛙の話」から

 

 本日から、1年次、2年次の生徒は、第四期の定期考査スタートです。今年度は第一期の定期考査がなかったので、実質3回目となります。それぞれに今年度最後の定期考査であり、今年度の評価、単位認定に大きく影響するものです。しっかり勉強して実力を遺憾なく発揮してほしいと思います。

 以下は、2/14に読んだ新聞連載記事からです。毎日新聞の日曜版、日曜くらぶに連載中の「新・心のサプリ」。海原純子氏が連載しているものです。

 ブエノスアイレスの精神科医で作家ホルヘ・アカイ氏の「寓話・セラピー」から。「生クリームの中の蛙」というお話です。

 昔、生クリームの瓶に落ちてしまった2匹の蛙がいた。2匹ともしばらくして自分たちが沈みかけていることに気がついた。生クリームは濃い液体で浮いているのが難しかったのだ。そこで2匹は手足をばたつかせて浮いていようとした。しかしこれは労力がいること。すぐに沈んでしまい、顔を出して浮くことが難しくなってきた。

1匹は、「こんなことをしてもどうせため」とあきらめ沈んでいった。もう1匹の蛙のほうは我慢強いというか、「いくら死が迫っているとはいえ、最後まで生きるんだ」と足をばたつかせていた。重い液体の中では1センチも進めず元の場所に浮いたままなのに同じ場所を何度も足を動かし続けていた。

 するとさんざん足を動かしたために突然生クリームが固まってバターになり蛙は驚いてひとっ跳びして瓶の縁に飛び移り帰って行ったのだという。

 「どうせやってもだめ」と思ったり、「もう年だから」と年齢を言い訳にしたりして努力を放棄する傾向がある時のヒントが隠されている。

 この寓話、蛙が死と向かい合った中で「できる限り自分ができることをする」というところが心にしみる。蛙は足を動かすのだがそれは単に動かすという動作ではなく自分ができることをしてせいいっぱい生ききる、ということの象徴なのだと思う。

 予想外の出来事で、私たちの人生は生クリームの瓶に落ちた蛙のようになることがある。その時、自分がどう生きるか、を問われたような気がする。結果として蛙のようなハッピーエンドにはならなくても、できることを続けることの美しさを大事に生きていきたいと思うのだ。

 

 以上、海原氏の文章後半をそのまま引用しました。「生クリームの中の蛙」というお話から、「できることを続けることの美しさを大事に生きていきたい」と思う海原氏の「生のスタンス」に敬意を表して、私も、もう少しあがいて生きたいと思います。

今日は、このへんで。

お見舞い・余震に気をつけて

 

まずは、先週、土曜日夜の大地震により被災された方々に心からお見舞い申し上げます。元通りの安心安全な生活に早く回復できることをお祈り申し上げます。

 学校のほうは、幸い建物に大きな被害はなかったのですが、教材等が一部壊れてしまったものが出ました。できるだけ早く原状回復に努めたいと思います。また、今後、余震の心配があります。10年前も、大震災の2日前に大きな地震がありました。改めて、防災意識の向上に努めるとともに、防災備品の点検もします。ご家庭におかれましても、再点検をお願いしたいと思います。

 さらに、東北新幹線の復旧に10日ほどかかる見込みらしく、県外の大学を受験する生徒たちの交通手段が心配です。文科省から昨日の段階でいち早く各大学へ配慮要請の文書が出されたところですが、なんとか前日の24日までに復旧してほしいです。飛行機や長距離バスの増便もされているようです。県外大学受験生のみなさんは、交通手段の確保をお願いします。

 さて、学校のほうは、本日、3年次の生徒が久しぶりの登校日。みなさん、無事に、卒業式の案内をもらえたはずです。親御さんにきちんと見せて、3/1に晴れの卒業式を迎えてください。また、おかげさまで、卒業できることになりましたと、きちんと感謝の意を込めて報告してください。よろしいですね。 なお、卒業式の前には、国公立大学の前期日程試験があります。最後の追い込みに勝負をかけてください。

一方、昨日、月曜日からは高校入試の出願もスタートです。いよいよ入試本番が近づいてきました。高校3年生と同じように、中学3年生のみなさんもラストスパートですね。なんとか無事に入試を迎え、みなさんの笑顔を早く見たいものです。

今日は、このへんで。(2/16 火曜日 記)

P三団体合同役員会・県高校美術展・・・校内展

嵐のような如月2月の第一週が過ぎようとしています。こんばんは。またまた長く通信をお休みしてしまい、申し訳ありません。別に学校を休んでいたわけではなく、毎日通常通り出勤していますが、今週月曜日の2/1から職員面談が始まり、これがなかなか厳しいスケジュールです。あっという間に一日が終わり、いつの間にか退勤時間・・・と、言い訳がましいことを書き連ねてごめんなさい。言い訳無用ですね。

 先週、土曜日には「PTA三団体合同役員会」が開催され、今年度のまとめと、次年度へのつなぎのところが協議されました。週末のお忙しいところ、PTA・教育振興会・放課後活動後援会の三団体の役員のみなさま、ありがとうございました。事務局の打ち合わせがきちんとできていないところを、みなさんにカバーしていただいたおかげで、スムーズに協議を進行できました。新年度もよろしくお願いします。

 ところで、今週からは、食堂前に芸術作品がズラリと並んでいます。恒例の「県高校美術展」が終わったところで、校内展のスタートです。自分で言うのもなんですが、どれも個性あふれる力作ぞろい。

後日、写真で紹介したいと思います。

 今日は、このへんで。

小学校への高校生教育助手派遣プログラム

 

学校が地域のために、どのような役割を果たせるか、それは高校にとって大きな課題です。特に防災面では、東日本大震災以降大きな課題です。地元出身の本校生徒も、地域の防災訓練に参加して、地域の防災体制の一助となっています。また防災のみならず、学習面での協力も重要です。本校では、平成15年から、地元の小学校と提携して、「小学校への高校生教育助手派遣プログラム」を実施しています。その目的は、『本校生徒を教育助手として近隣地域の小学校に派遣することにより、その体験活動を通して生徒の勤労観や社会性を養うとともに自らの在り方生き方を再検証させ、今後の勉学に対する一層の自覚と意欲の高揚を図る。併せて、小学校と高校の交流を通して開かれた学校づくりを促進し、教育活動の相互理解・相互活性化を図る。』というものです。この2年間、私も視察させていただきました。本校の参加生徒が児童と交流する中で、学校の先生という仕事に大きな喜びを感じる様子を毎年視察することができ、とても楽しみにしているところです。

 今年度も、コロナ禍という厳しい状況にありますが、感染症対策を徹底しながら、お隣の田子小学校のご協力をいただき、5名の生徒を参加させていただくことができました。昨日1/27からスタートし、来週の2/4まで、1週間のプログラムです。田子小学校の先生方には、お忙しいところ、本校生徒のために、ご配慮いただき、深く感謝申し上げます。今日は、国語や算数、音楽の時間などを見学させていただきました。また6年生が卒業記念品を制作する時間もありました。本校生徒が児童の机間を回りながら、アドバイスする様子を視察することができました。みなさんが、この1週間の経験で、また大きく成長するのを期待したいと思います。

 ここ数日の暖かさで、自宅の臘梅のつぼみがふくらみはじめました。春の予感です。でも、週末はまた寒波がやってくるようです。思い出す言葉は、三寒四温。如月は、まもなくです。

今日は、このへんで。