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校長通信

新書

  今日、いつもの本屋さんがやってきて、注文していた本と一緒に出版各社のPR誌も置いていきました。ふと見ると「はじめての新書」という大きなタイトル。いつもの「図書」というPR誌名が小さくなり、そのタイトル名が赤で大きく目立つようにレイアウトされています。もちろん岩波ですが、岩波も大胆なことをやるようになりました。実は「はじめての新書」というタイトル以上に、もう一つこの表紙には、小粋な工夫がされています。うまいですね。パチパチです。思わずもう一冊、注文してしまいました。もちろんもう一冊は保存用です。

 さて、「はじめての新書」。生徒のみなさんにとって、「新書」はどんな存在でしょうか。高校生です。もしかしたらまだ新書の一冊も読んだことのない人がいるかもしれません。いや、本校は、PSやFTという探究を重視する時間があるから、自分の研究テーマを掘り下げる中で、新書を何冊か読破したという人がいるかも。いずれにしても、読みたくなったら、ぜひどうぞ。昔と比べて、今はたくさんの出版社から新書が出ています。まさに玉石混淆という状況です。迷ったら、やっぱり先生方の「オススメ」を大事にしてほしいなと思います。

ちょうど今月22日からは、教科面談週間が始まります。ホームを超えて、自分の好きな先生のところに行って、面談ができるという企画。とってもうらやましいです。先生方は、とてもオモシロイアピールをしていますよね。ああ、あの先生は、こんなことをやっているんだ、こんな専門性を持っているんだ。そんなふうに興味を持ったらぜひこの企画をどんどん活用を。

私の岩波新書。みなさんに「はじめての新書」にしてほしい岩波新書(敬意を表して)

  詩への架橋  大岡信著

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後期始業式

昨日は、台風24号のため臨時休業になりました。予定されていた始業式は本日10/2に放送で実施、午後の文化講演会は中止となりました。以下に本日、放送で生徒のみなさんに話した概要を紹介します。

 

  みなさん、改めましておはようございます。本来は昨日、始業式の予定でしたが、台風のため臨時休業。今日は放送で始業式となりました。私から少しお話をさせていただきます。

まず、昨日の台風によりみなさんのところで人的、物的に被害はなかったでしょうか? 被害がありましたら担任の先生に伝えてください。今年は台風の当たり年のようです。くれぐれも防災対策をしっかりたててください。

さて、10月に入りました。3年次の生徒のみなさんは、それぞれに進路実現に向けてまっしぐらです。私からお願いひとつ。進学であれ、就職であれ、みなさんが今いろいろな資料を参考にできるのは、先輩方のおかげです。また勉強に集中できるのは、ご家族のみなさんのおかげです。ぜひとも「つなぐ」意識を持ち、また感謝の心をもって勉学にあたってほしいと思います。みなさんが残す資料がまた後輩にとって貴重な情報となります。受験が終わったら、報告書の提出を必ずお願いします。また一・二年次の生徒に訴えたいことですが、昨日、日本でのビッグニュースは、なんといっても本庶佑先生のノーベル医学・生理学賞受賞のニュースでした。すごかったですね。先生のお話の中で、強烈だったのが、これからの研究者や若者に期待したいことに、「知りたいと思う心」、「不思議に思う心」を大切にしてほしいというのがありました。これは言い換えると「知的好奇心」と言ってもいいかなと思います。一・二年次の生徒はもちろんのこと、三年次の生徒もぜひこの知的好奇心を大事にして勉学に励んでほしいと思います。

さて本題です。二つあります。

一つ目は、本校は来年創立25周年を迎えます。その記念事業を平成32年度に実視する予定です。記念事業の中で記念式典、記念講演を予定しています。その記念講演の講師をどなたにお願いするか選ぶときに、ぜひみなさんに協力をお願いしたいのです。10周年の際には、ノーベル文学賞を受賞された大江健三郎先生をお招きしました。みなさんにもアイデアを出してもらい、25周年もすばらしい記念講演にしたいと思います。協力、よろしくお願いします。

二つ目です。始業式の場で、凡事徹底をお願いしました。挨拶、身なり、清掃です。この中の特に、挨拶についてです。みなさんは、相手側から挨拶されると、きちんと挨拶を返すことができます。しかし、先に挨拶することがまだなかなかできません。この点について、ぜひみんなで考えてほしいのです。幸い、今月生徒総会があります。その場でこの課題について、話題にしてほしいと思います。

以上です。後期も健康に気をつけて、それぞれに輝く学校生活を送ってほしいと思います。

 

 

文明論之概略

 秋雨前線停滞中。朝から雨です。気温もあまり上がりません。さすがに今日は、長袖を着てきました。週末から週明けにかけては、台風24号が日本に上陸しそうです。今年は本当に台風の当たり年ですね。

 今日は、朝から研修会。午前はカリキュラムマネジメントの話。午後は、慶応大学の鶴岡キャンパスにある先端生命科学研究所の所長である冨田勝先生から「人と違うことをする勇気」と題した講演がありました。すごかったです。もしかしたら本校にぴったりのタイトルです。主体性や個性重視の校風から「人と違うことをする勇気」が育ってもいいはずですよね。クリエイティブな仕事は、大都会でする必要は全く必要ない、山形の鶴岡から、世界に羽ばたく人材を育成しているんだという意気込みがビンビン伝わってきました。

慶応といったら福澤諭吉先生です。今日は、その福澤先生の言葉から。

 

  異端妄説の譏りを恐ることなく、勇を振て我思う所の説を吐くべし。

 

もちろん「文明論之概略」の一節です。

 

冨田先生からは、「本当のブレイクスルーというものは、最初はホラに聞こえる」とも教えていただきました。確かにそうですよね。本校からもいろいろな分野でブレイクスルーを実現する卒業生が出てほしいです。

 今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

月暈

 昨日は、中秋の名月から一日遅れの満月。夜はあいにくの曇り空で、とても見えそうになかったのですが、もしかしたら夜中になったら雲が切れるかもと思って、夜中の2時半頃、起き出して外に出てみました。(年をとるとこんな芸当ができるんですね。若い頃は、絶対無理でした。)あったんです。天空には、大きな満月さん。それも暈(かさ)がかかっているのが。

 みなさん、見たこと、ありますか。月暈(つきがさ or げつうん)。太陽のほうは、昼間の現象なので、案外見たことがある人は多いかもしれません。太陽の場合は、日暈です。

 今回の月暈は、ラッキーでした。丑三つ時の、なんとなく、ぶるっとふるえがきて、なんか出そうな雰囲気でした。そのまま眠れなくなったのは、言うまでもありません。

 さて、今日は定期考査の最終日。みなさん、手応えは、どうだったでしょうか?一年次の生徒にとっては、2回目となり、前回失敗した者は、挽回できて正解。今回も同じようだったら、この秋、相当踏ん張らないと、後がありません。捲土重来、しっかりと巻き返しをはかりましょう。私も高校1年の3回目の考査の時に、なんとか盛り返したという記憶があります。世の中には3度目の正直というものがあります。勉学の秋にふさわしく、秋の夜長に、スマホは電源を切り、じっくりと実力養成に集中したいものです。

 ところで、三年次にとっては、ここから進路実現に向かって長い長いロードが始まります。数えてみれば短いのですが、本人にとっては卒業まで長い長い道のりです。本日、定期考査が終わってから、私のところへは、小論文指導の割り当てになった生徒がやってきました。前回の小論文模試の答案を持って、登場です。答案を見てみたら、きれいな字ですね。助かります。ですが、構成がまだまだです。一読して初心者とわかります。でも着眼点に良いところがあります。これを生かして、構成をきちんと整えれば、おそらく良いものに仕上がります。どう書けばよいのか、コツさえつかめば、大丈夫です。頑張りましょう。

 今日は、このへんで。 

 

 

 

 

 

 

 

 

同窓会総会2/月は隈なきを

 三連休明けの25日火曜日。定期考査の三日目です。昨日までは、なんとかお天気さんが我慢してくれたのですが、今朝は冷たい秋雨。しんどいです。

 さて、三連休の初日、9/22の土曜日ですが、先に紹介したとおり、同窓会の総会と懇親会がありました。本校の代々の同窓生が集まり、前年度の行事報告、会計決算報告や、今年度の行事計画や予算案等が協議されました。また本校の25周年記念事業について、同窓会から多大なご協力をいただけることになりました。ありがとうございます。25周年事業ももちろんですが、本校教育の発展のために、今後の同窓会活動について、例年以上に建設的な意見が活発にかわされました。同窓生のみなさんが、真剣に本校の現在と未来のことを思ってくださっていること、本当にうれしく存じます。総会終了後には、恒例の懇親会。同窓生に加え、旧職員も加わり、とてもなごやかな懇親会でした。本校校歌の作曲者である矢吹隆史先生(開校当時の教頭先生。 宮城県の教育次長という要職にもありました。)もお越しになりました。もちろん、最後の校歌合唱の際には、矢吹先生の指揮で、みんな懐かしく大きな声で合唱し、大いに盛り上がりました。矢吹先生、ありがとうございました。

 翌日、23日の秋分の日にはお墓参り。そして24日は中秋の名月でした。残念ながら曇り空でしたね。せっかくお月見の団子を並べたのですが。11時頃、雲の切れ間からかすかにお月様をのぞくことができましたが、お月見の風情には、ほど遠い一夜でした。そんなことを言ったら、兼好様に怒られますかね。

     花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かいて月を恋ひ、垂れこめて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。咲きぬべきほどの梢、

     散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。

 今日は、このへんで。