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校長通信

教育長さんの部屋

 卒展2日目です。その卒展とは違うのですが、美術科にとってうれしいニュースです。知る人ぞ知る、実は教育長さんの部屋には、本校の美術科の生徒の絵画作品が飾られています。本日、芸術の秋に模様替えということで、これまで飾られていた絵画が役目を終え、その位置に新しい絵が飾られました。もちろん本校美術科生徒の作品です。後日「教育庁関連情報一覧」に、このことが掲載される予定のようで、その時が来ましたら改めて紹介させていただきます。

 さて、今日の卒展紹介は「クラフトデザイン」専攻です。タイトルは、【ワタシのカバン】・【まるまるねこ きになるねこ しとめるねこ】・【工場見学に行こう】・【まどろみ】・【包(つつむ)】・【海鉱石灯】以上6名です。彫刻同様、少数派の「クラフトデザイン」専攻ですが、実用性と芸術性の境界線をみごとに表現しております。クラフトらしく、「自由に手に取ってお楽しみ下さい」と紹介している作品もあります。どうぞゆっくりご鑑賞あれ。

  最後に、『本を贈る』という本の一節を紹介します。日曜日に見つけたばかりのナイスな本です。その中の執筆者の一人、編集者として確実な仕事をしている島田潤一郎氏のことば。今回の卒展に向けて、美術科のみなさんは、もしかしたら似たような感覚で制作にあたったかも。

 

   本というものは重い。

   物質的にも、内容的にも。

   かんたんに一言では表せないものだ。

   著者だって、なにを書いているのかわからなくなるときがあるのだ。

   でも一冊の本になることによって、なにかひとつの表現が完結する。

   だから、本ができあがったときには、ぼくはいつも不思議な気持ちがする。

   感動というのではなく、命がひとつ誕生したように思う。

 

今日は、このへんで。

 

美術科の卒業制作展スタート

   今日から美術科の卒業制作展。22回目。今年が24年目なので、妙に納得。1回生が卒業時に開催したのが第1回目ということですね。あの時、いったいどこでどういうふうに開催したのだろうと、考え込んでしまいました。1回生美術科の卒業生のみなさん、後で教えてください。

 さて、「とめ・はね・はらい」です。同じ美術科といっても、「洋画」「日本画」「彫刻」「クラフトデザイン」「ヴィジュアルデザイン」の5専攻があります。すごいですね。10時スタートに間に合うように会場に駆けつけ、次の予定もあったので、今日の見学は1時間だけにしていたのですが、結局2時間になってしまいました。あっという間の2時間でした。飽きないですね。見ていてワクワクします。こんな感覚、久しぶりです。みなさん、本当にりっぱです。みなさんの汗と涙の結晶に拍手です。今日は、ヴィジュアルデザインを紹介します。

 【生活に活用できるパッケージ】・【和柄レターセット「mu su bu」】・【「本日、えど日和。」】・【フリ×カケル】・【親子のためのデザイン「小熊のバルーン」】・【手書きフォント「あやとり」】・【魔法×天使×星座】・【5SD】以上8名です。作品名だけで、本当にキラキラ輝いています。

 写真を撮ってきたので、後日、アップしますね。

 

   話は変わって、小論文の話です。仮にネットの時代を批判的に捉える論調で書くとして、「ネットの時代は、答えをすぐ求めたがる傾向が強くなり、困難な状況に辛抱できなくなった若者に、モラルの低下という問題点が見られるようになった」と書いたとします。そう書いたとして、それを裏付ける具体例を書けるかどうかが、小論文の善し悪しを分けます。その例もできればホットな話題、そして広く採点官もすぐわかるような例がほしいです。単純に「今は〇〇だ」と書くのではなく、たとえば「今は〇〇だ。それは〇〇の例をあげれば、誰でも納得できよう。」というような書き方です。相手を説得するためには証拠。そういう手をうまく使えるようにしてください。

 今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

卒展前夜

夕方、西の空に三日月さんがきれいに見える季節になりました。初冬の三日月は、とても澄んで見える分、ピーンと張り詰めたような感じがして、緩んだ気持ちを改めて立て直してくれるかのよう。

 さて、週の初めはバタバタして大変です、美術科の生徒と先生方は、明日からの卒展の準備で大忙し。搬入作業は無事終えたようで、夕方になってから生徒さんが「とめ・はね・はらい」のパンフレットを持ってきてくれました。本当に凝っていますね。さすが美術科のみなさんです。最初の私の「ごあいさつ」は「なくもがな」ですが、あとは、まあパンフレットも一種の芸術作品です。みなさん、会場でぜひご覧あれ。仙台のケーブルテレビの取材もあるようです。美術科のみなさん、大成功を祈ります!

 さて、昨日の日曜日は、勾当台公園や県庁で「さんフェア2018」が開催されました。すごい賑わいでしたね。私はお昼頃の到着でしたが、お目当ての一つ、某高校のイチゴジャムが売り切れでした。でも、某高校のりんごが残っていたので、早速買い求めました。すごい大きさの甘~いリンゴです。某高校の看護科では、恒例の血圧測定。未来の看護師さんたちが、素敵な笑顔で一生懸命ミニ実習に励んでおりました。その後、藤崎で開催されていた特別支援学校の総文祭を見学しました。こちらも大盛況でしたよ。ちょうど特別支援学校のフラダンスが行われていて、藤崎前は、すごい人だかりでした。生徒さんたちが作った作品もすごい売れ行きでした。ミニクッキーがとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

 今日は、このへんで。

 

創立25周年記念事業&「とめ・はね・はらい」

    本日土曜日の10時から「宮城野高等学校 創立25周年記念事業実行委員会設立総会」が会議室で開催されました。PTA三団体と同窓会から役員の方々に集まっていただき、無事ほぼ提案どおり可決され、実行委員会が発足しました。出席いただいたみなさん、お休みのところ、お越しいただき、貴重なご意見、ありがとうございました。委員の方々からは、宮城野らしさをアピールするため、準備段階や実際の式典でも生徒ボランティアとして、主体的な参加をどんどん促していきましょうということで、みなさんの同意が得られました。とても楽しくなりそうです。ありがとうございます。

 午後からは、調理室でPTAの研修会。今日は「韓国料理教室」ということで、李 由美先生をお招きし、チーズダッカルビ・韓国風海苔巻き・簡単スンドゥプに挑戦しました。PTAのお母様方(若干男性陣が混じっていました。西城さん、ありがとうございます。)が大勢調理室に集まり、わいわい楽しく韓国料理作りに励みました。私は、愛用のエプロン(前掛け)をつけて勇んで参加しましたが、PTAのみなさんの手際のよさに圧倒され、あえなく降参。校長室に引っ込み、料理ができあがるのを待ちました。しばらく経ってから、お招きをいただき、調理室に戻りました。ナイスでした。デリッシャスでした。次第に寒くなる季節に、少し辛めの韓国料理は最高ですね。おかわりもいただき、さらにお土産までいただいてしまいました。ありがとうございます。そしてごちそうさまでした。

 さて、週明け火曜日からはいよいよ美術科の卒業制作展です。宮城野区文化センターで初めての開催となります。「とめはねだより」も、下の写真のとおり、いつのまにか発行されていました。みなさん、ぜひお誘い合わせの上、おいでください。

 

    

「想像力」の行方

 「ハナキン」ですが、雨模様の一日でした。幸い明日は前線が抜けるので、晴れそうです。その明日土曜日は、いよいよ創立25周年記念実行委員会設立のための第1回委員会。本格的な準備のスタートです。午後には、PTA研修会ということで、おいしい韓国料理教室が開催されます。おなかいっぱいにしたいです。

また、あさって日曜日には、勾当台公園や県庁で「さんフェア2018」が開催されます。県内専門高校で学ぶ高校生の祭典です。私は、農業高校で育てられたシクラメンをいつもここで購入しています。楽しみです。藤崎デパートでは、特別支援学校の総文祭も開催されます。「みやぎ総文2017」では、すばらしい演技発表や展示作品で大好評でした。これもとてもたのしみです。

 さて、小論文です。情報系の問題では定番の「IT革命」の資料文が出されたとします。ネットの時代です。そのメリット、デメリットをしっかりと書けないとアウトです。

 「ネットはとても便利だ、しかし、〇〇なデメリットがある。これに気をつける必要がある」。このような流れで、すぐ書けます。そしてデメリットの部分に、「想像力が欠如してしまうことが懸念される」と書いたとします。「想像力」という言葉を書けただけでも、立派です。しかし、そこから広がらない。せっかく「想像力の欠如」を訴えながら、一歩も先に進めない。深まらない。そういう小論文答案が多いです。想像力は、人間にとって、これこれの点でとても大事だ。しかし、この力が弱まると、〇〇になってしまう。そういうところで切り込んでいく力がない。ここで何か具体例(良い例、あるいは悪い例)をもって書ける人は、それなりに高い評価が得られると思います。

 ということで、今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

「無言館」

  小中高の国語の連絡協議会を名取北高校でやってきたところです。改めて小学校・中学校の先生方の発表を聞いて、改めて小学校中学校の先生が一人一人に対応した丁寧な指導や支援を行っていることに深く感じ入った次第です。高校でももっともっと意識改革が必要ですね。

 さて、昨日の続きです。

 教材として扱ったところは、史実としてのレイテ島での戦いや小説「野火」です。玉砕していった多くの日本軍兵士に対して、「自分と違う世界に生きた人たち」といった印象を抱くのが、今のほとんどの高校生だと思います。その高校生に対して、あの兵士たちも実は自分たちとほとんど変わらぬ感情を持っていた人たちだと肉薄できるか、このあたりが大きな課題だと私は思います。

 実は、この夏、信州総文祭2018に出席し、上田市の美術・工芸部門を視察した後、同じ上田市内の郊外にある「無言館」を訪れました。私にとって若かりし時に初めて訪問して以来、二度目になります。あの美術館に展示してある若き戦没画家が残した絵画を見たときに、私は、あの戦争で死んでいった方々も、みんな自分たちと同じく、肉親や奥さんや恋人に変わらぬ愛情を抱いていたと実感できました。みなさんも機会があったらぜひ訪れてみてください。写真やカタログで見るのと、実際にあの無言館に入って見るのとでは、やっぱり全く迫ってくるものが違います。

 今日は、このへんで。

 

大岡昇平と中原中也

 今日は立冬。冬の始まりですね。先週の青森出張で、青森市内の女子高生がマフラーを巻いて登校しているのを見て、早いなあと思ったら、ここ仙台も、もうマフラーが欲しい季節ですね。この季節、日ごとに冬を実感させるものが増えてきて身が縮こまる気がするのですが、それでいて初冬の花が凜とした美しさを見せてくれる季節でもあります。我が家の小さな庭では、柊の白い花が咲き始めました。よく気をつけないと気付かない花です。早咲きのピンクの椿も咲き始めました。

視覚に訴えるものというと、本日は、廊下の「とめ・はね・はらい」のポスターに目がとまりました。来週からですね、美術科のみなさん。大丈夫ですか? 楽しみにしていますよ。頑張ってください。

 さて、今週は、授業公開週間ということで、日本史の川崎先生と国語の伊勢先生がコラボで授業するのを見せてくださいました。なんと現代文では「野火」(大岡昇平著)を扱い、日本史では太平洋戦争末期、日本軍がレイテ島で玉砕したあたりを扱ってくれました。大岡昇平様というと、野火や俘虜記も有名ですが、中原中也の研究家としても有名ですね。氏が中原中也の思い出を語ってくれたのを読んで、私はしばらく中也にとりつかれ、しばらく世の中に出ることをためらっておりました。こんなことを書くと、長くなりますので、今日はこのへんで。明日は、小中高の先生方で国語の研究会です。

 

『我々はなぜ我々だけなのか』

 朝からどんよりとした曇り空。午後からは霧雨模様。こういうのを小糠雨(こぬかあめ)というのでしょうか。まちがっていたらごめんなさい。季節に限定されない言葉だと思うのですが。今日、火曜日の7時間目は、LHR。クラスによっては、BBQというのがありました。7時間目が始まる頃に、キャーと叫んで、体育館裏に駆け込む生徒がいたようなので、決行したのかも。天気が良くなくて、残念でしたね。味は、どうでしたか? ところで、倉庫に保管されていたバーベキュー用のドラムセットは、私が20年ちょっと前に、やはりクラスのBBQのために購入したものであるとは、この「校長通信」のどっかで書いたような・・・。天気が良ければ、この季節のBBQは最高ですよね。来週もいくつかのクラスで予定されているようです。みなさん、楽しみに。

 さて、講談社のPR誌「本」の11月号に、川端裕人氏が「『人類学の先』のビッグヒストリーへ」というタイトルでとても興味深い記事を書いています。内容は、氏の『我々はなぜ我々だけなのか』(講談社のブルーバックス)という本が講談社の科学出版賞を受賞されたということで、その本の内容紹介になっています。我々とは、つまりホモ・サピエンスとしての我々です。人類史を大きな視点でとらえれば、多様なヒトがかつては存在していた。その多様なヒトの中で、なぜ我々ホモ・サピエンスだけが生き残ったのか・・・。オモシロイですね。身長わずか110センチの「フローレンス原人」のことも書かれています。わずか4ページの記事ですが、久しぶりにワクワクして読みました。これから学問の世界に入っていけるみなさんがうらやましいです。

 今日は、このへんで。

 

「あと75日」

 久しぶりにこの「校長通信」に戻ってきました。先週末は二泊三日の青森出張があり、週末をはさんでしまったので、11月になってから初めての「校長通信」です。先週末、生徒のみなさんは三学年そろって模擬試験。文化の日の模試の手応えは、どうだったでしょうか? 特に3年生は、マーク模試でしたね。そろそろ時間を意識して、本番並みのスピードと正確さが要求されるころ。焦りまくっているのが正直なところかもしれません。でも、ここで冷静さを失ってはいけません。某所の玄関先には「センター試験まであと75日」と大きく表示されていました。そこから私は勝手に想像しちゃいます。「一日5点アップするくらいの勉強をすれば、本番まであと何点アップするか?」などと無茶な計算してしまいます。でもこれが無茶ではないんです。3点でも2点でもかまいません。自分の目標点が何点で、そこに達するまでのロードマップをしっかり描くこと。「あと75日」は、現役生にとって、「まだまだやれる75日」です。

 

 さて、青森での総合学科の全国研究大会は、とても熱い大会となりました。すごかったです。青森県のパワーのすごさを思い知らされてきました。私は、木造高校に行ってきました。OBのお相撲さんでは、舞の海の出身校です。校長先生は、剣道の達人です。本校の遠藤光一教頭先生をさらに15センチくらい高くした感じの、ビックな方です。でも笑顔が素敵な、とても心優しい方でした。生徒のみなさんは、一年次はディベート、二年次は「地域と関わり、地域を知る」グループ研究、3年次は課題研究の中間発表でした。全学年全教室でそれぞれに熱心な議論が交わされ、青森の高校生のパワーに圧倒されてきました。宮城野高校に活かせるものをたくさんもらってきました。青森県の高校生のみなさん、ありがとうございました。

 今日は、このへんで。

 

 

 

生徒総会・・・ワクワクしました。

 昨日月曜日は、夕方県庁へ用事があり、お休みしました。すみません。この時期は締切に追われることがいろいろと入ってきます。ついつい私は締切間際にならないとエンジンがかからず、バタバタしてしまいます。何事も計画的でないといけませんね。もろもろの大学の推薦入試の出願が11/1から本格化します。同じ11/1には、仙台市の職員採用試験もあります。該当のみなさんは志願理由書や小論文、面接の練習等の追い込みで忙しいところだと思います。この時期は朝夕と日中の寒暖差が大きいです。くれぐれも健康に注意して、頑張って欲しいと思います。

 さて、今日は6~7校時に「平成30年度 定例生徒総会」が開催されました。すごかったですね。正直、どんな意見が出るのかというよりも、意見が出ないままに終わるのかと心配していたのですが、それも杞憂に終わりました。活発に意見が飛び交い、終わったのは16:30過ぎ。予定時間をオーバーしました。宮城野の生徒は、本当にすごいですね。久しぶりにワクワクしました。特に滑らかに言葉が出る人も、訥々としてしゃべる人も、みんな平気で手を挙げて、生徒同士で議論するというのが良いですね。また上級生と下級生間で、議論が普通に始まるというのも、もしかしたら部活動がないゆえんかもしれません。お互いに遠慮せずに議論できるのは、本当に良いことです。

 議題1 生徒企画体育的行事について

 議題2 生徒企画文化的行事について

 議題3 空気清浄機の設置及び購入について

 議題4 実力養成講座について

 議題5 文化的行事の後夜祭開催について

 議題6 あいさつについて

 

以上の6つが議題でした。どれもとても興味あるものだったのですが、特に最後の「あいさつについて」のところで、ある生徒の言葉が大変印象的でした。彼曰く「あいさつをするのは、社会的ルールとしてあたりまえのことであり、返してもらうことが目的ではない」。明日からがとても楽しみです。でも、明日から青森出張。2泊3日です。

今日は、このへんで。

PS

今日は、二華高校でSGHの公開研究会があり、本校から総合学科の生徒が招待されて発表してきました。先日のPSでの発表を行ったと思います。見に行った教頭先生の話によると、本校生徒の発表はとても人気を博したらしく、大好評だったようです。お疲れ様でした。