ブログ

校長通信

先生方、事務室のみなさん、ありがとうございました

 本日は令和元年度最終日。退職を迎えられた先生方、事務室で働いていただいたみなさんに辞令を交付させていただき、ご挨拶をいただきました。それぞれに人生の節目を迎えられた先生方、どうもありがとうございました。今後は本校や他校で再任用教諭として再出発される先生、また本校で非常勤講師として再出発される先生、県庁や小中学校の事務室で働く方々、それぞれに道は異なりますが、おからだに気をつけながら、生徒一人ひとりの健全な成長と本県教育のますますの発展にご尽力いただければと思います。
また、先日はたくさんの先生方をお見送りしました。ご栄転された先生方のますますのご活躍を祈念申し上げたいと思います。本来ならばもっともっと多くを語り合いながら、お見送りしたかったところですが、現在の状況下では仕方ありません。この厳しい状況が収まったら、ぜひともゆっくり先生方と本校での思い出話を語り合いたいと思います。ありがとうございました。
明日からは、新年度。たくさんの新しい先生方、事務室のみなさんをお迎えします。よろしくお願いします。
生徒のみなさんも、新年度の生活、学習等の準備をしっかりして、4/8を迎えてください。なお、感染症対策を徹底して生活するよう、よろしくお願いします。

予備登校を実施しました

 昨夜のニュースで、オリンピックパラリンピックの延期が発表されました。楽しみにしていた人は本当に残念だと思います。残念ですが、世界中がこのように厳しい状況にあるのですから、仕方がありません。まずは、この見えない敵との戦いを克服することです。お互いに強い自覚をもって生活したいものです。
さて、今日は、入学準備のため、入試合格者と保護者のみなさんに来校してもらい、予備登校を実施しました。入学前の事務手続き等、どうしてもこの時点で必要なところを説明させてもらい、手続きや購入をしてもらった次第です。配慮がまだまだ足りなかったところもあるかもしれませんが、4/8の入学式や本校での学校生活のために、最低限のところを取り上げたつもりです。ご容赦願います。
なお、学習課題等については、入学式を迎える前にしっかりと取り組んで、高校の勉強にスムーズに入れるようにしてほしいと思います。合格者のみなさんは厳しい入試を勝ち抜いたわけですが、それが人生のゴールではありません。生涯、学び続ける姿勢、態度を養うこと、これを大事にしてほしいと思います。
今朝の新聞には、本県の先生方の人事異動が発表になり、本校からも何人かの先生方がご退職となり、ご栄転となります。先生方とお別れすることは本当につらいところですが、先生方の今後の一層のご活躍とご健勝を祈念したいと思います。また他校から転入される先生方もいます。明日は、その転入される先生方を迎えて事務引き継ぎです。しっかり準備してお迎えしたいと思います。

 ドイツのメルケル首相の3/18の演説がネットで紹介されていると思います。すばらしい演説です。参考までに。
今日は、このへんで。

修業式を行いました

本日、在校生が久々に登校しました。生徒の元気な声が聞こえる学校は、やはりこちらも元気になります。

さて、放送による修業式で以下のように話しました。要約です。

                       

      令和2年.3.24  修業式 挨拶  ※放送による

みなさん、こんにちは。感染症予防のため、本日の修業式は、放送により話をさせていただきます。
まず、振り返りです。3/1の卒業式。卒業式ではいつもの送辞答辞ができなかったわけですが、みなさんの先輩方はりっぱな態度で卒業式に臨んでくれました。卒業生代表のあいさつにおいて、代表の卒業生が正岡子規についてふれてくれました。正岡子規の生き方に感銘を受けてきた彼女に敬意を表し、私は正岡子規の親友にあたる夏目漱石についてふれてみたいと思います。
 みなさん知ってのとおり、夏目漱石は作家になる前にイギリスに留学しています。留学した成果は、「現代日本の開化」という講演にもなりました。明治四十四年の講演です。ここで漱石は日本の文明開化を「外発的」であり、「上滑りの」ものとして批判しています。簡単にまとめると、外から強制的に何か大きな力が働かないと自分では動けない、そういう受け身的な国のあり方を漱石は100年以上も前に批判しています。みなさんには、宮城野の生徒だからこそ、いろいろな場面で、外発的ではなく、内発的であってほしい、そう思います。
さて、新年度に向けてです。10月30日には、25周年の記念式典を予定しており、年間を通じて、四月以降、学校生活のいろいろな場面で、25周年を前面に出して学校を動かしていきます。これをきっかけにして今まで以上にみなさんが活発な学校生活を送ることができるよう、仕掛けをつくっていきます。もちろんそれは、学校の先生方が動かすものではなく、みなさんが内発的に動いていかないと、いつまでも「外発的な」日本と同じような、「上滑りの」学校になってしまいます。ぜひみなさんが新年度にあって、「内発的に」行動できるようにお願いしたいと思います。なお、記念講演の講師ですが、放送作家、企画会社経営の小山薫堂先生に決まりました。みなさんになじみのものは、あの「くまもん」を生み出した人です。現代日本で最高のアイディアマンであり、日本で最も優れた、未来をデザインする方です。講師選定にあっては、みなさんがますます元気になる先生を選んだつもりです。詳しくは、本日配布した資料を読んでください。親御さんにも見せてください。なお、薫堂先生はたくさん本も書いています。本は図書室に置きました。ぜひ参考にしてほしいと思います。
さてその薫堂先生は、勉強すること、学ぶこととは、自分も含めて、人がみんな、しあわせになることが目的と言っています。その、しあわせになること以前のところで、世界全体が厳しい状況に置かれています。コロナウィルス対策については、本日配布した保健だよりを参考にし、一人一人が強い自覚をもって生活するようにお願いします。ご家族にも見せてほしいと思います。
さて、3/1の卒業式の最後に私は、こう呼びかけて終わりました。
「卒業生のみなさんに贈りたいことばがあります。宮澤賢治の言葉です。」
『世界がぜんたい幸福にならないうちは、 個人の幸福はあり得ない』。
今回の、新型コロナウィルスの問題にしても、そうです。こういう状況だからこそ「みんなのほんとうのさいわい」を考えられる人になってほしい、本校生徒として、みなさんが本校での学びを通じて真剣に「みんなのほんとうのさいわい」を考えられるようになってほしいと思います。
なお、新年度を迎えるにあたり、厳しい状況にあるからといって思考停止に陥ってはいけません。勉学がおろそかになってはいけません。ホーム担任や教科担任の先生方からしっかりと指示が出るはずです。厳しい状況下にあっても、やるべきことをしっかりこなせる人、平常心を保てる生徒であってほしいと思います。
学校が普通にスタートできること、みなさんと4/8にお互いに元気な顔で再会できること期待して、私からの話を終わります。以上です。

今日は、このへんで

 

 

文庫100冊

 昨日は、本を読んでいてほしいと訴えて、尻切れトンボ。これでは、いかにも中途半端なので、おすすめ本を紹介します。それも、今風では味気ないので、思い切ってレトロ版でいきます。先日、かつての教え子(教員になっています。)がやってきて、「昔、先生に教わったとき、こういうものを渡されました」と言って、プレゼントしてくれたものが、添付したものです。その教え子の年齢からすると、25年前後経過したものです。たぶん、平成になってからまもなく生徒に向かって、このくらい読んでおけと言って渡したものです。よくまあ、このようなものを保存しておいてくれたなあと、思わず感激してしまいました。実は、この「文庫100冊」は、何回か入れ替えをしているのですが、あえてこのプレゼントされた初版を公開します。(書き込みは、その教え子のものです。念のため)「ちくま文庫」が「筑摩文庫」になっていたり、今は絶版になっているものが少なくないですが、(現代教養文庫は、今は新刊本屋に置いてないはず)、古本屋さんやアマゾンとかで手に入るかもしれません。どうぞ、参考にしてください。現役の高校生からすれば、お父さんお母さん世代に贈った「文庫100冊」(独断と偏見に満ちた)です。恥ずかしいものですが。

今日は、このへんで。高校生のための文庫100冊.pdf

合格、おめでとうございます

卒業式から今日の高校入試発表まで、しばらく休んでいてごめんなさい。校長通信、再スタートです。
今日は、その高校入試の合格発表日。15::00発表時間のかなり前から、昇降口前には、たくさんの受験生がやってきていました。15時ちょうど、合格発表の掲示板がオープンになった瞬間、あちこちから歓声がわきあがりました。合格者のみなさん、おめでとうございます。厳しい競争を勝ち抜いて、見事に合格の栄冠を獲得したみなさん、本当によかったですね。心からお祝い申し上げます。

さて、世界中で新型コロナウィルスが猛威を振るう状況下でも、それぞれに思い出に残る卒業式を挙げられ、今回、本校入試に合格されたみなさんへお願いです。これからも感染を防ぐことはもちろんですが、しっかり高校入学までに勉学を続けてほしいと思います。
ただし、教科の勉学だけをお願いするものではありません。今回の新型コロナウィルス問題でわかるように、これからみなさんが生きていく社会は、これまで以上に先行きが不透明な世の中になっていきます。そういう時代にあって、みなさんには正解がなかなか見つからない状態にあっても、それに耐えうるだけの「知の体力」を身につけてほしいのです。
そのためにもこの休みのうちに、たくさんの本を読んでいてほしいと思います。
今日は、このへんで。

ご卒業、おめでとうございます

  本校第23回の卒業式をおかげさまで無事挙行することができました。輝きを一層増して大きく成長し、卒業証書を手にした卒業生のみなさん、改めまして、ご卒業おめでとうございます。また保護者のみなさま、ご家族のみなさま、お子様のご卒業を心よりお祝い申し上げます。
 式辞の中でもふれましたが、みなさんがこれから生きていく社会は、加速度的に変化が激しくなっていきます。だからこそ、宮澤賢治の言葉にあるように『世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない』、これを胸に刻んで歩んでほしいと思います。この言葉に賢治の理想とする「世界と個人」の関係が示されています。自他の個性を大事にするみなさんの生き方が、世界全体のしあわせにどこかで確実につながり、その絆が自分のしあわせにもつながっていく、そういうことを期待します。
 ご来賓のみなさま、お休みのところご出席いただき、また慈愛に満ちたお言葉をかけていただき、ありがとうございました。今後とも、心強い応援団として、本校を見守ってください。
 今日は、このへんで。

明日3/1の卒業式及び3/2以降の対応について

  文科省及び県教委からの通知に基づき、本校におきましても、新型コロナウィルスの感染拡大防止に努めてまいります。明日3/1の卒業式や、3/2以降の本校の対応につきましては、昨日2/28までの緊急連絡メールや、このHPの『緊急連絡用掲示板』で連絡しております。詳細はそちらでご確認ください。まずは、明日の卒業式について、心を込めて送り出したいと思います。引き続き、感染防止と冷静な対応にご協力をよろしくお願いします。

卒業式について(2/26連絡)

 新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、卒業式の実施要領について変更もやむなしと判断しました。日時については予定通りですが、1・2年次の生徒の参加を見送る等、例年と異なるものにしました。詳しくは、3年次の生徒・保護者に向けた緊急連絡メールのとおりです。ご確認下さい。文書については、明日、3年次の生徒を通じて配布いたします。例年と異なるものとなりますが、いつも以上に心のこもったものとなるよう、準備を進めております。ご理解とご協力をお願いします。
 今日は、このへんで。

卒業式の詳しい連絡は、明日以降

  三連休明けの火曜日、1・2年次の生徒は、定期考査最終日です。みなさん、手応えは、いかがでしたか? 三連休明けということで、今日の結果については、大いに期待したいところです。
さて、明日は、その定期考査の返却日ということで、採点の終わったところから30分刻みで各教科科目から返却されます。そして明後日は、卒業式の準備となります。
 さて、その卒業式について、新型コロナウィルス対策のため、変更があります。詳しくは、明日以降、決まり次第連絡します。冷静な対応を、よろしくお願いします。

今日は、このへんで

新型コロナウィルス対策について

1・2年次の生徒は、定期考査三日目。今日も日中は、ぽかぽか陽気でした。このまま卒業式まで暖かい日が続いてくれることを祈りたいです。
 さて、国内でも新型コロナウィルスに感染した事例が相次いで報告され、この拡大をなんとか防止しなければなりません。本校でも、参加予定の生徒の安全を第一に考え、3月に予定していた海外研修を延期することにしました。また本日2/21付けで保護者宛の文書「新型コロナウィルスに関連した感染症対策に関する対応について(その2)」を発出しました。ご確認いただき、各家庭においても感染症対策の徹底にご協力願います。
 今日は、このへんで。

 

『小学校への高校生教育助手派遣プログラム』報告

今日2/18は、3年次の生徒の出校日。担任の先生から、卒業認定のお知らせを受けたと思います。在籍の生徒全員が無事卒業認定となりました。おめでとうございます。これまでの努力の賜です。自分自身を大いにほめてやってください。そして支えてくださったご家族ををはじめ、お世話になったたくさんの方々に、感謝の気持ちを伝えてください。みんな、笑顔で3/1を迎えてくださいね。今年は、卒業式が日曜日なので、たくさんの方々が会場にお越しになると思います。素敵な卒業式になるように、我々も一生懸命準備します。
 もちろん、3/1の前には、国公立大学の前期日程試験があります。たくさんの受験生がチャレンジします。みなさんも、ちょうど一週間後となった前期日程試験に向けて、最後の仕上げを念入りに行ってください。
 今日のお昼頃に、3年次の生徒ふたりが校長室にやってきました。今年度の『小学校への高校生教育助手派遣プログラム』によって、お隣の田子小学校と、高砂小学校へ派遣された12名の生徒を代表して、おふたりが報告にやってきたわけです。私もそれぞれの小学校に視察に訪問しましたが、派遣された生徒は、みんな本当に一生懸命に小学生の中に入って、小学生の学びのお手伝いをしていました。机間巡視をしながら、児童の質問に答えたり、時には校庭で長縄飛びをいっしょにしたり、図書室で司書の先生のお手伝いをしたり、あっという間の一週間だったようです。お疲れ様でした。ふたりの報告をうかがっていると、改めて教え教えられる関係って、こんなに素敵なことなんだなと実感します。小生も初心に返って、良い意味での緊張感をもって明日からの学校運営に臨みたいと思います。報告に来たお二人のみならず、今回のプログラムに参加したみなさん、お疲れ様でした。そして、お世話になった田子小学校、高砂小学校のみなさん、どうもありがとうございました。

今日は、このへんで。

2/15の諸会議へのご出席、ありがとうございました

 昨日2/15(土)は、週末のお休みの日であり、年度末のお忙しいところであるにもかかわらず、学校で複数の会議がありました。
多数の保護者の皆様や、関係の皆様に学校にお越しいただきました。改めて感謝申し上げます。PTAの件、海外研修の件、25周年記念事業・式典等の件、そして本校の教育環境整備の件など、みなさまから寄せていただいた貴重な御意見をもとにして、本校教育の一層の充実をはかっていきたいと存じます。ありがとうございました。

「デザセン企画書を作ろう」・『社会と情報』プレゼン・『小学校への高校生教育助手派遣プログラム』報告会

おととい月曜日の夕刻から今年初めての本格的な雪になり、県内平野部でも数センチの積雪になりました。2/11早朝には、今冬初めての雪かきに追われた家庭も多かったと思います。でも昨日は晴れて天気もよく、午前中に雪が消え、今日はなんと天気予報では最高気温が10度。日中は本当にぽかぽか陽気でした。予報では、この暖かさが週末まで続くとのこと。やはり暖冬なのでしょうか?
 さて、今日は、いろいろな行事がバタバタ重なりました。外部では、県高文連の表彰式がホテル白萩でありました。個人と団体、受賞者数を合計すると400名近い生徒のみなさんを表彰しました。みなさん、これまでの鍛錬の賜ということで、心からお祝い申し上げます。今後とも、精進を重ねてほしいと思います。表彰式後には、某ラジオ局が取材に来ました。生放送でラジオから生徒の喜びの声が聞こえたと思います。ご家族のみなさんは、聞いていらっしゃったでしょうか? 案外、車の運転をしている方だと、聞いていたかもしれません。
 さて校内では、1年次『社会と情報』において、生徒プレゼンテーションを先週から実施中で、今日が最終日でした。表彰式のため、聞けませんでした。みなさん、ごめんなさい。
 また、13:30からは、『小学校への高校生教育助手派遣プログラム』の報告会がありました。お隣の田子小学校と高砂小学校へ計12名が参加しておりました。実際の現場へは、それぞれの小学校へ挨拶と見学に行きましたが、今日の報告会はやはり欠席。残念です。後日、改めて各自から報告をもらいたいと思います。参加されたみなさん、お疲れ様でした。
 さらには、本日は、3~4校時に総合学科1年次の『産業社会と人間』において、「デザセン企画書を作ろう」オリエンテーションがあり、東北芸工大のボブ田中先生と、10名の学生さんが来校され、1年次総合学科の生徒が田中先生の講話と学生さんからのアドバイスを受けました。これまた田中先生からの講話が大変素晴らしいもので、私は昨年聞きましたが、デザインの何たるかについて、貴重な教えをいただきました。今日は高文連の表彰式のため、聞けませんでしたが、本校1年次の総合学科の者たちには、ぜひともデザセン(全国高等学校デザイン選手権大会)に応募して、上位入賞を果たしてほしいと思います。
 今日は、このへんで。

学校評議員会、開催

  昨日の日曜日は、満月。夕刻、東の空に大きなお月様がぽっかり浮かんでおりました。2月もこの時期になると、年度末のラストスパート。今日2/10の午後から学校評議員会を開催させていただきました。5名の学校評議員の方々にお越しいただき、今年1年の学校運営の状況を報告し、それに対して貴重な御意見を頂戴したところです。年度末のお忙しいところ、また寒さの厳しいところ、わざわざお越しいただき、ありがとうございました。いただきました御意見を、今後の学校運営に活かしていきたいと思います。

3年次の生徒が進路決定の報告にやってくるのも、この時期からです。国公立や私大のセンター利用型の推薦やAO入試等の結果通知が届くころです。今日も、良い知らせをもって1名、やってきました。おめでとうございます。

3年次生のみなさん、後に続け!

 

今日は、このへんで。

 

「詩の器」

今日2/5は、国公立大学個別学力試験(前期・後期)の出願締切日です。3年次の生徒で、国公立大学に挑戦する者たちは、みんな出願手続きが完了したと思います。出願先が確定したからには、あとはまず2/25の前期試験まで一生懸命やるだけです。もちろんその間に私大の入試がある者もいるはず。それぞれの受験カレンダーに従って、体調を崩さず、一日一日を大切に過ごしてほしいです。そのためにも学校で頑張ること。最後まで学校の授業にしがみついた者に栄冠が輝いてきたことは、先輩たちが証明しています。みなさんの粘りと根性を期待しています。

 

 さて、昨日は夏目漱石の『永日小品』の一節「火鉢」のタイトルだけで終わりました。自宅に帰って開いてみると、ありました。その「火鉢」の話は、このような内容です。

 

鉛のように曇った底冷えのする冬の一日、漱石は書斎で寒さにすくんでいる。とても机に向かう気になれない。そんなところへ次々にいろんな人が訪ねてくる。みな借金や身の上話ばかりである。やりきれなくなって漱石はとうとう銭湯へ行く。湯からあがって、せいせいして家に帰ると、書斎に洋燈がともり、火鉢に新しい切り炭が活けてある。妻が蕎麦湯を持ってきてくれる。

 

その後の文章を紹介します。

 

 「妻が出て行ったらあとが急に静かになった。まったくの雪の夜である。泣く子はさいわいに寝たらしい。熱い蕎麦湯を啜りながら、あかるい洋燈の下で、継ぎ立ての切り炭のぱちぱち鳴る音に耳を傾けていると、赤い火気が、囲われた灰の中で仄かに揺れている。時々薄青い炎が炭の股から出る。自分はこの火の色にはじめて一日の暖か味を覚えた。そうして次第に白くなる灰の表を五分ほど見守っていた。」

 

 これで「火鉢」の話は終わりです。森本さんは、漱石の『永日小品』のこの一節を読んで、こんなふうに感想をかきとめます。

 

 こんな暖かい文章を私は読んだことがない。読めば読むほど、火鉢の暖かさがこの一文からつたわってくるような気がするのである。ほんとうに暖かいというのは、こういうことなのではなかろうかと思う。

 

 続けて森本さんは、漱石の作品の中に、火鉢がいたるところに出てくることを紹介し、最後に、蕪村の「火鉢」の句を紹介します。

 

 埋火(うづみび)や終(つひ)には煮(にゆ)る鍋のもの  蕪村

 

 埋火(うづみび)や春に消行(きえゆく)夜(よ)やいくつ   蕪村

 

ひとり小さな火鉢に倚りながら、彼はおそらく灰を火箸で掻きならしつつ、冬の一夜一夜がこうして春に向かって消えてゆくのをじっと見送っていたのであろう。火鉢は、そのような想いを托することのできるすばらしい「詩の器」でもあったのである。

 

今回の古本市において、この森本氏の本に出会えたことに、無上の喜びを感じます。

 

さて、森本氏は「火桶」の句を最後に紹介しています。

 

桐火桶(きりひをけ)無絃(むげん)の琴(きん)の撫(なで)ごゝろ  蕪村

 

 

今日はこのへんで

 

早くも立春

 今日2/4は、立春。といってもまだまだ寒いこの季節。今年は雪が少ないですが、まだまだ寒さが続くので用心です。でも夕刊には榴岡天満宮の梅の花がほころんできたというニュースが掲載されていました。そして私立高校でも入試がスタート。あっというまに時が過ぎてゆくのを、こちらはやっとこさ追いかける始末。ダメですね。計画的に一日一日を過ごしましょう。

週末に、仙台の某デパートで開催されていた古本市に出かけて、これはという本を仕入れてきました。

そのうちの1冊。森本哲郎さんの『日本の挽歌  失われゆく暮らしのかたち』。そこの見開きには徒然草の一節が引用されていました。

『何事も、古き世のみぞしたはしき。』

 

冒頭の章は「冷たい火鉢」。その中では夏目漱石の『永日小品』の「火鉢」が紹介されています。家に帰ったら読んでみます。

 今日は、このへんで。

 

県高校美術展・・・『校内展』開催中

昨日は一日中大雨。一転して今日は、最高気温10度を超える暖かさ。午前中、グランドでは、生徒が体育の授業でサッカーにいそしんでいました。1月もまもなく終わりですが、今年はやはりなかなか雪にならないです。

 さて、外ではサッカー。校舎の中では、美術展。実は先週、県高校美術展が開催されていましたが、そこに出品された作品も含めて、県高校美術展用に制作された作品の『校内展』が始まっています。1F昇降口前から校長室前の廊下、食堂前のスペースに、所狭しとたくさんの作品が展示されております。圧巻ですね。すごいです。下記はその一部です。2/25まで開催中です。保護者の方々もぜひご覧下さい。

 また、昨日1/29に大学入試センターから、2021年1月が初回の大学入学共通テストの『国語』と『数学Ⅰ、Ⅰ・A』の試験時間と大問数の公表がありました。『国語』は、80分の大問4題構成。『数学Ⅰ、Ⅰ・A』は、70分に落ち着きました。問題作成方針については、「昨年6月に公表した大枠を維持」とあります。「思考力、判断力、表現力を重視した出題を行う」とのこと。今の3年次の生徒が受験した最後のセンター試験でも、数学に相当その新傾向が強かったと、様々なニュースで言われています。2年次、1年次の生徒のみなさんは、そのあたりを意識して勉学に励んでほしいと思います。

今日は、このへんで。

 

進路講演会を実施!

1月も早いもので、最終週に入りました。昨日の月曜日からは国公立大の出願が始まっています。締切が2/5なので、まだ様子見の段階かもしれませんが、週末には3年次の生徒と保護者が何組も来校し、出願先の相談を担任等としていました。ぜひとも志を高くもって前期・後期の個別入試に臨んでほしいと思います。

3年次生に続いて、2年次の生徒は来年、初めての共通テストに臨みます。今日のLHRは、駿台仙台校の校舎長の小田川晃一さんに来ていただいて、進路講演会をしていただきました。『大学受験に向けての最新情報  ~ 新時代入試の課題とその対策 ~ 』というタイトルです。パワポにして68枚の資料が圧巻です。たとえば、

 

これからの取組で大切なこと!

基礎・基本(=授業)を大切に!

  入試で問われる内容は、高校の授業の中にある。授業(基礎基本事項)の理解度が合否を分ける。難関大に合格する生徒は、特別な知識を持っているわけではない。基礎・標準的な問題で失点をしない、わからない箇所(穴)が少ない人である。大学入試は、高校の授業・学習の延長上にある。

 

 と、ありました。私も気合いを入れ直します。日々の授業が命。みなさんのますますの精進を期待します。小田川様、ありがとうございました。

 

今日は、このへんで。

 

P3団体合同役員会開催・・・ご出席、ありがとうございました

今日1/25(土)は、P3団体(PTA・教育振興会・放課後活動後援会)の合同役員会がありました。3団体の役員の方々には、お休みのところ、ご出席いただき、ありがとうございました。それぞれの会長様からご挨拶があり、その後、参与の私から下記のような挨拶をさせていただきました。

令和2年1月25日 PTA・教育振興会・放課後活動後援会 合同役員会 挨拶 (概要)


みなさん、改めましてこんにちは。今年もよろしくお願いします。
本日は、週末のお休みのところ、(P三団体合同役員会)ご出席いただき、ありがとうございます。また日頃から本校教育に深いご理解とご協力をいただき、心より御礼申し上げます。
今週になり、うれしいニュースが二つありました。本校のPTA会報「もえぎ」について、仙塩地区で優秀校に選ばれ、県審査にあがっていたものですが、見事に県審査を突破し、東北地区の審査にあがったと聞きました。会報委員会の方々をはじめ、P3団体のみなさんの日頃の活発な活動が実ってのものと思っております。おめでとうございます。
また、一本化された高校入試の出願希望調査において、本校普通科の倍率が県内で一番高かったという記事も出ておりました。これも生徒の活躍はもちろんのこと、みなさんの活動の成果が反映しているものと考えております。本出願においては、もちろん変動があると思いますが、そういうふうに選ばれていることを良い意味での緊張感に変え、本校教育の一層の充実に努めてまいりたいと思います。
ところで、3年次のたくさんの生徒が1/18~1/19にセ試験を受験してきました。英語ベースで去年と同じ199名が受験しております。良かったもの、思い通りにいかなかった者、それぞれだと思います。特に苦戦している者に、現在、逆転に向けて檄を飛ばしているところです。受験生をお持ちのご家庭におかれましては、ぜひとも温かい励ましをお願いしたいと思います。
大学共通テストについては、英語の民間試験や国数の記述問題について、延期見直しの決定がなされました。これについても、今後きちんとした情報を出していきたいと思っています。そして、生徒には情報に右往左往せず、基礎学力をきちんと身につけてほしいと思います。
また現在、県美術館で県高校美術展が開催中ですが、本校美術科からは10名が入賞(昨年7名)いたしました。明日までですので、ぜひともご覧いただければと思います。
なお、2/1には25周年実行委員会が予定されています。その中でまたうれしいニュースをお伝えできると思います。お待ち願えればと思います。

※卒業生の活躍です。中央大学の学生募集パンフです。本校卒業生がモデルになっております。回覧しますので、ご覧ください。

本日は、本年度の事業報告や会計中間報告、次年度の事業計画案等、重要議題がございます。ご協議、よろしくお願いします。

以上です。

出席の役員のみなさん、ご出席いただき、ありがとうございました。

今日は、このへんで。明日、県高校美術展を見てきます。

県高校美術展、開幕!

県高校美術展が今日からスタート。宮城県美術館において、今日1/22(水)から1/26(日)までの開催となります。つい先日、卒展が終わったと思ったら、今度は県高校美術展。今回の美術展にはもちろん3年次の生徒は参加していませんが、美術科の生徒は、年がら年中、作品制作に大忙しです。

 美術科の先生方によると優秀賞4名奨励賞6名の入選があったとのことです。おめでとうございます。各校から出品できる作品数が限られているそうで、本校美術科の生徒みんなが出品できているわけではありません。校内選考で漏れた方々の作品にも、すばらしい作品が残っているそうです。その点を考えると、美術科の1年次・2年次全員に対して、お疲れ様と言葉をかけてやりたいです。みなさんのますますの精進を期待します。今度は、河北展に向けてぜひ力作を!

 今日は、このへんで。