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校長通信

学校評議員会・・・感謝

昨日、「中秋の名月は雲がかかっていて見えない」かのように書いてしまいましたが、学校から帰る時分には、くっきりと東の空にまん丸い名月が見えていました。きれいなもんです。そのお月様が、今日は満月。これまた先ほど見に昇降口前に出てみましたが、残念、雲に隠れていました。でも、曇の動きが
早いので、今日ももう少し経ったらはっきりと姿を現すかも。楽しみです。
 今朝方は、駐車場から上がると、校舎のベランダに出て単語帳を必死に暗記している3年次生徒が一人。また、教室の中からは、男子生徒が大きな声で「おはようございます」と元気な声で挨拶。気持ちのよいスタートです。
 さて、今日は午後から今年度第一回目の「学校評議員会」がありました。せっかくなので、授業見学をしていただいたのですが、みなさんが一生懸命、授業に取り組んでいたのでちょっと安心。先生方も、自分の体験も交えたりして工夫を凝らした授業を展開していました。おもしろかったのは、1年次の古典の授業。美術科でしょうか。チームワークがとても良いですね。あれは『伊勢物語』の「芥川」のところでしょうか? すごいキワドイことばを用いて場面の解釈をみんなで楽しそうにやっていました。難しそうな古文も、これだと楽しく学ぶことができますね。パチパチです。授業見学が終わった後は、今年度の学校経営方針等を説明させていただき、質問をいろいろと受けました。コロナ対応や、学校評価アンケート様式や、活用の仕方等、たくさんのアドバイスをいただきました。評議員のみなさん、ありがとうございました。
今日は、このへんで。

後期始業式・教育実習開始

 今日から、10月がスタート。ちょうど今日は中秋の名月。まん丸いお月様(実は満月は明日ですが)が昇ってくるのを期待しているのですが、ちょっと雲がかかりすぎで、残念です。さて、後期スタートにあたっての始業式ですが、例によって生徒は教室で着席のままです。映像、動画で私からの挨拶を視聴することになりました。以下に挨拶の要旨を掲載します。

 

令和2年度  後期始業式 校 長 挨 拶  
                        令和2年10月1日             

みなさん、改めましておはようございます。後期始業式にあたって、私から少しばかりお話をさせていただきます。
今日から10月。朝夕、本当に涼しくなりました。季節の変わり目で、気温差が大きく、ちょっと油断するとすぐ風邪をひいてしまいます。新型コロナの新規感染者がまだまだ続いています。くれぐれも健康管理に注意して過ごしてください。
さて話したいことの一つ目。先日東北大学で「高等教育フォーラム」という研究会がありました。高校と大学の関係者が一同に集い、今後の高等教育、特に高大接続の部分を議論する研究会です。そこに東京の中高一貫の私立高校の校長先生が登壇されてお話しされました。記憶に残ったのが最後のところです。こう話されました。
『今後への期待・・・未来の高大接続に向けて』
たった一度の人生をどう構想していくか・・・人生の構想力で高校・大学の教育の筋を通していくのが本来の高大接続ではないのか・・・
何になりたいか、と同時に、どう生きたいかを考えさせるのが、大事ではないか。

さて、みなさん、どうでしょうか? 最後のフレーズをもう一度繰り返します。
何になりたいか、と同時に、どう生きたいかを考えさせるのが、大事ではないか。

この宮城野という空間で、生徒のみなさんと先生方が日々学んでいます。
その学びにあって、最も大事なことをズバリ突いている言葉であると思います。

みなさんの中で「何になりたいか」は考えていても、「どう生きたいか」を話せる人は、どれくらいいるでしょうか? どう生きたいかが難しければ、「〇〇になりたい」ではなくて、「どのような〇〇になりたいですか」という質問でもかまいません。

実は、今、3年次の面接指導においても、この「どう生きたいか」を徹底して考えてもらっています。「〇〇になりたいと思います」。これは、小学生でも中学生でも言えます。問題は「どう生きたいか」、 あるいは「どんな〇〇になりたいか」。このへんについて、深く考えられる人であってほしいと思います。
たとえば、このような面接時の問答が想定されます。
「将来は、どんな仕事に就きたいですか」⇒「看護師になりたいです」⇒「どんな看護師になりたいですか」⇒「患者さんに寄り添える看護師になりたいです」⇒「患者さんに寄り添える看護師とは、具体的にどんな看護師さんのことですか。もう少し詳しい説明をお願いします」⇒「はい、たとえば、治癒が難しい難病を宣告された患者さんに対して、その不安感を少しでも和らげられるような言葉をかけられる看護になりたいです。」⇒「そうですか。では、そのために、あなたは、学校の勉強以外にどんなことを学んでいますか」⇒「はい。心理学を少しでも学んでおきたいと思い、〇〇先生の本を読んで、心に深い傷を負っている人とのコミュニケーションのとり方について、勉強しています」などなど

いかがでしょうか? どう生きたいか、どんな〇〇になりたいのか、そういうところを早い段階から深く考え、そのための深い学びをみなさんにお願いしておきます。

二つ目。先ほど「人生の構想力」という言葉を紹介しました。本校で大事にしている言葉、合言葉は「未来」。その未来をつけます。そうすると「未来構想力」。自分の、あるいは私達人間の、あるいは人間のみならずあらゆる存在を含めて、この世界の、地球の未来を構想していく力、「未来構想力」。今現在、そういうものが根本から問われている、そう思います。

みなさんは、新型コロナ感染症の拡大という状況にあって、いろいろなものが中止になり、おもしろくない、残念だ、と思っているかもしれません。でもこのピンチをチャンスに考えることもできます。なぜなら、これまでの考え方が通用せず、人の生き方、関係のあり方が根本的に問い直されているからです。

このピンチをチャンスにとらえなおして、自分も含めて、この日本や世界、人類の未来、地球全体の未来を構想していくこと。本校総合学科では、「未来デザインプロジェクト」を実施しています。未来構想と未来デザイン、少しばかり近い言葉だととらえてください。未来を構想していくこと、未来をデザインしていくこと。ぜひ、チャレンジ精神たくましい宮城野高校生であってほしいと思います。
実は、夏休み明けの全校集会の挨拶で、それぞれの年次にお願い事を私からしましたが、それぞれにたくましい「そうぞうりょく」をもった動きがあったこと、これを大変うれしく思いました。感染症予防対策をしっかりと取りながら、学校活性化に向けて取り組んでほしいと思います。

三つ目。今月30日に、本校創立25周年記念式典があり、記念講演に小山薫堂先生をお迎えして講演をいただきます。これまで何度もみなさんに伝えてきました。
講演タイトルは、「しあわせの企画術」。本校は「ひとりひとりが輝く」学校です。そうありたいと思います。輝くとは、ひとりひとりが幸せになってほしい、そう思います。学びの究極の目的は、一人ひとりが幸せになること。そのしあわせ感をどうやって生み出すか。そのヒントを薫堂先生が話してくれるかもしれません。ぜひ期待してほしいと思います。
ところで、コロナがやはり心配です。基本、今後10月30日までに教職員、生徒から万が一陽性者が出てしまったら、体育館での式典、講演はとりやめます。その代わり、始業式や入学式のパターンで教室での実施を考えています。
とにかくまずは、今現在の学びの継続が大事です。くれぐれも強い自覚をもって、今年度後半の学校生活を送ってください。また、3年次生は、進路実現に向けてお互いに励まし合い、支え合って一層の努力をお願いします。みなさんが全員、笑顔で進路実現を果たしてくれることを期待します。

以上です。

 

 ところで、本日は、教育実習もスタートしました。5名の実習生です。本来は前期のうちに実施されるものでしたが、コロナのため、後期に延期されていたものです。フレッシュなみなさんから、生徒はたくさんのものを吸収すると思います。よろしくお願いします。

今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

25周年記念の実行委員会開催

9月も最終週に突入。今日は、久しぶりに青空が広がり、清々しい秋晴れとなりました。広いグランドで体育のサッカー等を楽しむ生徒がとてもうらやましく、一人校長室で悶々としていました。
さて、先週9/26の土曜日には、25周年記念の実行委員会が開催されました。ここまで部門ごとに作業が進んできたところを確認し、情報を共有し、全体で話し合う必要のある点を協議しました。委員のみなさんには、週末のお休みのところ、ご出席いただき、感謝申し上げます。おかげさまで、8割方、記念事業全体や式典の準備が進んでいると見ています。今後は、中庭のタイルアートや式典の準備を粛々と進めていくこととなります。式典まで、残り1ヶ月余りとなりました。詰めの作業をよろしくお願い申し上げます。
ところで、新聞等で報道されているとおり、本日から『共通テスト』の出願が開始となりました。本校でも、チェックが済み次第、まもなく出願(発送)となります。昨日、日曜の新聞には、26日の土曜日に、東北福祉大学の総合型選抜試験(旧AO入試)が始まったとの記事が掲載されていました。いよいよ本番です。こちらは、今日の放課後も、面接の練習をやりました。生徒の成長がすごいです。みなさんのますますの奮起を期待します。
 今日は、このへんで。

「第32回東北大学高等教育フォーラム」から

接近するはずだった台風12号が停滞気味のため、今日一日はなんとか雨にならず持ちこたえそうです。しかし、明日は前線の影響もあり、大雨になるようです。くれぐれも注意してください。
さて、昨日は4連休明けの水曜日。午後からは東北大学主催の「第32回東北大学高等教育フォーラム」が萩ホールでありました。徹底したコロナ対策のもとで開催され、小生もCOCOAをインストールして入場しました。
何人か登壇した中で、特に記憶に残った方のお話を紹介します。埼玉県の公立高校の校長先生でご退職後、母校の私立高校の校長先生をなされている方のレジュメからです。

 今後への期待
本来の高大接続に向けての取り組みがなされるか?
■たった一度の人生をどう構想していくか(人生の構想力、パッション)で高校・大学の教育の筋を通していくのが本来の高大接続ではないか?

 

今日は、このへんで。

卒展広報誌「JAM2号」発行

  

朝、学校に到着し、駐車場から職員玄関まで歩いていくところで、次第に色づき始めたヤマボウシの葉にも目がいきますが、校舎1Fの3年次の教室では、朝早くから登校した生徒が、一生懸命勉学に励んでいます。目が合うと、ぴょこんと頭を下げるそのしぐさが、とても頼もしく、おはようと声をかけながら「今日も頑張れよ」と心の内で声をかけてやります。朝、それぞれの生徒が自分のスタイルで一日を始めようとしているその瞬間。これも大事にしたい一コマです。
さて、美術科の生徒が卒展の広報誌「JAM第2号」を持ってきてくれました。ご覧のとおりです。前号では、ロゴマークの決定を伝えてくれましたが、今回は「ポスターが完成しました」ということで、本当に甘くていろいろなおいしさに富んだポスターを作ってくれました。卒展が実際に始まるのが楽しみです。今日もアトリエをのぞいてみましたが、みんなそれぞれの場所で一生懸命制作に励んでいました。みんな、がんばってほしいなと思います。


明日から4連休。秋のお彼岸でお墓参りをするご家庭もあると思います。3年生は希望者対象の模擬試験もあります。また、明日9/19(土)は中学生対象の美術講習会があります。放課後には美術科の先生方が準備に大忙しでした。参加予定のみなさん、気をつけてお越し下さい。
敷地内の萩の花が咲き始めました。ご覧ください。
今日は、このへんで。