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校長通信

「信念」・・・午前→全校集会 午後→「学校説明会」 

 7/25、今日は午前中に全校集会があり、校長として全校生徒の前で話をしてきました。

その原稿をアップします。

 

改めまして、おはようございます。4月以来、4ヶ月近く経過しました。雨男の〇〇〇〇〇〇と叫んだり、チャンバラごっこをしたり、まあ、よくぞこんなにふざたけたことをと、深く深く反省しています。みなさんのおかげで雨男はすっかり晴れ男になってしまいました。感謝します。

さて、夏休みに入る前に、みなさんにひとつ話しておきます。

今、教室棟と駐輪場の間には、今きれいに木槿が咲き誇っています。みなさん、もちろん気づいていますね。白い木槿、ピンクの木槿。どちらも今が見頃です。

さて、木槿の花言葉を、みなさんは知っていますか?

「信念」です。意外に思う方も多いと思います。

どうも花のイメージに合わない。でも、自分はこの宮城野高校を作った先人の思いに驚いています。

教室棟の真ん前ですから、みなさんの目の前です。ちょうど夏場の一番勉強に集中してほしい頃、同時にしんどい頃に花が咲きます。私は先人のあるメッセージが込められているように思います。

「信念」をもって自分の進路実現に邁進してほしい、そういうメッセージです。「信念」をもってこの夏の勉学に取り組んでほしい、3年のみならず、各年次全員に当てはまる言葉です。この夏、自分をまるっきり変えるつもりで勉学に励んでほしい、そう思います。少々のことでぶれない、ここに入る、合格すると決めたら、とことんやる、そういう信念をもって勉学に励んでほしい、そう思います。

「受験は団体戦」。昔から言われてきました。チーム宮城野がそれぞれの進路実現という目標に向かってひとつになる。かっこいいです。

一方で、「ひとりになる勇気を持て」と言われてきました。とことん自分と向き合う、最後の最後になったら、頼りになるのは、自分の力だけ。誰にも助けてもらえない。これはしんどいです。時には泥だらけになります。かっこ悪い自分をさらけだすかもしれない。でも「ひとりになる勇気を持て」。いいですか。「一人ひとりが輝く」のであれば、「ひとりになる勇気を持つ」。信念をもって、とことん、自分の道を進んでください。

みなさんが夏休み明けに、元気な顔で、一段と成長した顔でこの場に集まることを祈っています。以上です。

 

今日は、これから「学校説明会」です。楽しみです。今日は、このへんで。

 

 

 

 

明日は「学校説明会」

 涼しいですね。天気予報では、本日の仙台の最高気温26度。酷暑にやられてしんどい思いをしている方々や、西日本豪雨により被災して、後片付けがまだまだ終わらないみなさんには、申し訳ないくらいです。先ほど外に出てみたら、やはり昨日までと比べて雲泥の差です。

 さて、今日でひとまず夏休み前の授業は終了です。明日はLHRと全校集会、大掃除。(学校説明会の準備もあります。)4月のスタート以来ここまでおよそ4ヶ月。みなさんの自己評価は、どうでしょうか? いろいろあったと思います。まずは授業に集中する一方で、大きな行事を企画運営し、大きな事故もなく夏休みを迎えられることをみんなで喜びたいと思います。ただし、夏休みといっても、夏期の実力養成講座がバッチリ待ち構えています。今後の進路実現のために、しっかりと学力向上を図ってください。

ところで明日の午後には、大勢の中学生とその保護者が来校し、学校説明会(オープンキャンパス)が開催されます。みなさんの後輩をしっかりと「もてなしの心」でお迎えしたいと思います。準備にあたるボランティアの生徒のみなさん、よろしくお願いします。

 

 さてさて、昨日紹介した「時の余白に 続」にとても懐かしく、びっくりするような一節が載っていました。昔、岩波から「岩波写真文庫」というシリーズが出版されていました。白黒の写真で埋まっているのですが、それがまたなんともいえない雰囲気を持っています。著者の芥川さんは、父親の書棚から「一年生」という一冊を手に取り、愛読していたそうです。その「一年生」掲載の写真を撮った一人の先生にまつわるエピソードを、芥川さんは「皆さんは私の目標でした」という一節で紹介しています。

 

百歳のとき、教え子のインタビューに答えて彼は「皆さんは常に私の目標対象でした。感謝しています。と語っています。先生は担任したすべての子を覚え、すべての子の現在を知っていた、と下原さんは言います。

教育の原点というものがあるとしたら、それは「人間への関心」です。人間の生身の温かさへの関心と想像力です。人肌のぬくもりをもつ熊谷の写真が、我々の忘れてきたものの大きさを語っています。

 

こんな文章で「皆さんは私の目標でした」は、締めくくられています。偶然ですが、小生もある古本屋でこの「一年生」を入手し、愛読していました。前の勤務校で、悩みを抱えていた新任の先生に勧めた記憶があります。一冊の岩波写真文庫を介して、芥川さんと、そしてまた熊谷さんや下原さんとつながったような気がしました。

 今日はこのへんで。

 

 

 

「大暑」に木槿

 今日7/23は「大暑」。暦の上では一番暑い日です。年によっては梅雨が明けず、夏らしくない時もありますが、今年は文字どおりの「大暑」です。先ほどのニュースによると熊谷で41.1度。国内最高記録を5年ぶりに更新したとか。いい加減にしてほしいですね。暑さのせいで、珍しい写真が撮れました。ひとつは、抜け殻とセミさんを同時に一枚の写真に収めたもの。この暑さのせいか、セミさんがなかなか飛び立ってくれず、だんまりしています。これはおもしろいと思って撮りました。もう一枚は、お花の上で休んでいるオナガアゲハさん。実は、かなり弱っています。元気よく飛び回っているオナガアゲハは、うちの周りでこの時期に見かけるのですが、こんなに弱っているのを見つけたのは初めてです。ガンバレ-と応援したいと思って撮りました。

 グランドでは、業務員さんが、芝生刈りに汗だくです。ありがとうございます。おかげさまで、グランドの芝の丈がたいぶ短く、きれいになりました。また敷地内の駐輪場からの上がり口のところには木槿がきれいに咲きそろっています。目を奪われていると心持ち涼しく感じませんか? 正岡子規の句を紹介します。

かへりみし二人に木槿白かりき

やぶ入や皆見覚えの木槿垣

「やぶ入り」とは、奉公人が正月と盆に主人から休みをもらって親元に帰ることを言います。覚えておいてくださいね。どっかで役に立ちますよ。

 さて、先週7/17に発刊された「時の余白に 続」芥川喜好著(みすず書房)を紹介します。以前、この通信でも7月に発売予定だと書きました。ようやく手に入ったところです。週末に静かな珈琲屋さんで読みふけりました。

 

「視線は低く 思いは高く」と題して、「今和次郎」という人を紹介した文章から、少しばかり。

 

 もともと彼は東京美術学校で鍛えたスケッチの腕を買われて柳田國男の民家調査に加わり、人間の暮らしに向ける柔らかくも好奇心にみちたまなざしを養っ       てきた人でした。「採集講義」展に見るその民家スケッチは、対象に食らいつくような「表現」ではありません。穏やかに、平明に、ほどよい距離を保ちながら、人とそれを包むものの「たたずまい」を描いています。

 その平明さのなかに、民が自分たちの日常をどう丁寧に、心を尽くして築いてきたかが語られています。むしろ距離感のうちに、そこに生きる人間の生身の感覚が浮かびます。関東大震災では彼自身が被災者でした。「東京の土の上に、じっと立ってみた」と言っています。静かに人間の悲惨に向き合い、自らの身体感覚に立って考えようとした人の姿がそこにあります。

 

 難しい言葉は、ほとんど使っていません。でも心に届きます。読み手の心に届く言葉とは、どのような「たたずまい」をもっているものなのか、ちゃんと皮膚感覚でわかっている。そういう書き手の文章です。

  今日は、このへんで。

 

 

 

1年次総合学科「わくわく社会発表会」が開催されました

 7/20、今日も酷暑です。そして今日は土用丑の日です。もちろんウナギが食べたいですね。食べたいのですが、これが高いのです。目の玉が飛び出るくらい。どうなんでしょう。自分にとって、ウナギの原点は、父親がふるさとの川で、「ヤス」(この「ヤス」については、ネットで「漁具 ヤス」で検索してみてください。)で突いて捕ったウナギです。河口あたりは、満潮になると水がふだんよりきれいに澄みます。夜中に小舟の舳先に取り付けたカンテラで照らすといろいろな魚が底のほうにいるのがわかります。幼くて、まだ体力がなかった私は、せいぜいカレイ程度しか突くことができませんでしたが、心得のある父親は、長いヤスを巧みに操って、ウナギを突き、暴れるウナギがヤスにからまってくるのを、これまた巧みに船に引き上げていました。これでもって家族で食べる分くらいのウナギを捕っていたものです。だからどうしても、ウナギは買って食べるものという感覚が身につきません。あれは、捕って食べるものです。このようなことを平気で書く私は生きた化石です。

 さて、今日の3・4校時に1年次総合学科では、「わくわく社会」発表会が開催されました。4月入学以来の「産業社会と人間」の学習成果の発表会です。お招きし、講評をいただいた宮城大学の石田祐先生、宮城野区中央市民センターの佐藤典昭先生、同じく高野洋平先生、暑い中、本当にありがとうございました。小生も3校時に聴くことができました。各班の発表テーマは、全部挙げることはできませんが、「先進国が進めた温暖化が発展途上国の地域に与える影響とその対策」という長いものから、ずばり「ハラスメント」、「医療格差」、「学級崩壊」、「安楽死と尊厳死」、「過疎地域の活性化」等、現代社会の諸課題を反映した、とてもリアルな発表でした。今後、もっと研究を進めてブラッシュアップが図られると思います。みなさんの一層の精進を期待したいと思います。さて、今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7/25開催予定の学校説明会について(緊急連絡)

  7月25日(水)開催予定の本校の学校説明会について、緊急連絡です。参加希望者が生徒と保護者合計で1500名を超え、体育館の収容人数をはるかに超えてしまいました。参加のみなさまの安全確保上(熱中症防止等)、25日の当日に、13:30スタートと15:30スタートの2回に分けて実施することにしました。いくつかの中学校単位で15:30スタートに回ってもらうことになります。15:30スタートに回っていただく中学校には、本日手分けして電話連絡を入れさせていただきました。15:30スタートに回っていただく中学生のみなさまには、明日以降中学校の先生を通じて連絡が入ると思います。こちらの予想の甘さからこのような事態が生じてしまい、学校説明会参加希望の中学生及びその保護者のみなさま、また関係の中学校には、多大なるご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。当日の混乱と事故を防止するため、ご理解ご協力のほど、よろしくお願いします。正式な時程等は、後日改めてHPにアップいたします。(なお、電話連絡がない中学校については、予定通りの13:30スタートです。)