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校長通信

一年次保健講話「高校生のための親になる備え」を実施しました

  蒸し暑いですね。来週にかけて30度前後の日が続くようです。これから梅雨明けまで、とにかくしんどい季節。くれぐれも体調管理に気をつけて。

さて、今日は実習生のところへ東北福祉大の下山忍先生がお越しになり、実際に実習生の授業を見学されました。反省会終了後、校長室へもお見えになり、貴重な情報交換ができました。ありがとうございました。来週は、次々と実習生の大学の先生方が見えられると思います。実習生のみなさんも一層緊張するかと思いますが、こんな経験、一生に一度しかできないと思って、頑張ってほしいと思います。

  さて、私のほうですが、実習生の授業見学は来週に回し、今日は昨日に引き続き、本校の先生方の授業見学です。「二次関数」「化学結合」「DNA」「再読文字」「漁夫の利」「リスニングの勉強法」「羅生門」「分子の構造式」「関税」などなど。とても「おいしい」メニューのオンパレード。高校一年生に戻った気分で、いわば授業のつまみ食いでした。生徒のみなさん、そして先生方、授業の邪魔をして、すみません。でも、福祉大の下山先生から「生徒が意欲的、積極的に発言するのに感動しました。宮城野高校生、すごいですね」と、お褒めのお言葉をいただきました。何割かは差し引く(?)として、生徒のみなさんから積極的に手が挙がるのは、とてもよいことだと思います。欲を言えば、隣同士、ペアでやりとりする際に、もう少し元気が出るとよろしいと思います。目指すは「主体的、対話的で深い学び」。意識改革をぜひ。

  ところで、昨日は宮城大学から塩野悦子先生をお迎えし、一年次生保健講話「高校生のための親になる備え」が実施されました。「よりよい親になるために、男女でしっかりとお互いの違いを理解し、思いやり、自分の気持ちを言葉で直接伝える、そして共有し助け合っていくことがとても大切なのだということがわかりました」、「大切な人を愛す、そしてその間に生まれた子どもを愛すことを繰り返した結果が私たちであり、先祖に感謝してもしきれないと思った・・・」、「私自身、両親からたくさんの愛情をもらって生きているし、生きていることに感謝しています。私も自分の子にたくさんの愛情を与えてあげたいと思うようになりました」等々、とてもナイスな感想を拝見しました。塩野先生、貴重なご講話、ありがとうございました。生徒のみなさん、そしてみなさんの子どもたち、またその子どもたち、ずっと続く子どもたち、それぞれの未来に幸多かれと祈って、今日はこのへんで。

 

 

 

 

「月やあらぬ ~ 」

 朝から雨でした。お天気が続いていたので、そろそろ雨が恋しいなと思っていたので、ぐっとタイミングです。うちのアジサイさんが、喜んでいるかのようでした。この季節、アジサイがきれいに咲いているのを眺めるのは、とても気持ちが和みますね。

さて、先生方の授業見学ですが、昨日はバタバタしているうちに、なにも参観できずじまい。今日は絶対実行に移そうと思い、ワクワクしていました。最初に見るのは、やはり国語です。2校時に2年次の古典を参観させていただきました。

 教室に入ると、黒板に業平の「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と大書してあるのを見て、感動。聴いていると、古今集の仮名序をやっているようでしたが、私にとってはやはり伊勢物語。高校時代はなかなか全体を読めなかったのですが、学生になってはじめて伊勢の全体を通読したときに、いいなあと思った次第です。(モテた記憶のない男からの単なるあこがれかも・・・)みなさんも、今はしんどいかもしれませんが、高校卒業後にゆっくりと熟読するといいですよ。もちろん口語訳付きでかまいません。古典のおもしろさに気づくかも。そういえば、図書室の加藤先生が、こんなの入れましたよと、今朝、教えてくれました。「ちはやふる」第1巻~第10巻。もちろん漫画コミックスです。若かりし頃、生徒に教えられ、「あさきゆめみし」を通読したのも、とてもナイスな思い出です。しばらく源氏物語で遊んでいました。私はもちろんサブカルチャーの肯定派。硬軟、いろいろと食べ尽くしたいほうです。

 さて、明日は、ワールドカップの運命の第3戦目。11時キックオフと聞きました。明日は、満月だと知っていますか? お月様を眺めながら、「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と心の中で繰り返すのもなかなか風流な気がします・・・

季節は確かにもう「春」ではないような気がしますが・・・今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

「春はあけぼの」

 今朝、学校に着いてグランドに目をやると、キャッチボールをやっている男子生徒二人。うらやましいなあと思いつつ、校長室へ。教育実習は2週目に突入。予告していたのですが、今日から、小生は、先生方の授業見学を実施。先生方の授業を見学できるのは、本当に楽しみです。クラスによっては、実習生の授業ですが、それもとてもワクワクします。振り返ってみると、小生が実習をさせていただいたのは、30年以上も前。2週間、枕草子の「春はあけぼの」だけをやりました。「春はあけぼの」に2週間をかけたのは、あのときのみ。おかげで教材研究の奥深さを知ることになりました。教材研究は、悪くすると勉強したことの8割ぐらいは、授業で話さないで終わります。しかし、その分、良い意味で余裕が生まれます。実習生のみなさんは、今必死で教材研究に取り組んでいると思います。それが後々貴重な財産になります。つらいところですが、とことん教材に向き合ってほしいと思います。

 さて、ワールドカップからとてもナイスなニュースが流れてきました。セネガルと日本の試合は、引き分けに終わったところですが、試合後、セネガルのサポーターのみなさんも、日本のサポーターを見習い、試合会場のゴミ拾いを実施したというニュースが流れました。日本のサポーターのみなさんが試合後に会場のゴミ拾いを自主的にしていることは、世界中の賞賛の的になっています。自然に他国のみなさんも、そういう行動をするようになってゆく。とてもいいなあと思いました。ひるがえって、宮城野高校のみなさんは、どうですか?

大丈夫ですか? ことは、ゴミ拾いだけではなく、もちろんサッカーのサポーターのみなさんだけのことではなく、私たちひとりひとりの、ふだんのマナー、日常生活でのふるまい、ひいては、人間として最も大事なところにつながってゆきます。いろいろな場面にあてはめて、自分の行動に気をつけていきましょう。

 ところで、今年の総文祭は長野県で開催されます。小生の大好きな信州です。万葉集にこのような歌があります。「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ」。犬養孝氏は、こんな解説をつけています。「愛情さえあればその人の持っているものまでうれしくなるのは、千古に変わらない人の心だ。好きな人の踏んだ小石が玉となるのも愛の強さにほかならない」。千古に変わらぬ人の心のふるさとを求めて、信州へ。この夏、みんなで信州総文祭を応援しましょう。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号で本校食堂が紹介されました

 6/25月曜日の今日は、先週土曜日の振替休日です。生徒のみなさんは、ほとんど登校していないと思ったのですが、勉学や文化祭の準備のため、登校している生徒がかなり・・・いいことです。がんばって!

 さて、先週金曜日に発行された「河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号」に、本校食堂が紹介されました。(津田柚芽香さんにインタビューを受けていただきました)人気メニューの1位は定番の「ラーメン」、2位が「日替丼」、3位が「日替ランチ」。確かにみんなおいしいですね。小生も毎日利用させてもらっています。厨房のみなさん、ありがとうございます。本校の食堂は、開校当時「カフェテリア」を作る目的で作られたこともあって、とてもきれい。中庭に面しているのですが、採光性もなかなか良いですよね。今や、学習用の個別ブースも入っていて、生徒の学習にも利用されています。定期考査時は、空き時間に利用する者で、満員でした。みなさん、いつまでもきれいにして、利用してくださいね。

 今日は、振替休日になっていて良かったです。深夜のワールドカップ第二戦、日本はすごかったですね。私も寝るのを忘れて応援。日本は、先行されながら、二度も追いつき、引き分けに持ち込みました。しっかり勝ち点を積み上げた日本。予選最終戦が本当に楽しみになってきました。今日はこのへんで。

 

 

 

 

「職業人に学ぶ」/清掃ボランティア活動が実施されました

 本日6/23(土)、本校生徒にとって、進路選択の重要な指針となる「職業人に学ぶ」が実施されました。今年度は、各業界より18名の講師の方々をお招きし、それぞれのお仕事の魅力や厳しさ、必要な資質、高校時代にやっておくべきこと、またそれぞれの人生経験をふまえて、本校生徒に向けてのメッセージ等を語っていただきました。同じ内容で2コマ実施なので、生徒は好きな講座を二つ選択できました。小生も、できるだけ多くの講座に顔を出せるように走り回りました。(途中の入退場でご迷惑をおかけしました。すみません)講師の方々はそれぞれにすばらしいお話をしてくださいました。生徒も真剣に聴講し、熱心にメモをとっていました。今日紹介したいのは、昨日この校長通信で紹介した女川中の吉田先生の言葉。教員にとって大事な資質として、①コミュニケーション能力、②マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力。この二つを強調していました。①の補足説明で吉田先生は、コミュニケーション能力には、「聴く力」も含まれるんだよと話していました。また「相手が話しやすい雰囲気にする力」も、そこに含まれるんだよと。ナイスな説明ですね。コミュニケーション能力というと、しばしば「話す力ーー出力」だけが強調されがちですが、そうとばかり言い切れない。「聴く力ーー入力」も大事・・・鷲田清一氏の『「聴く」ことの力――臨床哲学試論』。出版されたのは、1999年ですが、今でも熟読に値する本です。「聴く」ことを深く掘り下げると、こんな見方ができるんだなと、出版当時、すごい衝撃を受けた本です。「哲学」が身近なものになります。興味ある方は、どうぞ。(校長室に置きます)

 また横にそれました。すみません。吉田先生は、さらに②「マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力」の補足説明で、学校の先生だからこそ言えるポイントだと思うのですが、授業中に集中力を欠いている子どもについて、それをマイナスばかりに見るのではなく、「いろいろなことに興味関心を持っているんだな」、「今日は、何かあったのかな」と見てとる力とも教えてくれました。今の時代、本当に大事な視点だと思います。お世話役の藤原先生は、吉田先生の成長に感激しておりました。(小生も心の内で感激の涙を流しておりました)他にも、今日は講師の方々からたくさんの宝石のような言葉をいただきました。「幽体離脱」、「批評的な仲間」、「一流と一番の違い」、「俯瞰」、「二十歳の時の失恋」、「看取り」、「他人に曝すこと」「日本の常識は世界の非常識」・・・。ありがとうございました。生徒は、それぞれにたくさんのことを学ぶことができたと思います。ふだんの授業では学べない、本当に貴重な宝物をいただきました。生徒の感想が楽しみです。

 

 今日、6/23の午後からは、PTA研修委員会の音頭で、清掃ボランティア活動がありました。文化祭を前に、学校周辺の除草・清掃活動を行いました。週末のお休みのところ、PTAの方々にはご協力いただき、心よりお礼申し上げます。また協力してくれた生徒のみなさんにも感謝します。ありがとうございました。気持ちよい汗をかくことができました。

今日は、このへんで。よい週末を。