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校長通信

『二百二十日』

 今日9/11は「二百二十日」(にひゃくはつか)。辞書をひくと「立春から数えて220 日目、9月11日ごろにあたり、昔から二百十日とともに農家の厄日とされる」とあります。つまり台風シーズンです。先日の台風15号ですが、千葉県では、まだ多くの地域で停電が続いているとか。生活に大きな支障が出ています。一日も早く復旧できるよう、祈りたいと思います。私たちは、東日本大震災の経験から、普通の生活のありがたさを身にしみてわかっています。改めて自然災害の恐ろしさを実感させられました。停電が長く続いたときの対応についても、もう一度チェックしておきましょう。

さて来週19日からは、今年度2回目の定期考査です。職員室前の質問コーナーでは、先生方に質問に来る生徒が多くなってきました。3年次生にとっては、調査書の評定が気になるところだと思います。一つでも数字をアップできるよう、万全の準備をして臨んでほしいです。

さて、先日新聞を見ていたら、ドイツ文学者の池内紀(いけうちおさむ)さんが亡くなられたという記事が掲載されていました。ショックでした。宮城県高等学校国語教育研究会の2年前の秋季大会では、お忙しいところ、ご講演にお越しいただきました。著書から感じ取るのとほぼ変わらない、博学かつ自由闊達なお人柄に感動したのをつい昨日のように覚えています。

今朝の河北新報に松永美穂さんが追悼記事を掲載しています。その一部を紹介します。

『 ~ 池内さんのエッセーは、単に読んでいて楽しい、おもしろい、というだけではなかった。世の矛盾に切り込み、人の屈折を浮かび上がらせる、批評的なまなざしが常に潜んでいた。一昨年話題になった「すごいトシヨリBOOK」では、老いを真正面から見つめつつ、体の衰えや気持ちの変化を飄々と、爽やかに論じてみせた。湿っぽくならない、無理に力んだりもしない。池内流の人生術がそこにあった。~ 』 合 掌 

今日はこのへんで。

 

プロジェクトスタディー プレゼンテーション2019

  昨日は「白露」。二十四節気の一つで、暦の上では朝晩の気温が低くなり、草花に朝露が付くなど秋の気配が感じられる頃とのことです。しかし、それは暦の上でのこと。残暑が厳しい季節ですよね。週末は厳しい残暑で、30度を超えるところで仙台の街中では、恒例のジャズフェス。出かけた方も多かったのでは。でも、金曜・土曜と3年生は、マーク模試に一生懸命取り組んでいました。私も土曜日に見にきましたが、真剣に取り組む姿に入試シーズン真っ只中という感じがしました。進路実現まで、まだまだ続く長い坂。みんなでスクラム組んで、頑張ってほしいです。

さて、心配なのは台風15号の進路。なんとか宮城県を直撃は免れそうですが、これからまだまだ雨風が強くなるところです。みなさんの下校時間は、まだまだ影響が残ります。くれぐれも気をつけて。

ところで、先週9/5(金)には、総合学科のみなさんの学びの集大成、「プロジェクトスタディープレゼンテーション2019」が宮城野区文化センターで開催されました。みなさんのこれまでの努力に敬意を表したいと思います。

代表生徒のテーマは、下記のとおり。

 

◇音楽・・・「音楽が人に与える影響と効果について」

◇家庭・・・「必要とされる子育て環境とは」

◇理科・・・「豆苗の再生栽培の可能性について」

◇保健体育・・・「高齢者福祉と現代舞踊」

◇外国語・・・「日本人における自己肯定感」

◇美術・・・「映える弁当」

◇数学・情報・・・「安全かつ簡単なネットセキュリティについて」

◇国語・・・「教育×地域文化の実現とそれが子供たちに与える影響について」

◇地歴公民・・・「ジュニアリーダーの課題解決と普及」

 

各分野の代表となっているので、テーマがとてもバラエティーに富んだ内容となっています。私ももちろん聞きたかったのですが、別な会議出張が入ったので、申し訳ありません、最初の挨拶だけで中座させていただきました。1番目の発表者に質問が複数入ったところだけですが、ロビーで拝見しました。ああ、これだったら今日は活発な質疑応答ができるなと思って、会場を後にしたわけです。みなさん、どうだったですか。講師の先生方からは、どんな講評をいただきましたか? 実は、始まる前、講師である東北芸術工科大学の山縣弘忠先生(今回、初めてお越しいただきました)に、とびっきりの辛口でご講評をお願いしますと頼んだのでした。また、宮城大学からは石田祐先生もいらっしゃいました。なんと石田先生には本校で二日連続のお願いです。お二人は、本当に温かい心持ちの先生方ですよね。もっともっと先生方と親しく本校の生徒について、おしゃべりしたかったです。また冒頭の挨拶や司会進行、タイムキーパー等の運営スタッフのみなさんも、すごく上手で感心しました。ご来場の保護者のみなさん、いかがだったでしょうか? 実は、いつもだと代表生徒の発表が終わると、次はポスターセッションであり、そこで全員の研究成果の発表となるわけですが、今年度は総合学科の東北大会が10/3にあるので、それまで持ち越しです。保護者のみなさん、東北大会の発表が本校体育館で10/3にあります。ぜひそれをご覧いただければと思います。

さて、台風15号はなんとか夕方には太平洋へ抜けてくれたようです。県内も交通機関が乱れたようですが、大きな被害が出なかったようで一安心です。明日は台風がもたらした暑い空気で、またまた夏に戻ってしまうようです。熱中症に注意。さわやかな秋風が待ち遠しいです。

今日は、このへんで。

 

1年次総合学科「課題解決ワークショップ」

昨日は終日出張のため、この通信はお休み。今日9/4は、1年次総合学科ならではの「産業社会と人間」の時間に、「課題解決ワークショップ」がありました。これから「地域の未来をデザインする」活動を行うにあたり、グループで課題の把握や解決策を考える上で、ワークショップ形式で理解を深め、地域課題を考えるきっかけづくりとして実施したものです。講師として、本校がいつも協力をお願いしている宮城大学の石田祐先生をお迎えしました。お忙しいところ、本当にありがとうございます。

 今年は司会進行も全部生徒自身にやってもらいました。とてもスムーズに進行できていたと思います。高校生らしく、というより宮城野高生らしく、自分たちで外部の講師の先生方をお迎えし、司会進行等の運営をする、そういうスタイルを徹底していきたいと思います。よろしくお願いします。

 さて、私も最初のほうを拝見しましたが、石田先生の話は、とても示唆に富んでいました。「地域の未来を考えるとは、どういうことか」、これは一見とても抽象的なことですが、一歩外に出てみると、外とは実は日本を外国との対比で考えるということなのですが、私にとってもすごく勉強になりました。スライドで見せていただいたのは、オランダは、アムステルダムの町並み。人と自転車と自動車がなんでもないように走っている光景。でも何か異質。日本と違う。そう、優先順位が全然違う。アムステルダムでは、赤ん坊を乗せるための大きな乳母車(?)のようなものを連結した、幅の広い自転車が普通に走っている。日本では、絶対見ることのない大きな自転車。そういう自転車が普通に走っている。日本では、車道と歩道を比較すれば、断然車道が広い。それが常識。それを逆転させる発想が、アムステルダムという異国の町並みを観察することで、生じてくる。地域の課題を解決するヒントがそこにある。「車と人と、どちらが大事なの?」、そういう発想が自然に出てくる。とても刺激的なスライドでした。石田先生、ありがとうございました。1年次の総合学科のみなさん、これからの「産業社会と人間」、期待していますよ。頑張って。これが上級生になると、本校独自のPS(プロジェクトスタディー)につながっていきます。

そういえば、3年次生の、そのPSの発表会は、明日です。宮城野区文化センターであります。保護者の皆様、ご家族の皆様もぜひご覧ください。生徒がこれまでにまとめあげたものを発表します。楽しみです。

 今日は、このへんで。

 

 

9月スタート・・・ライバルとの切磋琢磨

  今日から9月最初の週がスタート。涼しくなってほしい9/2の今日は、最高気温が25度前後と、本当に涼しい一日でした。でも土曜、日曜と暑かったですね。我が家の裏では、晩夏のエース、つくつく法師さんが、一生懸命例の鳴き声で鳴いておりました。文化祭があった学校さんは、天気に恵まれ過ぎて、大変だったと思いますが、さて、どうだったでしょうか?

さて、今朝のラジオを聞いていたら、テニスの大坂なおみさんですが、彼女が試合で神対応をしたことがニュースになっていました。試合相手に、ライバルがいるからこそ自分は強くなれた、あなたというライバルがいたからこそ、自分は強くなれた、今回はたまたま自分のほうが勝てたけれども、あなたはこれからもっともっと強くなれる、良いライバルと競い合って、さらに上を目指して、と相手を励ます様子がニュースになっていました。

超えたいライバルがいる、超えたい壁がある、そういうことって案外大事なことですよね。そこであきらめたり、後退したりするのではなく、自分の能力にさらに磨きをかけ、何度も何度も挑戦する、そうして少しずつ少しずつ前へ進む、いつか目の前に新しい展望が開けてくる、そういう精神をいろいろなところで大事にしたいものです。

さて、今日から、私は重点的に授業見学をスタート。みなさん、近づく定期考査に向けて頑張っています。いよいよ9月。みなさんの奮起を期待したいです。

今日は、このへんで。

 

高文連「教育長表敬訪問」&教科面談週間

早いもので、今日は8/30で、明日は土曜日なので、実質8月は今日で終わり。週明けは9月です。

今日も、雨が少し降ったり、お日様が顔を覗かせたりする時間がありましたが、ムシムシにはならず、比較的過ごしやすかったと思います。このまま9月はあまり残暑が厳しくならないでほしいです。そういえば、週末は、多くの高校で文化祭。お天気が心配だったですが、なんとか持ちそうですかね。各高校の文化祭が盛大に、たくさんのお客さんでにぎわうことを祈っています。本校生徒も、見学に訪問する者が少なくないと思います。くれぐれも気をつけて。

 さて、昨日は高文連の事務局として、今夏の「さが総文祭2019」で入賞した生徒さんとともに、「教育長表敬訪問」に行ってきました。さが総文祭では、囲碁と将棋と写真がみごと入賞を果たし、その入賞生徒計5名が表敬訪問しました。今回は県内から16部門に生徒203名が参加し、日頃の鍛錬の成果である作品を展示し、また日頃の練習で高めた技能を競い合い、そうした中でお互いに交流を深め合いました。文化部の祭典ということで、成績をつけることのない部門ももちろんあります。昨日の入賞者のみならず、本県参加生徒はみんな参加する姿勢や態度においても、みやぎ総文2017のレガシーを引き継ぎ、とてもりっぱなものでした。お疲れ様でした。来年度、高知県においても、本県文化部のみなさんが大きく羽ばたいてほしいと思います。

 ところで、本校では昨日から「教科面談週間」がスタートしました。9/4までが重点期間となり、その期間は5分短縮授業となり、放課後や昼休み等を利用して、希望生徒と教科担当の先生方との面談が実施されます。

 導入の目的は3点。

全教員で生徒を育てるという視点に立ち、一人の生徒に対して多くの教員が関わることができる体制を強化する。
多様な進路希望を抱える生徒たちに、教員が自らの専門性を開示し、還元することで、自らの進路について考えさせる。
学習に関する悩みに対して、具体的かつ実践的な助言を与えることで、学習に対する意識を向上させる。
 

一人の生徒に対して、多くの先生が関わる。そうして全教員で一人一人の生徒を育てる。そういう目的がひとつにあります。自分の学校のことを良く言うのもなんですが、去年、初めてこのシステムの話を聞いたときに、とてもよいことだと思いました。そこで、私も参加することにしたのです。教員側からは、「私のお店は、こういうことを話し、アドバイスすることができます。聞きたい者は、どうぞ希望してください」、そういうスタンスで生徒に示します。それを見て生徒が好きな先生を希望するわけです。

私のところへは、2年次の男子生徒が一人、やってきてくれました。うれしかったですね。校長室を訪ねてくる生徒は、なかなかいないのですが、昨日教育長表敬訪問から帰校後、早速面談を始めました。楽しかったですね。1対1の授業をしているようなものです。生徒の出身中学の話から始めて、将来の夢や進路希望先、そして、教科面談なので、実際に国語の話をしました。昨日は特に、小論文と小説読解の話。とても愉快に楽しく過ごせました。彼は、どんな感想を持ってくれたでしょうか。ちょっと心配ですが、後でまた来てくれたらうれしいです。

 さて、昨日報告しましたが、1F廊下に展示された美術科のスケッチ合宿の作品群。写真のとおりです。食堂前には、市内高校美術展に出品された作品も展示されていて、本校ミニギャラリーは、とてもにぎやかになってきました。明日は、25周年記念事業実行委員会の役員の方々がいらっしゃいます。どうぞご覧ください。

 今日は、このへんで。