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校長通信

「太陽燦々祭」近づく

  今朝も、少しばかり霧がかかっていました。この時期の朝方の霧が大好きです。「朝霧のおほに相見し人ゆゑに命死ぬべく恋ひわたるかも」。万葉集巻四の(599)笠女郎の歌です。笠女郎がわからない人でも、この歌は、大伴家持に贈った歌ですと言えば、少しは親しみを持ってくれるかも。この歌も、高校時代の小生には縁がなく、教員になってから敬愛する北村薫様の「朝霧」で教えていただきました。北村薫様とくれば、本校でも何人か愛読者がいるかもしれません。高校の国語の先生もなさっていた方です。図書館にもあるので、どうぞ。

 さて、いよいよ文化祭が近づいてきました。今日は、文ボラの方々が文化祭のプログラムを持ってきてくれました。小型の持ちやすい作りですね。裏面には、「電子マップ配信中!!!」、「Twitter」でフォロー」とあります。時代は、どんどん進歩しています。私にはとてもついていけません。みなさん、迷子にだけはならないでください。

 今朝は、自宅からまっすぐ県庁へ行き、用足しを終えてから学校へ到着。グランドや体育館では、相変わらず元気に体育の授業。バドミントンやテニス。そしてソフトボール。バドミントンは、唯一残った(4週間組)教育実習生の研究授業でした。本校女子生徒のバドミントンの腕前は、なかなかですね。いつか勝負したいものです。(実習生の方とやると、コロリと負けてしまいそうです。)

 美術科からは、早くも11月開催の「第22回 宮城野高等学校 卒業制作展 『とめ はね はらい』」のポスターが届けられました。なかなか渋い作りです。まだ先ですが、卒業生の作品を見るのが、本当に楽しみです。今日はこのへんで。

 

 

教育実習(3週間実施)が終了しました

   西日本各地では、まだまだ行方不明の方が大勢いらっしゃいます。一日も早く無事救出されることを祈っています。その懸命の捜索活動が続く中、西日本各地では、梅雨明け宣言が出されました。ニュースによると東北の梅雨明けも間もなくとか・・・もしかしたら、週末の文化祭のときには、梅雨明けかも。でも、みなさん、わかっていますよね。小生は、「雨男」です。雨になったら、ごめんなさい。今のうちに、謝っておきますね。

 さて、さきほどは、参加団体の方々が、校長室前にポスターを貼ってくださいとお願いにやってきました。これまた、ごめんなさいね。校長室前の掲示板は、御法度のようです。許してください。

 教育実習は、先に2週間組が終了しましたが、今日で3週間組が終了です。倫理と情報と美術で教員を目指す先輩方とお別れです。みなさん、とてもまっすぐで、頼もしかったですね。最後に、校長室で「自分のような者を『先生』と呼んでくれた生徒にありがとうと伝えたい。またそのような生徒たちに、中途半端な授業しかできなかったことをわびたい」との感謝とお詫びの言葉、そして決意表明を語ってくれました。現代の若者がこんなにも謙虚でかつ前向きに自分の将来を語れることに、こちらの胸が熱くなりました。ぜひ、宮城県の教員になってほしいなと思います。また、今日は秋田公立美術大学の石

「第67回東北地区高P連 郡山大会(7/5~7/6)と「田子中学校区 青少年健全育成連絡協議会総会」(7/6)が開催されました

 先週、7/5~7/6の日程で「第67回東北地区高P連郡山大会」が開催され、本校から柴田つが子PTA会長(3年次)、西城一孝PTA副会長(2年次)、氷見幸久PTA副会長(1年次)、服部佳子3年次PTA委員長、佐藤友香2年次PTA委員長と、遠藤和浩総務部長が出席しました。各県、各校のPTA活動の現状と課題について、熱心な討議が行われました。PTA役員の方々には、お忙しいところ、ご参加いただき、ありがとうございました。

 

 また先週の7/6金曜日には「田子中学校区 青少年健全育成連絡協議会総会」(於 田子中学校)が開催され、本校から大場先生に出席してもらいました。田子中学校区には、学校側としては、田子小・高砂小・田子中、そして本校の宮城野高校があります。そこに中学校区内の各町内会長さんや、民生委員の方々、防犯協会や保護司の方々、市民センターや郵便局の方々、そして各学校教職員やPTA役員の方々が一同に会し、地域の子どもたちの健全育成を図ろうとするものです。活動の一つに「田子地区を明るくするあいさつ運動」があります。ぜひとも高校生が率先して、あいさつできるようにしてほしいものです。夜には、情報交換会があり、小生も参加させていただき、地域の町内会長さんにご挨拶申し上げ、有意義な情報交換をすることができました。

 敬愛する小説家に箒木蓬生さんがいらっしゃいます。精神科医でもあり、作家でもある方です。昨年、出版された本に「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」(朝日選書)があります。本校の図書館にあるかどうか、確認していませんが、とてもナイスな本です。答えの出ない事態に囲まれすぎの小生にとって、どれだけ力をもらったか・・・。いずれゆっくりと紹介したいと思います。

  大雨による災害で、つらい思いをしている西日本の方々に心からお見舞い申し上げます。今日はこのへんで。

 

 

 

大雨により西日本各地で甚大な被害・・・お見舞い申し上げます

  西日本各地で、大雨による甚大な被害が出ています。死者、行方不明者多数というニュースが入っています。亡くなってしまった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、行方不明の方々が一刻も早く救出されることをお祈り申し上げます。また被災された方々にお見舞い申し上げたいと思います。

   私たちは、自然災害の恐ろしさを、また思い知らされることになりました。地震、津波だけでなく、大雨や台風による災害(土砂崩れ、河川氾濫、洪水等)も本当に怖いものがあります。小生が教員になってからでは、昭和61年の8.5豪雨。当時の勤務先の学校で、夏合宿中のことでした。途中で合宿を切り上げ、帰る方向が同じ生徒を車に乗せて、車を走らせましたが、途中で洪水のため立ち往生。間一髪で難を逃れましたが、今考えるとあの対応はアウトです。安全確保の意識がまるで欠如していました。

今日は、2年次PTA研修会が開催されました。講師として招いたリクルートの増淵千秋さん、荻野千夏さんの進路講話に熱心に耳を傾けました。お休みのところ、たくさん集まっていただき、ありがとうございました。今日は、このへんで。

 

「仙台市内高等学校美術展」を見てきました

   今日7/6は、昨日までとうってかわって肌寒いくらい。最高気温は20度くらいでしょうか。夜には雨となるらしく、今日の楽天の試合が心配です。

 さて、出張の帰りに県美術館で開催中の「仙台市内高等学校美術展」を見てきました。すごいですね。市内高校生の美の祭典です。その中にあって、存在感を示しているのが、本校美術科の生徒の作品。題名だけでも、こんな感じです。『十人十持 持ち方だって個性です』、『ちょっとした幸せ図鑑』、『Let`s rethink』、『人生は、動いてこそ彩られる』、『支え合い』、『執着』、『みる』、『白い部分を踏むとサメに食われる』、『たべる』、『生か処刑か襲撃か』、『ひらがなと花言葉』、『本の虫』、『やる気スイッチ』、『透明』、『好きに溺れる』、『めで鯛』、『自動化 何もしなくていい未来』、『sleep』、『小皿』、『陶本棚』、『ワオキツネザル』、『面構え』、『セカイセイフク』、『覚悟』、『半自在 オカダンゴムシ』、『今昔下駄』、『彩』、『How  To Enjoy 夏祭り』、『一対の対象の移行といつだってどうしようもなく等しいもの』、『マイペース』。もちろんこれで全部ではありません。すみません。1番奥の部屋に展示されていた作品名をメモしてきました。おもしろいですね。あなたたちには、題名だけで二重丸をあげます。

 参考までに、美研会長賞の1年次の早水京華さんの作品を紹介します。(写真参照)どうぞ、ごらんください。彼女にとって初めての陶芸作品だったとか。今日は、短いですが、このへんで。週末に、美術科のみなさんから、とってもナイスなプレゼントをいただきました。

 

 

 

 

「2018信州総文祭参加校説明会」が開催されました

  昨日7/4、本校で「2018信州総文祭参加校説明会」が開催され、各専門部の理事や参加校の先生方に対して、信州総文祭概要と事務的な手続き等について、高文連事務局担当者から説明をさせていただきました。信州総文祭は8/7~8/11の日程で長野県の各地で開催されます。去年、宮城県で開催されたときの熱気と興奮、まだまだ記憶に新しいところですが、もう1年経ったのですね。早いものです。それぞれの専門部では、貴重な財産ができたものと思います。その継承と発展が大きな課題です。県の高文連の事務局として、本校の責務をきちんと果たしていきたいと思います。今年は、規定の19専門部と協賛の2部門に、本県から429名の生徒と85名の引率の先生が参加です。みなさんの活躍を心から祈りたいと思います。

 

 さて、昨日読んでいた「東京人」という雑誌(最新の7月号は没後70年の太宰治の特集です)で、石垣りんさんの詩を見つけました。浅学の私にとって初見です。

『ランドセル』という題で書かれた詩です。

 

あなたはちいさい肩に

はじめて

何か、を背負う

机に向かってひらく教科書

それは級友全部と同じ持ちもの

なかには

同じことが書かれているけれど

読み上げる声の千差万別

入学のその翌日から

ほんの少しずつ

あなたたちのランドセルの重みは

違ってくるのだ

手を貸すことの出来ない

その重み

かわいい一年生よ

 

「同じ持ちもの」「同じこと」に対して「違ってくる」「手を貸すことの出来ない その重み」。石垣りんさんらしいです。平易なことばで、ひとにとってとても大事なことを、さりげなく教えてくれます。

 

昨日は、本校で木槿。自宅の小さな庭では、くちなしの花が咲き始めました。写真のとおりです。白い可憐な花が暑さを忘れさせてくれます。

正岡子規の俳句にこのようなものがありました。

 

薄月夜 花くちなしの 匂いけり

 

今日は、このへんで。

 

 

 

「よしず」と「仙台市内高等学校美術展」

7/4よしず

  昨日も仙台では最高気温が33.9度。ついに、校舎教室棟1F窓側には「よしず」が立てかけられました。(写真のとおり)本校、夏の風物詩です。少しでも暑さを防ぐことができればうれしいです。水分補給もしっかりとお願いします。(「よしず」の写真を撮りにいったら、敷地内の木槿の花が咲き始めているのを発見! そういう季節ですね。これも写真をつけます。ピンクと白の木槿がこれから次々と咲き始めます。生徒のみなさん、時々、木槿さんとコミュニケーションをどうぞ。)

さて、昨日7/3、仙台市内高等学校美術展の搬入・審査が行われました。本校からも1、2年の美術科の生徒が出品し、その結果は・・・見事に最優秀賞である「美研会長賞」に、1年次の早水京華さんが選ばれました。おめでとうございます。また、美研賞+優秀賞に2年次の岡田千瑛莉さんと1年次の千葉華音さん、優秀賞に2年次の吾妻楓子さん、川村くれはさん、木村緋色さん、昆すずさん、鷺谷百佳さん、渡部マリアさんが選ばれました。以上合計9名の生徒のみなさんが入賞。すごいですね。改めてお祝い申し上げます。この仙台市内高等学校美術展は、宮城県美術館の県民ギャラリーで本日7/4(水)から7/8(日)まで開催。私も金曜日に、出張の帰りに見に行きます。楽しみです。

今日は、これから3年次の進路志望校検討会。3年次のみなさんの現状、今後の展望、対策等を先生方と共有してきます。いよいよ本番です。今日はこのへんで。

7/4木槿

 

 

 

 

「たたなづく」

 仙台の昨日の最高気温は、新聞によると34.3度。すごい暑さでした。今日も、昨日と同じく、うだるような暑さ。それでも元気に授業に励んでいるみなさんは、りっぱです。(プールの水温は、30度を突破? お湯につかっているような感じらしいです)さて、今朝方は、ドラマチックなワールドカップの決勝トーナメント1回戦。初のベスト8進出をかけて、日本チームが世界3位のベルギーと戦いました。残念ながら夢破れてしまいましたが、チーム日本は、大きな感動と勇気を与えてくれました。2年後の東京オリンピックや次のワールドカップでの一層の活躍を大いに期待したいと思います。

 

 さて、教育実習生の2週間組が最終日となり、今日は化学の二人が研究授業。2校時と6校時に拝見してきました。教材研究に一生懸命打ち込んで、準備してきた成果を出し切ろうという気持ちが授業の前面にあふれており、頼もしさを感じた次第です。放課後の反省会で各先生方から指導をいただいたものを財産にして、ぜひ本県の教員として戻ってきてほしいなと思います。

 

 ところで、日曜日の毎日新聞は、ワクワクする読み物でいっぱいです。今は、映画監督の河瀬直美さんの連載エッセイを読むのが楽しみです。総タイトルは「たたなづく」。古い大和ことばですね。「幾重にも連なり重なる、重なり合う」という意味です。河瀬さん独特の、ゆったりした時間が過ぎてゆくような文体で書かれています。7/1(日)の題は「青い時間、暮れゆく時間に漂って」。こんなすてきな文章と出会いました。

 

 「  ~ 『自由』であることは、失敗を重ねることだ。自らの感覚で良しとすることをやってみて重ねた失敗から経験を積んで気付くことがある。その気付きこそが自身のスキルになってゆくのだろう。けれどそれは大海原をどこにたどり着くかもわからない航海に出るようなものだ。だから失敗が命取りになることもあった昔からすれば、「教育」というものはとてつもなくありがたい仕組みだということがわかる。それでも、人間ひとりひとりに備わった自らが学び悟る能力を奪わないような教えが現在どれほどあるのだろう。本来の教育の理念に立ち返り、人々が本当の意味で成長してゆく仕組みであってほしいと願う。~ 」

 

 今日、教育実習を終えた二人に贈りたいメッセージであり、また現在本校で学んでいる生徒たち、そしてまた未来の本校生徒に贈りたいメッセージです。今日はこのへんで。

 

 

 

6/30(土)模擬試験が実施されました

  いよいよ七月。今年平成30年も折り返し地点を過ぎ、七月、文月になりました。文月というと、7月7日の七夕に、短冊に詩歌を書いて笹に飾る風習が由来とか。突然ですが、建礼門院右京大夫に、このような歌があります。「なにごともかはりはてぬる世の中に 契りたがはぬ星合の空」。あるいは「月をこそながめなれしか 星の夜の深きあはれをこよひ知りぬる」。平家をやって、ちょっと横道にそれると建礼門院右京大夫。恥ずかしながら、高校時代には、ほとんど記憶にとめなかった女流歌人です。2年次のみなさんは、六歌仙を学習している今が良い機会。訳は、ほとんど必要ないくらい、やさしいですよね。そしてその恋しい人を失った悲しみがストレートに響いてきます。少し興味を持ったら、どんどん自分で興味関心を広げてほしいと思います。「学び」の楽しさに気づけば、あとは、ひとりで勝手に学びが深く、広くなっていくはず。

 ところで、今日、7月2日、羽生結弦選手に国民栄誉賞が贈られました。羽生選手のますますの活躍を期待したいと思います。考えてみれば、羽生選手は、一流と一番をどちらも達成した人。すごいですね。なかなか普通の人には達成できません。だからこそ国民栄誉賞をもらっていると思います。

さて、ここからが今日の本番です。先日の「職業人に学ぶ」にいらっしゃった講師の方、市内のラーメン店「五福星」の店主である早坂雅晶さんが語ってくれた内容に、一流と一番のお話がありました。感動しました。早坂さんは、こう語ってくれました。一番には、誰でもがなれるわけではない。でも、一流には、努力次第で、誰でもがなれる可能性がある、それを信じて努力すること。とてもよかったです。私からすれば、「自分は『4番打者』になれないかもしれない」、でも「自分のような者でも、努力次第で『優れた9番打者』になれると信じて、一生懸命努力する」、これこそリアリズムに裏付けられたロマンチシズムです。吹けば飛ぶようなロマンチストではありません。しっかり二本足で立っているロマンチストです。

先日の模擬試験で、たたきのめされるような、そういうショックを受けた生徒もいるかもしれません。でも、自分のような者でも、努力次第で『優れた9番打者』になれる、そう信じて、必死に努力を続けること。みんながみんな、1番である必要はありません。しかし、一流になれる可能性がある、そう信じて、実現を目指して学び続けてほしいです。今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 「22世紀を見る君たちへ」

  今日は、関東甲信越で早くも梅雨明け。宮城も梅雨明けを思わせるお天気です。アツいですね。でももっとアツくなったのは、例のワールドカップ。残念ながら第3戦目は負けましたが、辛くも決勝トーナメント進出。今度は初のベスト8進出に期待しましょう。

  さて、天気があまりにも良いので、今日は4校時の授業で、3年次の体育に潜入。グランドでソフトボールに入れていただきました。ソフトボール選択のみなさん、ありがとうございました。キャッチボール、ティーバッティング、そして紅白戦と、フルに楽しんできました。特にソフトボール大好きな女の子がいてくれたのは、ラッキーでした。私のような年寄りにも優しく対応してくれました。またお願いしますね。

しかしながら、改めてびっくりしたのは本校の体育の授業の展開の仕方。通常は先生が生徒に指示を出して動かすと思うのですが、本校では生徒のリーダーがいて、そのリーダーがメニューを決めて、自分たちで動いてやります。こういうところで、生徒の自主性、主体性を育てていきます。(もちろん年次によって、また時期によって多少の違いはあります)体育の前には、美術科の授業参観。ピーンと張り詰めたほどよい緊張感のある空間。美術棟のアトリエは、とにかく広いです。今は、市内美術展出品の追い込みでしょうか。みんな真剣です。一心に自分の作品に向き合っています。入選、入賞目指して、がんばってください。

 

  突然、私の愛読書に話題が移ります。一番身近なものは、各出版社のPR誌です。図書・波・本・ちくま・みすず、今のところ、この5冊です。力量のある各分野の書き手が、連載ものを始めたりすると、本当にうれしくなります。講談社の「本」最新の7月号では、平田オリザ様が新連載「22世紀を見る君たちへ」をスタート。表紙にこの活字を発見し、小躍りした次第です。中身は・・・とても刺激的です。一読、どうぞ。兵庫県豊岡市の小中学校での氏の試みは、機会があったらぜひ拝見したいものです。

  この「本」には、中屋敷均様が「科学と非科学――その間にあるもの」を連載中です。科学と非科学のはざまを、こんなにも知的好奇心を喚起し、学問的レベルを落とさずに書いていただける方がいるとは、びっくりです。文系の私は、だから科学の応援者でありたいとおもっています。一定レベルを超えると、ちんぷんかんぷんですが。水原紫苑様の「百人一首 うたものがたり」も今年1月から連載中。7月号には28番「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば」が出ています。なつかしいですね、掛詞を覚えたとき、必ず扱った歌です。2年次のみなさんは、もちろんわかりますよね。わからなかったら、伊勢先生が泣きますよ。伊勢先生は、今日の古典の授業で、「わが庵は都の辰巳 しかぞ住む 世をうじ山と 人は言ふなり」を扱っていました。これも掛詞ですね。わからない人は、はい、復習です。明日の模試に掛詞がでるかもしれませんよ。

  さて講談社のPR誌「本」には、他に原武史氏(鉄道オタクは必読)、二宮清純氏(野球オタクは必読)、大澤真幸氏(哲学オタクは必読)が連載ものを執筆中。おいしい方々ばかりです。こうなると「本」は定価90円ですが、確実にウン千円以上の価値を持っています。これをただのPR誌と見て、通り過ぎるか、ウン千円以上の価値を見いだして、愛読者となるか、それは、ただただ、みなさんの勉学意欲、というよりも、知的好奇心にかかっています。明日は全年次、模擬試験。暑いところですが、日頃の成果をしっかりとぶつけてほしいと思います。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

一年次保健講話「高校生のための親になる備え」を実施しました

  蒸し暑いですね。来週にかけて30度前後の日が続くようです。これから梅雨明けまで、とにかくしんどい季節。くれぐれも体調管理に気をつけて。

さて、今日は実習生のところへ東北福祉大の下山忍先生がお越しになり、実際に実習生の授業を見学されました。反省会終了後、校長室へもお見えになり、貴重な情報交換ができました。ありがとうございました。来週は、次々と実習生の大学の先生方が見えられると思います。実習生のみなさんも一層緊張するかと思いますが、こんな経験、一生に一度しかできないと思って、頑張ってほしいと思います。

  さて、私のほうですが、実習生の授業見学は来週に回し、今日は昨日に引き続き、本校の先生方の授業見学です。「二次関数」「化学結合」「DNA」「再読文字」「漁夫の利」「リスニングの勉強法」「羅生門」「分子の構造式」「関税」などなど。とても「おいしい」メニューのオンパレード。高校一年生に戻った気分で、いわば授業のつまみ食いでした。生徒のみなさん、そして先生方、授業の邪魔をして、すみません。でも、福祉大の下山先生から「生徒が意欲的、積極的に発言するのに感動しました。宮城野高校生、すごいですね」と、お褒めのお言葉をいただきました。何割かは差し引く(?)として、生徒のみなさんから積極的に手が挙がるのは、とてもよいことだと思います。欲を言えば、隣同士、ペアでやりとりする際に、もう少し元気が出るとよろしいと思います。目指すは「主体的、対話的で深い学び」。意識改革をぜひ。

  ところで、昨日は宮城大学から塩野悦子先生をお迎えし、一年次生保健講話「高校生のための親になる備え」が実施されました。「よりよい親になるために、男女でしっかりとお互いの違いを理解し、思いやり、自分の気持ちを言葉で直接伝える、そして共有し助け合っていくことがとても大切なのだということがわかりました」、「大切な人を愛す、そしてその間に生まれた子どもを愛すことを繰り返した結果が私たちであり、先祖に感謝してもしきれないと思った・・・」、「私自身、両親からたくさんの愛情をもらって生きているし、生きていることに感謝しています。私も自分の子にたくさんの愛情を与えてあげたいと思うようになりました」等々、とてもナイスな感想を拝見しました。塩野先生、貴重なご講話、ありがとうございました。生徒のみなさん、そしてみなさんの子どもたち、またその子どもたち、ずっと続く子どもたち、それぞれの未来に幸多かれと祈って、今日はこのへんで。

 

 

 

 

「月やあらぬ ~ 」

 朝から雨でした。お天気が続いていたので、そろそろ雨が恋しいなと思っていたので、ぐっとタイミングです。うちのアジサイさんが、喜んでいるかのようでした。この季節、アジサイがきれいに咲いているのを眺めるのは、とても気持ちが和みますね。

さて、先生方の授業見学ですが、昨日はバタバタしているうちに、なにも参観できずじまい。今日は絶対実行に移そうと思い、ワクワクしていました。最初に見るのは、やはり国語です。2校時に2年次の古典を参観させていただきました。

 教室に入ると、黒板に業平の「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と大書してあるのを見て、感動。聴いていると、古今集の仮名序をやっているようでしたが、私にとってはやはり伊勢物語。高校時代はなかなか全体を読めなかったのですが、学生になってはじめて伊勢の全体を通読したときに、いいなあと思った次第です。(モテた記憶のない男からの単なるあこがれかも・・・)みなさんも、今はしんどいかもしれませんが、高校卒業後にゆっくりと熟読するといいですよ。もちろん口語訳付きでかまいません。古典のおもしろさに気づくかも。そういえば、図書室の加藤先生が、こんなの入れましたよと、今朝、教えてくれました。「ちはやふる」第1巻~第10巻。もちろん漫画コミックスです。若かりし頃、生徒に教えられ、「あさきゆめみし」を通読したのも、とてもナイスな思い出です。しばらく源氏物語で遊んでいました。私はもちろんサブカルチャーの肯定派。硬軟、いろいろと食べ尽くしたいほうです。

 さて、明日は、ワールドカップの運命の第3戦目。11時キックオフと聞きました。明日は、満月だと知っていますか? お月様を眺めながら、「月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして」と心の中で繰り返すのもなかなか風流な気がします・・・

季節は確かにもう「春」ではないような気がしますが・・・今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

「春はあけぼの」

 今朝、学校に着いてグランドに目をやると、キャッチボールをやっている男子生徒二人。うらやましいなあと思いつつ、校長室へ。教育実習は2週目に突入。予告していたのですが、今日から、小生は、先生方の授業見学を実施。先生方の授業を見学できるのは、本当に楽しみです。クラスによっては、実習生の授業ですが、それもとてもワクワクします。振り返ってみると、小生が実習をさせていただいたのは、30年以上も前。2週間、枕草子の「春はあけぼの」だけをやりました。「春はあけぼの」に2週間をかけたのは、あのときのみ。おかげで教材研究の奥深さを知ることになりました。教材研究は、悪くすると勉強したことの8割ぐらいは、授業で話さないで終わります。しかし、その分、良い意味で余裕が生まれます。実習生のみなさんは、今必死で教材研究に取り組んでいると思います。それが後々貴重な財産になります。つらいところですが、とことん教材に向き合ってほしいと思います。

 さて、ワールドカップからとてもナイスなニュースが流れてきました。セネガルと日本の試合は、引き分けに終わったところですが、試合後、セネガルのサポーターのみなさんも、日本のサポーターを見習い、試合会場のゴミ拾いを実施したというニュースが流れました。日本のサポーターのみなさんが試合後に会場のゴミ拾いを自主的にしていることは、世界中の賞賛の的になっています。自然に他国のみなさんも、そういう行動をするようになってゆく。とてもいいなあと思いました。ひるがえって、宮城野高校のみなさんは、どうですか?

大丈夫ですか? ことは、ゴミ拾いだけではなく、もちろんサッカーのサポーターのみなさんだけのことではなく、私たちひとりひとりの、ふだんのマナー、日常生活でのふるまい、ひいては、人間として最も大事なところにつながってゆきます。いろいろな場面にあてはめて、自分の行動に気をつけていきましょう。

 ところで、今年の総文祭は長野県で開催されます。小生の大好きな信州です。万葉集にこのような歌があります。「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ」。犬養孝氏は、こんな解説をつけています。「愛情さえあればその人の持っているものまでうれしくなるのは、千古に変わらない人の心だ。好きな人の踏んだ小石が玉となるのも愛の強さにほかならない」。千古に変わらぬ人の心のふるさとを求めて、信州へ。この夏、みんなで信州総文祭を応援しましょう。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号で本校食堂が紹介されました

 6/25月曜日の今日は、先週土曜日の振替休日です。生徒のみなさんは、ほとんど登校していないと思ったのですが、勉学や文化祭の準備のため、登校している生徒がかなり・・・いいことです。がんばって!

 さて、先週金曜日に発行された「河北ウィークリー仙台ジュニア2018年夏号」に、本校食堂が紹介されました。(津田柚芽香さんにインタビューを受けていただきました)人気メニューの1位は定番の「ラーメン」、2位が「日替丼」、3位が「日替ランチ」。確かにみんなおいしいですね。小生も毎日利用させてもらっています。厨房のみなさん、ありがとうございます。本校の食堂は、開校当時「カフェテリア」を作る目的で作られたこともあって、とてもきれい。中庭に面しているのですが、採光性もなかなか良いですよね。今や、学習用の個別ブースも入っていて、生徒の学習にも利用されています。定期考査時は、空き時間に利用する者で、満員でした。みなさん、いつまでもきれいにして、利用してくださいね。

 今日は、振替休日になっていて良かったです。深夜のワールドカップ第二戦、日本はすごかったですね。私も寝るのを忘れて応援。日本は、先行されながら、二度も追いつき、引き分けに持ち込みました。しっかり勝ち点を積み上げた日本。予選最終戦が本当に楽しみになってきました。今日はこのへんで。

 

 

 

 

「職業人に学ぶ」/清掃ボランティア活動が実施されました

 本日6/23(土)、本校生徒にとって、進路選択の重要な指針となる「職業人に学ぶ」が実施されました。今年度は、各業界より18名の講師の方々をお招きし、それぞれのお仕事の魅力や厳しさ、必要な資質、高校時代にやっておくべきこと、またそれぞれの人生経験をふまえて、本校生徒に向けてのメッセージ等を語っていただきました。同じ内容で2コマ実施なので、生徒は好きな講座を二つ選択できました。小生も、できるだけ多くの講座に顔を出せるように走り回りました。(途中の入退場でご迷惑をおかけしました。すみません)講師の方々はそれぞれにすばらしいお話をしてくださいました。生徒も真剣に聴講し、熱心にメモをとっていました。今日紹介したいのは、昨日この校長通信で紹介した女川中の吉田先生の言葉。教員にとって大事な資質として、①コミュニケーション能力、②マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力。この二つを強調していました。①の補足説明で吉田先生は、コミュニケーション能力には、「聴く力」も含まれるんだよと話していました。また「相手が話しやすい雰囲気にする力」も、そこに含まれるんだよと。ナイスな説明ですね。コミュニケーション能力というと、しばしば「話す力ーー出力」だけが強調されがちですが、そうとばかり言い切れない。「聴く力ーー入力」も大事・・・鷲田清一氏の『「聴く」ことの力――臨床哲学試論』。出版されたのは、1999年ですが、今でも熟読に値する本です。「聴く」ことを深く掘り下げると、こんな見方ができるんだなと、出版当時、すごい衝撃を受けた本です。「哲学」が身近なものになります。興味ある方は、どうぞ。(校長室に置きます)

 また横にそれました。すみません。吉田先生は、さらに②「マイナスをプラスに考え、逆境を乗り越える力」の補足説明で、学校の先生だからこそ言えるポイントだと思うのですが、授業中に集中力を欠いている子どもについて、それをマイナスばかりに見るのではなく、「いろいろなことに興味関心を持っているんだな」、「今日は、何かあったのかな」と見てとる力とも教えてくれました。今の時代、本当に大事な視点だと思います。お世話役の藤原先生は、吉田先生の成長に感激しておりました。(小生も心の内で感激の涙を流しておりました)他にも、今日は講師の方々からたくさんの宝石のような言葉をいただきました。「幽体離脱」、「批評的な仲間」、「一流と一番の違い」、「俯瞰」、「二十歳の時の失恋」、「看取り」、「他人に曝すこと」「日本の常識は世界の非常識」・・・。ありがとうございました。生徒は、それぞれにたくさんのことを学ぶことができたと思います。ふだんの授業では学べない、本当に貴重な宝物をいただきました。生徒の感想が楽しみです。

 

 今日、6/23の午後からは、PTA研修委員会の音頭で、清掃ボランティア活動がありました。文化祭を前に、学校周辺の除草・清掃活動を行いました。週末のお休みのところ、PTAの方々にはご協力いただき、心よりお礼申し上げます。また協力してくれた生徒のみなさんにも感謝します。ありがとうございました。気持ちよい汗をかくことができました。

今日は、このへんで。よい週末を。

 

 

 

 

 

「教師を志す高校生支援事業」について

   芝刈り機が入ったばかりのグランドでは、サッカーサークル所属の生徒でしょうか。思い思いの格好で、のびのびと好きなスポーツを楽しむ姿が見られます。本校ならではの、放課後の光景です。6/22の今日は、朝から青空が広がり、からっとした気持ちの良い1日となりました。こんな日は、からだが自然に動くんですね。彼らはきっと週末は、ワールドカップ第二戦に釘付けに・・・。日本の勝利を祈りましょう。

  さて、昨日も書きましたが、明日は「職業人講話」。みなさんが受講する講座は既に決まっていると思いますが、紹介したいのは教育の分野で、女川中学校から来校される予定の吉田友香先生です。吉田先生も本校第1回の卒業生。中学校で仕事が重なったため、朝最初の講座だけの開講となります。その分、一回目の講座の中で最も多い82名の受講生が集まる形となりました。えっ! 本校1・2年生には、こんなに教育業界に興味関心を抱いている生徒が多かったのでしょうか? びっくりしました。すごいですね。吉田先生には、もしたるんで聞いている者がいたら、遠慮なく厳しく指導してくださいとお願いしました。みなさん、気をつけてくださいね。すごい、パワフルなお姉様ですよ。それで、しっかりたくさん教えてもらってくださいね。小さな声で挨拶なんかしたら、怒られますからね。

  ということで、少しばかり教育分野に興味関心を抱いているのであれば、みなさんに紹介したいのが、県教委と宮城教育大学とが主催する「教師を志す高校生支援事業」です。進路部から案内が各クラスに届くと思いますので、連絡を聞き漏らさないように。県内高校生400名定員です。期日は、8/7か8/8のいずれか1日。実際に宮城教育大学に行って、教師という仕事についていろいろと教えてもらったり、また大学の研究活動を実際に体験できたり、教師を目指す人にとっては、とても貴重な機会です。ぜひ教師志望の生徒は、手をあげてください。今、教育実習生のみなさんの日誌を拝見していますが、みなさん、すごいですね。りっぱです。みなさんと少しでもコミュニケーションをとりたい気持ちが前面に出ています。みなさんからもどんどんいろいろなことを尋ねてください。もちろん勉強も。なお、「教師を志す ~ 」と似たような企画で、県教委主催の「医師を志す高校生支援事業」もあります。こちらは、医師を目指す人向けに、夏期の勉強会スタイルです。こちらも進路部から案内が各クラスに届きます。医師という仕事とは実際にどうなのか、医学部合格に向けてどう勉強すればよいのか、他校の生徒とお互いに刺激し合い、切磋琢磨したい人向きです。

校舎玄関前のタブノキが、少し赤みを帯びてきました。近づいてみると、先っぽに緑色の実がたくさんついています。20年前には、なんにもわからなかった季節の推移・・・気持ちのよい汗をかいた生徒たちが、三々五々下校していきます。今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6/23(土)・・・職業人講話が開催されます!

  本日、6/21は、夏至。もちろん1年で最もお昼が長い日です。今朝のテレビで「日の出4:13、日の入り19:03」と出ていました。すごいですね。夜の7時過ぎてもまだ明るいのですから。これだけ日が長いと、なんか得したような気がします。今朝は曇り空でしたが、日中は晴れ間ものぞき、気温も上昇。今、ちょうど夕方の本校の下校時間となりましたが、まだまだ外は明るいです。グランドでのサークル活動を終えた生徒の顔にも、もう少しやりたそうな気持ちがちらっと・・・。

 さて、あさって土曜日は、いよいよ「職業人講話」です。毎年、各業界からたくさんの講師の方々にご協力をいただいています。私のほうでは、少し欲張って昔の教え子たちの本校第1回生にお願いしたところ、4名の方々にご快諾をいただきました。その中の、尾形哲也君を少しばかり紹介します。彼はまもなく発行予定の今年度版学校案内パンフレットにも登場します。「未来に羽ばたく卒業生」のページです。確か某市の消防から転じて、IT会社を起業した男です。アラフォーのナイスな男です。在校中、異性から相当人気があったような気がしますが、それは、本人に聞いてください。また本当に羽ばたいているのかどうか、実はもがき苦しんでいるのか、いや楽しくて楽しくて仕方ないのか、そのへんは、ぜひ土曜日の講話で。

 3年次の6月マーク模試のデータがアップされました。善し悪しに一喜一憂することなく、ぶれることなく、目標に向かってひとつひとつ丁寧に、やるべきことをしっかりと継続すること。他校さんは、県総体直後です。これからが本番ですよ。今日は、このへんで。

 

教育実習がスタート/広瀨淡窓の漢詩から

 本日6/20から教育実習がスタートしました。7名の実習生のみなさんですが、それぞれに本校のOB・OGであるとのこと。朝、職員室で先生方に自己紹介していただきましたが、挨拶したときの元気のいいこと。頼もしいですね。後輩のみなさんにも、あのくらい元気よく挨拶してほしいです。よろしく。

 さて、その実習生のみなさんに9:00から校長挨拶をしました。持ち時間はたった15分。その冒頭で、好きな漢詩を紹介させていただきました。大分県の生んだ偉大な教育者である広瀨淡窓。私は、3月まで勤務していた視覚支援学校勤務の時に、氏の漢詩に出会いました。それまで知らずに漢詩を教えていたことが残念でなりません。今や、私にとって心の支えになっている漢詩です。紹介します。

 

  休 道 他 郷 多 苦 辛

  同 袍 有 友 自 相 親

  柴 扉 暁 出 霜 如 雪

  君 汲 川 流 我 拾 薪

 

 今は、ネットの時代。手元のスマホで「広瀨淡窓」を検索すると、氏の作った有名な漢詩として、すぐにこの漢詩が出てきます。訳も出ていると思います。なんでもないのですが、「他郷」で辛抱を余儀なくされ、くじけそうな時、この漢詩を口ずさむと、本当に励まされ、勇気づけられます。人の生存の原点に立ち返ること、基礎基本を大事にすること、「凡事」を徹底すること。

 ワールドカップで日本が下馬評を覆し、歴史的な勝利をおさめたのも、そのように基本に徹したからかもしれません。プロに学ぶというのは、そういうことです。今日はこのへんで。

 

定期考査終了/小論文個人指導説明会が行われました

 今日、6月19日で第1回目の定期考査が終了しました。生徒のみなさん、今年度最初の定期考査は、どうだったでしょうか? 今日も合間に校舎を巡回しましたが、みんなが真剣に考査問題に取り組む姿がとても頼もしく見えました。1年次生にとっては、高校生活初めての定期考査。強い緊張を強いられる4日間だったと思います。ゆっくり休んでと言いたいところですが、これからひと月も経たないうちに、文化祭ですね。今朝は梅雨らしく霧雨も降っていましたが、定期考査が終了する頃には、晴れ間ものぞき、校舎内やグランドでは、早くもサークル活動に励む姿も見られました。そう言えば、生徒昇降口を上がったところに、文化祭のポスターが掲示されました。レトロな雰囲気で、とてもナイスですね。他校では、絶対まねができないワザです。しかし、教えられて気づいたのですが、右下隅に変な男が・・・こういうのを「肖像権の侵害」と言います。

 ところで3年次生は、本日、定期考査終了後に「小論文個人指導説明会」が開催されました。既に各自が進路実現に向けて本格的に始動していると思いますが、定期考査終了後の節目です。グットタイミングです。大会議室が満員でした。若い頃、少しばかり小論文の指導に熱くなった自分にとって、懐かしい、そしてびっくりする光景です。みんなには、小論文を勉強することにより、ぜひとも「小論文を超えるもの」を学び取ってほしい、強くそう思います。

 先日、梅雨の合間に、うちの小庭で「ほたるぶくろ」の花を見つけました。敬愛する杉本秀太郎氏が著書「みちの辺の花」で、このように紹介しています。

 

 「 ~ 一抹の幼なごころをよみがえらせ、ほんの一時にせよ、人をいわば詩人に変える魔法が、ほたるぶくろという呼び名にはひそんでいる。この花に出会ったのが梅雨晴れの昼下がりであっても、ほたるのとぶ夜のやみがあたりを領しているような気分をうながす。」

 

 昨日、地震で倒れてきたブロック塀の下敷きになり、痛ましくも亡くなってしまった小学生の女の子に、このほたるぶくろを手向けたいと思います。合掌。(6/19記)

 

大阪で大地震・・・亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りします

 朝、学校に着いてパソコンを立ち上げたら、大阪で震度6弱の大きな地震発生のニュースが飛び込んできました。ネットで見ると、午後5時現在、3人死亡、300人超けが。特に小学生の女の子が登校途中、小学校のプールの崩れ落ちたコンクリート塀の下敷きになり、その尊い命が奪われたとの、本当に悲しいニュースも入ってきました。ご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、他の被災された方々にもお見舞い申し上げたいと思います。本校でも、危険箇所の有無の確認・点検を早急に行います。また最近、全国各地で大地震が頻発しています。生徒、保護者のみなさんには、ご家庭におかれましても、防災対策の再確認をお願いします。