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校長通信

「金曜日はお天気になるように」

   昨日、うれしいニュースで紹介した岩渕さんですが、書いていたときにバタバタして、書き忘れていたことがありました。今、校長室に飾ってある『古き良き(蚊取り線香器)』ですが、これも岩渕さんが制作したものでした。例の、かわいい「ヤモリ」さん(私が最初、「イモリ」と勘違いしたもの)が乗っかっている、黒電話です。『心のシャッター』と『古き良き(蚊取り線香器)』とでは、相当距離があるような気がするのですが、このように、傾向の極端に異なる2作品をさらりと制作してしまうところに、彼女の抜きんでた才能を感じてしまいます。岩渕さん、改めておめでとうございます。

 後輩のみなさんも、岩渕さんに続いてどんどん活躍してほしいと思います。たとえば、新年度の河北美術展は、作品の大きさの条件が広げられ、また賞も増やすらしいです。若手にもっともっと応募してほしいとのことです。本校生徒がたくさん応募し、また入賞するのを期待しています。

 さて、今日もまずまずの穏やかな天気に恵まれました。グランドには、体育の時間にサッカーで汗を流す生徒が大勢いました。やはり、冬はサッカーですね。うらやましく思いつつ、テレビのスポーツニュースでは、プロ野球が今月2/1からキャンプイン。我が楽天も順調にメニューをこなしているようです。昨シーズンのように、スタートでつまずくことのないよう、頑張ってほしいなと思います。

 明日もお天気は、春を感じさせるような陽気になりそうです。最高気温は今日が6度で、明日の予想は12度。一気に梅のつぼみがふくらみそうです。でも一転週末は真冬に戻り、この冬一番の寒気がやってきそうな天気予報です。考えてみれば、金曜日は前期の合格発表。受験生が凍えないよう、お天気さんにお祈りします。

今日は、このへんで。

 

岩渕さん、おめでとう

2/5、旧正月です。昨日の嵐みたいな強風がおさまり、穏やかな一日でした。久々に登校日ということで、校舎に生徒のにぎやかな声が戻ってきました。

さて、昨日、うれしいニュースが入ってきました。本校美術科3年次の岩渕伶奈さんが、第30回読書感想画中央コンクール(毎日新聞社主催)において、文部科学大臣賞に輝きました。高校生の部で、岩渕さんが全国の第一位となります。岩渕さん、おめでとうございます。

作品名は「心のシャッター」。石川直樹さんの著作「極北へ」(毎日新聞出版)を読んでの読書感想画となります。「入賞のお知らせ」の文書によると、今回のコンクールの応募総数が650,204点。この中から各都道府県の地方審査で厳選された小中高合わせて557点が中央コンクールに送られ、審査されたそうです。来る2/22に東京で表彰式があるとのことです。もちろん、本校では、初の快挙となります。私も早速、某先生のパソコンにあるデータで岩渕さんの作品を拝見しましたが、作品がこちらに浮かび上がってくるような、とても力のある作品で、また細かい部分を実に丁寧に描き分けている作品でした。実際の作品は、新聞発表後に、本校のHPにアップしたいと思います。みなさん、楽しみにしてください。

今日は、このへんで。

 

立春・・・日本代表チーム、「ありがとう」

 本日2/4は、立春。春の到来を予感させるかのように、昨日今日と予想最高気温が10度超え。なんと今朝方、車を走らせたら、外気温を知らせるメーターは9度を示していました。とても暖かく、気持ちよかったのですが、まもなくとても強い風が吹き始めました。これは春一番なのでしょうか? とにかくJRは軒並み遅れや運休。今日、生徒のみなさんは授業なしで、本当によかったです。でも、高校入試に週末が重なったための5連休が今日で終わり。明日からは平常授業です。

また、3年次のみなさんは、私大入試の方も大勢いると思います。みなさん、交通機関等の余計なトラブルに巻き込まれないよう、早め早めに動いてほしいと思います。

 さて、2/1の深夜、サッカーアジアカップの決勝戦。日本は残念ながら負けてしまいました。1-2まで挽回したときに、さあ同点だと思ったのですが、次の1点を相手にとられ、結局カタールが初優勝となりました。悔しいですが、試合をしっかりと分析して、次の大会につなげてほしいと思います。

 ところで、敗戦後の日本チームです。ネットでも話題になりましたが、ロッカールームをきれいに清掃し、またホワイトボードに3カ国語で「ありがとう」と書いて、試合会場を後にしたと書かれていました。その清掃の仕方が、今風の言葉で表現すると「半端でない」のです。すごいですね。勝敗にかかわらず、「使う前よりもきれいにして帰る」。これは基本中の基本です。そしてまた、自分たちがプレーできるように見えないところで支えてくれた関係の方々に対して、最後にはきちんと感謝の言葉を表して会場を後にする。ネットには、「見習うべき手本」「日本はまたも気品を示した」などと、賞賛の言葉が連ねられています。日本のみならず、世界中のサッカーを愛する人々、スポーツが好きな人々に、大きなメッセージを発信しています。自然にこのような行動がとれるチームに、いずれサッカーの神様が味方についてくれると思います。日本チームの、次の大会での活躍を期待しましょう。

 今日は、このへんで。

 

古谷隆男先生、おめでとうございます

 

 今日から2月。冷え込みが厳しく、早朝、雪が少しばかり舞っていました。でも、週明けには立春を迎えます。この週末に豆まきを行うご家庭も多いと思います。梅のつぼみはまだまだ堅いままですが、ふくらみはじめる日もそう遠くないはず。少しずつ春を迎える準備を始めようと思います。

 さて、先月1/20の河北新報にうれしいニュースが掲載されていました。本校で長く国語科教諭として教鞭をとられ、また進路指導部長として本校進路指導の礎を築かれた古谷隆男先生ですが、このほど「平成30年下期 河北歌壇賞」を受賞されました。古谷先生、おめでとうございます。先生には、国語教師として心すべきことや授業の展開の仕方、また進路指導のイロハや勘所、本校のみならず県全体の進路指導の進むべき方向等、たくさんのことを教えていただきました。本校の進路室で先生と長い時間を過ごし、その夢のような時間の中で、教員としてだけではなく、人生の師として、先生は若輩の私にたくさんのことを授けてくださいました。それは私だけの気持ちではありません。先生の教えを受けた生徒たちは、先生を慕って質問にやってきたり、調べ物や勉強にきたり、とにかく進路室はいつも生徒でいっぱいでした。草創期の本校にあって、学校の核の一人として、先生の存在は本当に大きなものでした。

 せっかくですので、1/20の掲載記事を少しばかり紹介させていただきます。

 

花山多佳子 選

 

願ひ込めその都度そつと近づきし団地のポスト撤去されたり

 

(評)7月1日掲載。「その都度そつと」近づくポスト。そんな思いの対象だったポストが撤去された。奪われたのは単にポストだけではない。作者の歌には何げない心理のひだが掬われていて情感がある。「労られふと老いを知る帰り道遠回りして缶コーヒー飲む」(10月14日)も良かった。

 

受賞の言葉

受賞の知らせにびっくりです。友人や両親の健康を気遣った手紙や河北歌壇への投稿はがきをポストに投函しました。ある日、交差点の角にあるポストが撤去される瞬間に立ち会ったのです。私には高齢化の進む団地の風景を象徴しているように見えました。

 

 

 以上が、古谷先生の受賞の言葉です。プロフィールには、「東日本大震災で教え子を失い歌を詠むなどして、3年前から本格的に歌作を始めた」とあります。教え子を亡くした時、先生の心痛がいかばかりであったかと拝察します。

 

 せっかくなので、先生の他の作品の一部を紹介させていただきます。河北歌壇のみならず、朝日歌壇や、『短歌研究』に掲載された歌です。先生の生の歩みをしっかりと刻んだ作品ばかりです。

 

〇この駅もこれが最後と思ひつつ急き立てられて風の中行く

〇皆何か重く背負ひて鴉四つ時雨の畑黙して歩む

〇来るはずの便りもなくて私だけの待合室に風の音聞く

〇窓を打つ未明の風に灯をともし読みかけの詩集開きて眠る

〇どこからか野太き声の自慢げに新造船は孫の名をつけ

〇姪逝きて今日で百日心にも風の道ありて枯葉巻き上ぐ

〇人の世の変化に怯み五種類の大根作る山の畑に

〇雪明り等身大の息を吐く

〇冬越しの玉葱眠る雪原に敵か味方か足跡よぎる

〇旧友の死を告ぐる人なく独り酌む古里の酒空つ風吹く

〇梅の香に捨て来し故郷偲ばれて老梅の幹掌に甦る

〇歌詠めず呑みたくもなき夕暮れは画集引き寄せ砂漠を旅す

〇無農薬貫きし同志またひとり山畑を去る多く語らず

  選者評  山畑で無農薬栽培に取り組んできた「同志」が次々と山畑を去る。情熱と意志を注いできた農法。「多く語らず」にその苦難と挫折の歳月、心残りが見えるようだ。去られる思いがにじむ。

〇気嵐のリアスの海に立ち迷ひ数多の御霊揺るがせていく

〇どこまでも新しき道子供らと過ごしし町を捜しあぐねて

〇松籟の聞こえし家はそこになく海の匂ひに夜の窓浮かぶ

 

以上は、2018年の1月から5月までの新聞や専門誌に掲載された作品です。すごいですね。

6月以降の作品は、また後日、紹介させていただきます。

 

今夜は、アジアカップの決勝戦。もちろん日本を応援しますが、どちらが優勝するにせよ、フェア

プレーをお願いしたいところです。

 

今日は、このへんで。

 

 

前期入試

 

 今日、1/31は、前期入試本番でした。受験生のみなさん、お疲れ様でした。幸い今日は、雪も降らず、冷たい北風もあまり吹かない、まずまずの天気でした。受付開始前の朝早くから、少し緊張した面持ちの受験生が続々と集まり、早速参考書を開く受験生もいました。本当に頼もしいなあと思いました。

 思い返せば、自分が高校受験をした時は、自分の受験校に対して下見なし、行ったことも見たこともありませんでした。中学校から貸し切りのバスに乗せられて、仙台市内の受験先の各高校で降ろされて、初めてその受験先の高校の門をくぐりました。なので当然あがりまくって、最初の国語の試験で、文章が全然頭に入ってこなくて、手がふるえたのを今でも覚えています。今の受験生のみなさんは、どうなのでしょうか? たぶん、私のような者は、化石みたいなものですよね。

 さて、受験生のみなさん、合格発表が本当に楽しみですね。みなさんが輝く笑顔をもって本校に入学してくるのを心から期待しています。

 今日は、このへんで。

 

「人生の転機」

 明日は、1月の末日。平成31年もあっという間に過ぎていきます。改元が予定されているので、平成を使うのもあと3ヶ月ばかり。昭和の時代に生まれて、子ども時代を過ごし、就職後もそのまま昭和の時代を過ごした自分にとって、本当に感無量です。あちこちで言われることですが、平成という時代は、自然災害が日本各地で多く発生したので、今度の元号の時代は、もう少し落ちついてほしいと切に願います。

 さて、私は芝居を観るのが好きです。成井豊という同い年の劇作家と、これまた同い年の西川浩幸という役者をはじめとして元気者の役者がそろっている劇団「キャラメルボックス」のかくれファンです。時々ガス欠状態になると、彼らの書いたものから少しばかり元気をもらっています。

  そのキャラメルの公演パンフから、男性と女性、それぞれが書いたある一節を紹介します。タイトルは「人生の転機」。

             

         人生の転機

 

         初めてレオタードを着て、自分の姿を鏡に映したとき。

         今思えば、私の人生の転機は、4歳ですでに訪れていたのかもしれません。学生時代にダンス部にいた母と、二つ上の姉が通う、近所のカル

         チャーセンターに、私もジャズダンスを習いたいとついていったのは幼稚園の頃。初めて買ってもらったレオタードは青藤色で、今もその色

         を見るとどきどきします。それからずっと私の生活は、学校に通うことと踊ることだけ。洋服は、制服とパジャマとレオタードしかいらない

         毎日でした。

         もし、あのとき、鏡の前に立っていなかったら、おままごとやお人形遊びが好きだった私が、将来、舞台に立つ仕事なんかを選んでいなかっ

         たと思います。文章を書くことが好きで、小学校の頃は童話作家になりたいなと夢見ても、大学で心理学を学んでみても、結局、身体で表現

         することには勝てなかった。青藤色のレオタードを着た鏡の中の自分は、とても小さかった。小柄だったし、周りはお姉さん達ばかりだった。

         でも、だからこそ、身体を誰よりも大きく力いっぱい動かしてみたあのとき。

         4歳で転機を迎えた私の人生は一直線でとても単純です。

 

 

         人生の転機

 

         僕は口が達者だ。実家が商売をやっていた関係で、こうなった。どんなに気を遣っても出てしまう喋り方というのが、僕にはある。そして、

         これは短所だ。会う人会う人に「お前は本心から話していない」「口で言っているだけだ」と言われてきた。自分では相手を思いやって言っ

         ているつもりでも、相手にそう受け止めてもらえないのだ。それでは、意味が無い。正直、一時期かなり落ち込んでいた。人間関係が怖くな

         った。人と話をする時に、どう話せばいいのかわからなかった。なぜなら、自分が口を開くと相手を不快にさせるから。しかしある時、初め

         て行ったバイト先で、目茶苦茶誉められた。「こんなにできる人はなかなかいないよ!」と。・・・単にその職場の雰囲気と僕の言葉遣いが

         マッチしただけで誉められたのだった。そこでふと気が付いた。自分の話し方を嫌う人もいれば、良しとしてくれる人もいる。そぐわない場

         所もあれば、そぐう場所もある。言葉遣いなんて、ほんのちょっとしたことかもしれないけれども、そこから僕は自分を認められるようにな

         った。人間の意見というものは、十人十色。自分の周りの世界のみで苦しむのではなく、もっと色んな世界に目を向けよう。一つの意見でマ

         イナス思考になるのはもったいない。自分を100%否定するのはもうやめよう。・・・そんなことを思った23の夏。

 

 

 どうでしょうか。それぞれに舞台役者なので、ほとんどテレビで見る機会がない役者さんたちです。でも、書いている内容が、もしかしたら個性あふれる本校生徒や、「一人ひとりが輝く」本校生徒にマッチする話と思って、そのまま紹介させていただきました。進路を考える際や、ちょっと人間関係で悩んでいる人などは、ぜひ参考にしてほしいと思います。

 今日は、このへんで。

 

「遠い地平、低い視点」

 在校生のみなさんは、明日午前授業ですね。私たちは、前期の高校入試の準備をします。考えてみると、明後日の前期高校入試1/31(木)から2/4(月)まで、在校生はお休みです。間に週末が入るので、なんと5連休です。みなさんは、この期間、どう過ごしますか? 各教科から課題が出されると思いますが、しっかり計画的に勉強を進めてくださいね。もちろん、勉強以外のこともきっちり楽しんでもらってけっこうです。でも、勉強と勉強以外のところを、上手にメリハリをつけて、この休み期間を過ごしてほしいと思います。

 実は、この2月から3月までの使い方、もう少し長く捉えると、2月から6月までの使い方が、みなさんの進路実現のキーだと思います。この時期をなんとなく過ごしてしまうと、アウトです。逆に多くの高校生があまり意識せず、無為に過ごしてしまうこの時期に、早く目覚めた者は、後ですごい伸びを示します。2月から3月までは、次の年次に進む手前の準備期間です。このつなぎの時期に集中力を失うことなく、互いに切磋琢磨して勉学に励んでほしいと思います。

カレンダーをのぞくと、2/4(月)は立春です。休みのうちに、立春を迎えてしまいます。そういえば、最近は夕方五時を過ぎてもまだ薄明るいので、少しずつ日が長くなっているのが実感されます。本当に春が待ち遠しいですね。

 さて、ネットをのぞいたら、作家の橋本治さんが肺炎のため今日の午後、お亡くなりになったと出ていました。まだ70歳。筑摩書房のPR誌「ちくま」に『遠い地平、低い視点』を連載中で、私は毎月楽しみにしていました。その中で闘病中と書いていたので心配していましたが、びっくりしました。まだまだご活躍できる方でした。枕草子や源氏物語、平家物語などを平易な現代語訳にしてくださり、学生時代の私はとても助かりました。硬軟両方の書き分けができる、とても柔軟かつ鋭い知性の持ち主でした。合掌。

  昨夜、サッカーを見ようと遅くまで頑張ったのですが、前半0-0のところで意識を失いました。朝、目が覚めてすぐテレビをつけたら、すごい勝ちっぷりでした。よかった、よかった!

今日は、このへんで。

 

神対応

 早くも1月最終週。今週1/31には、いよいよ前期の高校入試です。宮城県の高校入試は来年から制度が変わるので、前期入試実施は、今回が最後となります。受験生が一番大変だと思いますが、実施する我々も緊張します。まずはインフルエンザ等にかからないよう、受験生はくれぐれも気をつけてほしいし、迎える我々もインフルエンザにかからないよう、気をつけます。

また、今日からいよいよ国公立大学の出願が始まりました。2/6までとなります。昨日の日曜日も生徒保護者と担任の先生との面談が各クラスで行われていました。今日も、担任の先生とデータを調べていた生徒がいました。もちろん、他の受験生の出足を見た上で、出願先を最終決定する方法もあるのですが、あまり遅くならないよう気をつけてほしいです。また、前期と後期(中期がある大学もあり)一緒に出願なので、そこは間違いがないように。後期の出願日程が後にあるわけではありません。こういうところは、何度も言われていると思いますが、念のため。

さて、風邪をひかないように、そろそろ帰ります。みなさん、気をつけて。嵐のみなさんが、突然の〇〇宣言。記者会見を少しばかり見ましたが、みんなすごいですね。チームワークが抜群です。記者の質問に対して、本当に神対応でした。

今日は、このへんで。

 

PTA三団体合同役員会・・・ご出席、ありがとうございます

 (1/26記)昨日は、午後から出張が入り、通信はお休みでした。今日、土曜は午前中に県高校美術展を見学しました。本校生徒の作品の紹介は、週明けにします。美術館のギャラリー入口だけ、写真で紹介します。明日は、表彰式ですね。みなさん、おめでとうございます。

 午後からは学校に戻って、PTA三団体合同役員会に出席しました。PTA三団体の役員のみなさま、お休みのところ、出席をいただき、ありがとうございました。三年次においては、出願先決定のための3者面談等が行われていました。保護者のみなさま、受験生にあたたかいアドバイスをお願いします。

 今日は、このへんで。

 

 

県高校美術展開幕 

 「さえる発想 光る技術  県高校美術展開幕 27日まで」。今朝の河北新報県内版の見出しです。

平成30年度の「第71回県高校美術展」が、昨日23日に県美術館の県民ギャラリーで開幕しました。「県内74校の509点を展示している、27日まで」と記事には紹介されています。今度の日曜日までの開催ですね。丹羽先生によると最終日の日曜日に来るなら、午前中に来てほしいとのこと。午後は講評会とか、表彰式、搬出となります。私は、土曜日も25周年の会議等で厳しいので、日曜日の午前中に駆けつけます。よろしく。

 ということで、今年度の県高校美術展には、本校から優秀賞に渡部マリア、吾妻楓子、竹沢千陽、末永莉央、近藤緋呂、以上の5名、奨励賞に、佐藤あい、阿部真愛の2名、合計7名が入賞しました。みなさん、本当におめでとうございます。日頃の努力の成果が見事に結実したものと思います。また、この美術展は各校11名の出品制限があるので、今回残念ながら校内選考で漏れてしまった方にも、すばらしい作品があったと思います。入賞された方も残念ながら入賞できなかった方も、本当にお疲れさまでした。相当厳しい日程の中で、今回作品制作に励んだと聞きました。どんな作品に出会えるのでしょうか。河北展もそうでしたが、作品を見るのが本当に楽しみです。

 さて、先週の1/19に一、二年次は、進研模試を受験したわけですが、新テストスタートの年に大学受験となる一年次生の問題は、見事に新傾向となっています。国語の現代文の大問一は、鷲田清一様氏と山極寿一氏の対談集から問題文が採用されていました。対談の文章は、基本的に話し言葉なので、平易な言葉遣いになっているはずなのですが、意外と読みにくいですよね。しんどいです。漢字の問題を見たら、一問目が「ソキュウ」。いったい誰が書けるのかなと、ちょっと疑問でした。前後の文脈から類推すれば、なんとかなりそうですが、このような語彙をもし話し言葉で使われたら、私はうんざりです。すみません。鷲田様も山極様も、大好きな方ですが、問題作成者に対して今日は少しばかりクレーマーになって終わります。

 今日は、このへんで。

 

「四兎、五兎をも追う日々」

 もう過ぎてしまいましたが、1/20の日曜日は大寒でした。一年のうちで最も寒さが厳しい季節です。みなさん、風邪はひいていないですか? 今朝は久しぶりに電車で来たのですが、電車通勤、通学の方々は、みんな完璧な防寒スタイルです。今日は、久々に少し寒気が緩んだような気がしますが、みなさん、気をつけてくださいね。

  さて、今朝の朝日新聞県内版に、本校3年次の渡辺愛夏さんの活躍が紹介されていました。今年最初の「校長通信」で紹介したのですが、その際はイニシャルで紹介しました。もう新聞に掲載されたので、よろしいですね。朝日新聞社主催の「私の折々のことばコンテスト2018」で見事全国第3位相当のZ会賞に輝いた渡辺さん。おめでとうございます。最初に紹介した時は、新聞社の要約文だったので、改めて渡辺さんの書いた全文を紹介したいと思います。

 

                         二兎を追わぬ者は二兎は得ず

                                                      中学時代の恩師

 

               中学生最後の社会のテストに「自分の将来」について書く問いがあった。当時の私は将来やりたいことが二つあり選べずにいた。二兎を追う者は一兎をも

           得ずということわざがあるように一つに絞らなければどちらにおいても成功することはないという焦りがあった。その旨を書いて提出したときに返ってきた

        「ことば」である。やりたいことがたくさんあるのは自分の長所であり、視野が広がるチャンスであるとプラスに考えられるようになった。私は、将来は地方

         活性化に関わりながら世界中を飛び回る客室乗務員になりたい。その夢を叶えるために、現在は震災ボランティアや国際交流などの活動を通して二兎どころか

         四兎、五兎をも追う日々を送っている。

 

  すごいパワフルな日々を送っていますね。「二兎~四兎~五兎」。いつだったか遠い昔、クラスの者たちに、「森羅万象に貪欲たれ」と贈ったことがあります。

今日は、このへんで。

 

 

 

上林暁氏「花の精」

   センター試験が無事終了し、今日月曜日は、自己採点の日です。あまり気持ちのよいものではありませんが、出願先をしっかり見定めるには、正確にデータを出しておき、自分の位置を把握しておく必要があります。土曜、日曜とセ試を受験した三年次の生徒のみなさん、どうだったでしょうか?これまで培ってきた実力は存分に発揮できたでしょうか? 今のところ、本校生は大きなトラブルもなく、セ試を終えたと聞いています。あとは二次試験対策です。気持ちをスパッと切り替えて、早く次の目標に向かって走り出してほしいと思います。

  小生は、昨日久々にセ試の国語を解いてみました。四つの大問構成は変わらず。大問一の評論は、翻訳の在り方を論じた沼野氏の評論。大問二は、上林暁の「花の精」という小説。大問三の古文は、「玉水物語」から。大問四の漢文は「杜詩詳註」の、杜甫が叔母の死を悼んだ文章から出題。それぞれ概ねオーソドックスな問題作りで、感心しました。特に、古文漢文はきちんと学校の授業を大切にし、勉学に励んでいれば間違いのないもの。現代文の評論も、特にクセのある文章ではなく、読みやすいもの。そして、いたく感動したのは、上林暁氏の「花の精」から出題された大問二の小説。私小説があまり歓迎されなくなっている状況にあって、上林様は、まだまだ根強いファンが多いことで知られています。小生も大好きな作家なのですが、この小説は初めてでした。そして読んでいるうちに、本当に文章にひきこまれそうになりました。セ試は、これだから大変ですよね。いちいち感動していると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

ということで、どうだったでしょうか? 何人かの担任の先生方には聞いたのですが、詳しいところは、明日にします。

今日は、このへんで。

 

「辛抱」と「待つ」

  今日1/19(土)からセンター試験がスタートしました。9:30から地歴公民が始まっているはず。お天気もまずまずで、私は「雨男」をすっかり返上状態です。本校生の念力でしょうか。このままベストの状態で、まずは初日を乗り切ってほしいと思います。昨日は、3時間目に激励会もありました。みんなの元気な顔を見て安心した次第です。ですが、今年度の体育祭を思い出して、「〇〇〇〇の、〇〇〇〇―!」で、さらに気合いを入れてやりました。セ試受験のみなさん、くれぐれも体調管理に気をつけて。宮城野で培った自分の力を信じて、この二日間を乗り切ってください。

 ところで、三年次生もたいへんな時期ですが、一年次、二年次の生徒も今日は模擬試験。(二年次の生徒は、明日、センターチャレンジもあります。)朝から学校にみんな登校して、問題に必死に取り組んでいます。一年次も二年次も、今回あたりから問題のレベルが一気にあがります。普通は、みんな厳しい結果を受け取ります。それをどう受け止めるか。このへんが第一希望の進路を実現する上で、大きな分かれ目になるところです。

最近あまり使われなくなった言葉に「辛抱」があります。「我慢」よりもなんとなく響きが良い言葉として、私は「辛抱」が大好きです。「辛抱」強く、花開く時を「待つ」こと。「辛抱」も「待つ」もネット時代に生きる現代人にとって、縁遠くなりつつある言葉かもしれません。でも、みなさんに大事にしてほしい言葉です。

 

 

そういえば、先日紹介した岩渕さんの『古き良き(蚊取り線香器)』ですが、黒電話の上に乗っかっているかわいい奴、これを私は「イモリさんでしょうか?」と紹介しましたが、岩渕さんから、これは「ヤモリ」ですとご教示をいただきました。すみません。ヤモリとイモリの区別も知らず、穴があったらなんとかです。かわいい「ヤモリ」さんに再登場を願って、今日はおしまいです。

 センター試験、今日最後の試験、リスニングは18:10まで続きます。受験生の健闘を祈ります。

 今日は、このへんで。

 

 

夢を「叶える」こと

            受験を控える三年次生のみなさんへ

   あさって1/19は、いよいよセンター試験。セ試が終わると、すぐ出願。また、私大の入試もバタバタと続きます。明日、激励会があり、その場でも激励の挨拶をさせていただきますが、受験生のみなさんを応援したく、今日のうちに一つ書かせていただきます。

  県北の学校に勤務していた頃、ある会社社長さんからいただいたお言葉を紹介します。この会社は、被災地復興事業として、土地の嵩上げをするための基礎となる石材を山から採り出しています。地球相手の仕事です。ホコリも多いが、「誇り」も持てる仕事。社長さんに、卒業直前の高校生に伝えたいことは?と聞くと、次のように返ってきました。

『「吐く」とい漢字は、口から+(プラス)も-(マイナス)も吐くけど、そこからマイナスを取ると、「叶う」という漢字になる。マイナス言葉を話さないようにして、自分の夢を叶えてほしい。』

 

 本番直前は、誰しも弱気になりがち。でも、マイナス言葉は厳禁。何事も前向きに捉えて、頑張ってほしいと思います。

 

今日は、このへんで。

 

「小正月」(女正月)

昨日1/15は、小正月でした。元日を大正月というのに対して15日は「小正月」。普通、小正月までを松の内とします。ついこの間まで「明けましておめでとうございます」と言っていたのが、あっという間に半月も過ぎてしまいました。年神様やご先祖様を迎える行事を行う大正月に対して、小正月は家庭的な行事を行うもの。この日の朝には、小豆粥をいだだきます。紹介したいのは、松の内に忙しく働いた女性をねぎらう意味で、この「小正月」は、「女正月」とも呼ばれていたとか。ネットで調べてみると、「忙しいママのほっと一息DAY」と銘打って、おいしそうなごちそうがずらりと出てきます。それよりも、小生は「女正月」というと、テレビドラマ向田邦子新春シリーズの「女正月」です。原作向田邦子、脚本金子成人、ディレクター・監督久世光彦とあります。一時代、お正月にこの三人の作品でテレビに釘付けになった時代が懐かしいです。向田邦子さんは、直木賞も受賞されていますが、ちょうど本日1/16に芥川賞と直木賞の発表がありました。あとで、のぞいてみたいと思います。

さて、先日、校長室にしばらく飾っていた『四季の重箱』をお返しして、少し寂しく思っていたのですが、本日新たに『古き良き(蚊取り線香器)』が飾られました。美術科3年岩渕伶奈さんの作品です。「古き良き」黒電話さんの中が空洞。実は、蚊取り線香になっています。すごいアイデアですね。昔懐かしい黒電話さんの上には、イモリさんでしょうか? 写真でわかるように、今にも動き出しそうです。ありがとうございます、岩渕さん。卒業まで、しばらく校長室に飾らせてもらいますね。

今日は、このへんで。

 

「日々是好日」

 昨日14日は、成人式。多くの自治体は、この三連休中に成人式を行ったようです。久しぶりに同級生と顔を合わせ、心を新たにして式典に臨んだ新成人が多かったと思います。小生にも、もちろん、そういう時代がありました。ただし、生まれ育った故郷を離れて学生時代を送っていた自分は、帰省の旅費を調達できず、無理して工面しようという気にもならず、大学の先輩の開いてくれたささやかな成人祝いの会をもってその日をやり過ごしました。記憶の底に仕舞ってある、思い出の一コマです。

 さて、三連休中に、映画を一つ見てきました。まもなく最終日になってしまうと思って、急いで見てきたのです。「日々是好日」。昨年、お亡くなりになった女優の樹木希林さんを見たくて、映画館に足を運びました。

 静かな映画ですね。黒木華さん演じる、いろいろな面で不器用な主人公が、樹木希林さん演じる先生のもとへお茶を習いに通い始めます。最初は不器用なままに失敗の連続、落ち込みがちであった主人公が次第に(長い年月をかけて)凜とした型を習得していきます。考えてみれば、お茶も型の習得の連続(この表現、間違っていたらごめんなさい)ですから、若い主人公は先生から注意を受けると、それは何の意味があるんですかと、口をとがらせます。無理もないですね。現代は、なんでもかんでも、いろいろなものに意味を求める時代です。「そんなの意味、ありません!」、この一言でいろいろなものをうち捨ててしまう時代です。でも型から入って、自然にからだが動くようになってはじめてわかるもの、そういう大事なものがあります。

また「日々是好日」。この意味について、主人公とその友達が、「どういう意味だろうね」とおしゃべりする場面がありました。「毎日が好い日」。しかし毎日がよい日だなんて、そんな嬉しい話があるわけないじゃない!誰だって、怒りますよね。この禅語を疑問視するほうが多いはず。
 人生そんなに甘いものじゃない、生きることの辛さを知っている人は、人生を「よい」の一言でくくることなどとてもできないのだと思うはず。

でも、森立嗣監督が見事に映画で教えてくれます。

 

さて、三年次生のみなさん、今週末からいよいよセ試です。受験する生徒のみなさん、準備は、よろしいですか? 

卒業までに、ちょっと余裕ができたら「日々是好日」へ。

 

今日は、このへんで。

 

 

 

「いしぶみ」後半

昨日の続きです。「文 小山薫堂   絵 黒田征太郎」の『いしぶみ』のラストです。

 

そんなぼくも

 

最近はほんとうに

 

出番がなくなりました。

 

誰もぼくをひろってくれなくなりました。

 

わざわざ苦労しなくても

 

I LOVE YOUを

 

カンタンに伝えられますからね。

 

 

さみしいなぁ ぼく。

 

 

あなたに

 

ワガママを言ってもいいですか?

 

ときどきでいいから

 

ぼくをひろってください。

 

そして

 

あなたの大切な人に

 

ぼくを渡してください。

 

 

手でギュッとにぎりしめて

 

あなたの想いをぼくに吹きこんでください。

 

つめたいぼくが あたたまるくらいに強く。

 

そのぬくもりがあなたの心です。

 

あなたの大切な人は きっと あなた以上に

 

ぼくを強くにぎりしめるでしょう。

 

あなたの心を知りたくて。

 

 

 

手から手へ。

 

言葉にできない気持ちを伝えたい。

 

 

 

きっとぼくは

 

あなたの近くにころがっています。

 

 

これで「文」自体は終わりです。絵本ですから、このラストのセリフの後に、ハートマークの石ころと、まあるい石ころの絵が、見開きで左右に描かれています。

 

さて、どうでしたか。

 

前半の、ほぼ半分を省略していますから、ごめんなさいとしか言えないのですが、だいたいの雰囲気は味わってもらえたかなと想います。

 

たくさんの『いしぶみ』さんに、お礼を言って今日は終わります。

 

明日から三連休です。セ試直前の一週間前となります。三年次生が最後の追い込みをかけるときです。『いしぶみ』さんが、みんなを守ってくれます。安心して、勉学に集中してください。

 

今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日に伝えられなかったもの・・・「いしぶみ」

 放課後に、宮城野高校新聞サークル所属の生徒3名が校長室にやってきました。3月に発行する宮城野高校新聞に掲載したいので、ぜひインタビューさせてくださいというお願いです。ウワーという感じです。羞恥心の塊の小生は、口重たく、まともなインタビューにならないと思ったのですが、新聞記者魂に燃える3名の記者に、言葉巧みにのせられ、ついついいろいろとしゃべってしまいました。中身は、3月発行の新聞に掲載されます。すみません。今村先生の検閲力に期待します。

 さて、1/7の記事に、実は別原稿を用意していましたよ、後日紹介しますよと予告しました。忘れてしまうといけないので、今日、早速紹介します。

 あの日に用意していた別原稿のテーマは『いしぶみ』でした。去年11月末の熊本出張の際に手に入れた絵本です。「文 小山薫堂   絵 黒田征太郎」とあります。帯には「この絵本は、映画『おくりびと』から生まれました。」と書かれています。そして帯全体は、映画「おくりびと」のワンシーン、本木雅弘扮する主人公が、その奥さん役の広末涼子に、「いしぶみ」をプレゼントする、とてもナイスなワンシーンの写真です。映画『おくりびと』をご覧になった方は、覚えていますか?

 表表紙の袖には、「それは それは 僕の一生なんて ひどいものです。 でもね 仕方がないのですよ。 ぼく  石ころだから。」と書かれています。一方、裏表紙の袖には「でも、ね。 こんなぼくにも ひとつだけ 自慢できるものがあります。 いまから 何千年も、何万年も前の おおむかし。 人々がまだ言葉をしらなかったころ ぼくは手紙として かつやくしていました。」とあります。石ころの手紙、それがタイトルにある「いしぶみ」です。

ページ数、60P。左側のページに言葉がゆったりと連ねられており、右側にかわいらしい「いしぶみ」さんの絵が載っています。

 

せっかくなので、少し紹介します。途中からです。

 

 

みんな言葉を知らないから

  

元気にしてる? とか

  

さみしくない? とか

 

ごめんなさいも 言えません。

 

そんなとき 自分の気持ちに似たかたちの

 

石ころをさがして 相手に渡すのです。

 

 

げんこつのように大きな石。

 

南天の実のように小さいけれど

 

    まんまるの石。

 

        つるんとした石。

 

握りしめると痛いくらいに とがった石。

 

それぞれの石に

 

人々は自分の気持ちを重ねました。

 

 

え? ぼくの役目?

 

ぼくがいつも伝えていた気持ちは・・・

 

I LOVE YOU.

 

    ですよ。

 

 

完璧にまぁるいわけじゃない。

 

でもギュッとにぎりしめると

    

    心が落ちつくような形。

 

スベスベしていて 安心するさわり心地。

 

たまにはカチンとぶつかるけど

 

まっぷたつにならない強さ。

 

適当な重さもよかったみたい。

 

 

もう少し続くのですが、後半は明日に。

 

新聞サークルのみなさんへ。少しばかり、私からお礼の絵本と思っていただければうれしいです。

 

今日は、このへんで。

 

「四季の重箱」

  今朝は一段と冷え込みが厳しく、家を出るとき車の温度計は、マイナス2度を指していました。みなさん、風邪をひかないように気をつけて。

さて、昨日、LHRで百人一首を実施していた一方で、残りの3クラスの一年次生は、校外清掃のボランティアに出かけておりました。厳しい寒さの中、お疲れ様でした。ありがとうございます。おかげさまで、本校生徒が登下校で利用する通学路周辺がとてもきれいになりました。これからも末永く地域の方々と気持ちの良いおつきあいを続けていきたいものです。気持ちの良い、快適な街作りに協力をよろしくお願いします。

ところで、長らく校長室に置かせてもらっていた「四季の重箱」ですが、そろそろ卒業も近いので、作者の遠藤未菜さんにお返ししました。四季折々に、季節の風情をその小宇宙で趣深く表現していた「四季の重箱」です。心あらず、感情が波立つようなときに、ふと目をやると、自然と心がなごんでくるような、とても不思議な力を秘めた重箱でした。ありがとうございました。またどこかで会えるといいですね。

講談社のPR誌「本」1月号が手元に届きました。水原紫苑氏の連載記事「百人一首うたものがたり」が毎号楽しみです。今回は52番藤原道信の「明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな」の歌が艶やかに紹介されています。ここでみなさんに伝えたいのは、水原氏が引いた同じ道信の和歌二首。

 

 さ夜ふけて風や吹くらん花の香のにほふ心地の空にするかな  千載集

 

 散りのこる花もやあるとうち群れて深山がくれをたづねてしがな  新古今集

 

「四季の重箱」にそっと書き贈りたい歌です。

 

今日は、このへんで。

 

 

新テスト・・・百人一首

 一・二年次生徒の授業が今日からスタート。昨日は課題テストがありました。冬季休業中の学習成果は、どうだったでしょうか? 一年次は英語のGTEC検定もありました。これからはますます英語の4技能がバランス良く求められる時代です。一年次生は、新テスト(共通テスト)初年度にあたるので、しっかり4技能を磨いてほしいと思います。

ちょうど年末に高大接続改革をテーマにした入試研究会に参加してきました。講師は、今度の改革を「マイナーチェンジ」ととらえるべきで、学びの本質を見失わないでほしいと語っていました。確かに情報に振り回され、右往左往するのはいただけません。しかし、試行テスト等をきちんと分析し、新傾向の問題対策をしっかり練ることは、必要と思います。本日来校されたお客様も、試行テストを全教科自分で解いてみたとおっしゃっていましたが、その方曰く、問題を解く上で、与えられる情報量が多くなり、要不要を見分けるだけで、慣れていないと相当無駄な時間を費やしてしまう、確実に問題傾向に対する慣れは必要とのことです。今後、本校でもしっかり新テスト対策を実行に移していきたいと思います。みなさんも、学校から発信される情報をきちんと受け止めて、賢い受験生になってほしいと思います。

さて、今日のLHRで、一年次生の一部は、クラス対抗で百人一首に挑戦していました。みんなワイワイと男女が入り交じり楽しくやっていました。こんな感じです。(写真参照)。

今日は、このへんで。

 

「あえて二兎を追え」・・・冬季休業明け校長講話から

 みなさん、明けましておめでとうございます。懲りずに今年も「校長通信」を続けます。今日は、SHR→大掃除の後、放送により私からの講話を聞いてもらいました。以下に概要を掲載します。

 

310107校長講話

 

 みなさん、改めまして明けましておめでとうございます。みなさんとともに、元気に平成31年をスタートできることをうれしく思います。

今のところ、インフルエンザは大はやりではありませんが、例年の流行期は年明けからです。くれぐれも健康管理に注意して、新年のスタートを切ってほしいと思います。

 さて、昨日の朝日新聞にうれしいニュースが掲載されておりました。朝日新聞第一面天声人語の左上に「折々のことば」というコラムがあります。哲学者の鷲田清一氏が書いております。様々な本などから、これはという短いことばを紹介し、それにコメントをつけて紹介している欄です。そのコラムにちなみ、朝日新聞社が「私の折々のことばコンテスト2018」を主催しました。全国の読者が自分の好きな折々のことばを紹介し、そこに短いコメントをつけて、応募するというものです。全国から2万7千名を越える応募者があり、昨日その入選作が朝日新聞に掲載されました。そこで本校3年次のWさん、本人の許しを得ていないので、ここでは匿名とします。Wさんが見事、全国第3位に相当するZ会賞を獲得しました。せっかくですからここでWさんが選んだことばとコメントを紹介したいと思います。

 Wさんは、中学時代の恩師のことばとして、このようなことばを紹介しています。「二兎を追わぬ者は、二兎は得ず」。もう一度繰り返します。「二兎を追わぬ者は、二兎は得ず」。Wさんのコメントはこうです。「自分の将来を書く欄で二つのやりたいことを一つに絞れず、焦る気持ちを書いた。この言葉に、やりたいことが色々あるのは長所、視野が広がるチャンスだと思えた」。以上です。

すごいですね。やりたいことがふたつあってなかなか絞れないときの焦り、そしてこの言葉に勇気を得て、二兎を追う気持ちになれた、視野が広がるチャンスととらえることができた。その気持ちを限られた字数の中で率直に表現できています。

実は、朝日新聞にこんな記事が掲載されていますよと教えてくれたのは、本校PTAの方からメールでした。本校の応援団の方々に感謝です。

さて、こんなふうに紹介したのは、私自身も自分の人生の大先輩からこの言葉を教えていただいたのです。

私が大先輩から教えていただいたときは、表現がちょっと違うのですが、「あえて二兎を追え」でした。一年次生の入学式の式辞で紹介したので、覚えている一年次生もいるはずです。当然、みなさんは「二兎を追う者は一兎をも得ず」を知っています。どちらかを選択しないといけない、でも捨てきれない、そんなときにこのことわざにせかされ、どちらかを涙をのんであきらめる、そういう場面に何度も立ち会ってきたと思います。でも、「あえて二兎を追う」、そうでもしなければやっていけないような場面が現代社会は多くなっている、そう思います。事実、今の世の中は、AもBもどちらも成り立たせなければならないような、つらい、しんどい場面の連続であると、強く思います。

もちろん昔から言いならわされてきた「二兎を追う者は一兎をも得ず」も大事です。でもこれからの時代を担うみなさんに贈りたいのは「あえて二兎を追え」です。言い換えるとあえて貪欲に様々なものにチャレンジしてほしい、時には二つも三つもたくさんのことが一度にふりかかる、目の前にチャンスがどーんと広がるかもしれない、そういう時に引くなと伝えておきます。「前へ」と教えておきます。この「前へ」というのは、たぶんラグビー少年の大場先生の大好きな言葉だと思います。その訳は、先生に直接聞いてください。

さて、改めて3年次生のWさん、おめでとうございます。そしてまた、宮城野高生みんなの一層の活躍、今年のさらなる飛躍を期待し、新年スタートにあたっての話とします。3年次生のみなさんは、いよいよ受験本番です。この宮城野高校で培った力を信じ、己の未来を、勇気をふるって切り拓いてください。

以上です。

 

 

以上のような話をさせていただきました。この話のもとになったのは、もちろんWさんの新聞記事によるものなのですが、その朝日新聞に掲載されたのは昨日の日曜日。それまで話の内容を何も考えてなかったのかというと、実はちょっと違います。さすがの私も、土曜日までは別プランを立てていました。それは後日改めて「こんなことを話したかったよ」という形で書いてみたいと思います。

今日は、このへんで。

 

「おだずもっこ」

 先日12/20の河北新報「声の交差点」欄を読んでいたら、とても興味深い投稿があったので、紹介します。タイトルは「方言使える中学生に感動」。塩釜市在住の方からの投稿です。

 

   先日、中学生5、6人と雑談をしていたら、1人の男の子が「おだずもっこだごだー」と突然言った。周りの子どもたちは何の意味か分からず、ぽかーんと

  していた。

   思わず、クスッと吹きだした。久しぶりに聞いた。続けて彼は「おだずもっこしてると、ごしゃがれっからなー」と。周りの子たちは外国語でも聞くよう

  にあっけにとられて、きょとーんとしていた。 

   何と響きのいい言葉だ。亡き祖父母のことを思い出した。「いま言った言葉はどこで聞いたの」と彼に尋ねてみたところ「家のじいちゃんが時々、弟に言っ

  ているよ」とのことだった。

   「意味分かる?」と聞いてみた。「ふざけてばかりいると、怒られるから」というようなことを答えた。

   10代半ばの中学生が、方言を知っていることさえ驚きなのに、それを会話の中で使えることに感心し、感動した。きっと、3世代の家族の中で普通に会話

  しているのだろうと、家族のぬくもりを感じた。

 

 【 後半 省略 】

 

  学校は冬季休業に入りましたが、あさっての28日までは実力養成講座。3年生は、センタープレです。3年生はもちろんクリスマスどころではなかったはず。これから迎えるお正月も、なかなかゆっくりできないところですが、少しの時間でも家族そろって方言を交えながらこの一年を振り返る時間を持ってほしいなと思います。投稿された方も、最後のほうで「方言は地方の文化そのもの」、「いつまでも語り伝えてほしい」、「温かい言葉でもある」と書いています。言葉を大事にして、この一年をゆっくりと振り返り、また新年に迎えてほしいと思います。

今日はこのへんで。

 

全校集会

 昨日は、冬季休業前の全校集会がありました。私からの講話の概要を掲載します。寒いところ、我慢して聞いてくれて、ありがとうございました。

校歌も、寒さにめげず、大きな声で歌ってくれました。ありがとうございます。みなさんがまた年明けに元気な顔を見せてくれることを祈って、結びとします。

 

  みなさん、改めまして、こんにちは。冬季休業前の全校集会にあたって少しばかり話をさせていただきます。今年もいよいよ残りわずか。明日は冬至を迎えます。本格的な冬となりますが、冬至以降は、少しずつ日が長くなるわけですから、気が早いのですが、ぜひみなさんには、春を迎える準備を少しずつしてほしいなと思います。特に3年次のみなさんは、進路実現に向けて、着実に前進してほしいと思います。まもなくセンター試験。多くの生徒が受験します。夏場に、信念という話をしました。受験は団体戦であると同時に、一人になる勇気を持てという話もしました。みなさんの栄光を信じています。ちなみに、太宰府ですが、夏にも行ったのですが、この冬にも行きました。おみくじをひきました。人生初めての大吉でした。みんな、大丈夫。自分の力を信じて、頑張って欲しいなと思います。

 

さて感動と満足という話をします。

みなさんは、幸せを求めるときに、どちらに重きをおきますか?

もしかしたら、満足度の高い生活に重きを置く人がいるかもしれません。

でも考えてみれば、満足というのは、すぐ飽きます。おいしいものをおなかいっぱい食べたときの満腹感をイメージしてください。いったん満腹になってしまうと、目の前においしいものをならべられても、食べる気はおこらなくなります。

それに反して、感動です。

感動を作り出す、見つけ出す、それはみなさんの工夫次第、アイデア次第です。

どんな学校でも、工夫次第で感動を作り出し、その感動をみんなで共有することができます。

視点を変えれば、身近に意外と簡単に見つけられるかもしれません。

その感動が心に長く残って、心の支えになるかもしれません。

幸せ感というのは、そういう感動の積み重ねが大事だと思うのです。

そういう感動をいっぱい味わえる学校作りを、来年は推進したいなと思っています。

新年明けに、改めてみなさんの元気な顔を見ることができることを期待して、あいさつとします。

 

 

 

 

中国からの視察団の方々、来校

今日は、朝一番でお隣の中国からお客様が本校に見えられました。中国からの訪日教育旅行誘致促進事業の一環で、視察団の方々13名が9時頃から10時30分頃まで、本校美術科を中心に見学されました。私自身、中国というと、1回生の担任をしていたとき、中国から本校に入学し、幾多の困難を猛勉強して乗り越え、見事関東の国立大学の工学部に合格されたR君のことを思い出します。最初、なかなか日本語が話せなかった彼も、卒業する頃には、かなり日本語が上達していました。数理系の教科に強かった彼が今どんな仕事をしているのか、たぶん相当活躍しているかと思いますが、もう一度会ってみたいなあと思った次第です。

 下の写真は、帰られる際に記念に本校玄関前で撮った写真です。お許しをいただいたので、アップします。みなさん、とても熱心に見学されました。本校に対して、どんな感想を抱いたか、ぜひ聞きたいものです。今後とも、よろしくお願いします。

 

 

ダンスサークル「クリスマスライブ」&校内卒展展示第二弾その2

今日の昼休みには、ダンスサークルのみなさんが、「クリスマスライブ」を柔剣道場で開催。最初から見に行きたかったのですが、会議が重なっていて、ごめんなさい。ぎりぎり最後のチアリーディングステージの後半に滑り込みセーフ。実際に見学できたのは5分ほどでしたが、その華麗で、俊敏、ワクワクするようなステージにびっくりしました。つい先日福島県の総合文化祭でのチアリーディングを見てきたばかりですが、その福島県の優秀校公演に匹敵するような本格的なステージでした。先生方に聞いたのですが、去年の先輩方は、ダンスの全国大会にも出場したとか。その技と心を見事につないでいました。観客のみなさんも大ノリでしたね。このようなライブ公演を昼休みの短時間で実施できるのは、宮城野ならではのものだと思います。ぜひ次の後輩へつないでほしいと思います。

さて、下に紹介したのは、卒展校内展示第二弾の「その2」です。力作ぞろいです。どうぞご覧ください。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第37回福島県高等学校総合文化祭 活動優秀校公演」

日曜日は、福島市内にある「とうほう・みんなの文化センター」で開催された「第37回福島県高等学校総合文化祭 活動優秀校公演」を視察してきました。普通列車で往復の、ちょっとしたミニ旅行です。電車の中でゆったりと読書するのがとても好きな性分なので、仙台~福島間は、全然苦になりません。1時間と少しの、自分にとってとても貴重な本読みの時間です。昨日は松村圭一郎氏の「うしろめたさの人類学」を読みました。今をときめくミシマ社の出版です。第72回毎日出版文化賞<特別賞>を受賞したとあります。人類学専攻の著者がエチオピアでのフィールドワークから気付いた「おかしな人」不在の日本。「おかしな人」不在の日本というのは、やはりどこかおかしいのです。といってもわからない人は、どうぞ本書を。狭い日本に住む、おかしな日本人としての「私」を読み解くには、すごく便利な本です。最初のほうに書いてある「商品」と「贈り物」の違いについて、すごく勉強になりました。本当に私たちは、無意識のうちに巧みに「商品」と「贈り物」を使い分けていますよね。

 

ということで、福島県の高校生の総合文化祭。総合文化祭自体は、5月から各専門部、県内各会場で開催されてきたようですが、その締めくくりとして、この「活動優秀校公演」があるようです。この形態をとるようになってから4回目。平成27年度に会津からスタートして、今年4回目は県北の福島市内で開催。それぞれの学校の公演は、「活動優秀校」の名にふさわしく、どれもすばらしく、エネルギッシュで、優雅で、目を見張るものばかりでした。この「活動優秀校公演」は、来年、相双地区で開催予定としており、それで福島県内5地区を一巡することになるとのことです。第5回の相双地区開催は、震災で大きな痛手を負った同地区における高校生の部課芸術活動を再興する願いも込められているとのこと。だからこそ、文芸部や生徒実行委員のみなさんが相双地区に足を運び、みんなで創作した「ふくしまをつたえる詩」が公演の最後に披露されました。指導者として協力していただいたのは、福島在住の詩人、和合亮一氏。ステージに横一列に並んだ高校生が、順番に「ふくしまをつたえる詩」を朗読してくれました。披露後、その「ふくしまをつたえる詩」が印刷された小冊子をいただきました。せっかくなので、一部ずつ引用します。福島の高校生のみなさん、そして和合さん、勝手に引用することをお許しください。昨日の、あの舞台の雰囲気を少しでも本校生徒に伝えておきたいと思います。

 

 「荒廃と雨」

 

 【 冒頭 省略 】

 

 家はなかった

 

 家と店があった場所に草が生えて

 草は僕の背くらいにあるように見えた

 誰に嗅がれるでもない金木犀が

 人影のない学校でひっそりと咲く

 

【 途中 省略 】

 

 人や町のために自分に何ができるのだろう

 どういうことをすればいいのだろう

 

 

 

「 Winding Future 」

 

あなたと過ごしたにぎやかな日々

全てがここに この何もない草原に見える

誰もいない街 あの日から変わらない景色

まっさらになった今だけが ただ風に吹かれている

 

【 途中 省略 】

 

 

あなたが残した未来(いま)を私は生きる

 

あなたが生きた軌跡を 私は歌う

 

 

「これから」

 

七年前のあの日

あの日からみんな大人になった

あの日は誰かに助けてもらった

あの日の感謝を伝えていきたい

これからは

 

【 途中 省略 】

 

あの地震で多くのことに気付いた

私は多くの人に支えられている

このふるさとは美しい

今を生きる命が希望となり光となる

これから

 

【 後半 省略 】

 

 

 本校美術科の有志10人も、この前日、12/15に、相馬市の「ふれあいサポートアトリエ」を訪問し、ワークショップに参加してきました。お世話になりました。ありがとうございました。

今日は、このへんで

 

卒展校内展示第二弾

 今日から定禅寺通りでは、恒例となった「光のページェント」。仙台の冬の風物詩としてすっかり定着しました。例の大混雑がまた始まると思うと、憂鬱でもあるのですが、きれいなものはきれいなものとして残してほしいですね。

 さて、今日も午前中に雪が舞う寒い一日ですが、グランドでは体育の授業で元気な男子連中がサッカーに興じています。いいですね。若いというのは。たぶん、私が今サッカーをやったら、3分ぐらいで息があがり、あげくにどっか捻挫をしそうです。小学生の頃は、サッカーに夢中で頑張ったのですが・・・。年には勝てません。

 でも、スポーツ関係でうれしいことがひとつ。来年の「仙台国際ハーフマラソン」ですが、先日12/10に一般ハーフの部が申し込み開始となり、今年も無事ネットで申し込みができました。新聞によると29分で締切になったとか。ラッキーです。マラソンブームは、まだまだ続きそうです。これからの5ヶ月、しっかりトレーニング(?)に励みます。(怪我をしない程度に)

 さて、卒展の校内展示パート2の様子を紹介します。遅くなり、申し訳ありません。食堂前の空間は、幻想的な明かり+雰囲気のある音楽。今日は、一部です。

どうぞ、ご覧下さい。今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素朴・率直・雄大」&『イメージの世界を描く』

  昨日の続きです。昨日、紹介した万葉集の歌の訳はこうです。

 

   下野の安蘇の河原を、石を踏まないで、空を飛ぶようにして来たのですよ。だからあなたの本心をはっきり聞かせておくれ。

「素朴・率直・雄大」。万葉集というと、そのような特徴、歌風。これもまたその三つの言葉がぴったりの、いかにも万葉らしい和歌だと思います。

 

 ところで、校長室前の廊下には、今、卒展校内展示の第二弾と同時に、美術科1年 構成 デザイン分野の『イメージの世界を描く』作品展が開催中です。もしかしたらまだまだ初々しい1年次生の作品ですが、才能のきらめきが感じられる作品がずらりと並んでいます。

  ちなみに、紹介文がとても気に入ったので、ここに再掲します。

 

    自分が普段考えていることや、夢、性格などを客観的に考えながら詩を作りました。その詩をもとに、絵として視覚的に表現する課題です。自画像を取り込     みながら、現実ではありえない風景や、自分の理想とする世界などが描かれています。

    どうぞご鑑賞ください。

気になった作品がありましたら、備え付けの付箋に感想などをご記入いただき、作品わきに貼ってください。

 

 せっかくなので、二つばかり紹介します。本来ならば卒展校内展示の第二弾の紹介ですが、すみません。下級生にも少し活躍してもらいます。

 

 

 

 

 

 

「自分が普段考えていることや、夢、性格などを客観的に考えながら詩を作りました。その詩をもとに、絵として視覚的に表現する課題です」とありますが、いったいどんな詩を作ったのか、ぜひ見せてほしいなと思ったのでした。

 今日は、このへんで。(『みやぎの白書』の原稿が書けなくて悩んでいます。)

 

 

 

   

 

 

 

 

 

『栃木の文学』

  昨夜遅くから雪になって、早朝まで降り続きました。みぞれになったところもあるようですが、雪の重みで倒れた木で、不通になった区間も発生。今朝方は、電車の遅れで、始業時間を遅らせました。大きな混乱もなく、よかったです。これからの季節、しんどいところですが、まずは安全確保に気をつけてほしいです。

 さて、一昨日栃木県の高文連会長様から、郵便物が届きました。中には『栃木の文学』が入っていました。ありがとうございます。実は、熊本での全国高文連研究大会で、席が隣同士となり、話が弾む中で、同じ国語科であることがわかり、県の国語研究会で『栃木の文学』を編集発行しているのであれば、本県の『みやぎの文学』と交換できませんかとお願いしていたのでした。こちらが送る前に、届いてしまいました。中には、栃木高文連40周年記念に作製された「間々田ひも」製のストラップが入っていました。絹糸を材料にした、とても味わいのあるストラップです。栃木高文連のみなさん、ありがとうございます。

 せっかくですから、『栃木の文学』からひとつ紹介します。編年体で編集されているので、最初は万葉集。栃木にちなんだ歌です。

 

                             

下(しも) 野(つけの) 安(あ) 蘇(そ) の 河 原 よ 石 踏 ま ず 空 ゆ と 来(き) ぬ よ 汝(な) が 心 告(の) れ

 

万葉らしい歌です。訳は明日に。

今日は、このへんで。

 

「土曜ゼミナール」開催

 先週末から厳しい寒さが続いています。今朝、車のエンジンをかけたら、車の表示計にはマイナス3度と出ました。先週末は、仙台でも少しばかり雪が積もりました。根雪にならなくてよかったです。でも、日本海側や北東北では、かなりの積雪量。この秋、青森には二度お邪魔したので、青森で降雪量がニュースになるとドキッとします。雪国では、これから除雪がたいへんなのです。しかしながら雪が少なくて困っていたスキー場には、よかったかもしれません。これから本格的な冬。くれぐれも体調管理に注意を。

 さて、先週12/8の土曜日に、恒例の「土曜ゼミナール」が開催されました。今年は21講座が開講。特に外部からお招きした講師の先生方には、師走のお忙しいところ、本校生徒のためにお越しいただき、深く感謝申し上げます。各ゼミナールの様子は、下の写真をご覧ください。小生も、できるだけ各ゼミの様子を拝見したく、カメラを持って走り回りました。(カメラといえば、写真の専門家である東陽写場の後藤社長にも講師としてお越しいただきました。ありがとうございました。)

 講師の先生方とゼミナール名、内容については、下記のとおりです。講師の皆様に、深く感謝申し上げます。

 今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

301208土曜ゼミナール.pdf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『猫はしっぽでしゃべる』続き&卒展の校内展示第2弾

  田尻久子さんの『猫はしっぽでしゃべる』については、先日書いたばかりですが、続きを読んでいたら、「橙書店・田尻久子さんに寄せて」という栞が挟んでありました。伊藤比呂美さん、川内倫子さん、坂口恭平さん、渡辺京二さんが、心温まるお祝いの言葉を連ねています。せっかくですから、密かに敬愛する詩人伊藤さんの「祝電ひとつ」をそのまま引用します。伊藤さん、勝手に引用することをお許しください。

 

 

   祝電ひとつ

 

   橙書店 田尻久子様

 

   一書店、一カフェとして、

   アルテリの編集局として、

   熊本文学隊の本部として、

   熊本で、

   ひらき、すすめ、つづけ、つなげた、

   つなげてきてくれた。

   人と人を、人と本を。

   そこに入れば、久子さんとお店が、

   わたしたちの背中をおしてくれる。

   あるいはそっと椅子をひいて、

   立っていないですわれとうながしてくれる。

   尋ねれば、わたしたちの心に

   飛びこんでくるような本をすすめてくれる。

   お城の石垣が壊れても、

   阿蘇の山が崩れても、

   橙書店は、場所を変え、姿を変えながら、

   わたしたちのそばにありつづける。

   こんなに小さくて、

   こんなに狭いからです。

   本と人しか、いないからです。

   おめでとう。橙書店。ありがとう。久子さん。

 

     橙書店 第39回サントリー地域文化賞受賞

 

詩人の伊藤比呂美さんのお祝いの詩です。

 

素敵なお祝いですね。人の心に確実にあたたかいものをもたらしてくれます。

 

昨日の夕方から、生徒が卒展の校内展示の模様替えをし、今朝学校に来てみると、1F食堂前のホールの雰囲気がまた変わっていました。小さな小さな空間ですが、そこに生徒が心を込めて作った作品が展示されると、こんなにもあたたかな場所になるんだなと思います。

 

少しばかりですが、写真でご覧ください。ついでに先日の授業で三年次の生徒が後輩に創作意図等を説明しているところも添えたいと思います。

 

明日は、「土曜ゼミナール」。学校外から講師の先生方がたくさん見えますが、ご覧いただいて感想をいただければ幸いです。

今日は、このへんで。

 

 

「舞姫」(校内卒展追加)

  昨日までの暖かい天気から、今日は一転して冬本番のような寒さ。冷たい雨が降り続き、雪にならないのが不思議なほど凍えるような寒さの一日でした。

 さて、朝の打合せ後に、国語の郷右近先生が校長室に現れ、3年現代文の「舞姫」の授業が佳境に入るので、ぜひ参観してほしいとのこと。渡されたのは、生徒が書いた感想文。「印象に残ったフレーズ」を抜き出して、書いたもの。それがクラス毎にまとめられています。生徒は、そのクラスの友達が書いたものを読んで、印象に残ったものを選び、グループで発表し合うもの。友達の意見を聞いて、自分の考えが深められるとすれば、一歩前進。お誘いを受けた1校時、37Hの授業を参観しました。

 なつかしいですね。鷗外の「舞姫」です。私も力が入りました。今の生徒は、どんな感想を持つんだろう? 興味津々のぞいてみると、まあ、すごいですね。感心です。

 

引用フレーズ

「我が母は余を生きたる辞書となさむとし、我が官長は余を生きたる法律となさむとやしけむ」

感想

“生きた辞書”や“生きた法律”のような言葉が私の中には今まで存在していなかったので、衝撃を受けたフレーズだった。自分の意志で学問に専念したり、政治学や法律を学んでいたら、本来は最大の褒め言葉のはずが、そう感じることが出来ずまことの我に目覚めた豊太郎の人生がどれほど所動的、器械的で冷めきったものだったのか感じた。言われたことを忠実に従い、敷かれたレールをそのまま進めば肩書き上は成功した人生を送ることができるかもしれないが、自分の意志に従うことが、どんなに失敗したとしても人生としてみては成功なのではないかと感じた。

 

これは、感想文集の最初にあるものです。以下、「舞姫」の中の、記憶に長く残るはずのフレーズがたくさん引用され、各自の感想がまとめられています。各グループ、活発に意見の交換がなされていましたが、幾分男子だけのグループの盛り上がりが目立っていました。小説自体、デリケートなところを抱えているため、男子だけとか女子だけのほうが、遠慮なくストレートに意見を出し合えるかもしれません。

 とにかく、久しぶりに「舞姫」の授業に立ち会えて、感激しました。懐旧の情にたっぷりひたることができました。郷右近先生、そして37Hのみなさん、ありがとうございました。

 

 卒展の校内展示12/4の様子を写真で紹介します。本日午後に出張から帰ってきたら、作品の入れ替えが行われていました。新しく展示された作品は、明日以降、紹介します。

今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『猫はしっぽでしゃべる』

  夜明け方、小雨がぱらついたのでしょうか? 庭先が雨に濡れていました。気温が高い分、凍結もせず、乾燥していた空気に、ほどよい湿り気が加わって、過ごしやすい一日でした。明日まで平年よりも気温の高い日が続くようですが、週末にかけてまた寒さが戻ってくるようです。体調管理に気をつけて過ごしましょう。

 さて、出張先の熊本の小さな本屋さんで素敵な本を見つけてきました。

『猫はしっぽでしゃべる』

田尻久子さんの本です。

帯にはこう書かれています。

 

熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。

看板猫と共に日々店に立ち、人と人、人と本をつないできた店主による

本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。

 

「人と人、人と本をつないできた店主による ~」とあります。おそらく私がお店にお邪魔した時間にカウンターにいらっしゃった、凜とした素敵な女性は、田尻さんであったろうなと、勝手に想像しています。話しかけてもよかっのですが、そのときは羞恥心が勝りました。すみません。 

 

本を開くと、目次の前に、「開店のお知らせ」が書いてありました。心をこめて書かれた文章だと思います。気がひけますが、自分が授業を持っていたら、たぶん明日の授業の一番最初に紹介するだろうと思います。なので、ここで本校の生徒のみなさんに紹介したいと思います。

 

     小さな本屋をつくりました。

     たとえば、

     繊細な切子のガラス

     素朴であたたかな焼き物

     凜として美しい漆腕

 

     そういった ひとつひとつを選ぶとき

     大切に そっと 手に取ります。

     心を込めて作られたものですから。

 

     「一冊の本を選ぶときも、そうであってほしい」

     そんな気持ちで、つくりました

 

     言葉を紡ぐ人

     絵を描く人

     写真を撮る人

     本の顔を作る人

     それを一冊にまとめあげる人たち

 

     一冊の本もきっと、心を込めて作られています。

 

     大切に売りたいので、たくさんは置いてありません。

     不便な本屋かもしれません。

     探している本は見つからないかもしれません。

 

     でも、旅先でふと出会う人や風景のように

     本と出会える本屋でありたいと思います。

 

     場所は「orange」の隣、名前は橙書店です。

     近くにお越しの際は、ふらりとお立ち寄りください。

                      

                      主人敬白

 

 

このような「開店のお知らせ」で始まる素敵な本に出会えたことに感謝です。

 

紹介したいところは、たくさんあるのですが、今日はこのへんで。

 

 

「奈良~東京間駅伝バースディープレゼントリレー」

 あっという間の師走。木枯らしが吹くかと思いきや、穏やかな天気に恵まれました。このまま暖冬が続くのでしょうか。用心するのに越したことはないので、私は昨日冬タイヤに履き替えました。路面が凍結する季節になれば、多発するのがスリップ事故。自転車通学の生徒は、くれぐれも安全運転を。先週も本校生徒が自転車通学中、車との接触事故に遭っています。

さて、水曜日から熊本での全国高文連研究大会。熊本入りした日は、少し雨がぱらついたのですが、大会期間中は天気に恵まれ、ポカポカ陽気でした。各県代表の事例研究発表もすばらしいものぞろいで、大いに参考になったのですが、まず報告したいのが、初日の開会式直後にあった記念講演会。講師は、クマもんの生みの親である小山薫堂氏でした。講演題は「幸せの企画術」。企画会社を経営する小山氏ならではの、とても深く心を揺さぶられる内容で、あっという間の90分間でした。小山氏からすれば、何か企画を発想するとは、自分の大切な人にバースディープレゼントを贈るようなもの。だから「感情移入」が大切と教えていただきました。たとえばの話がすごかったです。小山氏が経営する会社では、社員のバースディーをとても大事にしているそうで、それは企画の練習にもなるそうです。ワクワクしますよね。単にプレゼントをあげておしまいではないのです。それを世界で唯一無二のプレゼントにするんです。そうするためにどうするか? 例としてあげたのが、小山氏自身のバースディーのエピソードでした。社員の方々は、小山氏に、彼の好きな陶芸作家の器をプレゼントしようと考えました。その陶芸作家は奈良県に住んでいます。単に買ってきて、バースディーパーティーの時にプレゼントすればおしまいです。それなりに喜ぶかもしれませんが、ありがとうでおしまいになるかもしれません。社員のみなさんは、一生懸命考えました。それで、小山氏が箱根駅伝ファンであることを思い出します。これだ、ひらめきました。社員による奈良~東京間500キロの駅伝プレゼントリレー! 奈良県の山奥から東京まで、500キロ。その距離を社員がみんなでプレゼントの器をつないで駅伝リレーするのです。そのリレーをビデオで撮ったものを、講演会の会場で流してくれました。すごかったです。これだけで、会場がどよめきました。この他にも、たくさんのエピソードがあるのですが、それはまたの機会に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビ電話?

  定期考査初日が無事終了しました。みんなのふだんの行いがよろしいせいか、小春日和。予想最高気温は17度。お昼には、外の日向でお弁当を食べている生徒もいたぐらいの陽気でした。

 さて、午後から県の「全国豊かな海づくり大会推進室」の方々が来校され、大会テーマ&キャラクターコスチュームデザイン募集の説明を受けました。美術科のある本校生徒にぜひとも応募してほしいとのことでした。平成32年度の秋に開催が予定され、宮城県では初めての開催となる同大会。盛り上げるためにも、本校生徒がたくさん応募して、採用されることを願っています。

 放課後の暗くなってから、丹羽先生が校内卒展の作品前で、ipadを手にしてなにやら怪しげな動きをしているのを発見。尋問してみたら、なんとそのipadを使って、京都の銅蛇工芸高校とテレビ電話を試しているとのこと。卒展の作品を銅蛇工芸高校にライブで送信して、銅蛇工芸高校の先生から生でコメントをもらうという試みをやっているらしく、へえーとびっくりしてしまいました。これはおもしろいと思い、のぞいて見るとなんとそこに銅蛇工芸高校の校長先生が登場。お互いに画面をのぞいて「はじめまして」と挨拶し、お互いの交流会のお礼をかわしあいました。吉田校長先生、どうも失礼しました。これからもよろしくお願いします。

 放課後は、今年度四回目の三年次の推薦選考会議もあり、また二年次の進路志望校検討会議もあり、某流通大手の社長室で活躍中の8回生の卒業生の訪問あり、さらには校内の25周年記念事業委員会もあり、定期考査でありながら、息つく暇もないくらいの忙しさでした。生徒のみなさんも、今頃は明日2日目の定期考査に向けて猛勉強中ですね。粘り強く、がんばってください。

 小生は、高文連の全国研究大会参加のため、明日から熊本へ。しばらくこの校長通信はお休みです。卒展紹介、またまた延期です。すみません。

 今日は、このへんで。

 

 

居待月

  いつのまにか11月も最終週。今、校長室からふと東の夜空に目を向けたら、大きなお月様があがってきました。確か23日が満月だったような気がするので、今日は、居待月ですかね。この時間の校舎は、音も無くてとても静か。こういうときのお月様は、動から静への転換に大きな役割を果たしてくれます。日中、バタバタしていた気持ちがようやく静まってきました。

さて、生徒のみなさんにとっては、明日から第3期定期考査です。小生の高校時代にとっては、一番力が入って、自分の真の力を見極める大事な考査でした。晩秋の夜長に、こたつに入ってじっくりと教科書とノート、問題集に向き合える時間。それを貴重なものに思ってほしいと思います。

さて、三連休に入る前は、青森での東北地区高文連理事会に出席し、東北各県の高文連の役員の先生方と貴重な情報交換ができました。宮城県は、昨年度に全国の総文祭を開催し、大きな財産を得ることができたわけですが、今後はその財産を県全体としてどのようにして継承し、発展させていくか、このあたりが大きな課題だと思います。東北地区の他県に比較すると、この点についてはまだまだ宮城は遅れているかもしれません。自分自身、すごく勉強になった理事会でした。

ところで、三連休の土曜日に本校では中学生対象の美術科実技講習会が開催されました。70名を超える中学生が参加してくれました。みんなすごくキラキラした目で、本校の卒展の作品を見てくれていました。ありがとうございました。その卒展の作品紹介は、今日はお休みです。ごめんなさい。

今日はこのへんで。

 

卒展の続き・・・校内展示スタート

 

 昨日スタートした校内のミニ美術館ですが、写真のとおりです。校内1Fの廊下のスペースを利用した卒展の第二弾です。今日は、洋画、日本画の人物画中心に紹介します。写真だけでは、ちょっとわかりにくいので、宮城野区文化センターでの本番を見逃した方は、本校へお立ち寄りください。もちろん観覧は無料です。一応学校なので、玄関事務室前で一言声をかけていただき、入校証を着用の上、ご覧下さい。今日は、午後から高文連の理事会があり、他校から高文連の各専門部理事の先生方が大勢来校されました。その先生方が理事会終了後に観覧され、みなさん本当にびっくりされていました。各作品を数点ずつ希望する小中学校に展示していただいたら、すごい宣伝になりますよとアドバイスもいただきました。ナイスアイデアですね。丹羽先生に相談してみます。

明日から、その高文連の会議のため、青森へ出張です。この秋二度目の青森。またまたすごい楽しみです。

今日は、このへんで。

  

「わけのわからない自分」

   こたつのぬくもりが恋しい季節になりました。年を重ねると、日が暮れてからの気温の急な低下は、やはりちょっときついです。みなさんは、どうですか? 風邪をひかないように注意してくださいね。

 さて、昨日18日の日曜日で、美術科の卒業制作展が終了しました。美術科のみなさん、お疲れ様でした。みんな、すごかったですよ。みんなそれぞれに本当に輝きまくっていました。

 さて、17日の土曜日の午後からは、武蔵野美術大学の諏訪敦先生をお招きして、講評会と講演会、そしてパネルディスカッションがありました。私も聴講させてもらいました。講評会は、5つの専攻から一人ずつ、計5人を諏訪先生が選び、その5人の作品を実際に壇上のスクリーンに映し出し、制作した生徒が壇上に出て諏訪先生の質問(制作動機等)に答えながら、諏訪先生から直接講評してもらうもの。講演会は「アーティスト活動の実際」と題して、諏訪先生のアーティストとしての実祭の活動の様子を話してもらうもの。最後のパネルディスカッションは、5専攻の代表生徒計5名がパネラーとなり、「芸術の枠・境目について」というテーマで、諏訪先生と自由にディスカッションするもの。昼過ぎに始まったものが、帰る頃にはすっかり暗くなり、あっという間の4時間。学ぶべきところのとても多い、密度の濃い4時間でした。みんながとても輝いて見えた理由は、なんといっても、それぞれが自分の言葉で説明し、答えていたから。ふだんはなかなか説明しにくい、「自分というわけのわからない存在」に対して、率直に疑問や意見を諏訪先生に投げかけ、それにまた諏訪先生がその場で一生懸命考えながら答えてくれる。わからないときには、わからないと率直に答えてくれるし、生徒も説明に窮しながらも、一生懸命に自分の言葉で「わけのわからない自分」を説明しようとする。あるいは、今現在必死に考えている問題について説明してくれる。その態度がすがすがしいというか、今は生煮えの状態でも、いつかきっと見えてくるものがある。(見えてこないかもしれませんが・・・)見えてこなくてもいい。解決不能な問題を抱え込むエネルギーみたいなものを諏訪先生は、みんなにもたらしてくれたはず。そういうとてもスリリングな場が、あのときあそこに生起し、うごめき始めたような気がします。諏訪先生、ありがとうございました。

 さて、まだ紹介していなかった作品名を挙げていきます。

 まずは日本画専攻です。【はかなし】・【驟雨】・【花言葉】・【偶像崇拝】・【理想】・【スクリーンの向こう側】・【雨】・【あこがれ】。以上の8名です。最後に一番の大所帯、洋画専攻です。【 mirror 】・【 Giant 】・【望郷】・(【静物画】・【おさげの少女】)・【 untitled 】・【沈物画】・【劣等】・【理想郷――想像と創造の地】・(【0.01】・【0.8】)・(【暖を重ねる】・【つかむ】・【にぎる】)。以上の10名です。

 今日19日の月曜日は、搬出作業があり、そしてなんと、その卒展の作品群が、本校の1F廊下に展示されました。すごいですね。ちょっとしたミニ美術館です。諏訪先生もびっくりですよ。毎日ワクワクです。みなさん、ありがとうございます。

 今日は、このへんで。

 

「耕不盡」

 今日は、宮城県農業高校で「新校舎落成並びに創立133周年記念式典」が午前中にあり、参列してきました。晩秋の、まさに「天高く馬肥ゆる秋」晴れのもと、盛大に新体育館で挙行されました。主役の生徒たちは本当に礼儀正しく、式典にもりっぱな態度で臨んでいました。新校舎もまたすばらしく、ここで学ぶ生徒たちがうらやましく思いました。でも、大震災のときからここまでの復興の歩みは、決して楽ではなかったことを思うと、感無量です。実は、小生は教員のスタートを宮農で始めています。震災と津波で壊滅した広浦の校舎で、3年を過ごした思い出深い学校です。「耕不盡」の碑が広浦の地から、新校舎敷地内に移されていました。宮農の生徒のますますの活躍と、学校の一層の発展をお祈りしたいと思います。

 今日は、このへんで。

 

 

「未知なる自分」

  今日は、七五三の日です。と言っても平日のお参りは、なかなか難しいですね。今度の日曜日は友引なので、神社は大混雑するかもしれません。くれぐれも気をつけて。というのは、生徒のみなさんよりは、うちの職員の、比較的若いほうの方々ですかね。小生も、二人の子供に、それらしきことをやってあげたような・・・。

 さて、今日は卒展三日目です。今日の紹介は「彫刻」です。【輓獣】・【囲い】・【「台」団円】・【生まれる】・【 mingle 】・【家】。以上の6名です。昨日の「クラフトデザイン」専攻と同じく、少数派の「彫刻」ですが、こちらは「さわらないで下さい」です。でも「ぜひ近くに寄ってご覧下さい」です。「内側も外側も楽しんで下さい」です。「なにが生まれるのか考えてみてください」です。そして「大切なものは失ってから気付く」です。気付けたらOKです。ゆっくりご覧ください。

 さてさて、昨日『本を贈る』という本の一節を紹介しました。今日もその中の執筆者の一人、小生のお気に入りの書き手である若松英輔氏がその本に書いた一節を紹介します。

 

    書くとは、思ったことを言葉にすることではない。

    そのとき私たちはメモしているに過ぎない。

    真の意味で書くとは、記された言葉に導かれて、未知なる自分に出会うことにほかならない。

 

美術科のみなさんも、もしかしたら未知なる自分に出会えましたか?

美術科のみなさんのみならず、本校生みんなに訴えたいです。

未知なる自分に出会う努力を続けていますか?

 

今日は、このへんで。

 

 

教育長さんの部屋

 卒展2日目です。その卒展とは違うのですが、美術科にとってうれしいニュースです。知る人ぞ知る、実は教育長さんの部屋には、本校の美術科の生徒の絵画作品が飾られています。本日、芸術の秋に模様替えということで、これまで飾られていた絵画が役目を終え、その位置に新しい絵が飾られました。もちろん本校美術科生徒の作品です。後日「教育庁関連情報一覧」に、このことが掲載される予定のようで、その時が来ましたら改めて紹介させていただきます。

 さて、今日の卒展紹介は「クラフトデザイン」専攻です。タイトルは、【ワタシのカバン】・【まるまるねこ きになるねこ しとめるねこ】・【工場見学に行こう】・【まどろみ】・【包(つつむ)】・【海鉱石灯】以上6名です。彫刻同様、少数派の「クラフトデザイン」専攻ですが、実用性と芸術性の境界線をみごとに表現しております。クラフトらしく、「自由に手に取ってお楽しみ下さい」と紹介している作品もあります。どうぞゆっくりご鑑賞あれ。

  最後に、『本を贈る』という本の一節を紹介します。日曜日に見つけたばかりのナイスな本です。その中の執筆者の一人、編集者として確実な仕事をしている島田潤一郎氏のことば。今回の卒展に向けて、美術科のみなさんは、もしかしたら似たような感覚で制作にあたったかも。

 

   本というものは重い。

   物質的にも、内容的にも。

   かんたんに一言では表せないものだ。

   著者だって、なにを書いているのかわからなくなるときがあるのだ。

   でも一冊の本になることによって、なにかひとつの表現が完結する。

   だから、本ができあがったときには、ぼくはいつも不思議な気持ちがする。

   感動というのではなく、命がひとつ誕生したように思う。

 

今日は、このへんで。

 

美術科の卒業制作展スタート

   今日から美術科の卒業制作展。22回目。今年が24年目なので、妙に納得。1回生が卒業時に開催したのが第1回目ということですね。あの時、いったいどこでどういうふうに開催したのだろうと、考え込んでしまいました。1回生美術科の卒業生のみなさん、後で教えてください。

 さて、「とめ・はね・はらい」です。同じ美術科といっても、「洋画」「日本画」「彫刻」「クラフトデザイン」「ヴィジュアルデザイン」の5専攻があります。すごいですね。10時スタートに間に合うように会場に駆けつけ、次の予定もあったので、今日の見学は1時間だけにしていたのですが、結局2時間になってしまいました。あっという間の2時間でした。飽きないですね。見ていてワクワクします。こんな感覚、久しぶりです。みなさん、本当にりっぱです。みなさんの汗と涙の結晶に拍手です。今日は、ヴィジュアルデザインを紹介します。

 【生活に活用できるパッケージ】・【和柄レターセット「mu su bu」】・【「本日、えど日和。」】・【フリ×カケル】・【親子のためのデザイン「小熊のバルーン」】・【手書きフォント「あやとり」】・【魔法×天使×星座】・【5SD】以上8名です。作品名だけで、本当にキラキラ輝いています。

 写真を撮ってきたので、後日、アップしますね。

 

   話は変わって、小論文の話です。仮にネットの時代を批判的に捉える論調で書くとして、「ネットの時代は、答えをすぐ求めたがる傾向が強くなり、困難な状況に辛抱できなくなった若者に、モラルの低下という問題点が見られるようになった」と書いたとします。そう書いたとして、それを裏付ける具体例を書けるかどうかが、小論文の善し悪しを分けます。その例もできればホットな話題、そして広く採点官もすぐわかるような例がほしいです。単純に「今は〇〇だ」と書くのではなく、たとえば「今は〇〇だ。それは〇〇の例をあげれば、誰でも納得できよう。」というような書き方です。相手を説得するためには証拠。そういう手をうまく使えるようにしてください。

 今日は、このへんで。

 

 

 

 

 

卒展前夜

夕方、西の空に三日月さんがきれいに見える季節になりました。初冬の三日月は、とても澄んで見える分、ピーンと張り詰めたような感じがして、緩んだ気持ちを改めて立て直してくれるかのよう。

 さて、週の初めはバタバタして大変です、美術科の生徒と先生方は、明日からの卒展の準備で大忙し。搬入作業は無事終えたようで、夕方になってから生徒さんが「とめ・はね・はらい」のパンフレットを持ってきてくれました。本当に凝っていますね。さすが美術科のみなさんです。最初の私の「ごあいさつ」は「なくもがな」ですが、あとは、まあパンフレットも一種の芸術作品です。みなさん、会場でぜひご覧あれ。仙台のケーブルテレビの取材もあるようです。美術科のみなさん、大成功を祈ります!

 さて、昨日の日曜日は、勾当台公園や県庁で「さんフェア2018」が開催されました。すごい賑わいでしたね。私はお昼頃の到着でしたが、お目当ての一つ、某高校のイチゴジャムが売り切れでした。でも、某高校のりんごが残っていたので、早速買い求めました。すごい大きさの甘~いリンゴです。某高校の看護科では、恒例の血圧測定。未来の看護師さんたちが、素敵な笑顔で一生懸命ミニ実習に励んでおりました。その後、藤崎で開催されていた特別支援学校の総文祭を見学しました。こちらも大盛況でしたよ。ちょうど特別支援学校のフラダンスが行われていて、藤崎前は、すごい人だかりでした。生徒さんたちが作った作品もすごい売れ行きでした。ミニクッキーがとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

 今日は、このへんで。

 

創立25周年記念事業&「とめ・はね・はらい」

    本日土曜日の10時から「宮城野高等学校 創立25周年記念事業実行委員会設立総会」が会議室で開催されました。PTA三団体と同窓会から役員の方々に集まっていただき、無事ほぼ提案どおり可決され、実行委員会が発足しました。出席いただいたみなさん、お休みのところ、お越しいただき、貴重なご意見、ありがとうございました。委員の方々からは、宮城野らしさをアピールするため、準備段階や実際の式典でも生徒ボランティアとして、主体的な参加をどんどん促していきましょうということで、みなさんの同意が得られました。とても楽しくなりそうです。ありがとうございます。

 午後からは、調理室でPTAの研修会。今日は「韓国料理教室」ということで、李 由美先生をお招きし、チーズダッカルビ・韓国風海苔巻き・簡単スンドゥプに挑戦しました。PTAのお母様方(若干男性陣が混じっていました。西城さん、ありがとうございます。)が大勢調理室に集まり、わいわい楽しく韓国料理作りに励みました。私は、愛用のエプロン(前掛け)をつけて勇んで参加しましたが、PTAのみなさんの手際のよさに圧倒され、あえなく降参。校長室に引っ込み、料理ができあがるのを待ちました。しばらく経ってから、お招きをいただき、調理室に戻りました。ナイスでした。デリッシャスでした。次第に寒くなる季節に、少し辛めの韓国料理は最高ですね。おかわりもいただき、さらにお土産までいただいてしまいました。ありがとうございます。そしてごちそうさまでした。

 さて、週明け火曜日からはいよいよ美術科の卒業制作展です。宮城野区文化センターで初めての開催となります。「とめはねだより」も、下の写真のとおり、いつのまにか発行されていました。みなさん、ぜひお誘い合わせの上、おいでください。

 

    

「想像力」の行方

 「ハナキン」ですが、雨模様の一日でした。幸い明日は前線が抜けるので、晴れそうです。その明日土曜日は、いよいよ創立25周年記念実行委員会設立のための第1回委員会。本格的な準備のスタートです。午後には、PTA研修会ということで、おいしい韓国料理教室が開催されます。おなかいっぱいにしたいです。

また、あさって日曜日には、勾当台公園や県庁で「さんフェア2018」が開催されます。県内専門高校で学ぶ高校生の祭典です。私は、農業高校で育てられたシクラメンをいつもここで購入しています。楽しみです。藤崎デパートでは、特別支援学校の総文祭も開催されます。「みやぎ総文2017」では、すばらしい演技発表や展示作品で大好評でした。これもとてもたのしみです。

 さて、小論文です。情報系の問題では定番の「IT革命」の資料文が出されたとします。ネットの時代です。そのメリット、デメリットをしっかりと書けないとアウトです。

 「ネットはとても便利だ、しかし、〇〇なデメリットがある。これに気をつける必要がある」。このような流れで、すぐ書けます。そしてデメリットの部分に、「想像力が欠如してしまうことが懸念される」と書いたとします。「想像力」という言葉を書けただけでも、立派です。しかし、そこから広がらない。せっかく「想像力の欠如」を訴えながら、一歩も先に進めない。深まらない。そういう小論文答案が多いです。想像力は、人間にとって、これこれの点でとても大事だ。しかし、この力が弱まると、〇〇になってしまう。そういうところで切り込んでいく力がない。ここで何か具体例(良い例、あるいは悪い例)をもって書ける人は、それなりに高い評価が得られると思います。

 ということで、今日はこのへんで。

 

 

 

 

 

 

「無言館」

  小中高の国語の連絡協議会を名取北高校でやってきたところです。改めて小学校・中学校の先生方の発表を聞いて、改めて小学校中学校の先生が一人一人に対応した丁寧な指導や支援を行っていることに深く感じ入った次第です。高校でももっともっと意識改革が必要ですね。

 さて、昨日の続きです。

 教材として扱ったところは、史実としてのレイテ島での戦いや小説「野火」です。玉砕していった多くの日本軍兵士に対して、「自分と違う世界に生きた人たち」といった印象を抱くのが、今のほとんどの高校生だと思います。その高校生に対して、あの兵士たちも実は自分たちとほとんど変わらぬ感情を持っていた人たちだと肉薄できるか、このあたりが大きな課題だと私は思います。

 実は、この夏、信州総文祭2018に出席し、上田市の美術・工芸部門を視察した後、同じ上田市内の郊外にある「無言館」を訪れました。私にとって若かりし時に初めて訪問して以来、二度目になります。あの美術館に展示してある若き戦没画家が残した絵画を見たときに、私は、あの戦争で死んでいった方々も、みんな自分たちと同じく、肉親や奥さんや恋人に変わらぬ愛情を抱いていたと実感できました。みなさんも機会があったらぜひ訪れてみてください。写真やカタログで見るのと、実際にあの無言館に入って見るのとでは、やっぱり全く迫ってくるものが違います。

 今日は、このへんで。

 

大岡昇平と中原中也

 今日は立冬。冬の始まりですね。先週の青森出張で、青森市内の女子高生がマフラーを巻いて登校しているのを見て、早いなあと思ったら、ここ仙台も、もうマフラーが欲しい季節ですね。この季節、日ごとに冬を実感させるものが増えてきて身が縮こまる気がするのですが、それでいて初冬の花が凜とした美しさを見せてくれる季節でもあります。我が家の小さな庭では、柊の白い花が咲き始めました。よく気をつけないと気付かない花です。早咲きのピンクの椿も咲き始めました。

視覚に訴えるものというと、本日は、廊下の「とめ・はね・はらい」のポスターに目がとまりました。来週からですね、美術科のみなさん。大丈夫ですか? 楽しみにしていますよ。頑張ってください。

 さて、今週は、授業公開週間ということで、日本史の川崎先生と国語の伊勢先生がコラボで授業するのを見せてくださいました。なんと現代文では「野火」(大岡昇平著)を扱い、日本史では太平洋戦争末期、日本軍がレイテ島で玉砕したあたりを扱ってくれました。大岡昇平様というと、野火や俘虜記も有名ですが、中原中也の研究家としても有名ですね。氏が中原中也の思い出を語ってくれたのを読んで、私はしばらく中也にとりつかれ、しばらく世の中に出ることをためらっておりました。こんなことを書くと、長くなりますので、今日はこのへんで。明日は、小中高の先生方で国語の研究会です。

 

『我々はなぜ我々だけなのか』

 朝からどんよりとした曇り空。午後からは霧雨模様。こういうのを小糠雨(こぬかあめ)というのでしょうか。まちがっていたらごめんなさい。季節に限定されない言葉だと思うのですが。今日、火曜日の7時間目は、LHR。クラスによっては、BBQというのがありました。7時間目が始まる頃に、キャーと叫んで、体育館裏に駆け込む生徒がいたようなので、決行したのかも。天気が良くなくて、残念でしたね。味は、どうでしたか? ところで、倉庫に保管されていたバーベキュー用のドラムセットは、私が20年ちょっと前に、やはりクラスのBBQのために購入したものであるとは、この「校長通信」のどっかで書いたような・・・。天気が良ければ、この季節のBBQは最高ですよね。来週もいくつかのクラスで予定されているようです。みなさん、楽しみに。

 さて、講談社のPR誌「本」の11月号に、川端裕人氏が「『人類学の先』のビッグヒストリーへ」というタイトルでとても興味深い記事を書いています。内容は、氏の『我々はなぜ我々だけなのか』(講談社のブルーバックス)という本が講談社の科学出版賞を受賞されたということで、その本の内容紹介になっています。我々とは、つまりホモ・サピエンスとしての我々です。人類史を大きな視点でとらえれば、多様なヒトがかつては存在していた。その多様なヒトの中で、なぜ我々ホモ・サピエンスだけが生き残ったのか・・・。オモシロイですね。身長わずか110センチの「フローレンス原人」のことも書かれています。わずか4ページの記事ですが、久しぶりにワクワクして読みました。これから学問の世界に入っていけるみなさんがうらやましいです。

 今日は、このへんで。

 

「あと75日」

 久しぶりにこの「校長通信」に戻ってきました。先週末は二泊三日の青森出張があり、週末をはさんでしまったので、11月になってから初めての「校長通信」です。先週末、生徒のみなさんは三学年そろって模擬試験。文化の日の模試の手応えは、どうだったでしょうか? 特に3年生は、マーク模試でしたね。そろそろ時間を意識して、本番並みのスピードと正確さが要求されるころ。焦りまくっているのが正直なところかもしれません。でも、ここで冷静さを失ってはいけません。某所の玄関先には「センター試験まであと75日」と大きく表示されていました。そこから私は勝手に想像しちゃいます。「一日5点アップするくらいの勉強をすれば、本番まであと何点アップするか?」などと無茶な計算してしまいます。でもこれが無茶ではないんです。3点でも2点でもかまいません。自分の目標点が何点で、そこに達するまでのロードマップをしっかり描くこと。「あと75日」は、現役生にとって、「まだまだやれる75日」です。

 

 さて、青森での総合学科の全国研究大会は、とても熱い大会となりました。すごかったです。青森県のパワーのすごさを思い知らされてきました。私は、木造高校に行ってきました。OBのお相撲さんでは、舞の海の出身校です。校長先生は、剣道の達人です。本校の遠藤光一教頭先生をさらに15センチくらい高くした感じの、ビックな方です。でも笑顔が素敵な、とても心優しい方でした。生徒のみなさんは、一年次はディベート、二年次は「地域と関わり、地域を知る」グループ研究、3年次は課題研究の中間発表でした。全学年全教室でそれぞれに熱心な議論が交わされ、青森の高校生のパワーに圧倒されてきました。宮城野高校に活かせるものをたくさんもらってきました。青森県の高校生のみなさん、ありがとうございました。

 今日は、このへんで。

 

 

 

生徒総会・・・ワクワクしました。

 昨日月曜日は、夕方県庁へ用事があり、お休みしました。すみません。この時期は締切に追われることがいろいろと入ってきます。ついつい私は締切間際にならないとエンジンがかからず、バタバタしてしまいます。何事も計画的でないといけませんね。もろもろの大学の推薦入試の出願が11/1から本格化します。同じ11/1には、仙台市の職員採用試験もあります。該当のみなさんは志願理由書や小論文、面接の練習等の追い込みで忙しいところだと思います。この時期は朝夕と日中の寒暖差が大きいです。くれぐれも健康に注意して、頑張って欲しいと思います。

 さて、今日は6~7校時に「平成30年度 定例生徒総会」が開催されました。すごかったですね。正直、どんな意見が出るのかというよりも、意見が出ないままに終わるのかと心配していたのですが、それも杞憂に終わりました。活発に意見が飛び交い、終わったのは16:30過ぎ。予定時間をオーバーしました。宮城野の生徒は、本当にすごいですね。久しぶりにワクワクしました。特に滑らかに言葉が出る人も、訥々としてしゃべる人も、みんな平気で手を挙げて、生徒同士で議論するというのが良いですね。また上級生と下級生間で、議論が普通に始まるというのも、もしかしたら部活動がないゆえんかもしれません。お互いに遠慮せずに議論できるのは、本当に良いことです。

 議題1 生徒企画体育的行事について

 議題2 生徒企画文化的行事について

 議題3 空気清浄機の設置及び購入について

 議題4 実力養成講座について

 議題5 文化的行事の後夜祭開催について

 議題6 あいさつについて

 

以上の6つが議題でした。どれもとても興味あるものだったのですが、特に最後の「あいさつについて」のところで、ある生徒の言葉が大変印象的でした。彼曰く「あいさつをするのは、社会的ルールとしてあたりまえのことであり、返してもらうことが目的ではない」。明日からがとても楽しみです。でも、明日から青森出張。2泊3日です。

今日は、このへんで。

PS

今日は、二華高校でSGHの公開研究会があり、本校から総合学科の生徒が招待されて発表してきました。先日のPSでの発表を行ったと思います。見に行った教頭先生の話によると、本校生徒の発表はとても人気を博したらしく、大好評だったようです。お疲れ様でした。